[TVドラマ]NHK連続テレビ小説(朝ドラ)の歴代高視聴率ランキング 1位は全ドラマ中トップの記録を持つあの…

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ドラマ

1961年(昭和36年) 4月3日、記念すべき第1作目となる「娘と私」(主演:北沢彪)から始まったNHK連続テレビ小説、通称“朝ドラ”。

テレビドラマ黎明期から半世紀以上にわたって歴史を紡いできた朝ドラの名作ドラマの数々…そんな中でも平均視聴率の高かったドラマをランキング形式にご紹介していきたいと思います。

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ランキング次点 1970年代、80年代の名作ドラマ揃いで視聴率40%↑が並ぶ

順位 ドラマタイトル 視聴率(平均/最高) 主演 脚本 作数/製作年 制作局
20 ノンちゃんの夢 39.1%/50.6% 藤田朋子 佐藤繁子 40作/1988年 NHK
19 都の風 39.3%/44.9% 加納みゆき 重森孝子 37作/1986年 NHK大阪
17 おはようさん 39.6%/44.0% 秋野暢子 松田暢子 16作/1975年 NHK大阪
17 なっちゃんの写真館 39.6%/45.1% 星野知子 寺内小春 25作/1980年 NHK
15 水色の詩 40.1%/46.8% 大竹しのぶ 石森史郎 15作/1975年 NHK
15 雲のじゅうたん 40.1%/48.7% 浅茅陽子 田向正健 17作/1976年 NHK
14 心はいつもラムネ色 40.2%/48.6% 新藤栄作 冨川元文 33作/1984年 NHK大阪
13 はね駒 41.7%/49.7% 斉藤由貴 寺内小春 36作/1986年 NHK
12 鮎のうた 42.7%/49.1% 山咲千里 花登筺 24作/1979年 NHK大阪
11 マー姉ちゃん 42.8%/49.9% 熊谷真実 小山内美江子 23作/1979年 NHK

いやはや、第11位の「マー姉ちゃん」で42.8%ですからこの上のトップ10はどんだけーって感じですよね。ここ(11~20位)に入っているドラマはすべて1970~80年代、昭和50~60年代作品という偏りがあるのが面白いですね。

ちなみに、どーでもいい超私的事実で申し訳ないのですが、わたしのリアルタイムでの初見の朝ドラは17位の「なっちゃんの写真館」です。おばあちゃんとよく見てたのを思い出しますね。

第10位 朝ドラ21作目「おていちゃん」(1978年) 主演:友里千賀子

放送期間 :1978年4月3日~9月30日
制 作 局:NHK
音   楽:玉木宏樹
イメージ曲:「わたしの祭りうた」森山良子
原   作:沢村貞子
脚   本:寺内小春
主   演:友里千賀子
主 人 公:大沢てい子(沢村貞子)
時   代:大正初期~終戦直後
平均視聴率:43.0%
最高視聴率:50.0%

NHK朝の連続テレビ小説における高視聴率ランキング10位となったのは、四代目沢村國太郎さんや加藤大介さんを兄妹に持ち、長門裕之・津川雅彦兄弟を甥に持つ昭和の大女優・沢村貞子さんの半生を描いた「おていちゃん」。原作はその沢村さん自身で、沢村さんをモデルにした大沢てい子を当時俳優座所属の無名女優だった友里千賀子さんが演じられました。

現在の朝ドラではすっかりお馴染みとなった感のある“実在女性をモデルとした物語”ですが、このドラマは高瀬春奈さんと五代路子さん主演で前年に放送された「いちばん星」(日本初のレコード歌手・佐藤千夜子)などに続き、当時はまだまだ少なかった実在女性の生涯を描いたドラマの一つとなりました。

第9位 朝ドラ34作目「澪つくし」(1985年) 主演:沢口靖子

放送期間 :1985年4月1日~10月5日
制 作 局:NHK
音   楽:池辺晋一郎
主 題 歌:「澪つくし」採恵津子
脚   本:ジェームス三木
主   演:沢口靖子
主 人 公:古川かをる
時   代:昭和元年~終戦直後
平均視聴率:44.3%
最高視聴率:55.3%

現在に至るまで数多くの映画やドラマで活躍する沢口靖子さんの名を全国津々浦々まで知らしめたのがこの「澪つくし」です。当時人気絶頂だった明石家さんまさんがラッパの弥太郎役で出演したといった話題性もあいまって、凄まじい人気を博したのを昨日の事のように覚えてますね。

ちなみにこのドラマの制作・中村克史、脚本・ジェームス三木、音楽・池辺晋一郎というスタッフ体制は2年後に再びタッグを組み、大河ドラマ史上最高視聴率を記録した「独眼竜政宗」を制作したのです。

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第8位 朝ドラ8作目「あしたこそ」(1968年) 主演:藤田弓子

放送期間 :1968年4月1日~1969年4月5日
制 作 局:NHK
音   楽:桑原研郎
イメージ曲:「あしたこそ」倍賞千恵子
原   作:森村桂
脚   本:橋田壽賀子・中沢昭二
主   演:藤田弓子
主 人 公:香原摂子
時   代:昭和34年~昭和44年
平均視聴率:44.9%
最高視聴率:55.5%

NHK連続テレビ小説では数多くの大ヒット作を手掛けた大脚本家・橋田寿賀子先生の初の朝ドラ作品となったのがこの「あしたこそ」です。そして初作品となったこのドラマも堂々歴代視聴率の8位という数字をたたき出しているのですから、もう素晴らしいという言葉しか出ません。

ちなみに、それまでは白黒放送だった朝ドラの、初のカラー放送となったのがこの「あしたこそ」です。

第6位 朝ドラ6作目「おはなはん」(1966年) 主演:樫山文枝

放送期間 :1966年4月4日~1967年4月1日
制 作 局:NHK
音   楽:依田光正
イメージ曲:「おはなはん」倍賞千恵子
原   作:林謙一
脚   本:小野田勇
主   演:樫山文枝
主 人 公:浅尾はな
時   代:大正4年~昭和37年
平均視聴率:45.8%
最高視聴率:56.4%

NHK朝ドラの人気を決定づけ、現在に至るまでの老舗ドラマ枠として存続する繁栄の基礎を築いたドラマこそこの第6作目「おはなはん」なのではないでしょうか。その人気の凄さは、「おはなはん」の放送時間(朝8時15分から30分までの15分間)には、全国の家庭における水道の使用量が極端に少なくなった…という伝説からも明らかでしょう。

なお、このドラマでヒロインを演じて一躍人気者となった主人公の樫山文枝さんですが、実は当初の予定ではあの国民栄誉賞を受賞した大女優・森光子さんの予定でした(クランクイン直前に乳腺炎による病気降板)。降板前後の主人公である森さんと樫山さんの年齢差はなんと21歳。これ程若い役に内定していたというのも、森さんが年齢を感じさせないキュートさも併せ持つ女優さんだったからこそ…という逸話ですよね。

第6位 朝ドラ7作目「旅路」(1967年) 主演:横内正・日色ともゑ

放送期間 :1967年4月3日~1968年3月30日
制 作 局:NHK
音   楽:依田光正
原作・脚本:平岩弓枝
主   演:横内正、日色ともゑ
主 人 公:室伏雄一郎と妻・有里
時   代:大正4年~昭和37年
平均視聴率:45.8%
最高視聴率:56.9%

我々世代には水戸黄門の格さん役や暴れん坊将軍の大岡忠相役といった、時代劇のイメージが強い横内正さんと劇団民藝の女優・日色ともゑさんのW主演ドラマである「旅路(たびじ)」が堂々の平均視聴率第6位となっています。

男性主人公の中では朝ドラ歴代1位の視聴率を誇る同作品。「朝ドラ=女性主人公」という固定観念もこのドラマの成功を見れば、揺らぐのではないでしょうか。大河ドラマもほぼ2年に1作というペースで女性主人公が活躍するこの時代、朝ドラも男性主人公の比率をもっと高めても良いのではないでしょうか。

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