大河ドラマの歴代豊臣秀吉(羽柴秀吉)キャスト一覧➁竹中直人、仲村トオル、香川照之に小日向文世まで

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時代劇
豊臣秀吉

50年以上の歴史を誇る、日本人にとっての日曜夜の定番ともいえる名物ドラマ「NHK大河ドラマ」。

そんな歴史ある中で数多くの名優たちが演じてきた戦国の出世頭、豊臣秀吉。ここでは豊臣秀吉を大河ドラマで演じた俳優さん、そしてその作品などをご紹介していきたいと思います。豊臣秀吉キャスト前編についてはこちらの記事をご参照ください。

NHK大河ドラマの歴代豊臣秀吉キャスト一覧➀

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30作目 信長 KING OF ZIPANGU (1992年/平成4年) 演:仲村トオル

かなり攻めたキャスティングとして当時も話題となったこの大河ドラマ30作品目の「信長」ですが、その最たる例の一つが豊臣秀吉役でしょう。なんとなんと、当時は「ビーバップハイスクール」のトオル役や「あぶない刑事」シリーズの町田透役などで若者に大人気だったイケメン俳優の仲村トオルをキャスティング。小柄で見た目はお世辞にも二枚目とは言い難いというイメージの強かった豊臣秀吉像を根底から覆すかの如く、それまでのイメージの真逆を行く当時27歳の仲村トオルさんの抜擢でしたね。

最初このキャストを聴いた時は、

「いやいやいや、違うっしょ、違うっしょ」

と思ったのですが、不思議なものですね。馴染んじゃうんです。少なくともわたしはそうでした。秀吉はなじみました。最後まで違和感がぬぐえなかったのが、マイケル富岡の明智光秀でしょうか(笑)。あの配役こそ度肝を抜かれましたからね。でもマイコーの光秀もそんなに嫌いじゃない自分がいます(汗)

31作目 琉球の風 (1993年/平成5年) 演:仲村トオル

二年連続の仲村トオル大河ドラマ出演!しかも役柄は同じく豊臣秀吉役で!!

というわけなのですが、仲村トオルさんが出演したのは初回のみ。プロローグ部分のみの出演であり、遊び心が感じられる特別出演的な意味合いが強い出演ですね。ただし、これによって前年の大河のスピンオフ作品的な意味合いを打ち出すのには効果的だったと思いますね。

35作目 秀吉 (1996年/平成8年) 演:竹中直人

平均視聴率と最高視聴率が30%を超えた、現時点(2017年6月)では最後の大河ドラマとなっているのがこの「秀吉」。そのタイトル通り、日本一の立身出世を果たした豊臣秀吉の半生を描いた堺屋太一原作の物語です。このドラマ時の竹中直人さんの年齢がちょうど40歳でした。

そしてこの秀吉で主人公の太陽の子、日吉(後の秀吉)を演じたのが、当時は個性派脇役として頭角を現し始めていたお笑い芸人の竹中直人さんです。とにかくその底抜けに明るく、ポジティブで人間臭さに溢れた稀代の英雄・豊臣秀吉像は多くの国民の支持を得、このドラマは国民的人気を博しました。俳優としての竹中直人の凄みを見せつけてくれたドラマです。と同時に、やっぱり日本人は秀吉好きなんだなあとしみじみと感じるドラマでしたね。

41作目 利家とまつ~加賀百万石物語~ (2002年/平成14年) 演:香川照之

この「利家とまつ」での豊臣秀吉もかなりインパクトのある豊臣秀吉でしたね。演じたのは今やすっかり強烈な個性派俳優としてドラマに映画に引っ張りだこの売れっ子俳優、香川照之さん。放送当時は37歳という年齢でした。

一本気な親友で主人公でもある前田利家に比べて、やはり強かで計算高い秀吉という男を人間臭く演じていましたね。天下人となってからの暗黒面に堕ちた秀吉の演技も素晴らしかったですね。

この世代の俳優さんの中ではこういった役をやらせたらこの頃から右に出る者はいないといった感じでしたね。やっぱりこの人、憎たらしいくらいに上手いです。

45作目 功名が辻 (2006年/平成18年) 演:柄本明

司馬遼太郎が内助の功の逸話で有名な山内一豊とその妻・千代を描いた物語、「功名が辻」。

一豊の出世に大きく寄与する主君、豊臣秀吉役を演じたのが個性派俳優の柄本明さん。当時の年齢は58歳でした。

元々ひょうひょうとした人物を演じさせたら素晴らしいのが柄本さんですが、この稀代の英雄もまた独自の柄本ワールドに染めてくれましたね。特に天下人前と後での微妙な変わりっぷり、さらにはポーカーフェイスゆえの権力者の怖さも存分に発揮していましたね。実はこの柄本さんの秀吉が実像に近いんじゃないか・・と本気で思わせてくれるくらいにリアリティのある秀吉でした。

 

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48作目 天地人 (2009年/平成21年) 演:笹野高史

天地人」で織田信長を演じた吉川晃司さんも凄かったですが、豊臣秀吉も負けてはいません。笹野高史さんの豊臣秀吉も素晴らしかったです。さすがは名脇役!という他ない名演技でしたね。笹野高史さんは当時61歳という年齢でした。

確かにこのドラマは矛盾の目立つ脚本などによって現在でも酷評のコメントが目立つドラマというのが現状ですが、そんな中でこの笹野さんの秀吉は素晴らしい存在感を放っていました。

つくづく思うんですが、ドラマがこけても俳優さんにそれほど罪はないですよね。やっぱり一番は原作・脚本、そして演出なのだと思います。それがダメだといくら素晴らしい俳優さんを集めても・・って感じでしょうかね。まあ天地人は数字的にはこけてませんけどね(笑)。それにわたしは巷で言われているほどこのドラマは嫌いではない事につい最近気づきました(笑)。

50作目 江‐姫たちの戦国‐ (2011年/平成23年) 演:岸谷五朗

大河ドラマで最もダメだった豊臣秀吉を挙げろといわれれば、個人的には断トツでこの「江」での豊臣秀吉を挙げさせていただきます(苦笑)。このドラマで秀吉を演じたのは岸谷五朗さん。当時は47歳でした。岸谷さんは個人的には大好きな俳優さんです。しかしこの江での秀吉役は太賀歴代ワースト秀吉でした。もう一度言います。俳優さんに責任はありません。特にこのドラマでの秀吉の酷さは本と演出、これに尽きるでしょう。あんたら、どんだけ秀吉嫌いなのよ??と小一時間問い詰めたくなるほどに悪意のある秀吉像でしたね。主人公の立ち位置的に考えて悪役として描かれるのは全然問題ありません。ただ、農民から天下人へと駆け上がった一人の英雄に対するリスペクトが全く無いのが逆に言えば凄いです。個人的には天地人の徳川家康と並んで大河ドラマ史上最低最悪の戦国三傑だと思っています。

まあこの作品における秀吉の立ち位置を考えれば、悪役的ポジションも致し方ないとは思います。英雄でも視点を変えれば英雄にも梟雄にもなる、それが歴史だという事は理解しています。それでもこれはないですわ・・。どう描くにせよ必ずあるはずの天下人たる凄味や威厳が全くないですから。まあこのドラマの場合、酷かったのは秀吉だけじゃありませんけど・・(遠い目)

53作目 軍師官兵衛 (2014年/平成26年) 演:竹中直人

あの高視聴率国民的大河ドラマ「秀吉」から18年・・

遂にあの男が大河ドラマに帰ってきました。そう、18年前に英雄秀吉を演じた竹中直人さんです。竹中さんが18年ぶりに58歳で秀吉を演じたのがこの「軍師官兵衛」だったのです。

過去の例では1965年の「太閤記」で主人公の豊臣秀吉を演じた緒形拳さんが、13年後の1978年の「黄金の日日」で再び秀吉を演じましたが、まさに同じですね。

「秀吉」ではいつも明るくポジティブな「日輪の子」だった竹中秀吉ですが、この「軍師官兵衛」ではちょっと違う秀吉となっています。特に織田信長の死後、天下人となった後はブラックな竹中秀吉を見る事が出来ます。

「秀吉」と見比べてみると違った楽しみ方が出来る大河ドラマといえるかもしれませんね。

55作目 真田丸 (2016年/平成28年) 演:小日向文世

現時点で大河ドラマ最新の豊臣秀吉、それが2016年に放送された三谷幸喜脚本の大河ドラマ、「真田丸」での小日向文世さんです。小日向さんといえば三谷作品の常連であり、現在出演が途切れる事のない売れっ子バイプレーヤーです。この作品時の年齢は62歳。

現在において最新の豊臣秀吉であると同時に、個人的な事を言わせてもらえるのであれば、わたしにとっては大河ドラマ史上最高の豊臣秀吉がこの小日向秀吉ですね。一見軽いんだけどその奥に潜んでいる底の見えない人間的な奥深さ、考えなしに見えて全てち密に計算しつくされた知力、そして人たらしといわれるほどの社交性とその裏の打算・・。

わたしのイメージしている豊臣秀吉の全てはここにあるといってもいいかもしれません。それほど完璧な秀吉でした。そしてそんな凄い男が迎える孤独で悲しすぎる晩年・・。いやあ、三谷幸喜と小日向文世は凄いです。それに尽きます。とにかく見てない人は見ましょう。

59作目 麒麟がくる (2019年/令和2年) 演:佐々木蔵之介

令和初の戦国大河として予定されている「麒麟がくる」。織田家四天王のひとりでもある明智光秀を主人公とするこの作品にも秀吉は登場予定となっています。

演じるのは佐々木蔵之介さん。木下藤吉郎時代から羽柴秀吉時代を演じることが予想されるこのドラマでどんな秀吉像を見せてくれるのか楽しみですね。

 

というわけで、2回にわたって大河ドラマにおける豊臣秀吉をご紹介してきました。18作品にわたって、16人の俳優さんが天下人・豊臣秀吉を演じてこられました。あなたのフェイバリット秀吉はどの秀吉だったでしょうか。

大河ドラマが終了しない限り、これからも世代を超えて様々な俳優による新しい豊臣秀吉が生まれていくのでしょう。本当に大河ドラマって素晴らしいですよね。

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