必殺シリーズ歴代主題歌&挿入歌と歌手一覧 歴史的名曲の数々を作詞家や作曲家データ等と共に

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時代劇

日本時代劇史に残る人気シリーズ「必殺シリーズ」。その魅力といえば、個性豊かな殺し屋たちの鮮やかな仕事ぶりや徹底したニヒルな世界観、そして細部にこだわった映像美等、その素晴らしさはとても一言では言い表せません。

そんな必殺シリーズの魅力の一つとなっていたのが印象的な主題歌。主題歌のインストゥルメンタルが殺しのテーマ曲に使用されることも多く、必殺と音楽も切っても切り離せない存在だったことはファンの皆さんもよくご存じのことでしょう。

そこでここでは必殺シリーズ全作品の主題歌と挿入曲、その歌手と作曲者などを一覧でご紹介してみたいと思います。

第1作 必殺仕掛人 主題歌「荒野の果てに」山下雄三

「荒野の果てに」
歌手:山下雄三

作詞:山口あかり
作曲:平尾昌晃
作曲:竜崎孝路

記念すべき必殺シリーズ第1作目の主題歌にして後のシリーズでもリバイバルで使用されている名曲。そしてインストゥルメンタルバージョンはこの後、数多くの作品でも殺しのテーマとして使用された、必殺の代名詞といってもいい神曲です。

必殺ファンでなくともこの曲は知っているという程の知名度を誇る曲で、平尾昌晃氏の代表曲の一つとしても知られる曲ですね。

第2作 必殺仕置人 主題歌「やがて愛の日が」三井由美子

「やがて愛の日が」
歌手:三井由美子

作詞:茜まさお
作曲:平尾昌晃
作曲:竜崎孝路

作曲を手掛けた平尾昌晃氏の一番弟子だった演歌歌手、三井由美子さんの歌うこの曲が必殺仕置人の主題歌に起用されました。

ウエスタン調のノリのいい前作「荒野の果てに」とは対極を成す哀愁の演歌調バラードで、平尾さんのクリエイターとしての力量をまざまざと感じさせてくれるこれまた名曲です。劇中におけるインストバージョンは殺しのテーマではなく、主に頼み人たちが殺される場面等、悲運のシーンで使用されていましたね。

第3作 助け人走る 主題歌「望郷の旅」森本太郎とスーパースター

「望郷の旅」
歌手:森本太郎とスーパースター

作詞:安井かずみ
作曲:平尾昌晃
作曲:竜崎孝路

「荒野の果てに」と同じウエスタン・カントリー調のノリのいいロック曲。知名度こそ劣りますが、「荒野の果てに」に勝るとも劣らぬ名曲です。それもそのはず、元ザ・タイガースのギタリスト、森本太郎氏が率いる森本太郎とスーパースターが演奏する曲なのです。

この曲のイントロを聞くと、平さんのキセルから出る紫煙を思い出すのはわたしだけではないはず(笑)

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第4作 暗闇仕留人 主題歌「旅愁」西崎みどり

「旅愁」
歌手:西崎みどり

作詞:片桐和子
作曲:平尾昌晃
作曲:竜崎孝路

必殺シリーズ主題歌の中でも最大のヒット曲となったのがこの「旅愁」。ミリオンヒットを記録したこの曲を歌った西崎みどりさんは当時なんと14歳(!)。この後のシリーズでも西崎さんは数多くの必殺主題歌を歌う事となりますがそれはまた後のお楽しみという事で。

この曲のヒットによってこの後の必殺シリーズ主題歌はバラード曲が多くなっていくという、その後の流れを決定づけたといってもいい曲ですね。

第5作 必殺必中仕事屋稼業 主題歌「さすらいの唄」小沢深雪

主題歌「さすらいの唄」
歌手:小沢深雪

作詞:片桐和子
作曲:平尾昌晃
作曲:竜崎孝路

挿入曲「夜空の慕情」
歌手:小沢深雪

作詞:片桐和子
作曲:平尾昌晃
作曲:竜崎孝路

平尾昌晃音楽学校一期生として16歳でデビューした小沢深雪さんの歌う「さすらいの唄」は主題歌ですが殺しのテーマ曲ではなく、メインテーマとして使用されたのはこの曲のB面に収録された「夜空の慕情」のアレンジバージョンの方でした。どちらも平尾節炸裂の素晴らしい曲でしたね。

ちなみに小沢深雪さんは19歳で師匠の平尾さんと結婚して引退されています(後に離婚)。

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