【動画付】ドリーム・シアターおススメ名盤「イメージズ・アンド・ワーズ」レビュー

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HR/HM

1985年の結成以来30年以上を経た現在でもプログレッシブ・メタル界を代表する存在として君臨し続けているアメリカのバンド、ドリーム・シアター。

1989年のデビューアルバム「ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト」はヘヴィメタル/ハードロック界に大きなインパクトを与えましたが、彼らの名声を一気に高めたのは1992年に発表した2ndアルバム「イメージズ・アンド・ワーズ」でしょう。

発売から四半世紀以上経った今でも名盤として名高いこの傑作アルバムをここではご紹介していきましょう。

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稀代のヴォーカリスト、ジェイムズ・ラブリエという最高のピースが加入して名盤は誕生した!!

まずはこの傑作アルバムを生み出した「イメージズ・アンド・ワーズ」当時のドリーム・シアターメンバーのご紹介を。

ヴォーカル:ジェイムズ・ラブリエ
ギター  :ジョン・ペトルーシ
ベース  :ジョン・マイアング
キーボード:ケヴィン・ムーア
ドラム  :マイク・ポートノイ

デビュー作から交代したメンバーはVO。新ヴォーカリストは解雇された前任者のチャーリー・ドミニシの後任として約200人の中からオーディションで選ばれたジェイムズ・ラブリエ。1stアルバムは粗削りながらも素晴らしいアルバムで、このバンドのポテンシャルを存分に示したアルバムでしたが、唯一欠点を挙げるとすれば「ちとヴォーカルが弱いかな」という点でした。まあそれも他のメンバー達があまりに凄すぎるのでそんな超一流の技量を持ったミュージシャンとの比較論で…という意味なんですけど。

ともかくラブリエの加入によってドリーム・シアターはまさに完全体となったといっていいでしょう。ジョジョでいえば「エイジャの赤石」をはめ込んだ石仮面を被って究極生命体となったカーズのようなものです(筆者ジョジョファン)。

声域が広くハイトーンでありながらパワフルな声質を持ち、そして多彩な表現力をも兼ね備えた完全無欠のヴォーカリストという最高のピースを得たドリーム・シアター。そのような下地から生まれたのが「イメージズ・アンド・ワーズ」だったのです。

1曲目「プル・ミー・アンダー(Pull Me Under)」8分11秒

ではその「イメージズ・アンド・ワーズ」に収録された曲を順に動画をご紹介しながら見ていきましょう。

Dream Theater – Pull Me Under [OFFICIAL VIDEO]

歴史的名盤の記念すべき第1曲目は「プル・ミー・アンダー(Pull Me Under)」。上記動画はオフィシャルPVという事でイントロ部分やインストゥルメンタルパート、アウトロ等が編集されて4分台にまとめられていますが、実際のアルバムヴァージョンでは8分11秒という大作となっています。

この「プル・ミー・アンダー」、このアルバムで1、2を争うヘヴィネスな曲でありこの曲を敢えてトップに持ってくるというのがまた素晴らしい。

ソリッドでヘヴィなリフにパワフルでテクニカルなドラム、テクニカルでありながらメロディアス…とにかくドラマチックなイントロから完全KO間違いなしです。デビューアルバムでハマった人にはちょっとプログレっぽさが足らないと感じる人もいるかもしれませんがそれでも十分にプログレっぽさは示されています。むしろメタルとプログレの理想的な融合を既にこの1曲目で垣間見せてくれています。終わり方が唐突ですが、名バラードである2曲目への繋がりを考えればこの終わり方もまたいいんです。いや、この終わり方“が”いいのです。

まさに歴史的名盤のオープニングを飾るに相応しい最強チューンです。

2曲目「アナザー・デイ(Another Day)」4分24秒

Dream Theater – Another Day [OFFICIAL VIDEO]

新生ドリーム・シアターが手に入れた新たなる武器を象徴している曲といっていいのがこの「アナザー・デイ(Another Day)」でしょう。

シンプルな曲構成にキャッチ-なメロディが乗った名バラードのこの曲、ジョン・ペトルーシの泣きまくりのギターや哀愁感漂うケヴィン・ムーアのプレーも素晴らしいですが、見どころ(聴きどころ)はやはり新ヴォーカリスト、ジェイムズ・ラブリエの歌唱力。シンプルなバラードをこれだけ聴かせられるのは彼のヴォーカリストとしての力量あってこそでしょう。

1st好きだったわたしはリアルタイムで聴いた最初はそのシンプルさに面食らいましたが、好きになるのに時間はかかりませんでしたね。

3曲目「テイク・ザ・タイム(Take The Time)」8分21秒

Dream Theater – Take The Time [OFFICIAL VIDEO]

いやぁ、何百回と聴いた今でも聞く度に素晴らしい。サビはキャッチーですが変拍子バリバリのインストパート等にはこれでもかという程“らしさ”が凝縮されています。1曲目と同様にメタルの持つカタルシスとプログレの持つドラマティックで複雑な曲構成を同居させたハイパーチューンです。

ジョンとケビンのユニゾンパートとかキーボードソロの部分などは何度聞いても鳥肌立ちます。イントロからジョンのベースも最高にカッコいいです。

上記YouTube動画もオフィシャルPVなので2分半程端折ってあります。しかも最高にカッコいいとこ端折ってあるのがねぇ…。ま、8分以上もあるので仕方がないのですが(苦笑)

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