1970~1980年代のアイドル黄金期には大勢の女性アイドルが誕生しました。この時代には多くの歌番組があり、またアイドル主演ドラマも数多く作られました。
特に1980年代後半におけるアイドル主演ドラマには、同世代のアイドルが何名も出演するドラマパターンが多くみられ、そんな中から頭角を現してトップ女優へと昇って行った女性アイドルも多く見受けられます。
ここではそんな女性アイドルが多く出演していた1989年のドラマ「青春オーロラスピン スワンの涙」に出演していた女性アイドルたちとその現在等をご紹介しましょう。
スワンの涙は元フジテレビ社長・亀山千広氏が企画に携わった大映ドラマ
ジャンル :スポーツドラマ(シンクロナイズドスイミング)
放送期間 :1989年4月10日~9月25日
ドラマ枠 :フジ月曜19時30分連続ドラマ枠
放送時間 :毎週月曜日19:30~19:58
放送回数 :全25話
平均視聴率:12.0%
最高視聴率:16.3%(第24話)
最低視聴率:9.2%(第8・10話)
制 作:大映テレビ、フジテレビ
脚 本:江連卓
主 題 歌:仲村知夏「ひとりぼっちに帰らない」
青島幸男さんの代表作である「意地悪ばあさん」やアイドルが大挙出演した「花のあすか組!」などの人気ドラマを生んだフジ月曜夜7時半ドラマ枠で約半年間放送された「青春オーロラ・スピン スワンの涙」。このドラマ企画には後のフジテレビ社長・亀山千広さんも名を連ねています。
制作は1970年代から80年代にかけて多くのヒット作を生んだあの「大映テレビ」。そう、この「スワンの涙」は大映ドラマだったのです。そういわれればあのオープニングのナレーションやジェットコースター的ドラマ展開はいかにも大映ドラマですよね(笑)。ストーリー的には、ピアノとシンクロの違いこそあれ、キョンキョン(小泉今日子)主演の同じく大映ドラマ「少女に何が起こったか」に似た物語となっています。不幸な境遇で育ったヒロインが、エリートにいじめられながらも雑草の如く強くたくましく成長していくストーリーですね。
ではこのドラマに出演した当時の若手女優たちをご紹介していきましょう。
主人公・葉月ミカ役 宮沢りえ(主演)
名 前:宮沢りえ(みやざわりえ)
生年月日 :1973年(昭和48年)4月6日
出 身:東京都練馬区
身 長:167cm
血 液 型:B型
所属事務所:エムツー企画
デビュー年:1985年
結 婚:既婚(夫はV6の森田剛)
「青春オーロラ・スピン スワンの涙」の主人公・ミカ役は当時16歳になったばかりの宮沢りえさん。前年には「僕らの七日間戦争」でスクリーン主演デビューを飾り、向かうところ敵なしの状態での主役抜擢でした。とにかく天使のようなオーラを放っていましたね。生まれついてのスターといった特別な存在です。
この頃の宮沢りえさんは、まだほとんど女優経験が無い中で演技力的にはたどたどしさもあって初々しいのですが、そこがまた良さでもあります(笑)。
現在については詳しい説明は必要ないですよね。まさかこんな素晴らしい女優さんになるとは…。
なお、伝説の写真集「Santa Fe(サンタフェ)」で日本中を激震させたのはこの2年後となります。
ミカのライバル・草薙涼子役 武田久美子(たけだくみこ)
名 前:武田久美子(たけだくみこ)
生年月日 :1968年(昭和43年)8月12日
出 身:静岡県
身 長:158cm
血 液 型:A型
所属事務所:株式会社グローバルプロモーション
デビュー年:1982年
結 婚:独身(離婚したアメリカ人との間に一女)
ヒロイン・宮沢りえのライバル、敵役となったのがこの草薙涼子。「少女に何が起こったか」でいうと賀来千香子さんの役どころですね。
そんな涼子を演じたのが武田久美子さん。当時は21歳でしたが既にフォロモンムンムンでしたね(笑)。あの伝説となった貝殻水着写真集「My Dear Stephanie」を発売したのもちょうどこのドラマと同時期の事でした。
この当時は西武ライオンズの投手でトレンディエースと呼ばれた渡辺久信選手(後に西武監督)やソウルオリンピック水泳金メダリストの鈴木大地さん(現:スポーツ庁長官)などといった超イケメンアスリートと浮名を流した武田久美子さん。まさに“イイ女”の代名詞だった彼女の女優としての代表作の一つがこの「青春オーロラ・スピン スワンの涙」といえるでしょう。
1999年にアメリカ人と国際結婚してアメリカに移住後は芸能界から遠ざかっていましたが、2016年に離婚後はまたテレビなどへの露出も増えてきた武田さん。大ヒット映画「飛んで埼玉」にも出演する等、幅広い芸能活動がこれからも期待されますね。
椎葉冴子役 越智静香(おちしずか)
名 前:越智静香(おちしずか)
生年月日 :1971年(昭和46年)6月27日
出 身:山口県下関市
身 長:156cm
血 液 型:B型
所属事務所:不明(2018年まで東宝芸能所属)
デビュー年:1989年
結 婚:独身(元夫は声優の井上和彦)
1989年1月期のドラマ「はいすくーる落書」で主演・斉藤由貴の妹役という大役でデビューしたばかりの越智静香さんのドラマ出演2作目がこの「スワンの涙」です。
「はいすくーる落書」とはうってかわって、このドラマにおける役どころは、涼子の取り巻きとして主人公のミカをいじめる悪役的ポジションでした。
その後はアイドルとしてシングルを3枚リリースして女優へと転身、2001年には人気声優の井上和彦さんと結婚しますが2012年に離婚。ちなみにお二人の間にお子さんはいません。
現在は長年所属した東宝芸能を退社し、主にチベット体操教室の講師としてチベット体操普及に尽力していらっしゃるようです。
こちらが越智静香さんのブログになります。
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