大江戸捜査網の歴代隠密同心と旗本寄合席一覧①杉良太郎のオリメンから里見浩太朗加入、くれないお蝶殉職まで

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かつての東京12チャンネル(現:テレビ東京)の看板番組にして、日本の娯楽時代劇を代表する名作「大江戸捜査網」。

玉木宏樹さんの作った名オープニングテーマに乗せて颯爽と活躍する隠密同心たちの活躍に心躍らせた視聴者は数限りなくいた事でしょう。そんなわたしもあの、「隠密同心心得之條(おんみつどうしんこころえのじょう)」(我が命我が物と思わず・・から始まって、死して屍、拾う者なし!で終わるあれです)をバックにしての出陣シーンからのラストの名乗りからの殺陣シーンで毎度毎度アドレナリン噴出しまくったものです(笑)。

そんなとにかくカッコイイ歴代の隠密同心たちをここでは時系列を追いながらご紹介したいと思います。

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主人公、サブ男、芸者女、元気系女、隠密支配で構成される隠密同心

まずは基本的に隠密同心メンバーの組み合わせについてまいりましょう。基本構成としてはこんな感じです。

主人公男キャラ
サブ男キャラ
芸者女キャラ
元気系女キャラ

メインを張る主人公の男性隠密同心がいて、もう一人(ないしは二人のパターンも)男の隠密同心、そして普段は芸者として諜報活動に従事する美人系の女隠密同心がいて、もう一人魚屋やスリ師など活発で元気のいいアクション得意系の女隠密同心、と基本はこういった感じです。そしてその隠密同心のトップに立つ旗本寄合席、つまり隠密支配がいる、という図式ですね。

時期によってはサブ男キャラが二人になったり、芸者女隠密が二人になったり、あるいは欠員したり・・なんてこともありますが、基本的にはこの種類のキャラがそれぞれいるというメンバー構成となっています。

それでは、これより先はこの基本線に沿って登場キャラ達をご紹介していきましょう。

杉良太郎、瑳川哲朗、梶芽衣子、岡田可愛、中村竹弥‥全てはここから始まった!

それでは、まずは記念すべき大江戸捜査網放送スタート時のメンバーから参りましょう(話数は全シリーズ通じての通算話数)。

第1話~78話(1970年10月3日~1972年9月16日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 十文字小弥太 杉良太郎
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 芸者 小波 梶芽衣子
元気系女隠密同心 山猫お七 岡田可愛
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

これが記念すべき第1回目からの初期隠密同心メンバーです。山猫お七は厳密に言えば隠密同心ではなかったものの(途中から隠密同心として加わる)、劇中には第1話から登場していますし、途中からは自己紹介場面にも登場したりするので隠密同心メンバーの中に含みます。

いやあ、やっぱり初期メンは思い入れが違います!ってファンも多いのも頷ける豪華メンバーですね。とにかくカッコイイ十文字小弥太(じゅうもんじこやた)にとにかくシブい井坂十蔵(いさかじゅうぞう)、とにかくキレイな小波姉さんにとにかく可愛い山猫お七、そして影の総支配者・内藤勘解由(ないとうかげゆ)・・うんやっぱりこのオリジナルメンバーは黄金メンバーですね。大江戸捜査網がこの先10年以上続く人気シリーズになったのはやはりこのオリメンによるものが大きいと思います。

山猫お七の途中退場、芸者小波の降板で女隠密総入れ替え

第79話~104話(1972年9月23日~1973年3月17日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 十文字小弥太 杉良太郎
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 芸者 小波 梶芽衣子
元気系女隠密同心  なし
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

そして第2シリーズの第26話(通算78話)で山猫お七が退場となり、その後は第2シリーズ最終回となる通算第104話までは隠密同心の補充なしで以上のメンバー構成となります。

第105話~第129話(1973年9月22日~1974年3月9日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 十文字小弥太 杉良太郎
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 夕霧 古城都
元気系女隠密同心 不知火お吉 江崎英子
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

そして第2シリーズの終了(通算104話)と同時に芸者・小波(梶芽衣子)も退場となり、小波とお七の代わりに夕霧、不知火お吉という女性隠密同心二人を加えた新パーティがこちら。しかし、この中で夕霧役の古城都さんはわずか4話のみの出演で降板というスピード交代となりました。

たった4度出演の古城都スピード交代に続き、主人公の十文字小弥太まで・・

第130話(1974年3月16日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 十文字小弥太 杉良太郎
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 くれないお蝶 安田道代
元気系女隠密同心 不知火お吉 江崎英子
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

1974年3月16日の1回限りでの隠密同心メンバーがこの面々です。ほとんど登場しなかった夕霧の代わりにくれないお蝶が加入。しかし夕霧の事については劇中では特に語られていません。ともあれくれないお蝶のお披露目となった通算第130話ですが、この回のタイトルが「さらば珊次郎」。珊次郎とは十文字小弥太が普段密偵として名乗っている名前、つまり十文字小弥太最後の回なのです。この回で十文字小弥太は吟味役与力に昇進し、隠密同心から脱退する事となったのです。

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里見浩太朗演じる二代目主人公・伝法寺隼人(でんぽうじはやと)登場!!

第1話から隠密同心の中心メンバーとして活躍してきた十文字小弥太(杉良太郎)が去り、新たな「大江戸捜査網の顔」ともいえる頼もしい男が加わる事となりました。以下がそのメンバー構成です。

第131話~165話(1974年3月23日~11月16日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 伝法寺隼人 里見浩太朗
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 くれないお蝶 安田道代
元気系女隠密同心 不知火お吉 江崎英子
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

時代劇スター・杉良太郎さんに負けぬ時代劇のビッグネーム、里見浩太朗さん演じる伝法寺隼人(でんぽうじはやと)が新たな隠密同心として加入です。時折見せる二刀流での太刀捌きなどを見ても分かるようにその殺陣の流麗さ、華麗さはまさに日本を代表する時代劇スターの面目躍如たるものです。

伝法寺隼人加入後しばらくは隠密同心4人体制だったのですが、しばらくして一人加わってこういう布陣となります。

第166話~182話(1974年11月23日~1975年3月15日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 伝法寺隼人 里見浩太朗
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 くれないお蝶 安田道代
美人系女隠密同心2 いさり火お紺 山口いづみ
元気系女隠密同心 不知火お吉 江崎英子
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

山口いづみさん演じるいさり火お紺が加わり、なんと女隠密同心3人体制となります。これは長い大江戸捜査網の歴史の中でも初であります。しかし、お蝶、お紺、お吉の三名の女隠密が1話に全員登場する事はなく、殆どはこのうちの二人が出演という形となっていました。

大江戸捜査網唯一のレギュラー殉職、くれないお蝶(安田道代)伝説の回

そして通算第182話「隠密同心胡蝶 炎の彼方に!」においてくれないお蝶は殉職します(胡蝶というのはお蝶の芸者としての名前)。長い隠密同心の歴史の中でも殉職したのはくれないお蝶ただ一人。その意味でもこの182話は大江戸捜査網ファンの間でも語り草となっている回となっています。

そしてお蝶殉職以降は新メンバーの補充は行われず、以前のような隠密同心4名+隠密支配というメンバー構成となります。

第183話~262話(1975年3月22日~1976年9月25日)

キャラ系統 登場人物名 演じた俳優
主人公男隠密同心 伝法寺隼人 里見浩太朗
サブ男隠密同心 井坂十蔵 瑳川哲朗
美人系女隠密同心 いさり火お紺 山口いづみ
元気系女隠密同心 不知火お吉 江崎英子
旗本寄合席(隠密支配) 内藤勘解由 中村竹弥

伝法寺隼人、井坂十蔵、いさり火お紺、不知火お吉というメンバー構成で約1年半、80話という長期に及んだあと、一気に二人の女性メンバーが入れ替わる事となりました。

第262話「隠密同心お吉銃弾に泣く」では、3年にわたってレギュラーを務めた不知火お吉が銃撃を受けて負傷、幼馴染とともに養生するために江戸を去ります。同時にいさり火お紺も将軍警護の任に就くために隠密同心職を離れる事となります。長年隠密同心として親しまれた女性隠密二人のまさかの同時降板。これを機に大江戸捜査網はまた新たな時代へと突入していく事となるのです。

この続きは大江戸捜査網の歴代隠密同心と旗本寄合席一覧②でご覧ください。

尚、その他の大江戸捜査網の隠密同心の歴代メンバーに関してはこちらの記事もご覧ください。

新大江戸捜査網から平成版、2015新春ワイド時代劇版隠密同心歴代キャスト一覧

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