全話完全版がある大河ドラマ DVDや動画配信サービス等で見られる作品は?花神や国盗り物語等過去の名作は?

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時代劇

2018年の大河ドラマ作品が林真理子原作の「西郷どん(せごどん)」に決定したという発表が先日NHKよりありましたね。

2018年の大河ドラマ「西郷どん」は歴史ある大河ドラマの実に第57作目となります。

記念すべき大河ドラマの第一作目、「花の生涯」が放送されたのが昭和38年(1963年)。わたしがこの世にまだ影も形も無かった頃のお話です(苦笑)。

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名作大河がCSやDVD・Blu-ray、動画配信サービスで見られる便利な時代に

思えば便利な世の中になったもので、現代は大河ドラマの全話DVD/Blu-rayBOXなども販売されており、自宅に居ながら気軽にいつでも過去の名作大河ドラマを視聴できる時代になりました。各種CSチャンネルなどでも頻繁に過去の作品の再放送がされており、さらには動画配信などでも大河ドラマが配信されているなど、大河ドラマを視聴する環境はわたしがまだ小さかった時に比べると劇的に変化したと言えます。

過去の大河ドラマといえば、昔から大河ドラマを見続けているわたしの父親や年配の方々の話を聞いていてよく出てくるワードが、

「昔の大河ドラマは本当に凄かった」

という言葉です。

大河ドラマに限らず、この手の話というのはどのジャンルでもある事で、昔の人たちはやはり昔は凄かったという事をことさら強調しがちだという傾向は否めないものです。

しかし、大河ドラマに関して言えば、確かにそうだと思える部分も多分にあると思います。

実際、過去の大河ドラマを見ているとそう思えてくるんですよね。予算がメチャクチャかけてあるのは合戦シーンなどからも明らかですし、何よりも骨があるというか、硬派なんですよね。ぬるさが無いと言えばいいんでしょうか。まあ規制が強くなってテレビが昔よりも見られなくなった現在と一概に比べるのは公平ではないのですが・・

となると、現在でも名作と呼ばれているかこの大河を見たいと思うのは当然の事。となるのです。

やはり大河ドラマは全話見ないと。しかし全話残っていない作品が・・

個人的には大河ドラマに関して言えば、ほとんど総集編を見る事は在りません。

大河ドラマは基本的に1年間放送され、1作につき約50話前後が制作されます。全話放送終了後に総集編が作られ(2部編成から5部編成くらいまで長さは様々)、その作品の名場面や重要な場面が編集されて放送され、ほとんどはソフト化されて発売される事となります。

しかし、やはり総集編は総集編。その作品の醍醐味を味わいたいのであれば、やはり全話を見なければなりません。原作者や脚本家、製作者が伝えたかったことなどはやはり総集編では全てを網羅できません。

というわけで、わたしは徹底した全話視聴主義であり、持っている大河ドラマのDVD/Blu-rayも全て全話収録の完全版なのであります。

ところが、ある年代の大河ドラマを境として、それ以前の大河ドラマの全話収録のソフトがどこを探してもないのです。購入しようと思って探してもどこにも。これってどういう事なのでしょう。

昔は100万円以上する高価品であった映像保存用マスターテープ

ずばり結論から言いましょう。

全話DVDが発売されていない大河ドラマのほとんどの作品は、全話分の映像がどこにも残っていないからどこを探してもないのです(新しい作品で全話完全版が発売されていない作品はそれ以外の諸事情によるものがほとんど)。

制作者であるNHKにさえも映像が全く残っていないという事です。映像が無ければ当然再放送やDVD化も出来るわけがありませんよね。

そんな事が有り得るの??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、昔であればあるほどそれが当たり前だったようです。

1970年代以前にテレビ局で映像保存のために使用されていたたテレビ局用のマスターテープは輸入品で、一本が100万円以上もする非常に高価なものだったといいます。故に、マスターテープはすぐに上書きされて何度も他の用途に使われていたそうです。全番組をマスターテープに保存していたらとんでもない費用になっていたのは言うまでもなく、物理的に考えて全てを保存するなど到底無理な話だったのです。

しかしこう思われる人もいらっしゃるでしょう。

「いやいや、他の局の昔のドラマとかアニメとか残ってるじゃん。」

しかしこれらはテレビ局が保存していたものではなく、番組の制作会社が保存していたものがほとんどなのです。番組の制作会社は本放送終了後には放送局とは別のテレビ局などにこれらの放映権を売ったりしていたので残していたのですね。自身が制作するNHKとはまるで事情が違うという事なのです。

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1970年代以前の大河ドラマで全話残存しているのは2作品のみ

では具体的に大河ドラマのどの作品が全話残存しているのでしょう。

まず確実に全話現存しているのが、1980年に放送された「獅子の時代」以降の作品であります。つまり、80年代以降の全作品は全話の放送分が残っているという事です。

では、1979年以前の作品は残っていないのか??というと、そうでもありません。

例えば、1976年に放送された加藤剛主演の「風と雲と虹と」は全話残存しており、全話収録のDVDも全7巻セットで発売されています。この「風と雲と虹と」が現在全話視聴できる最古の大河ドラマとなります。

1978年に放送された六代目市川染五郎(現・九代目松本幸四郎)主演の「黄金の日日」も全話が保存されており、全話収録のDVD完全版全七巻が販売されています。

1979年以前の作品で公式に全話残されて映像化されているのはこの2作品だけとなります。

杉良太郎、江守徹など当時の出演者からの協力で映像が復活する作品も

しかし、1979年放送の石坂浩二・岩下志麻主演「草燃える」は全話放送分がNHKにあるとの事です。ただし、そのうち第18話「亀裂」にかなりのノイズや画像の乱れがあって劣化が酷い事から、それがネックとなって全話の放送・販売が出来ないという状況の様で、NHKは第18話の映像提供を一般に呼びかけているようです。

さらに1975年に放送された石坂浩二主演の「元禄太平記」に関しては、大石蔵之介役で出演してた江守徹さんが全てを録画して自宅に保存してあることを明言しておられます。そのおかげで総集編が過去に放送されたのですが、全話放送・ソフト化には至っていません。しかし、他の作品に比べれば非常に期待の持てる作品かもしれませんね。こちらも引き続きNHKが一般視聴者に映像の提供をお願いしているという現状です。

1973年に放送された高橋英樹主演「国盗り物語」に関しては、本編が1話たりとも残っていない唯一の大河ドラマという事で、長らく「幻の名作」と呼ばれて来ました。他の作品はどれか1話、あるいは総集編が残されていたのですが、この「国盗り物語」だけはどこにも見つからなかったのです。

そんな「幻の名作」がついに世に出る事となったのが2015年。

第37話「将軍追放」と第38話「小谷落城」の2話分をNHKに寄贈した人物が現れたのです。

その人こそ誰あろう、杉良太郎さん。この「国盗り物語」で浅井長政役を演じていたあの杉良太郎さんなのです。

杉さんはこの2話分を自宅にUマチックテープで録画していらっしゃり、それをNHKに提供してくださったのだとか。これにより、全ての作品の映像が出そろったという事になったのです。さすが杉さまですよね。

大河ドラマに限らず映像提供が必須の名作の完全版発売




このように、NHKにマスターテープなど元の映像が残っていない以上、全話出揃うには一般視聴者の方などの協力にすがる以外は無いというのが実情です。

というわけで、なんとか一般の方からの提供に期待を寄せたいのですが、何せVHSが出回る前の話ですから、録画機器を持っている家庭自体が極々限られたものになってくるのです。しかも40年以上も前の映像ですので劣化も進みますし、持っていらっしゃる方が高齢になってくるという事もありますしなかなか年数がたつほどに難しくなってくるのは致し方がありません。

というわけで、心当たりのある方はぜひNHKさんの方までご一報いただければと、いち大河ドラマファンとしてお願いしたいと思います。

個人的には先日お亡くなりになった名優・中村梅之助さん主演の「花神」が全話見たいんですよね。リアルタイムで見ていた人たちはみんな凄いドラマだったって言ってるんで。

あとは大河ドラマじゃないんですけど、小学校低学年の頃に見ていた人形劇の「プリンプリン物語」も何十年振りかに見てみたいですね。石川ひとみさんが主人公プリンプリンの声優をやってた、火星人やルチ将軍、オサゲやモンキーなんかが出てた懐かしの名作です。

現在全656話中、未発見は23話分だという事であり、かなりの映像提供によってあと僅かで揃うところまで来ています。自分がもう一回見たいのと同時に、幼い我が娘にも見せたいんですよねえ。

皆さんの情報提供お願いします。出来れば拡散していただければと思います。よろしくお願いします。

コメント

  1. リキ太 より:

    歴代の大河ドラマ、全部観てみたかったですねー。
    りぞっとさんが述べられたようなマスターテープがない昔の大河はまだ諦めがつく⁇のですが、マスターテープがあるにもかかわらず完全版を観ることが出来ない作品がまだいくつかありますよね。
    何とかならないもんですかね〜。(一応、全てリアル視聴済みではありますが…是非もう一度)
    現在、該当の作品は「峠の群像」「琉球の風」「八代将軍吉宗」「北条時宗」「武蔵」の5作品ですね。理由は色々とあるかと思いますが…この中の3作品に『誠意大将軍』のあの俳優さんが出演されています。今年、塀の向こう側から晴れて…の予定でしたが、また伸びそうですね。
    ひょっとすると一気に完全版のソフト化が進むかと期待していただけに残念です。
    …と、あくまで個人的な憶測ですが。

    最近は出演俳優に何かあるとすぐに再放送やソフト化が自粛になるのもあり、ここ数年はブルーレイディスクに保存するようにしています。
    3倍VHSテープ⁈に比べて十分なレベルの画質でも約50話を2枚に保存出来ますしね。良い時代になったものです。

    • りぞっと より:

      あぁ、なるほど…誠意大将軍さんでしたか…納得しました。
      となると残り2作のうち「武蔵」は訴訟問題等が関連しているとして、「峠の群像」はなんなのでしょうね。総集編は発売されているという事は総集編に出演していない俳優さんでしょうかね。「峠の群像」はわたしもリアルタイムで見ましたが、いかんせん小学生だったのでほぼ覚えていません(涙)。もう一度全話見てみたいんですが…

      • リキ太 より:

        そうなんですよ…「峠の群像」の理由が全くの謎ですね。主演が緒形拳さんの時点で必見ですよね!
        私は場合は「黄金の日日」が大河デビューですが、やはり内容は全く覚えていませんでした。親に早く寝ろと言われながらも粘って観ていたくらいなので面白かったと感じていたのは間違いないようです。
        次作の「草燃える」は歴史に興味を持ったこともあり割とはっきり覚えていますね。鹿ケ谷の陰謀のシーンがガチで怖かったですね…これが私の一番古い大河ドラマの記憶です。
        総集編にはないみたいでこちらも完全版再放送を是非に!ですね。

        • りぞっと より:

          「黄金の日日」が大河デビューですか、素晴らしい作品で何よりです。ちなみにわたしは「おんな太閤記」デビュー組です。
          「草燃える」は北条義時がフィーチャーされているというだけでも大河の中でも貴重な作品ですよね。たまたまCSで全話放送しているのを見て驚きました。見たのが途中からだったので是非とも最初から見たい作品ですね。今では無理であろうあのドロドロ感、カオスな感じがいいんですよねぇ(笑)

  2. リキ太 より:

    おぉーっ⁉︎ご覧になったのですか!「草燃える」を‼︎
    めちゃくちゃ羨ましいです〜。
    私はCSデビューが2012年頃で同時期に現存状況も知って地団駄踏んだクチです。再放送を首を長くして待っているのですが…。

    そうなんですよ、あのカオスからのバッドエンド、リアル視聴時には流石に「なんや、この暗い大河は。」と思っておりましたが、今となっては「だが、それがいい!」ですね。
    あと、当時めちゃくちゃインパクトがあったのは、暴れん坊将軍の人と仮面ライダーの人が黒い笑いを浮かべている中でタロウの人が…のシーンですね。特撮を微妙に卒業しかけの年頃で強烈に覚えています。
    ちなみに松平健さんは今作が最高です!異論は認めません。笑

    • りぞっと より:

      確かにマツケンさんの大河最高作はこのドラマで間違いないです。異論などあろうはずもございません(笑)
      にしても、松平健さんはこれだけの俳優さんにも関わらず、「草燃える」以降の大河ドラマでの配役はあまり恵まれてないような気が個人的にはしています。大河主役を務めていないのも意外ですし…

  3. リキ太 より:

    「おんな太閤記」当時の印象として、今でいう「スイーツ大河」の感覚はありましたね。と言いつつ十分楽しんでいた記憶もあり…最近見直したらめちゃくちゃ面白かったです。
    やはり「戦はイヤじゃ」の悪夢のような思想⁉︎はありつつも、戦の容赦の無い描写や良い意味での”黒”秀吉をしっかりと描けていましたよね。
    ただ、見始めたの頃は秀吉=猿じゃなくて猪八戒=豚やん!てツッコんでましたね。笑
    すぐに馴染んだのは流石の西田さんの演技力と言ったところでしょうか。

    • りぞっと より:

      そうですよね、当時の固定視聴者からは「スイーツ」扱いされてたんだろうなと容易に想像できますよね(苦笑)
      ただ、今見てみると今のスイーツとは違ってホームドラマ的要素は多いけど大河としての“キモ”はしっかりと押さえてあるという感じでちゃんと大河ドラマとして成立してるんですよね。さすが橋田先生って感じです。
      西田敏行さんは若かりし日の白秀吉と天下人になってからの黒秀吉との演じ分けが素晴らしかったです。さらにこの数年前には大河の真裏で猪八戒やってたんですからまさに名優ですよね(笑)

  4. 通りがかり より:

    『国盗り物語』は総集編は以前から存在してましたよ。90年代に大河の総集編が続々とVHSビデオ化されてた時に、すでにVHSビデオ化されてました。
    本編も総集編も長く全く存在しなかったのは『春の坂道』ですね。その後、どこか(視聴者?)から白黒で録画された最終回が発見されて、DVD化されたようですが。

    • りぞっと より:

      失礼しました。おっしゃる通り、残存していなかったのは本編でした、訂正しておきます。
      ご指摘ありがとうございます。