竹中半兵衛と黒田官兵衛役の歴代大河ドラマ俳優 戦国時代の名軍師“両兵衛”役一覧

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時代劇

戦国時代といえば数多くの英雄が活躍した、日本史上でも最も日本人に馴染みの深い時代と言えるでしょう。

圧倒的人気と知名度を誇る三英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)の他にもキャラ立ちしている有名人がまさに“キラ星のごとく”います。

中でも歴史ファンに人気の高いのが竹中半兵衛と黒田官兵衛という日本史を代表する“二兵衛(両兵衛)”。言うまでもなく、豊臣秀吉の天下取りに大きく寄与した名軍師ですね。清廉潔白で私欲のない半兵衛と清濁併せのむ野心家・官兵衛という両名の対照的なキャラも含めて戦国時代でも屈指の人気を誇る武将です。

そこでここでは、日本を代表する「時代劇枠」であるNHK大河ドラマにおいて二兵衛を演じた歴代俳優さんを作品ごとにご紹介してみたいと思います。

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NHK大河ドラマ第3作「太閤記」1965年(昭和40年)キャスト

登場人物名 俳優名 生年月日(放送当時年齢)
竹中半兵衛 福田善之 1931年10月21日(34歳)
黒田官兵衛 田村高廣 1928年8月31日(37歳)

大河ドラマ史上初の戦国時代ものとなった「太閤記」が名軍師・二兵衛の初出作品となりました。

豊臣秀吉の出世物語をドラマ化した「太閤記」ですから、当然彼の軍師たる半兵衛と官兵衛は重要な役どころとして登場します。

半兵衛を演じたのは福田善之さん。脚本家としても活躍していた福田さんは後に「風と雲と虹と」で脚本を担当し、大河史上初めて脚本家・俳優双方で大河ドラマに携わるという快挙を成し遂げています。

黒田官兵衛役は田村高廣さん。時代劇スタア・阪東妻三郎を父に持ち、田村三兄弟(高廣・正和・亮)の長男として数々の映画・ドラマで活躍された説明不要の名優さんです。

NHK大河ドラマ第11作「国盗り物語」1973年(昭和48年)キャスト

登場人物名 俳優名 生年月日(放送当時年齢)
竹中半兵衛 米倉斉加年 1934年7月10日(39歳)
黒田官兵衛 江守徹 1944年1月25日(29歳)

“美濃の蝮”斎藤道三とその娘婿である織田信長の二人を主人公に据えた司馬遼太郎の原作小説「国盗り物語」を映像化した「国盗り物語」。戦国キャストオールスターともいえるこの作品、未だオールドファンには絶大な人気を誇るこの大河ドラマにももちろん半兵衛と官兵衛は登場します。

羽柴秀吉(演:火野正平)に仕えた竹中半兵衛を演じたのは米倉斉加年(よねくらまさかね)さん。「風と雲と虹と」の興世王役や「花神」での桂小五郎役、「秀吉」における今川義元役等、大河ドラマで数多くの印象的な役を演じられた俳優さんです。

黒田官兵衛役には江守徹さん。こちらも大河ドラマ出演は19作(!)を誇る、大河を代表する俳優といえる存在です。劇団民藝と文学座という、日本演劇界を代表する名優二名による豪華すぎる両兵衛は、さすが大河!といえる贅沢さですよね。

NHK大河ドラマ第16作「黄金の日日」1978年(昭和53年)キャスト

登場人物名 俳優名 生年月日(放送当時年齢)
竹中半兵衛 梅野泰靖 1933年7月14日(45歳)
黒田官兵衛 勝部演之 1938年5月23日(40歳)

商人という立場から信長・秀吉・家康という三英傑と関わっていく呂栄助左衛門(るそんすけざえもん/演:六代目市川染五郎)の生涯を描いた「黄金の日日」。

竹中半兵衛を演じた梅野泰靖(うめのやすきよ)さんは劇団民藝所属のベテラン俳優で、三谷幸喜作品の常連俳優さんとしても有名な方ですね。

黒田官兵衛役の勝部演之(かつべのぶゆき)さんは時代劇ファンにはおなじみの俳優さんですよね。個性ある悪役として多くの時代劇に出演し、声優としても多くの映画等で活躍なさっています。大河ドラマ史上最高視聴率を記録した「独眼竜政宗」(1987年)では、黒田官兵衛の配下として「黒田二十四騎」にも数えられた猛将・後藤又兵衛基次を演じていらっしゃいますね。

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コメント

  1. リキ太 より:

    私にとっての『ベスト両兵衛役』は
    「黒田官兵衛」…伊武雅刀さん(入川保則さんも…捨てがたいですが)
    「竹中半兵衛」…谷原章介さん
    のお二方です。いかにも”王道”な選択ですが…。(苦笑)

    ちなみに谷原さんは軍師役が一番似合ってると思っています。
    白軍師=竹中半兵衛(「軍師官兵衛」)
    黒軍師=伊藤甲子太郎(「新選組!」)
    私の中ではこんな感じです。笑

    • りぞっと より:

      官兵衛はそうでもないですが、意外と竹中半兵衛って出てくる作品少ないんですよねえ。今回の「麒麟がくる」でもスルーされそうですし…(泣)

      谷原章介さんってイケメンでイケボイスなのに、どこかちょっとうさん臭さみたいなのが見える役がハマりますよね。実に不思議な俳優さんです。当て書きの三谷幸喜氏が「新選組!」で伊東甲子太郎役に谷原さんを起用したのは本当に素晴らしいセンスだと思います 笑

  2. リキ太 より:

    本当に「新選組!」のキャスティングはセンス抜群ですよね!
    GW前後に幾つかの古典的『新撰組』関連作品を視ましたが、改めて大河ドラマ「新選組!」が名作だと再認識しました。
    本当に”余人を持って替え難し”な方ばかりですよね。
    さすがに松平容保役は綾野剛さんに”上書き”されてしまいましたが(あれは異次元の演技でした。)、筒井道隆さんも絶妙に”坊ちゃん”感があって結構好きでした。
    まあ、筒井さんの一番のはまり役は”禄郎さん”ですが…分かりますよね⁈笑 (もちろん異論は認めます)

    • りぞっと より:

      そうなんですよね、重鎮の方々が演じられた過去の新選組作品もそれはそれで面白いのですが、いい意味で三谷新選組はそれをひっくり返してしまったと思います。リアルな隊士たちの年齢に寄せて物語を隊士たちの青春群像劇に昇華させた見事な作品でした。隊士一人一人の描写も深く掘り下げてあって、それまでキャラが立っていなかった隊士、ネガティブなイメージのあった隊士などにもしっかり見せ場が用意されていたのも嬉しかったですね。

      まさか武田観柳斎で泣く日がくるなんて思ってもいませんでした 笑

      容保公良かったですよね。弟役の高橋一生さんも出番は少なかったですが印象深いです。筒井さんのハマり役が禄郎さんというのには完全同意ですし異論などあろうはずもありませんとも 笑