NHK朝ドラ(連続テレビ小説)歴代視聴率ワーストランキング 最低視聴率の不名誉ドラマは?

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ドラマ

1961年(昭和36年) 4月3日、記念すべき第1作目となる「娘と私」(主演:北沢彪)から始まったNHK連続テレビ小説、通称“朝ドラ”。

テレビドラマ黎明期から半世紀以上にわたって歴史を紡いできた朝ドラの名作ドラマの数々…その作品の中には平均視聴率の高さで話題になったものもあれば、逆に低視聴率でニュースになったものもあります。まさに明と暗ですが、その中でもここでは残念ながら低視聴率に終わったNHK朝ドラをランキング形式にご紹介していきたいと思います。

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ランキング次点 21世紀の朝ドラマが並ぶ11位~16位タイランクイン作品

まずはワースト10ランキング圏外となる11位以下のドラマをご紹介しましょう。

順位 ドラマタイトル 視聴率(平均/最高) 主演 脚本 作数/製作年 制作局
16 スカーレット 19.4%/22.4% 戸田恵梨香 水橋文美江
三谷昌登
101作/2019年 NHK
16 純情きらり 19.4%/24.2% 宮崎あおい 浅野妙子 74作/2006年 NHK
16 どんど晴れ 19.4%/24.8% 比嘉愛未 小松江里子 76作/2007年 NHK
16 まれ 19.4%/22.7% 土屋太鳳 篠崎絵里子 92作/2015年 NHK
15 てるてる家族 18.9%/22.0% 石原さとみ 大森寿美男 69作/2003年 NHK大阪
14 おひさま 18.8%/22.6% 井上真央 岡田惠和 84作/2011年 NHK
13 ゲゲゲの女房 18.6%/23.6% 松下奈緒 山本むつみ 82作/2010年 NHK
12 風のハルカ 17.5%/21.3% 村川絵梨 大森美香 73作/2005年 NHK大阪
11 てっぱん 17.2%/23.6% 瀧本美織 寺田敏雄
今井雅子
関えり香
83作/2010年 NHK

全作21世紀以降(2001年~)の作品となっています。やはり多チャンネル時代の到来、インターネットの普及などによる視聴者のテレビ離れの影響をNHK朝ドラももろに受けている事がよくわかるデータですね。「てるてる家族」や「ゲゲゲの女房」、「てっぱん」など、人気だったドラマも多く含まれています。視聴率の良し悪しはドラマの良し悪しとは直結しないという事ですね。

第10位 朝ドラ87作目「純と愛」(2012年) 主演:夏菜

放送期間 :2012年10月1日~2013年3月30日
制 作 局:NHK大阪
音   楽:荻野清子
主 題 歌:「いちばん近くに」HY
脚   本:遊川和彦
主   演:夏菜
主 人 公:狩野純(待田純)
時代設定 :現代
平均視聴率:17.1%
最高視聴率:20.2%

前年2011年に日テレ系ドラマ「家政婦のミタ」で社会現象を巻き起こした遊川和彦氏を脚本に迎えた超実験作です。

朝ドラの定番を覆す冒険作は遊川氏にとっては確信犯であり、この作品を朝ドラでやったNHKさんをわたしは大いに評価したいと思います。従来からの朝ドラファンからは厳しい声も多かったという本作ですが、若者など普段朝ドラを見ない層からの評価は高く、むしろそういった世代にもっともっと知ってもらいたいドラマです。個人的には社会現象を巻き起こした「あまちゃん」と同じくらい新規の朝ドラファンを開拓できる可能性のあったドラマだったと思いますね。

視聴率が振るわなかったのは本当に残念です。しかし必ずや後世に再評価されるドラマであることは間違いありません。

第9位 朝ドラ71作目「わかば」(2004年) 主演:原田夏希

放送期間 :2004年9月27日~2005年3月26日
制 作 局:NHK大阪
音   楽:服部克久
主 題 歌:「泣いたりしないで」福山雅治
脚   本:尾西兼一
主   演:原田夏希
主 人 公:高原若葉(藤倉若葉)
時代設定 :現代
平均視聴率:17.0%
最高視聴率:19.9%

2000人近いオーディションの中から選ばれた原田夏希さんが主演したのがこの「わかば」。

残念ながら視聴率は伸び悩みましたが、翌年には舞台化されるなど、視聴者からの反響は良かったようですね。ちなみに舞台版では主人公・若葉の夫役が姜暢雄さんから岩崎大さん、お母さん役が田中裕子さんから浅茅陽子さんに変更されています。

第8位 朝ドラ75作目「芋たこなんきん」(2006年) 主演:藤山直美

放送期間 :2006年10月2日~2007年3月31日
制 作 局:NHK大阪
音   楽:栗山和樹
主 題 歌:「ひとりよりふたり」FAYRAY
原   案;田辺聖子
脚   本:長川千佳子
主   演:藤山直美
主 人 公:花岡町子
平均視聴率:16.8%
最高視聴率:20.3%

1992年に放送された朝ドラ「おんなは度胸」での名脇役ぶりで大きな話題をさらった藤山直美さんが主演した「芋たこなんきん」。“喜劇王”藤山寛美さんの娘でもある藤山さんはこの主演時47歳。この年齢での単独主演は朝ドラ史上最年長記録となっています(2018年現在この記録はまだ破られていない)。

毎週土曜には徳永家での食卓での食事風景が描かれ、その料理レシピがドラマ内で紹介されたり、エンディングでの5秒間に翌日の放映内容を紹介したりと、画期的な新機軸を打ち出した作品としても知られていますね。

さらにこのドラマ、脇役で菊池麻衣子(ふたりっこ)、田畑智子(私の青空)、小西美帆(やんちゃくれ)、いしだあゆみ(青春家族)という4人の過去の朝ドラヒロインが出演している超豪華ドラマでもあるのです。

そして個人的にこのドラマ、藤山さんの夫役を務めた國村隼さんの俳優としての力量に感服させられたドラマでもありました。藤山直美さんとの名コンビっぷりはホントに最高でしたね。

第7位 朝ドラ72作目「ファイト」(2005年) 主演:本仮屋ユイカ

放送期間 :2005年3月28日~10月1日
制 作 局:NHK大阪
音   楽:榊原大
挿 入 歌:「サイゴウジョンコ応援歌」由紀さおり/本仮屋ユイカ、田中冴樹
脚   本:橋部敦子
主   演:本仮屋ユイカ
主 人 公:木戸優
時代設定 :現代
平均視聴率:16.7%
最高視聴率:21.9%

3年B組金八先生第6シリーズの学級委員・青沼美保役が印象的だった本仮屋ユイカさんが成長して主役を演じた「ファイト」。動物とコミュニケーションがとれる少女を演じた本仮屋ユイカさん、ホントに可愛かったですよねぇ。さすが1154人のオーディションを勝ち抜いて主演を勝ち取っただけあります。

残念ながら視聴率的には低迷したものの、毎週違う日本の名曲を由紀さおりさんが歌ったり、劇中に登場する競走馬「サイゴウジョンコ」の可愛さが際立ったりと、見どころはたくさんあるドラマだと思いますね。

個人的には、主人公を時に温かく、時には厳しく見守った村上厩舎のベテラン調教師を演じた田村高廣さんが流石の存在感で印象的でしたね。翌年脳梗塞で急逝されたのが本当に残念でなりません。

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