アクション俳優の元祖・千葉真一が伊賀忍者の頭領を演じ、自身の率いるジャパン・アクション・クラブ(通称:JAC)の若手俳優や有名俳優たちとともに悪と戦う人気シリーズとなった、昭和の人気時代劇「影の軍団」。
娯楽時代劇として国内外で高い評価を得、今でも根強い人気を誇る影の軍団とはどんなドラマだったのでしょう。
影の軍団の各シリーズ名と放送開始年
まずは影の軍団といわれるテレビシリーズの一覧をご紹介しましょう。
放送開始年 シリーズタイトル
1980年 服部半蔵影の軍団
1981年 影の軍団Ⅱ
1982年 影の軍団Ⅲ
1985年 影の軍団Ⅳ~幕末編
以上の4シリーズですね。実際には1985年の影の軍団Ⅳと幕末編は分けて語られることが多いのですが、キャスト・設定とも続編という使用になっていますので、ここではⅣと幕末編は同じシリーズとして扱わせていただきます。
どれも素晴らしい内容のドラマでしたね。熱く、悲しく、そして爽快な、まさに娯楽時代劇の極致でした。特に若者からの支持の高さが他の娯楽時代劇との大きな差だったのではないでしょうか。実際、中学生だったⅣ~幕末編はかなりの男子が見てましたからね。影たちがカッコよかったですからね。
超有名なオープニング曲・メインテーマ 全てのシリーズがカッコいい
影の軍団といえば切っても切り離せないのがあのオープニングタイトルでしょう。未だに数多くの番組などで使われるほどに有名な名曲ですね。恐らくリアルタイムで知らない世代でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
過去のシリーズ毎のオープニング曲は以下の通りとなっています。
服部半蔵影の軍団 影の軍団メインテーマ
影の軍団Ⅱ 影の軍団メインテーマ
影の軍団Ⅲ 誓い
影の軍団Ⅳ~幕末編 影の軍団Ⅳ・幕末編メインテーマ
上で述べた、影の軍団のテーマとして認知されている超有名なオープニング曲は1作目と二作目で使われた「影の軍団メインテーマ」(作曲:渡辺茂樹)の事です。
意外なことに、影の軍団とイコールで語られるほど有名な名曲メインテーマは1,2作目だけなのです。
後は3作目のⅢは真田広之の歌う名曲「誓い」、Ⅳ~幕末編もノリの良い名曲、「Ⅳ・幕末編メインテーマ」が使用されています。どの曲もそれぞれに素晴らしいオープニングとなっています。聞き比べてみるのも一興かもしれませんね。
1作目から幕末編まで異なる次代の異なる主人公
続いて、それぞれの時代背景を見てみましょう。
服部半蔵影の軍団 慶安四年(1651年)
影の軍団Ⅱ 宝暦八年(1759年)
影の軍団Ⅲ 明暦三年(1657年)
影の軍団Ⅳ~幕末編 幕末
意外なことに時系列は1作目から順番というわけではないんですね。1→3→2→4の順番になっているというわけです。
主人公は全て伊賀忍者の頭領(上忍)という設定となっており、1作目・三代目服部半蔵、2作目・柘植新八、3作目・多羅尾半蔵、4作目・十五代目服部半蔵という具合になっています。
それぞれの時代に即した実在の人物も登場しており(Ⅳ~幕末編等は幕末の有名人のオールスター総出演)、そういう部分にも着目してみてみるとより一層影の軍団を楽しめるでしょう。
成田三樹夫、小沢栄太郎、石橋蓮司、夏八木勲・・ラスボスも超豪華
そして影の軍団といえば、個性豊かな悪役たち。特にラスボスは大物揃いで本当にカリスマ性溢れる個性派揃いでしたね。そこで各シリーズのラスボスたちも比較してみましょう。
服部半蔵影の軍団 水口鬼四郎 石橋蓮司
影の軍団Ⅱ 大岡忠光 成田三樹夫
影の軍団Ⅲ 徳川光貞 小沢栄太郎
影の軍団Ⅳ 井伊直弼 成田三樹夫
影の軍団幕末編 小栗上野介 夏八木勲
うーん、名優、大物、個性派・・素晴らしい面々です。やはりラスボスはこれでなければね。
特に影の軍団シリーズのラスボスというと、やっぱり個人的には成田三樹夫さんの存在感がずば抜けていますね。本当にカリスマ性といい存在感といい得体のしれなさといい、これだけの悪役はもう出てこないのではないでしょうか。まさに不世出の名優・怪優という呼び名に相応しいですね。
その他でも小沢栄太郎さんに夏八木勲さん、石橋蓮司さん・・本当に素晴らしい俳優さんだらけです。ラスボスが上手くないといいドラマにはならないといいますがまさにその通りだと思いますね。
エンディング曲も名バラード揃い!泣け!ただひたすら泣け!(笑)
あ、あともう一つ。オープニング曲を紹介したのでエンディング曲も。オープニングのインパクト強すぎて全部持ってかれがちですが、EDも名曲揃いなんですよねえ。
服部半蔵影の軍団 Gの祈り 唄:岡林信康
影の軍団Ⅱ 光と影のバラード 唄:泉洋次
影の軍団Ⅲ 砂漠の都会に 唄:真田広之
影の軍団Ⅳ~幕末編 影 唄:千葉真一
はい、どれも名曲揃いです。Ⅲではオープニングに引き続き真田広之さんのヴォーカル曲を使用しています。
Ⅳではなんとなんと、影の軍団のICONともいえる千葉真一自らエンディング曲を歌いあげています。それだけでも驚きですが、この「影」という曲の作詞は、ドラマ中で千葉ちゃん演じる服部半蔵の宿敵・楯岡道雪を演じた亀石征一郎さんが手掛けているのです。
まさにドリームタッグ。影の軍団ファンにはたまらない曲ですね。必聴でしょう。
シリーズ毎に良さがあり、どれが一番かは決められないクオリティの高さ
まあこの人気シリーズを語りだしたら止まらないんですけど・・
どのシリーズにもそれぞれに良さがあって一概に「このシリーズが最強!」とは個人的に言いたくないですね。とにかくどれにも思い入れがあるのでどれも好きという他ありません。
全シリーズに皆勤出演となった樹木希林さんのコミカルな演技は影の軍団の陽の部分の代名詞ともいえるほどの人気を博しましたね。
山村聰さんや岸田今日子さんといった超大物レギュラーも素晴らしいアクセントとしてドラマの重厚さに大きく貢献してくれましたね。千葉さんのアクションや重厚な影の頭領、そして軍団員も全員が素晴らしかったですよね。
近年はこのような娯楽時代劇というものが消えてなくなってしまいました。こうなったら千葉真一さんにもう一回頑張ってもらうしかないのでしょうか。もう一回こういうドラマが見たいんですよ、もう一回ね・・。個人的には、千葉真一さんの長男として芸能界で活躍する真剣佑(まっけんゆう)に千葉さんの後継者となるアクション時代劇俳優になってほしいと密かに期待しています。
影の軍団シリーズの歴代メンバーたちについてはこちらの記事をどうぞ
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