探偵物語の歴代テレビ・映画登場人物別キャスト 薬師丸ひろ子・渡辺典子・斎藤工版出演俳優等

人気作家・赤川次郎氏の人気小説「探偵物語」。

これまでに3度にわたって映像化されたこの名作は多くのファンに愛されてきました。この「探偵物語」の映像化3作品における主要キャストをそれぞれ見てみましょう。

なお、日テレ系で1980年に放映された松田優作さん主演のテレビドラマ、「探偵物語」はここでご紹介する「探偵物語」とは同名ではありますが全くの別作品であり一切関係ありませんので紹介しません。

1983年角川映画「探偵物語」主演：薬師丸ひろ子 相手役：松田優作

「探偵物語」の記念すべき映像画家作品第1作目はこの映画でした。

当時映画界を席巻していた角川映画と、角川映画が生み出したといってもいいスーパーアイドル、薬師丸ひろ子が再びタッグを組んだこの映画、興行収入51億円(配給収入28億円)というだけでその凄さはリアルタイムを知らない人にもわかっていただけるのではないでしょうか。

以下がその主要登場人物とキャストです。

辻山秀一を演じたのはあのカリスマ俳優、松田優作。同名異作の日テレドラマ「探偵物語」では工藤俊作を演じて代表作の一つとなりましたが、同名映画でも主人公の相手役という準主役としてキャスティングされたことは当時かなりの話題となりました。主演の「角川三人娘」の一人、薬師丸ひろ子さんとのリアルなキスシーンは当時まだ純情な少年だったわたしには衝撃的でしたね(笑)

この映画の主題歌は以下の通りです。

「探偵物語」
歌：薬師丸ひろ子
作詞：松本隆
作曲：大瀧詠一
編曲：井上鑑

オリコンシングルチャートでは7週連続1位、TBSの人気歌番組「ザ・ベストテン」でも4週連続1位を記録した大ヒット曲ですね。作曲があの大瀧詠一さんですからさもありなんという感じでしょうか。ちなみにこの曲は「すこしだけやさしく」との両A面シングルとして発売されました。「すこしだけやさしく」はTBSのバラエティ番組「わくわく動物ランド」のエンディング曲にも使用されていましたね。

1984年TBSドラマ「探偵物語」主演：渡辺典子 相手役：柄本明

薬師丸ひろ子主演の角川映画「探偵物語」の劇場公開翌年1984年にテレビドラマ化されたのが本作。

毎週日曜日夜8時から全4話で放映されたこのドラマ。主演は前年の映画版で主演した薬師丸ひろ子さん、原田知世さんとともに「角川3人娘」として鮮烈なデビューを飾った渡辺典子さん。「角川映画大型新人女優募集」で57480人の中からグランプリに選ばれたシンデレラガールとしても話題となりましたね。ぶっちゃけ、角川三人娘の中では断トツで美人だったと思います(個人的見解です汗)。

以下、TBSドラマ版の主要登場人物とそのキャスティングです。

主人公の相手役となる辻山秀一役には柄本明さん。劇場版の松田優作さんとはあまりにタイプが違うために違和感を覚える方も多いかもしれませんが、むしろ赤川次郎氏の原作により近いのはこの柄本さんの方でしょう。原作小説のファンには評価の高いキャスティングです。

ではこの探偵物語の主題歌となった曲をご紹介しましょう。

「花の色」
歌：渡辺典子
作詞：三浦徳子
作曲：財津和夫
編曲：大谷和夫

オリコンチャート最高位は9位止まりでしたが、売り上げは23万枚を記録して渡辺典子さん最大のヒット曲となった「花の色」が主題歌として起用されました。この曲も東映アニメ映画の主題歌となった「少年ケニヤ」と両A面シングルとして発売されました。この曲の作詞は阿木煬子さんで作曲は宇崎竜童さんという芸能界きってのおしどり夫婦の合作となっています。

2018年テレ朝ドラマ「探偵物語」主演：斎藤工＆二階堂ふみ

1984年のTBSドラマ版から34年ぶりに「探偵物語」の実写化作品が復活という事で話題となったのも記憶に新しい最新作品がこちら。

前2作はお嬢様の女子大生・新井直美役の女優を主役として製作されましたが、このテレ朝版ドラマは直美と探偵の辻山秀一双方を主人公として描いています。人気俳優の斎藤工さんと、若手演技派女優との呼び声高い二階堂ふみさんがW主演という形となっています。

以下、テレ朝ドラマ版の主要キャストです。

長谷川京子さんが演じた本宮幸子は前2作での直木幸子の役どころですね。國村隼さんの国崎成道は国崎剛造です。

夏木マリさんや吹越満さん、正名僕蔵さん、山下容莉枝さんといった一癖ある個性派演技俳優さんが各登場人物を演じていらっしゃいます。

ちなみにこのドラマの主題歌は、安藤裕子さんによる「探偵物語」。薬師丸ひろ子さんが歌って大ヒットした1983年の名盤のカヴァー曲ですね。