必殺シリーズ名シーン・名言集 中村主水や鉄、市松、梅安らのカッコいい名言や名場面

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時代劇

必殺シリーズといえば、個性豊かな殺し屋たちが大勢登場します。金を貰って人を殺めるという業を背負った必殺の殺し屋たちは誰も皆魅力的であり、それが必殺の人気の秘密の一つでもあります。

数多の名優が演じてきた必殺シリーズの暗殺者たち。ここでは彼らの名言・名セリフ、名シーン集をご紹介していきたいと思います。

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西村左内(必殺仕掛人)「仕掛人、西村左内…お命申し受ける」

記念すべき必殺シリーズ第1作「必殺仕掛人」。実はトップクレジットは藤枝梅安ではなく、林与一さんの西村左内でした。

その左内ですが、仕掛の際に冒頭のセリフのように仕掛ける相手に名を名乗ります。これはシリーズ中でも異例中の異例です。影のように相手の意表をついて仕留める相方・藤枝梅安との対比もまたこの必殺仕掛人の魅力ですね。

左内の仕掛シーンでは必ず流れる西村左内のテーマ曲。この平尾昌晃さん作曲のBGMがまた痺れるほどにカッコいいのです。個人のBGMを持っているというのはシリーズ中で左内以外では中村主水くらいでしょう。それくらい西村左内というキャラクターは特別な存在なのです。

おばさん(翔べ!必殺うらごろし第1話)「お前さんの…命だよっ」

科学で証明できない超常現象にスポットを当てた必殺シリーズ屈指の異色作、「翔べ!必殺うらごろし」。上記のセリフはおばさん(市原悦子)が弥平(堺左千夫)を出刃包丁で刺した場面で言い放ったセリフです。

道中先を急ぐ弥平を待ち伏せ、「ちょいと。…落としたよぉ」と声をかけるおばさん。その見た目から全く警戒心のない弥平はおばさんに近づきます。

何も落としてないと怪訝な表情を浮かべる弥平におばさんは「これから落とすんだよぉ…」と言いつつ懐に忍ばせた出刃包丁を握りしめ、無警戒の弥平を一突きしてこのセリフを吐き捨てるのです。そのド迫力たるやもう…ちょっとしたホラー映画を凌駕するといってもいいかもしれません(笑)

おばさんの不意打ち&捨て台詞はこのドラマの最大の見どころで他にも名言が盛りだくさんなのですが、第1話というインパクトも含めてこのセリフと致します。

清造(必殺仕置人第9話)「あんぎゃぁーーっ!!」

必殺仕置人第9話「利用する奴される奴」で仕置された清造(津川雅彦)の珠玉の名セリフです。

次々と女を食い物にしては女郎屋に売り飛ばして金儲けしているすけこましの悪党、清造。清造に食い物にされたお順(磯野洋子)の頼みで鉄は清造を仕置するのですが、その時の清造の断末魔がこのセリフ。

この時清造を仕置するのに鉄が使ったのはお馴染みの骨外しではなく、急所握り潰し。まさに女を食い物にする清造にはもってこいの仕置でした。ただ…こいつを生かしておいていいのか?という疑念は若干残りますが…(苦笑)

必殺の人気の要因の一つがやられる側の悪役の名演技の数々です。初期必殺には津川雅彦さんも悪役でよく出演されていました。あの名優・津川雅彦はやられっぷりでも圧巻でしたね。

この回では最後の井戸の中でのお順の「清さん…」や鉄の「女郎が一人死んだ。それだけのことだ」も心に残る名場面・名セリフです。この「利用する奴される奴」、隠れた傑作回です。

夢屋時次郎(必殺からくり人第12話)「負けて悔しい花いちもんめ」

必殺からくり人第12話「鳩に豆鉄砲をどうぞ」で単身、幕府要人・鳥居耀蔵の暗殺を試みた夢屋時次郎(緒形拳)。鉄砲での狙撃による暗殺は、鳥居に向かって放った弾丸が偶然通りかかった鳩に当たって失敗。

たちまち役人に包囲された時次郎が、自害するため火薬を体中に塗りながら口ずさんでいた歌がこの「花いちもんめ」の一節でした。

そして時次郎は壮絶な爆死を遂げ、大切な仲間を失ったからくり人メンバー達は悲歎に暮れます。

緒形拳さんは藤枝梅安も知らぬ顔の半兵衛も、そしてこの夢屋時次郎も必殺シリーズで演じたキャラは全てカッコいいですね。

中村主水(必殺仕置人第1話)「いきるな、いきるな。男三十過ぎていい格好しようなんざぁ、落ち目になった証拠よ」

仕置人第1話で中村主水(藤田まこと)、棺桶の錠(沖雅也)、念仏の鉄(山崎努)の三人が鳥居を歩きながら仕置の算段を練っているときに主水が鉄に言ったセリフです。まさに初期必殺シリーズのコンセプトの核心を突いた名言といっていいでしょう。

カッコつけないカッコよさ。

これこそが40年以上経った今でも多くの人たちを惹き付けてやまない必殺最大の理由といっていいと思います。人間臭くドライな殺し屋たち。金を貰って悪党を葬るというこの仕置人稼業を完全に生きていくために成すべき仕事と割り切っているのです。

自然体…だからこそ初期必殺の登場人物たちは誰も皆カッコいいのです。

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