4月に入って2週目頃から始まった各局の新ドラマもほぼ出そろいました。
全てを見た訳ではありませんが、面白いドラマ、面白くないドラマ、はなから見る気の無いドラマ(爆汗)・・やっぱり色々ありますねえ(あんたのさじ加減だろ笑)。
視聴率なども出揃ってネットでも高視聴率、低視聴率などが話題になっていますが、個人的に気に入ったドラマの紹介や考察をしてみたいと思います。
福山雅治結婚後初主演「ラヴソング」低迷はコンテンツの問題?
4月期のドラマの中で、話題性で一番の注目を集めたのは何といってもフジの月9「ラヴソング」でしょう。福山雅治の結婚後初の主演ドラマという事もあって鳴り物入りで始まりましたが、初回視聴率は10.6%で2話目には早くも一桁の9.1%。非常に苦しいスタートになってますね。しかしこれはある程度ネットなどでは予想されていましたね。主演の福山雅治の結婚による人気低下だとか、相手役の藤原さくらの無名さが戦犯に仕立て上げられそうですが、普通に考えてコンテンツの問題だと思います。ガリレオ並みの魅力的なコンテンツであれば、同じキャストでも十分高視聴率が取れたと思いますね。ちなみに福山ファンのうちの嫁曰く、
「福山の恋愛ドラマかぁ・・」
って微妙な顔してゆうてましたね。結構そう思った人は多いのではないでしょうか。恋愛ドラマにしてももう少し設定とか捻りを加えるべきだったかもしれませんね。
あえて今の時代だからこそ、正統派のストレートな恋愛ドラマで、みたいな逆張りが見事に裏目に出た感があると思うのはわたしだけでしょうか。
松本潤と大野智、高視聴率で改めて示した嵐の圧倒的人気?
今期の新ドラマで福山雅治に次いで注目されていたのが、人気アイドルグループ嵐のメンバーである松本潤、大野智が主演するそれぞれのドラマ。
マツジュンこと松本潤主演ドラマはTBSの日曜夜9時枠での「99.9 刑事専門弁護士」。嵐のリーダー・大野智主演ドラマは日テレ水曜夜10時からの「世界一難しい恋」ですね。
まず松潤主演の「99.9」は初回15.5%と4月期新ドラマの中での最高視聴率でロケットスタートを切りました。原因はいろいろあるとは思いますが、やはり一番はTBSの日9枠の強さではないでしょうか。それに加えて、法廷物にサスペンス要素も絡めた上に主演に嵐のマツジュンと・・まあ視聴率を取れる要素を全てブッコミました的な部分が功を奏したような気がしますね。内容については、見ていないので省略します(苦笑)。
大野智主演の「世界一難しい恋」は第1話の視聴率が12.8%で第2話が12.9%。これも上々の滑り出しですね。このドラマに関しては、嵐リーダーの大野君ももちろんですが、相手役の波瑠さんの存在が大きいような気がしますね。なんといっても旬中の旬な女優さんですから(笑)。旬というよりも、もはや国民的女優にまでなったといってもいいかもしれません。原因はもちろん、3月まで放送されていたNHK朝ドラ「あさが来た」でしょう。このモンスター番組の主演を終えたタイミングでのドラマ出演ということで、タイミング的にもベストですね。
しかし、2話目はほとんどのドラマが視聴率を下げてくる中で、逆に上げてきているのですから凄いですね。内容的にもなかなか見ごたえのあるドラマなのかもしれません。・・・・しれませんって?ええ、そうです。見ていません(爆汗)。なのでこれも内容については省略させていただきます(苦笑)。
この2作品を見ても、やはり嵐というグループは人気があるんだなあと改めて思いますね。
初回4.8%という危険水域で始まったフジ「OUR HOUSE」の問題点は?
対照的に苦しいスタートとなったのが、松本潤の「99.9」の裏番組であるフジテレビ日曜9時の「OUR HOUSE~わたしたちのいえ~」。初回視聴率はなんと4.8%。第1話目にして危険水準に突入している感さえある低さです。
主演は天才子役の芦田愛菜ちゃんと、NHK朝ドラ「まっさん」で大ブレイクしたシャーロット・K・フォックスのダブル主演。相手役には実力派・山本耕史で、脇には新旧の人気子役である加藤清史郎くんや寺田心くんも出演しています。脚本は大御所・野島伸司。久々にドラマ枠として復活したフジテレビの日9枠に必勝態勢で臨んだという感じですが、非常に苦しいスタートとなりました。
ホームコメディドラマで、ストーリーとしては、サックス奏者の父(山本耕史)とその後妻であるアメリカ人母(シャーロット・K・フォックス)、そして子供たち(芦田愛菜、加藤清史郎、寺田心)らの生活を描くものです。シャーロットと茉奈ちゃんの対立や心の触れ合いなどが基本線となっていましたね。
個人的な感想としては、まず父がサックス奏者というのが少しリアリティが無いのかなと思いましたね。もっと現実的な職業とかで良かったのかなと。海外でアメリカ人妻を見つけてきたという設定が生かしたいのであれば、海外赴任のあるサラリーマンとかでも良かったんじゃないかと思います。ホームドラマでは感情移入できるかどうかが非常に重要な要素となると思いますので、この時点で既に入り込みにくいんではないかと言う気がしますね。
あともう一つ気になったのが、コメディ部分がイマイチなとこですね。ここはこのドラマの肝となる部分だと思うのですが、そこが弱い気がします。少しきつい言い方をしてしまうと、笑いの取り方が古い気がするのです。今の時代に合った笑いではないという感じですね。
個人的には野島伸司ドラマで育ってきた世代ですのでなんとか持ち直してほしいと思うのですが、裏の松潤のドラマが好調なだけに非常に厳しいのかなとも思います。これ以上下がったら、途中打ち切りという残酷な現実も待っているのかもしれません。
個人的お薦めはどちらも地味な(笑)、「重版出来」と「火の粉」
個人的におススメのドラマも紹介しておきますね。
まずは火曜夜10時からのTBSドラマ「重版出来(じゅうはんしゅったい)」です。これは面白いです。主演は黒木華。初回視聴率は9.2%で、2回目は残念ながら7.1%と下がってしまいましたが、作品的には文句なしに面白いです。4月期ドラマの中での断トツの一押しですね。
「重版出来」については下記の記事をご覧ください。
黒木華主演のTBSドラマ「重版出来」(じゅうはんしゅったい)が面白い!4月期のベストドラマは間違いなくコレ!
もう一つ個人的に好きなドラマが、フジテレビ系で土曜夜11時40分から放送している「火の粉」。主演はユースケ・サンタマリア。その他の出演者は優香、佐藤隆太、伊武雅刀、木南晴夏、大倉孝二などの面々。正直言ってキャストは地味です(苦笑)。でも確実に面白いです。ジャンル的にはサイコ・サスペンスホラーといったらいいでしょうか。
とにかく主演のユースケ・サンタマリアの怪演が見ものです。ていうか怖いです。じわじわ真綿で首を絞められるような不気味さがあります。原作は雫井脩介(しずくいしゅうすけ)さんが2003年に発表した同名小説で、2005年にも一度土曜ワイド劇場でドラマ化されている名作です。やっぱり原作がいいと面白いという見本のようなドラマですね。
視聴率的には初回が5.8%、以降は3.6%、3.8%と推移しており、若干苦戦傾向にあります。非常に意欲的でしっかりとしたドラマなのでこの先上昇していってほしいドラマです。もう一回言います、ユースケ・サンタマリアはこういう役やらしたらやっぱりいいですね、ホントに怪演って言葉がピッタリ当てはまります。
岡田、松坂、柳楽トリプル主演のクドカン「ゆとりですがなにか」にも要注目4
その他で気になるところといえば、宮藤官九郎脚本の日曜10時30分からの日テレ系ドラマ、「ゆとりですがなにか」。いかにもクドカンらしいタイトルですね(笑)。主演は岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥のトリプル主演という形で、ヒロイン役に安藤サクラ。個性派や演技派、旬な俳優さんたちを散りばめた、なかなか面白いメンバー構成です。
こちらは第1話を見ただけの感想ですが、クドカン作品には珍しく、1話目から物語が動いたなという感じがしますね。大概は最初の方はいい意味で「ダラダラ」と進行していくのがクドカンスタイルだと思っていますので。「いい意味で」ですよ(笑)。なので少し面喰いましたね。初回視聴率は9.4%と、初回視聴率は高めで始まっていたこの枠にしては低い滑り出し。ただし、今回のクドカンドラマは少しこれまでとテイストが違う気もするので個人的には非常に楽しみです。この先も見続ける事になるでしょう。
その他にも色々な新ドラマがありますが、少し気の毒だったのが熊本地震の影響で1週間延期を余儀なくされた作品ですね。緊急災害なので仕方がない事とはいえ、やはり出遅れが及ぼす影響ってのも少なからずあるのではないでしょうか。
全体的に見た印象としては、やはり今期ドラマも全体的に視聴率が低いなあという感想です。もはや20%超えのドラマなど天然記念物的存在となってしまった感さえあります。二けた10%の視聴率を平均で維持できれば御の字な時代が来るなんて20年前には誰が思っていたでしょうか。しかしそんな時代であるからこそ、「半沢直樹」や「家政婦のミタ」などのような数年に1本出るか出ないかというようなモンスター級の視聴率をたたき出す番組の存在が基調になるのも確かです。
個人的には視聴率そんなに良くないドラマの方が面白いのが多い気もしますけどね(最後にその結論かい・・呆)。
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