次々とギネス記録を塗り替えたタモリ司会のフジテレビお昼の長寿番組「笑っていいとも!」が終わって早くも2年近く経ちますね。
いいともの後継番組としてスタートした「バイキング」は、低視聴率だと話題になりながら、番組形態を変えてなんとかまだ存続しています。しかし、日替わり司会者制のバラエティとしてスタートしたバイキングは、今では坂上忍を司会者として固定し、健康や美容の情報番組となっています。まさに試行錯誤ってやつですね(苦笑)。
そう考えると、31年半続いた「笑っていいとも!」がいかにモンスターであったかという事が相対的に浮き彫りになってきますね。
番組終了から3月で2年になりますが、そろそろいいともの記憶も薄れてきたこの時期に、「笑っていいとも!」が復活?なんてことが一部で話題になっているそうです。
始まりは爆笑問題・太田のラジオでの発言
発端は、お笑いコンビの爆笑問題がパーソナリティを務める深夜ラジオ番組、「爆笑問題カーボーイ」の2月16日深夜の放送の中での事です。
この日のゲストは、爆笑問題の後輩、さまぁ~ずの三村マサカズ。いいともレギュラーであった爆笑問題の太田光は、いいともが終わってしまって以来、同じくいいともレギュラーだった三村と会う機会が無くなってしまったと寂しがっていました。すると、太田がこう提案します。
「俺たちで、笑っていいとも!の特大号だけでも復活するようにフジテレビにお願いしよう」
そしてこうも言います。
「そうなると、いいともレギュラーだったベッキーをどうするかなんだよな。ベッキーが復帰するとしたらそこしかないと思う」
と続けました。この太田の提案には、太田の相方・田中裕二と三村も大乗り気だった・・とまあこういう感じです。
やり取りとしてはこれだけの事なんですけど(苦笑)、いいともを支えてきたレギュラーの、しかも爆門とさまぁーずクラスの芸人が本気を出して陳情すれば、何か起こりそうな気も少しだけしそうな気がしますね。
低視聴率にあえぐフジテレビの最後の切り札?
さあ、この話、ただのラジオ番組での話だけにとどまるのでしょうか。それとも、これを機に「笑っていいとも!特大号」が復活するのか?
知らない人のために、説明しておきますが、「笑っていいとも!特大号」とは、毎年の年末・12月にいいとも各曜日のレギュラー陣が一堂に会して、1年間のテレフォンショッキングのダイジェストや、レギュラー陣のモノマネ合戦、スペシャルゲストとのトークなどを行うスペシャル番組です。
まず、フジテレビ的にこの企画が通るのか?てか、やりたいのか?
前途したように、いいともの後番組として始まった「バイキング」は試行錯誤を繰り返しながら、視聴率は低空飛行状態となっていますし、フジテレビ全体の視聴率も、テレビ東京に抜かれるなど惨憺たる状態となっています。
フジテレビ的には視聴率が取れるであろうコンテンツであれば、飛びつきたいという状況だと思われますね。
実際に、「笑っていいとも!」終了直後のフジテレビ亀山社長発言では、「同窓会的ないいとものスペシャル番組の企画を出したい」と公言しています。
当時よりもさらに崖っぷちの状況に追い込まれているフジの現状を見れば、藁にもすがりたいでしょうし、フジテレビ的には視聴率の見込める良コンテンツでもある「笑っていいとも!」は切り札とも言えるものであるのは間違いないでしょう。
趣味に生きるタモリにいいとも復活のメリットなし?
「笑っていいとも!」の復活における一番の難問は、やはり司会者のタモリだと思います。
ビートたけし、明石家さんまとともに「お笑いビッグ3」と言われている大御所・タモリも既に70歳。
過酷な帯番組から離れて、今ではライフワークともいえるテレビ朝日系の深夜番組「タモリ倶楽部」、同じくテレ朝の「ミュージックステーション」と、NHKの旅番組「ブラタモリ」のみのレギュラーとなっています。うち「タモリ倶楽部」と「ブラタモリ」は、いわゆる「ゆるい番組」であり、タモリが心から楽しんでいる、趣味と実益を兼ねた番組とも言えますね。
経済的にも、あくせく働く必要はないであろうタモリが、今更特番とは言えいいともをやる意義はほとんど無いように思えます。
さらにもっと大きな問題は、いいともの終わり方です。タモリ自身の口からは何も語っていませんので、あくまで芸能ニュースがソースとなるのですが、いいともの終わらせ方があまりにも功労番組に対する礼を失しているとして、出演者などから大きな反発があったという報道も出ていましたね。もちろん、司会のタモリも納得しかねるものであったというニュースもたくさん出ていました。
もしこれらが本当であれば、自分たちの都合で勝手に終わらせといて、今さらなんだよ?ってなっちゃいますよね。
タモリさんをいかに説得するかが、いいとも復活に立ちはだかる一番大きな壁だと思います。
思い出は美しいままに残しておくのが一番
個人的には、伝説の番組はあくまで伝説の番組のままで置いておくのが一番だと思います。
最終回の『笑っていいとも! グランドフィナーレ 感謝の超特大号』は本当に凄かったです。明石家さんま、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、爆笑問題、ナインティナインらが同じステージに立ってからんだところなどは、鳥肌ものでした。録画してありますが、一生消す事はないでしょう。あんな場面を演出できるのは数ある番組でも「笑っていいとも!」だけでしょう。
しかし、だからこそあのままで終わっているのがいいのではないのでしょうか。
あれが最期であればこそ、いいともは伝説のまま終わる事が出来ると思うのです。
まあ、やればやったで見ちゃうでしょうけどね(笑)。
あ、忘れてました(笑)。ベッキーに関しては別に居なくてもいいんじゃないでしょうか。
いなくても番組にはほとんど影響ないだろうし(苦笑)。それに、ベッキーの復帰番組として放送されたら、少なからずそっちに話題が行っちゃいますしね。それはいいとも!に愛着のあるわたくし的には凄い嫌なんですよねぇ・・
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