名作日曜ドラマ“あいくるしい”神木隆之介、本郷奏多に市原隼人、沢尻エリカら豪華キャストの野島伸司ドラマ

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ドラマ

過去のドラマや映画を見ていて面白いと思うのは、稀に「この作品今じゃあキャスティング絶対無理だよなあ」と思うような、奇跡のキャスティングのドラマ・映画がある事ですね。今はビッグネームだけど、当時はまだ駆け出しだったりでそれほどメジャーじゃなかったという、そんな大物がたくさん出ていたという作品です。

ここではそんな「奇跡のキャスティング」が実現したドラマの一つ、2005年の「あいくるしい」をご紹介しましょう。

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2005年のTBS日曜劇場ドラマ「あいくるしい」とは?

ジャンル:ホームドラマ
放送期間:2005年4月10日~6月26日
ドラマ枠:日曜劇場
放送時間:毎週日曜日21:00~21:54
放送回数:全11話
制作局 :TBSテレビ
脚  本:野島伸司
演  出:吉田健、平川雄一朗、那須田淳
音  楽:千住明
主題歌 :マイケル・ジャクソン
主  演:市原隼人

日本ドラマ史に残る偉大なる脚本家・野島伸司の手掛けた2005年の連続ドラマがこの「あいくるしい」です。

野島伸司といえば、過激なストーリー展開や取り扱う題材等で有名なのですが、「ひとつ屋根の下」、「ひとつ屋根の下2」という、フジテレビ月9で高視聴率の金字塔を打ち立てた、日本史に残るホームドラマを制作したという実績がある脚本家でもあります。

そんな野島伸司が久々に挑んだ本格的ホームドラマがこの「あいくるしい」であり、そういう意味でも野島ファンにはかなり人気の高いドラマです。

マイケル・ジャクソン14歳時の初の全米1位曲「ベンのテーマ」を主題歌に

人気脚本家・野島伸司が「ひとつ屋根の下2」以来挑んだホームドラマ、「あいくるしい」。

音楽を手掛けるのは野島伸司作品ではお馴染みの千住明さん。こちらも現代の日本を代表する作曲家の一人であり、この「あいくるしい」の独特のファンタジックかつあたたかな雰囲気を絶妙に表現してくれています。

そして主題歌はこれまた野島作品ではお馴染みとなった懐かしい洋楽からのチョイス。今回「あいくるしい」ではあの「世界のMJ」ことマイケル・ジャクソンの「ベンのテーマ(洋題:BEN)」。

んー、野島伸司さんは本当にドラマ主題歌の選曲のセンスが素晴らしいですよね。まさかMJの「BEN]を持ってくるとは・・。マイケルの兄たちとの兄弟グループ、ジャクソン5(後ジャクソンズへと改名)で既に天才歌手の評価を得ていたマイケル・ジャクソンのソロ転向2ndアルバムに収録されている、1972年公開の映画「ベン」の主題歌になった曲ですね。マイケルにとっては初のビルボードチャート1位を獲得した曲です。

マイケルの曲の中でもキャリア初期を代表する、本当にいい曲です。泣けますね。そしてこの曲がまたこのドラマに素晴らしくマッチしてるのです。野島伸司の描く家族愛とマイケルの切ないメロディとが融合して・・とにかく泣けるのです。

若手の市原隼人を主演、綾瀬はるかをヒロインに抜擢、天才子役・神木隆之介も

この「あいくるしい」がホームドラマであることは既に言いましたが、その中心となる家族が、静岡県の伊豆に住んでいる真柴家。この真柴家を中心に描かれていきます。真柴家のキャストが以下の通りです。

長男・真柴 豪  市原隼人
長女・真柴みちる 綾瀬はるか
次男・真柴 幌  神木隆之介
次女・真柴 唄  松本梨菜
父 ・真柴徹生  竹中直人
母 ・真柴由美  原田美枝子
祖父・真柴明示  杉浦直樹

豪華なメンバーですね。何より凄いのが、このドラマが12年前のドラマであるという事です。ぶっちゃけ、この頃の市原隼人さんや綾瀬はるかさんはまだまだ駆け出しの若手俳優にすぎませんでした。

市原隼人さんは前年に「WATERBOYS2」で連ドラ初主演を果たしはしたものの、まだまだ若手有望株的ポジションでしたし、綾瀬はるかさんも前年2004年に「世界の中心で愛を叫ぶ(通称:セカチュー)」のテレビドラマ版でヒロインを演じて注目され始めたばかりの頃でした。

このまだまだ若手注目株と呼ばれた長男長女の二人に加えて、既に天才子役の名をほしいままにしていた神木隆之介くん、同じく子役の松本梨菜ちゃん、そして実力派ベテランの竹中直人・原田美枝子さんの両親役で、おじいさんに野島ドラマの常連俳優、大御所の杉浦直樹さん。この面々が主人公となる真柴家の面々です。

母親役の真柴由美が病魔に侵され、それぞれが残された日々をどう過ごしていくか?そして最愛の人を亡くした家族はその後どう生きていくのか?必要以上に泣かせようといういやらしさのようなものはわたしは感じません。でもだからこそ訴えかけるものがありますね。特にわたし的には、こんな素晴らしい子どもたち、夫を残して旅立つ母の心境を考えたら胸が切なくなります。この辺りの描写はさすが野島伸司とうならされます。皆が自然体であるが故に余計に琴線に触れるんですよね。

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