必殺最強の素手・怪力系殺し技の仕事人編 シリーズで一番強いのは誰?1位はやっぱりあの人気仕置人?

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様々な殺し技を駆使して頼み人の晴らせぬ恨みを晴らす必殺シリーズの仕事人たち。

多種多様なバリエーションを誇る個性豊かな仕事人たちの中でも、主流として数多くいるのが素手で葬る怪力系の仕事人たちです。

この記事の中ではそんな怪力系仕事人の最強を「独断と偏見」で選んでみたいと思います。あくまで独断と偏見ですからね(笑)。

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素手・怪力系第3位 印玄(必殺仕置屋稼業) 演:新克利

必殺仕置屋稼業で中村主水(藤田まこと)、市松(沖雅也)とコンビを組んでいた印玄(いんげん)を第三位に推します。

印玄と言えば、必殺の初期ファンであれば皆さんご存知の怪力系の名仕事人。その仕置技は至ってシンプル。仕留めるターゲットを屋根の上にまで連れていき(どうやって?www)、そこから下に突き落とすという物です。屋根の上で怖がる悪人を後ろから手で「行け!」と一押し。悪人は屋根を下に走り下りながら「やめて、止めて、やめて、止めて(以下ループ)」・・で下にドーン!!まあ初期必殺ファンにとってはかなり人気のある仕置屋さんですな(笑)。

風袋は角刈りに袈裟姿。破戒僧であり、女好きで普段は陽気な人間だが、過去のトラウマによって感情の起伏が激しい一面も持つという案外ナイーブな人間。

しかしその怪力ぶりは必殺シリーズでも一二を争うものであり、屋根から落とすというパターンの他にも「必殺仕事人」で剣を捨てた後の畷左門が得意としていた人間折り畳みや、網で捕らえた敵をハンマー投げのように投げ飛ばすという人間離れした技も見せています(笑)。

とにかく渋い中村主水、とにかくクールでカッコいい市松というに大人気キャラを補うかのような人間臭さが魅力だった、ムードメーカー的ポジションの印玄ですが、最終回の「一筆啓上 崩壊が見えた」では仲間であるおこう(中村珠緒)を守って壮絶な最期を迎えます。

敵に捕まったおこうを助けに単身敵アジトに乗り込んだ市松。おこうは過酷な拷問によって息絶えようとしており、助けに行った市松も敵に囲まれ絶体絶命のピンチに陥っていました。その瞬間、屋根裏に潜んでいた印玄がおこうを吊るされていた紐ごと屋根裏へと引き込みます。その時に敵が放った銃を腕に被弾した印玄。しかし印玄は手負いの体に鞭打っておこうを屋根の上まで連れていき、紐を結び付けて下にいる市松におこうを託そうとします。しかしその時、屋根に上がってきた敵に後ろから匕首で刺されます。刺されながらおこうを結んだ紐を離さず市松に託した印玄は、自分を刺した相手を道連れに屋根から飛び降りて息絶えたのです。

ああ、書いててもっかい見たくなっちゃった(苦笑)。とにかく、「必殺仕置屋稼業」も必殺シリーズ屈指の名作ですので、見た事ない必殺ファンは是非見た方がいいです。

素手・怪力系第2位 島帰りの龍(助け人走る) 演:宮内洋

第二位は「助け人走る」の島帰りの龍。

分かってる人がほとんどだとは思いますが、後期必殺シリーズで京本政樹さんが演じた組紐屋の竜とは全くの別人であります(苦笑)。

実はこの宮内洋さんの島帰りの龍は、「助け人走る」の初期からのレギュラーメンバーではありませんでした。龍が元締めの清兵衛(山村聡)、中山文十郎(田村高廣)、辻平内(中谷一郎)の前に姿を現したのは第二十話の「邪恋大迷惑」。一匹狼の仕事人として清兵衛らに宣戦布告した龍でしたが、続く二十一話「心中大悲憤」で、助け人としての己の未熟さを悟り、清兵衛配下に加わる事となりました。そして「悲痛大解散」で為吉が殉職してからは仲間とともに奉行所にマークされることとなったのです。

龍も第3位の印玄に負けず劣らずの怪力の持ち主です。さすがは一人で仕事を請け負っていただけの身体能力の高さを誇っています。

龍の得意技の多くはプロレス技です。特に得意としていたのが、ブレーンバスターの要領で相手を上に持ち上げて、脳天から地面に叩きつけるという荒業。その他にもバックドロップや逆エビ固め(背骨折)、ジャイアントスイングなども披露しました。

そして、第3位の印玄を抑えて二位にランクインした最大の要素は打撃技にも長けていた点です。龍は空手の心得もあったようで、見事な突き、蹴りを繰り出し、敵にダメージを与える事が出来ました。それ故にあれほど豪快な技でフィニッシュする事が出来たのです。

演じた宮内洋さんと言えば、特撮ヒーローの元祖のような方です。仮面ライダーV3、秘密戦隊ゴレンジャーのアオレンジャー、怪傑ズバットなど、我々40代以上の世代にとって宮内さんはヒーローそのものと言ってもいい存在です。当然そのアクションは完成度が高く、間違いなく必殺シリーズの新たな流れをこの島帰りの龍で持ち込んでくれた功労者と言えますね。

ちなみにこの島帰りの龍、印玄と同じく最終回「解散大始末」で壮絶な最期を遂げます。

奉行所の大勢の追手から大奥の女中を救い出す際に、清兵衛や文十郎、平内を舟で逃がすために一人陸に残って、奉行所の追手に切られます。最後はブレーンバスターで敵もろとも橋の上から川に身を投げてその姿を消しました。絶命シーンが描かれていないので、殉職かどうかは微妙なところなのですが・・この場面がまたカッコいいんですよね。

男くささ満載のキャラが目立つ必殺シリーズの素手・怪力系キャラの中では異色のイケメンキャラである島帰りの龍。しかしその実力はバリバリの最強候補だと思いますね。

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素手・怪力系第1位 念仏の鉄(必殺仕置人、新必殺仕置人) 演:山崎努

まあこの記事をここまで読んでくれた必殺ファンの方であれば、この第1位はほぼ予想されていたことと思います。

必殺シリーズでは中村主水、藤枝梅安(緒形拳)に並ぶほどの人気を誇るのがこの山崎努さん演じる念仏の鉄なのです。

元々は僧侶であった鉄ですが、生来の女好きから人妻と関係を持ち、それが原因となって佐渡島へ島流しに。地獄の遠島生活で中村主水と出会い、独学で骨接ぎの技術を体得し、江戸へ帰って仕置人となった人物です。

性格はとにかく金に汚い、女が大好き、酒好き、仕事に一切情を持ちこまないという非情で冷酷で快楽的な人間です。己の欲望に忠実であるその刹那的な生き様と言い、まさに初期必殺シリーズの泥臭さや人間臭さを体現したような仕置人がこの鉄と言えるかもしれません。相棒である棺桶の錠(沖雅也)や巳代松(中村嘉葎雄)が依頼人に情けをかける様を呆れて見ているような人間です(新仕置人では少し丸くなりますが笑)。

仕置技は骨接ぎの技術に裏付けされた骨外し。喉や腰の骨を外して相手を倒します。それ以外にも腕や足の骨を外して相手を戦闘不能に追い込んだり、下半身の自由を奪ったり男性機能を喪失させる、相手の声を奪う、等といった技術も見せます。

上記2名(印玄、龍)が純粋にパワー系の仕事人たちであるのに対して、鉄は一切道具を使わずに仕留めるという点では同じですが、パワーとしては印玄、龍の方が上でしょう。

しかし、鉄には前述したように仕置に一切情を持ち込まないという冷徹さがあります。だからこそこの鉄が最強だと思うのです。鉄は自分の事を「外道を始末しているんだからそれ以上の外道」と事もなげに言ってのけています。金を貰ってこの稼業をしている以上、外道以上の外道として生きていかなければならないことを本能的に悟っているのです。ここまで割り切って徹底しているキャラクターはこの鉄だけでしょう。

鉄は結局「新必殺仕置人」の最終回で同業者の仕置人・辰蔵(佐藤慶)と刺し違えて壮絶な最期を遂げますが、それは奇しくも以前鉄が言っていたように仲間に情けをかけたからだとわたしは思っています。新仕置での鉄は以前のように酒好き女好きの坊さん崩れではあったものの、以前のような非情さ冷酷さは影を潜めがちになりました。だからこそ最終回での鉄の殉職は必然であったのかもしれませんね。ですがそれでも鉄は最強だと思います。

村雨の大吉、壱、若などまだまだいる必殺シリーズ最強候補たち

あくまで「独断と偏見」のベスト3、いかがだったでしょうか(苦笑)

ベスト3はやっぱり人数が少なすぎるかもしれません。本来ならば、「心臓握り」で有名な「暗闇仕留人」の村雨の大吉(または石屋の大吉/演:近藤洋介)や「必殺仕事人Ⅴ・激闘編」のはぐれ仕事人・壱(柴俊夫)、「翔べ!必殺うらごろし」の若(和田アキ子)なども入って然るべきでしょう。特に村雨の大吉などは根強い人気キャラですし大好きなので外すのは忍びなかったんですけど・・

それにしても、こうやって素手・怪力系の仕事人たちを紹介して見ると、彼らが他の仕事人たちと比べて破天荒なキャラばかりであるという事に気づかされますね。

念仏の鉄、印玄、村雨の大吉などはみんな坊主頭の僧侶崩れ。そして無類の女好きです(苦笑)。享楽的で刹那的な人生を送っている人物ばかりですね。まあこれは恐らく第2作目の主人公・念仏の鉄があまりにも成功した人気キャラだったから生まれた流れだと思いますが。

さらに殉職率が高いのも特筆すべき点ですね。

ここでご紹介したベスト3は全て殉職していますし、激闘編の壱も映画版で壮絶な最期を遂げています。村雨の大吉くらいでしょうか、生き残ったのは(若は除外。だって女ですもの笑)。

必殺ファンの皆さんの中での最強候補が誰なのか気になりますが、こうやって歴代のキャラクターで妄想できるのも必殺シリーズの醍醐味と言えるかもしれませんね。

こちらの記事も良ければご覧ください。

必殺シリーズ最強・急所突き暗殺者編

必殺シリーズ最強・刀・剣術編

必殺シリーズ最強・飛び道具編

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