1969年に放送が開始されて以来、毎週月曜日夜の定番番組として親しまれ、惜しまれつつも2011年にレギュラー放送を終了した「水戸黄門」。
2017年の10月からBS-TBSで武田鉄矢さん主演による「水戸黄門」の連続ドラマ復活が発表されたばかりであり、武田さん以外の助さん格さんらのキャスト陣はまだ発表されていません。
そこで、ここではTBSで放映されてきたドラマ「水戸黄門」のレギュラー陣の中心でもある格さん役の歴代俳優さんたちをご紹介していきたいと思います。
ちなみに、格さんの正式な本名は渥美格之進と申します(念のため汗)。
初代格さん:横内正(よこうちただし)1969年(昭和44年)~
東野英治郎ご老公、杉良太郎助さんとともに初代格さんとしてレギュラーを演じられたのがこのベテラン俳優さんです。
名 前:横内正(よこうちただし)
生年月日:1941年(昭和16年)7月1日
出 身:満州国大連
出演年数:8年5ヶ月
出演期間:1969年8月~1978年1月
出演部数:第1部~8部
出演年齢:28歳~36歳
コンビを組んだ助さん(佐々木助三郎)役
杉良太郎(1部~2部)
里見浩太朗(3部~8部)
横内正さんですね。とにかく素晴らしい声を持つ美声の持ち主ですよね。あの美しく響く声で発する印籠を出す前の口上は、間違いなくこの水戸黄門を大人気時代劇にした大きな要因だとわたしは思いますね。
初代助さんの杉良太郎さん、二代目の里見浩太朗さんとのツーショットは本当に見栄えがするコンビでしたよね。
水戸黄門と並ぶ国民的時代劇の松平健主演「暴れん坊将軍」でもレギュラーとして大岡忠相(ただすけ)役を約20年演じられたように、時代劇ファンの間ではもはや大御所中の大御所といっても過言ではない名優・横内正さん。これからも時代劇を次世代に伝えるためにもまだまだ現役バリバリで頑張ってもらいたい俳優さんですね。
二代目格さん:大和田伸也(おおわだしんや)1978年(昭和53年)~
初代格さん役の横内正さんが8部限りで降板、9部から二代目渥美格之進の座を引き継いだのが、現在ではバラエティなどでも活躍するこの俳優さんです。
名 前:大和田伸也(おおわだしんや)
生年月日:1947年(昭和22年)10月25日
出 身:福井県敦賀市
出演年数:4年8ヶ月
出演期間:1978年8月~1983年4月
出演部数:第9部~13部
出演年齢:30歳~35歳
コンビを組んだ助さん(佐々木助三郎)役
里見浩太朗(9部~13部)
大和田伸也さんといえば、弟も俳優の大和田獏さん、妻は女優の五大路子さん、息子も俳優の大和田健介さんと大和田悠太さん、義妹に岡江久美子さん、姪に大和田美帆さんという芸能界きっての芸能一家であり、大和田ファミリーといわれている一族です。敦賀の大実業家で大和田銀行を設立した二代目大和田荘七の子孫という、福井県有数の名士の家系でもある、まさにサラブレッドですね。
初代格さんの横内正さんに負けず劣らず、この大和田伸也さんも素晴らしい美声の持ち主です。声の良さ・美しさは格さん役の肝とも言えるほどに重要な要素だったのかもしれませんね。
最近ではその明るいキャラクターを生かしたバラエティ番組などでの活躍が多い大和田伸也さんですが、NHK大河ドラマにはこれまで9作品に出演するなど、俳優さんとしてもやはり素晴らしい実績を残されています。これからも時代劇などで濃厚な演技を見せてほしいですね。
三代目格さん:伊吹吾郎(いぶきごろう)1983年(昭和58年)~
大和田伸也さんの後の三代目渥美格之進を演じたのはこちらのベテラン俳優さんですね。
名 前:伊吹吾郎(いぶきごろう)
本 名:伊吹勝敏(いぶきかつとし)
生年月日:1946年(昭和21年)1月2日
出 身:北海道爾志郡熊石町
出演年数:17年1ヶ月
出演期間:1983年10月~2000年11月
出演部数:第14部~28部
出演年齢:36歳~53歳
コンビを組んだ助さん(佐々木助三郎)役
里見浩太朗(14部~17部)
あおい輝彦(18部~28部)
二代目水戸黄門役の西村晃さん、三代目の佐野浅夫さん、この二代に渡った水戸黄門のすべての回で格さん役を演じた伊吹吾郎さん。その出演年数はなんと17年1ヶ月!その出演期間は歴代格さん役の中でも断トツのナンバーワンです。まさに「ミスター渥美格之進」といってもいい存在かもしれません。
大和田伸也さんと同じく、最近では本業の俳優さんとして以外にも、バラエティ番組などでの活躍が目立っている伊吹吾朗さん。しかし二代目大和田伸也さんと同様、これまでにNHK大河ドラマに9作も出演なさっているように、本業である俳優さんとして活躍しながらの仕事の幅を広げていらっしゃるという状態ですね。
個人的な伊吹吾郎さんの中での大好きな役といえば、やっぱり大好きな必殺シリーズ、その中でも屈指の人気作品である「必殺仕事人」での畷左門(なわてさもん)役ですね。中村主水、秀とともに仕事人として悪を葬る姿は大人気を得、仕事人のその後の人気を決定づけました。最初は刀での仕事だったのが、途中からは怪力悪人真っ二つ折りたたみ(笑)になったのにはビックリしましたけどね。
これからもいろいろなフィールドで頑張ってほしい俳優さんですね。個人的にはバラエティの進行をもっと見たいですね。一生懸命やってる伊吹さんには申し訳ないですが、何度見ても笑ってしまうんですよねえ(笑)。
四代目格さん:山田純大(やまだじゅんだい)2001年(平成13年)~
水戸黄門史上最長で格さんを演じた伊吹吾朗さんが三代目ご老公の佐野浅夫さん、三代目助さんのあおい輝彦さんとともに降板して迎えた四代目格さんがこの人です。
名 前:山田純大(やまだじゅんだい)
本 名:山田純大(やまだすみひろ)
生年月日:1973年(昭和48年)2月14日
出 身:東京都
出演年数:2年0ヶ月
出演期間:2001年4月~2003年3月
出演部数:第29部~31部
出演年齢:28歳~30歳
コンビを組んだ助さん(佐々木助三郎)役
岸本祐二(29部~31部)
この人も次代の時代劇を担う事になると期待されている俳優さんですね。お父さんは初代助さんを演じた不世出の時代劇スター、杉良太郎さんです。時代劇界のサラブレッドといっていい存在でしょう。
そんな山田さんは、四代目水戸黄門役となった石坂浩二さん、さらに同じく四代目助さんとなった岸本祐二さんとともに2001年4月から始まった第29部より登場。新時代の水戸黄門として大きな期待を受けましたね。そんな期待に応えるように、石坂浩二版の水戸黄門はそれまでのシリーズとは大きく設定を変えた意欲作となりました。
しかし主演の石坂さんが直腸がんを患ってわずか2部で降板、新助さん格さんコンビの岸本祐二・山田純大もわずか3部での降板となってしまいました。一番悔しいのは山田さんたちでしょうが、視聴者の間からも岸本・山田コンビの降板を惜しむ声は多かったですね。わたし的にもこの二人のコンビはフレッシュながら時代劇らしさ満開で素晴らしい若手コンビだと思っていたので、本当に残念でしたね。
ちなみにこの山田純大さん、この水戸黄門出演中に知り合った元女優の田京恵(たきょうけい)さんと2016年に結婚、二人の間には同年12月には第一子となる女の子が生まれました。水戸黄門が縁となった結婚。何か運命的なものを感じますよね。
五代目格さん:合田雅吏(ごうだまさし)2003年(平成15年)~
伊吹吾郎さんが53歳で降板後、一気に25歳若返った山田純大さんを経て5代目格さんとなったのがこの俳優さんでした。
名 前:合田雅吏(ごうだまさし)
本 名:合田雅史(ごうだまさし)
生年月日:1970年(昭和45年)1月9日
出 身:神奈川県秦野市
出演年数:7年0ヶ月
出演期間:2003年7月~2010年6月
出演部数:第32部~41部・2015スペシャル
出演年齢:33歳~40歳
コンビを組んだ助さん(佐々木助三郎)役
原田龍二(32部~41部)
2003年7月開始の第32部より、原田龍二さんと助さん格さんの新コンビを結成したのが、この合田雅吏さんです。
183㎝の長身でイケメンのモデル出身俳優さんであり、早稲田大学教育学部出身のインテリ俳優さんでもあります。
前任者の岸本祐二&山田純大コンビもかなり良かったのですが、その跡を継いだこの原田龍二&合田雅吏の助さん格さんも華があって見栄えの良い、素晴らしいコンビでしたね。7年という長丁場続いたのがその人気を裏付けているといえるかもしれません。
個人的に言わせてもらえるのであれば、最近時代劇の映像のお仕事から遠ざかっていらっしゃるのが残念ですね。時代劇における立ち居振る舞いなども素晴らしい俳優さんなのでもっと時代劇で見たい役者さんですね。とはいってもその時代劇自体が大幅に減っているのが大問題なんですけどね・・。本当に寂しい時代になったものですね。
六代目格さん:的場浩司(まとばこうじ)2010年(平成22年)~
現時点(2017年4月現在)での最後のレギュラー格さんはこの俳優さんです。
名 前:的場浩司(まとばこうじ)
生年月日:1969年(昭和44年)3月28日
出 身:埼玉県上尾市
出演年数:1年2ヶ月
出演期間:2010年10月~2011年12月
出演部数:第42部~43部
出演年齢:41歳~42歳
コンビを組んだ助さん(佐々木助三郎)役
東幹久(42部~43部)
2010年10月の第42部から助さん役とともに一新となったコンビで格さん役に抜擢されたのが、人気俳優の的場浩司さんです。
この的場浩司さんも最近ではドラマ・映画以外にバラエティ番組などでの活躍が目立つ俳優さんですね。ちょいヤンキーっぽい見た目とは裏腹のギャップある素顔は非常に魅力的ですよね。
格さん役に決まってからの出演はわずかに2部、1年ちょっとという短い期間に終わってしまったのは残念でした。時を同じくして助さん役に抜擢された東幹久さんとはプライベートでも親友の仲であり、息もバッチリだったがゆえに尚更でしたね。
レギュラーシリーズの最終回から3年後に放送された2015年のスペシャルドラマで助さん格さんを演じたのは、6代目の東幹久&的場浩司コンビではなく、原田龍二&合田雅吏コンビでした。もう一度東・的場コンビが見てみたいという声も多く聞かれますが、もう一度このコンビで復活してもいいような気もします。ただ二人とも忙しいでしょうね、そこがネックかも・・(涙)
クールな二枚目の助さんと比べて熱血硬派なイメージの渥美格之進?
初代から6代目までの歴代の渥美格之進役をご紹介してきた当記事ですがいかがでしたか?
横内正さん、大和田伸也さん、伊吹吾郎さん、山田純大さん、合田雅吏さん、そして的場浩司さん・・。うーん、さすがに国民的人気時代劇のメインキャストの一人という面々ですね。
クールで色男、二枚目な助さんイメージと違って、個人的には格さんはやっぱり少し三枚目の線が入った、ちょっと熱血硬派っぽさが魅力ですね。ただ、やっぱり素晴らしい俳優さんばかりですので、それぞれの格さんで独自にそれぞれの色を感じることが出来るのも面白さの一つでもあります。
恐らくこれから10月スタートの武田鉄矢さん主演ドラマの助さん格さんもキャストが発表されることと思いますが、そのあたりも注目しながら見てみたいですね。
2017.5.18追記 新水戸黄門キャスト決定!七代目格さんは荒井敦史(あらいあつし)さん
遂に10月にBS-TBSでスタートする、武田鉄矢さんが水戸光圀を演じるドラマ、水戸黄門新シリーズの渥美格之進役が決定しました。
七代目渥美格之進を演じるのは、2009年の第21回ジュノンスーパーボーイコンテストでビデオジェニック賞を獲得して芸能界入りを果たしたイケメン、荒井敦史(あらいあつし)さんに決まりました。
以下が簡単な経歴となります。
生年月日 :平成5年(1993年)5月23日生まれ
年 齢:24歳
出 生 地:埼玉県
身 長:183cm
ジャンル :舞台、映画、TVドラマ
特 技:サッカー
所属事務所:ワタナベエンターテインメント
ユニット名:D-BOYS
舞台、映画にテレビと、幅広い活動でキャリアを積んできた荒井さん。所属するワタナベエンターテインメントの若手俳優集団であるD-BOYSのメンバーとしても活動しており、今後飛躍が期待されている若手俳優さんです。
今回の格さんは、真面目でしっかり者として描かれるそうです。新たな格さん像を作り上げてもらいたいですね。
歴代のご老公と助さん役に付いては以下の記事をご覧ください。
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