遠藤憲一と渡部篤郎W主演「お義父さん(おとうさん)と呼ばせて」は「HEAT(ヒート)」の悪夢を払拭できるか?

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最近、始まる前から見たいドラマってそんなに無いんですけど、来年1月からの新ドラマで「これは見てみよう!」と強く思えるドラマがありました。

遠藤憲一、渡部篤郎と親子役!? “娘”をかけてオッサン2人が仁義なき戦い

遠藤憲一と渡部篤郎のW主演ドラマ「お義父さんと呼ばせて」・・・

いいですね、いいです、絶対見たいですね。つか、絶対見ますねw

ただ心配なのがこの「お義父さんと呼ばせて」、火曜夜10:00からの関西テレビ・フジテレビ制作なんですよねぇ。

そう、平均視聴率4.1%(最低視聴率2.8%)をたたき出し、途中打ち切りの末にドラマ開始時に決定していた映画化も白紙となってしまった「HEAT」の枠なのです。「HEAT」の前の「戦う!書店ガール」も平均4.8%(最低視聴率3.3%)と惨敗し、現在放送中の「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」も初回視聴率こそ12.9%とまずまずの滑り出しでしたが、2回目以降は全て一桁視聴率と低迷している、いわくつき(?)の枠なのです。

しかし、そんな状況でこの演技派俳優2人を主演に持ってきたのはわたくし個人は高く評価したいです。

最近のドラマはまず主演俳優ありきのような、キャスティング優先のドラマばかりのような気がするからです。主演に事務所一押しの役者やアイドルたちを持ってきて、後から脚本や原作を決める、みたいなやつですね。まあそれならいい方で、ひどいのはドラマの内容や役どころに関わらず、人気や事務所の力関係だけでキャストを当てはめてしまうようなドラマも多い事ですね。

そんな中でのこのベテラン(中堅?)俳優2人の主演作。嬉しいですし、今後のためにも是非とも成功してもらいたいと心から願います。

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キャスティング何とかして(涙)

ホントにここ数年のテレビの視聴率って悲惨ですね。

ドラマも例外ではなく、平均視聴率が2桁行けば御の字という現在の状況は、15%以上取って最低限のノルマクリアと言われていた20~30年ほど前からは考えられない状態です。

視聴者のテレビ離れという原因ももちろんありますが、ドラマの制作者側にも大きな原因があると考えます。

一つ目は最初に言ったとおり、キャスティングの問題です。

本来ならば、まず作りたいドラマが決まって、その役に合わせて役者さんをキャスティングするはずです。しかし、最近のドラマを見ていてそうしているとはとても思えません。

「なんで、この役に○○なの?」「また○○主演かよ、もういいよ」「脇でまた○○事務所の若いの出てんの?バーター起用乙w」

こんなドラマが多くて多くて(笑)

もちろん、ある特定の俳優さんをイメージしながら脚本を書く人もいます。いわゆる、「当て書き」というやつです。わたくしも大好きな三谷幸喜などが代表的ですね。

しかしこれは同じ俳優ありきのキャスティングでも意味合いが全く違います。

何よりその作品自体がその役者さんのものであり、作品=主演俳優という図式が作品を作った人間の意思のもとにあるのです。これは、昨今のドラマの「役者ありき」とは似て非なるものです。

まあわたしも大人ですから(苦笑)、力の強い事務所が推してる俳優を使わなければならないとか色々大人の事情は理解できますが、まず「良い作品を作る」これが一番目に来てほしいものですね、最低限。

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原作何とかして(怒)

このエンケン、渡部篤郎のW主演ドラマ「お義父さんと呼ばせて」ですが、最近のドラマでは少数となってしまった、オリジナル脚本の作品です。

このオリジナル作品というのも気合を感じさせてくれていいですね。

何かっつーと最近のドラマは人気漫画や人気小説が原作ってのが多くて、食傷気味って人も多いのではないでしょうか。自分もその一人なんですけど、まあ製作者側からしてみれば致し方ないかなって部分も分からんではないです。昔はテレビドラマから優れた脚本家が育ってましたけど、今のテレビ業界でそんな余裕は無いのではないでしょうか。「ドラマこけたらヤバい」って意識が強すぎて、どうしても安全な人気原作物に頼ってしまっているという・・・その結果がこの視聴率なのですから、正に負の連鎖というやつですね。

ジャンルなんかもホントに固定されちゃってて、「強い女性もの」「医療系」ばっかの時期もありましたよね。もうそれだけで自分は見ません(笑)踊らされてる感が強すぎてw

もちろん、漫画や小説原作が駄作ばかりという訳ではありません。ただ、多過ぎるのです。安易な感じが透けて見えてしまうんですよね。その辺りは今の視聴者は敏感に感じとる嗅覚に優れていると思います。そういう意味でも、ドラマ制作に対する視聴者のハードルは上がっているわけで、作る側も大変だなぁとは同情してしまいますが。

それだけに、このオリジナルの原作で勝負するという気概には素直に拍手を送りたいですね。

栄光のフジテレビ復活なるのか?




とにかく、このドラマの肝はオリジナル原作にこの2人を主役で持ってくるという事です。

そこに作る側の強い意志を感じるし、それだけで応援したくなるじゃありませんか。

二人とも大好きな俳優さんという事もあって、多分にエコヒイキ感が強いのですが(汗)、それを差し引いても期待は大です。

まだ制作発表されたばかりで詳しい情報はあまりないのですが、内容はコメディードラマらしいです。お二人ともコメディーでも持ち味を存分に出せる俳優さんなので安心して見られますね。

特に遠藤憲一が前クールで主演したテレビ朝日系のドラマ、「民王」は近年のドラマの中でも屈指の面白さでした。これもコメディタッチのドラマでしたが、息子と父の演じ分けはさすがと唸るほかありませんでした(息子役の菅田将暉君も若いのに素晴らしい演技力でした)。

大好きなこの二人の俳優さんについて語っていると何ページあっても足りないので別に記事として書きます、たぶん(笑)

なにかと視聴率不振ばかりが話題になっているフジテレビですが、起死回生の切り札になるのかどうか・・・

例え視聴率が振るわない結果になったとしても、面白いものを作り続けていけばいつかは必ず捲土重来となるはずです。視聴者は目が肥えている分、優れた作品への評価も正当に下されるという事を信じて頑張って欲しいですね。

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