年代別歴代一発屋芸人一覧 1990年代から2010年代までのブレイク芸人歴史!懐かしコンビやピン芸人も

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エンタメ

一発屋といえば、一昔前までは主にミュージシャンや歌手を指す事が多かった言葉だったのですが、今では芸人に使われる事が断然多くなった言葉です。俗に言う「一発屋芸人」というやつですね。

その昔は屈辱的かつネガティブな言葉というイメージのあった「一発屋」ですが、こと芸人に関しては一発屋という表現がそれほど悲壮感もネガティブさもないから不思議です。むしろ一発屋を売りにしている芸人さんもたくさんいますし、テレビでも一発屋芸人の特集などがよく企画されていたりしますよね。

というわけで、毎年のように現れては消える(?)一発屋芸人(定義は定かでないのであくまで主観で汗)さんをその登場順にご紹介していきたいと思います。

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1990年代後半 一発屋芸人元祖はボキャブラ天国のつぶやき?電波少年の猿岩石?

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
1990年代後半頃 つぶやきシロー 栃木訛りでのあるあるネタつぶやき
1996年(平成8年)頃 猿岩石 ユーラシア大陸横断ヒッチハイクで国民的人気者に

諸説あるでしょうが、恐らく現在の一発屋芸人という流れを作ったのはこの二組の芸人ではないかと個人的には思います。

フジテレビの人気番組「ボキャブラ天国(通称:ボキャ天)」での「栃木訛りでぼそぼそ呟くあるあるネタ」で一躍大ブレイクしたつぶやきシローさんと、日テレの人気番組「進め!電波少年」の企画、「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」によって国民的人気者となり、帰国後はミリオンヒットも飛ばす等の大活躍をした猿岩石。

とにかくこの2組、一時期はテレビで見ない日はない程の売れっ子ぶりでした。後に猿岩石は解散し、どん底から復活した有吉弘行さんの大活躍ぶりは皆さんよくご存じのとおりです。

2000年代に入って一気に仕事がなくなった両者ですが、つぶやきシローさんは事務所の先輩であるさまぁ~ずに可愛がられてよく共演していますし、有吉さんもどん底時代には「内村プロデュース」でさまぁ~ずと最高のカラミを見せてくれていました。当時の内Pでの有吉さんの大喜利回答等見ていれば、今の売れっ子ぶりは何の不思議もないと思わされます。

猿岩石とつぶやきシロー。この人たちこそ一発屋芸人の元祖といえる存在だと思いますね。

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
1998年(平成10年) パイレーツ だっちゅーの

タモリ司会で、ネプチューンやくりぃむしちゅー、爆笑問題等数多くのお笑いスターを生み出した「ボキャブラ天国」におけるキャプラー芸人の一人として人気を博した女性コンビ、パイレーツも瞬間最大風速という意味では凄かったです。

アイドルっぽいルックスの二人の巨乳を生かした「だっちゅーの」という決め台詞は流行語大賞にも輝いた程世間を席巻しましたよね。ただし、だっちゅーの流行後は芸人として輝くことはなく、コンビは解散していつしか二人ともテレビで見る機会がほとんどなくなってしまいました。他のキャブラーにもボキャ天終了後にテレビで見なくなった人はたくさんいましたが、瞬間最大風速の凄さからいって、このパイレーツに及ぶ芸人はいないでしょう。

2002~03年 未だ営業で大活躍中のテツトモと不滅の面白さのダンディ坂野登場!

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
2002年(平成14年) 三瓶 三瓶です(さんぺいです)
2003年(平成15年) テツandトモ なんでだろー、なんでだろう~
2003年(平成15年) ダンディ坂野 ゲッツ!!
2003年(平成15年) はなわ S・A・G・A、佐賀!

2002年から翌年2003年辺りになると、多くの芸人がブレイクを果たす事となってきます。癒し系キャラから繰り出す三瓶の「さんぺいです」から始まって、テツトモにダンディ、そしてはなわと次々とテレビを賑わす人気者が現れてきたのです。

テツトモはその歌いやすさや親しみやすさを併せ持ったメロディに乗せた「なんでだろー?」で様々な芸人ともコラボし、動きで笑いを取る芸人の代表格となり、その年の流行語大賞まで受賞してしまいましたね。今では営業で安定した収入を得ているという話です。まああのネタは営業では鉄板で盛り上がるでしょうね。はなわの歌は佐賀県という、九州の中でも比較的地味な同県の知名度を飛躍的に向上させました。

しかし個人的にはやはりダンディ坂野です。

今でもたまにバラエティに出演してゲッツネタを披露しますが、何十年も何十回も見ている同じネタなのにいまだに大爆笑してしまうところが凄いとしか言いようがありません。時空を超えたあの面白さは一体なんなのでしょう(笑)。恐らく一生笑わせてくれるネタでしょうね。

2004~05年 自虐ネタのヒロシにギター侍、そして衝撃のHGも

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
2004年(平成16年) ヒロシ ヒロシです…
2004年(平成16年) 長井秀和 間違いない!
2004年(平成16年) 波田陽区 ○○ですからー!残念!××斬り!(ギター侍)
2004年(平成16年) レギュラー あるある探検隊
2005年(平成17年) 小梅太夫(現:コウメ太夫) ちっくしょー
2005年(平成17年) レイザーラモンHG ○○フォーーーォッ!!

2004年から2005年頃にブレイクしたお笑い芸人さんたちがこの方たちです。未だにテレビでたまにみる人もいれば、ほとんど見かけなくなった人もいますね。

ヒロシさんの自虐ネタは未だに鉄板といってもいいですね。テレビに出てきたらほぼ必ず新ネタ作って出てますし、しっかりネタ作りしているのが伺えます。そのネタがまた面白いんですよね。ザキヤマのパクリネタになっている、あるある探検隊での西川君(レギュラー)の気絶シーンやコウメ太夫のネタの中身の薄さ(笑)も今見ても笑えます。

個人的に衝撃的だったのがHGでしょうか。「爆笑問題のバク天」で見た時の衝撃度と言ったら…(笑)。今では相方のRGの方がテレビに露出しているというのがまた面白いコンビですよね。

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2006~07年 子供人気の小島よしお、プロレスネタの小力とアントキの猪木も

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
2006年(平成18年) 長州小力 キレてないですよ パラパラダンス
2006年(平成18年) にしおかすみこ にしおか~すみこだよぉ~
2006年(平成18年) 永井祐一郎(アクセルホッパー) バカテンポ
2007年(平成19年) いつもここから 悲しい時~(かなしいとき~)
2007年(平成19年) ムーディ勝山 右から来たものを左へ受け流すの歌
2007年(平成19年) 小島よしお そんなの関係ねえ!はい、オッパッピー
2007年(平成19年) ですよ。 あーい、とぅいまてぇーん
2007年(平成19年) 藤崎マーケット ラララライ体操
2007年(平成19年) アントキの猪木 アントニオ猪木ものまね

2006年~07年にかけてブレイクした芸人さん達です。

陣内智則さんの披露宴中継でムーディさんの左へ受け流す歌を聴いた時のインパクトは未だかつてない程のものでした。呼吸困難になるかと思うほどに腹を抱えて笑かしてもらいました(笑)。

長州小力さんは「キレてないですよ」によって、プロレス界のカリスマ・長州力さんのプロレスファン以外における知名度の飛躍的向上をもたらしました(笑)。少し遅れてブレイクしたアントキの猪木さんも数多い猪木モノマネ芸人さんの中でも屈指の完成度を誇るモノマネとネタの面白さで一気にブレイクしましたね。

この中で個人的に瞬間最大風速的に一番凄かったのは小島よしおさんだったと思いますね。やはり子供心を掴む芸は強いなと感じさせられました。最盛期には及ばないものの、未だにコンスタントにテレビに出続けているのは芸人としての地力の高さだと思いますね。

小島さん以外にも、ラララライ体操でブレイクした藤崎マーケットは正統派漫才でも数々の漫才賞を受賞する活躍を見せており、いつもここからも、悲しい時ネタ以外に暴走族ネタという鉄板人気ネタを作り出してその実力を見せつけてくれています。アクセルホッパーは個人的にバカテンポよりも永井祐一郎でのナイツの方が最高にツボだったのですが、バカテンポに比べてイマイチ流行んなかったのが謎なんですよね(涙)

2008~09年 グー、ルネッサンス、吟じます、ワカチコワカチコ…一発屋大豊作年代

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
2008年(平成20年) エド・はるみ グ~ゥッ!
2008年(平成20年) 鼠先輩 ポッポポポポポポッポー(六本木〜GIROPPON〜)
2008年(平成20年) ジョイマン ナナナナ―ナナナナー
2008年(平成20年) 髭男爵 ルネッサーンス(貴族のお漫才)
2008年(平成20年) クールポコ なぁにいぃ~?やっちまったなぁ!?
2008年(平成20年) ゴー☆ジャス レボリューション!ファンタスティック!
2008年(平成20年) 世界のナベアツ 3の倍数と3の付く数字の時だけアホになるネタ
2008年(平成20年) 天津・木村 吟じます(エロ詩吟)
2008年(平成20年) 鳥居みゆき ヒットエンドラーン!
2008年(平成20年) ノッチ イエス!ウィー・キャン!(オバマものまね)
2008年(平成20年) フォーリンラブ イエス、フォーリンラブ
2009年(平成21年) どうもすいませんでした!
2009年(平成21年) ゆってぃ ちっちゃい事は気にするな、それワカチコワカチコ~
2009年(平成21年) 2700(現:ザ ツネハッチャン) 右肘左肘交互に見て

見ていただければわかるように、2008年は多くの無名若手芸人(若くない人もいますが汗)がブレイクした、一発屋さんが多く誕生した年となりました。これはやはり、「エンタの神様」や「爆笑!レッドカーペット」といったレギュラーのネタ見せ番組の影響によるところが大きかったといえます。時代背景というやつですね。

特にこの中で一世を風靡したのが2008年の流行語大賞にも選ばれたエド・はるみさんの「グウ~ッ!!」でしょう。芸人としてはほぼ新人だったにもかかわらずの大ブレイクは社会現象にまでなりました。

世界のナベアツの3でアホになるネタや天津・木村さんのエロ詩吟も凄かったですが、個人的には髭男爵が好きでしたね。普通にネタが死ぬほど面白くて実力派だったのにネタキャラが先行してしまったのが残念でしたね。あとはゴー☆ジャスとクールポコもサイコーでしたね。

鼠先輩は芸人ではないですが、ほぼボーダーにいる存在だと思うので入ってもらいました(笑)

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2010~13年 エンタとレッドカーペットの番組終了で一気に減ったブレイク芸人達

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
2010年(平成22年) ねづっち(Wコロン) ととのいました!
2011年(平成23年) 楽しんご ドドスコスコスコ、ドドスコスコスコ、ラブ注入
2012年(平成24年) スギちゃん どうだい?ワイルドだろお?
2013年(平成25年) キンタロー。 嫌いにならないでください!(前田敦子モノマネ)

2010年にはそれまでネタ見せ番組として数々のお笑い界のニューヒーローを産んできた日テレ系の「エンタの神様」とフジテレビ系「爆笑!レッドカーペット」が相次いで終了(スペシャル番組として不定期放送に)し、そのせいかどうかは定かでありませんが、2010年~2013年という4年間は短期間でブレイクする芸人も2000年代後半に比べたら一気に数が減った感があります。

ブレイク芸人の数は減りましたが、その分大ブレイクした芸人ばかりですね。2012年に新語・流行語大賞を受賞したスギちゃんのワイルドネタは未だに面白いですよね。R-1準優勝した時はホントに腹抱えて笑かしてもらいました。今はたまにしかテレビで見ませんけど、たまに見るネタの面白さは変わっていませんね。

「ととのいました」で一世を風靡したねづっちは木曽さんちゅうとのコンビ「Wコロン」を2015年に解散して今はピン芸人になっています。「LOVE注入」の楽しんごは整体師と芸人の二足のわらじで大忙しだそうですし、キンタロー。は結婚して主婦となったうえに社交ダンスでは世界選手権の日本代表となるなど、元々のダンスの才能を開花させています。テレビで見る機会は減りましたが、テレビで見ないだけで皆さんお忙しいのは変わりなさそうですね。

2014年~現在 年々芸人が消費されるサイクルが短くなっていくお笑いの厳しさ

ブレイク(流行)年 お笑い芸人名(コンビ名) ギャグフレーズ・特徴等
2014年(平成26年) どぶろっく もしかしてだけど♪
2014年(平成26年) 日本エレキテル連合 ダメよー、ダメダメ
2015年(平成27年) クマムシ あったかいんだからぁ~♪
2015年(平成27年) バンビーノ ダンソン、フィーザキー、ドゥーザティーサーザコンサッ!
2015年(平成27年) 8.6秒バズーカ ラッスンゴレライ♪
2015年(平成27年) ピスタチオ 白目漫才
2015年(平成27年) エクスプロージョン 本能寺の変
2015年(平成27年) とにかく明るい安村 安心してください、はいてますよ
2016年(平成28年) 永野 ゴッホより、ふつうに、ラッセンが好っき~、ハイッ!
2016年(平成28年) 平野ノラ しもしも~
2016年(平成28年) ピコ太郎 ペンパイナッポーアッポーペン
2017年(平成29年) サンシャイン池崎 ジャスティス!!
2017年(平成29年) アキラ100% 全裸芸
2017年(平成29年) ブルゾンちえみ with B 35億
2018年(平成30年) にゃんこスター リズムなわとびネタ
2018年(平成30年) ひょっこりはん はい、ひょっこりはん!
2018年(平成30年) 完熟フレッシュ 父娘漫才
2019年(平成31/令和元年) 夢屋まさる パンケーキ食べたい

ネタ披露の番組終了によって減ったブレイク芸人たちですが、毎年コンスタントに生まれては消え…というサイクルは変わりありません。が、現れて次の芸人に旬が移るサイクルがより一層短くなっており、芸人が消費されていくという図式は年々ますます顕著になっていっているのは気になるところです。

最近では大みそかに放送されるナインティナイン司会の「おもしろ荘」がブレイク芸人の登竜門的存在となっている感がありますね。

しかしテレビに出なくなったとはいえ、大ブレイクを果たした芸人さんはテレビで見る機会が減っただけで、実際には営業や他業種で活躍されている方がほとんどです。よく「一発当てただけでも凄い事。ほとんどの芸人は一発も当てる事なく辞めていくのだから…」という言葉を聞きます。そういう意味では厳しい世界なのだと再認識させられますね。

コメント

  1. 埴縄 より:

    ジャンケンコスギでブレイクしたX-gun(1997)を忘れていますよ