昨今の芸能人の旬のサイクルは恐ろしいほど早く、特に一発屋芸人と呼ばれるほどにお笑い芸人のテレビなどでの流行の移り変わりは早くなっており、テレビなどに引っ張りだこで旬だった芸人でも数か月もすれば全くテレビで見なくなるというのも全然珍しいことではなく、むしろ当たり前といってもいい状態となってきています。
そんな中、個人的にそんな一瞬で輝いて消えるというような芸人とは対極にあるともいえるお笑いコンビのひとつが、特に関西を中心に活躍している「ダイアン」というコンビなのだと思っています。
吉本の売れっ子同期芸人が認める実力派お笑いコンビ「ダイアン」
まずは、お笑いコンビの「ダイアン」について簡単なプロフィールをご紹介しましょう。
コンビ名:ダイアン
メンバー:西澤裕介、津田篤弘
結 成:2000年(平成12年)
出 身:NSC大阪校(22期)
ジャンル:漫才
事務所 :よしもとクリエイティブ・エージェンシー
よしもとクリエイティブエージェンシー所属のお笑いコンビです。芸歴は17年目を迎えている、中堅芸人といってもいキャリアを誇ります。今のところ、その活躍は関西ローカルがメインとなっていますが、個人的に最も好きなお笑いコンビの一つです。ぶっちゃけ、全国放送で活躍している多くの芸人よりもよっぽど面白いコンビだと思っています。お笑い界で最も過小評価されている二人と言い換えてもいいかもしれません。
NSC22期生で、同期芸人にはM-1王者のNON STYLE(ノンスタイル)やR-1王者の中山功太、キングコング、南海キャンディーズの山里亮太、今でも関西の番組で数多く共演しているミサイルマンなどがいます。
なかなか粒ぞろいの同期生たちですが、そんな同期たちの中でも早くからその実力では抜きんでていた存在だったらしく、特に漫才に関しては「最初から群を抜いて上手かった」(中山功太談)という事であり、南キャンの山ちゃんも「いい意味で(ダイアンは)NSC時代から変わってない」と言っています。
言ってみれば早くから同業がその実力を認める実力者であったという事であり、今の活躍は当然と言えると同時に、もっと早くから活躍してもおかしくない存在とも言えるのかもしれませんね。
センス抜群の西澤裕介(にしざわゆうすけ)はボケ&ネタ作り担当
では、ダイアンのメンバーそれぞれについて詳しく見てみましょう。
名 前:西澤裕介(にしざわゆうすけ)
担 当:ボケ
生年月日:1977年(昭和52年)3月14日生まれの40歳
出 身:滋賀県愛知郡愛知川町(現:愛荘町)
呼び名 :にっしん
身 長:170㎝
体 重:70㎏
血液型 :A型
趣 味:バスケ、映画鑑賞
ダイアンのボケ担当であり、漫才などのネタを書いているのがこの西澤裕介(にしざわゆうすけ)です。
バラエティなどでは、声が大きく甲高い声で早口でまくし立てる相方とは対照的に、低くて少しゆったり目なしゃべりなので一見地味かもしれません。しかしその独創性あふれるボケの精度と、一発一発の破壊力は同世代の芸人たちの中でも抜きんでているといってもいいでしょう。
ダイアンの漫才ネタを見ている人ならおわかりでしょうが、あの素晴らしいセンスあふれるネタを書いている人間なのですから、面白くないわけがないんですよね。というわけで、当然フリートークやロケ番組などのボケなどでもしっかりと笑かしてくれる安定感の持ち主でもあります。
とにかく漫才でもフリートークでもロケでも、全てのボケにセンスと才能を感じさせてくれる数少ないお笑い芸人ですね。ダウンタウンの松本人志さんに近いものを感じます。
ごいごいすーのツッコミ、津田篤宏(つだあつひろ)とDT浜ちゃんのカラミは必見
ダイアンのツッコミ担当がこの人です。
名 前:津田篤宏(つだあつひろ)
本 名:石村篤宏(いしむらあつひろ)
担 当:ツッコミ
生年月日:1976年(昭和51年)5月27日生まれの40歳
出 身:滋賀県愛知郡愛知川町(現:愛荘町)
呼び名 :だーつー、つーちゃん、津田やん
身 長:165㎝
体 重:51㎏
血液型 :O型
家 族:妻と三人の子供
趣 味:子どもと遊ぶこと
大好物 :鮒寿司(ふなずし)
ツッコミでありながら、「ごいごいすー」といった決めのギャグを持っている新世代のツッコミ役がこの津田篤宏(つだあつひろ)です。
関西では有名なのですが、本名が石村となっているのは石村姓の妻と結婚して妻の祖母(石村家)の婿養子となったからです。
全国放送のフジテレビ系人気ちょじゅ番組の「めちゃイケ」のテスト企画に出演したりしているので、関西以外でも結構知っている人も多いのかもしれませんが、関西ローカルのバラエティなどではもはや主力級の大活躍です。特に浜田雅功や今田耕司といった大物芸人とのカラミは絶品で、大物とのカラミになればなるほど本領を発揮する芸人ですね。
ロケ番組やフリートークでのいじられ役は安定感抜群ですし、本業の漫才でのツッコミは流石と思わせるほどのキレを誇ります。とにかくもっともっとテレビで見たいタレントさんですね。特にダウンタウンの浜田雅功とのカラミが本当に素晴らしかったMBS(毎日放送)の「ケンゴロー」の終了は残念至極という言葉しか思い浮かびませんね・・。まさに新旧の関西漫才界のツッコミ王同士の共演は見どころ満載でした。ていうか、浜田さんの津田愛を思いっきり感じられた番組でしたね(折・番組復活!!)。
フリートークもロケも面白い“ダイアン”。関西で人気の超実力派
主な活躍場所は関西ローカル番組のダイアン。昔ならなかなか見られる機会が少なかったのですが、今は地方ローカル番組も結構各地の深夜に放送されたり、CSで少し遅れて放送されたりという便利な時代。おかげでわたしもダイアンの番組を視聴する機会に恵まれております。
特に好きだったのが、前述した「ケンゴロー」や「今ちゃんの実は・・」、ABCラジオの「よなよな・・」(木曜日)ですね。というより、他のレギュラー番組はなかなか見られなかったのですが(苦笑)。
「ケンゴロー」などはオールロケ番組ですし、「実は・・」もダイアンのコーナーはロケ企画です。とはいえ、実は・・ではスタジオトークも結構ガッツリありますし、ケンゴローもロケで浜田雅功さんと絡むのでフリートーク力も問われます。
まあロケもおもろいし、トークもおもろいんです。どっちも凄く面白いんですよねえ。ぶっちゃけ千鳥にも勝るとも劣らないと思いますね(あ、ちなみに千鳥も大好きっす笑)
ハッキリ言って1日でも早く東京に行ってほしいですね。その実力は十分に兼ね備えていると思いますね。自他ともに認める程の「華の無さ」を誇る二人なのですが(苦笑)、そのハンデ(?)を補って余りある実力者なので全く問題ないと思いますね。
ダイアン絶品の漫才ネタ 捧腹絶倒のおすすめ爆笑ネタはこの4本!!
ダイアンといえばコントも出来ますが、やはり漫才師という本来の姿を抜きには語れません。基本はやっぱり漫才だと思いますね。
そしてこの漫才が本当に面白い。腹筋が疲労して軽く痛むほどに面白いんです。ダイアンの漫才を見るたびに、ネタを書いている西澤裕介という男の類稀な才能を十分に思い知ることが出来ますね。
ダイアンのMー1グランプリでの最高成績は2008年の6位。その前年の2007年は7位で、決勝進出はこの2度だけでした。その他は7度までも準決勝で敗退しています。
しかしそんなM-1での戦績がどうした??っていうかのように今のダイアンの漫才は本当に完璧に職人芸の域に達しています。上界から下界でタイトルを争っている芸人を見下ろしているくらいの完成された、まさに「至高の芸」といえるほどのものです。
見たことない人は是非とも見てください。漫才好きならその凄さがわかるはずです。
ちなみに個人的に大好きなダイアンの漫才ネタは、
バーベキューネタ(BBQ選手権192位w)
ペンションネタ(羊のピンク大活躍www)
空港の保安検査ネタ(西澤ゾーン入ってるやつw)
コンビニクレームネタ(岐阜の“ふれあい”www)
まあこの辺りは腹筋崩壊間違いなしの鉄板ネタですね。その他のネタも全部面白いですけど、まあこの辺りは個人の趣味嗜好という事で。
先輩の千鳥同様ネタもトークもロケもすべて面白いトリプル3のダイアン、東京進出は?
ダイアンという実力派コンビは間違いなく東京でも通用するポテンシャルを秘めたコンビです。この事実は、特に関西のお笑いファンであれば「何を当たり前の事言うとんねん」って感じなんだと思います。それほど関西では確固たる地位を築いている人気コンビです。
今の芸人がテレビで成功するためにはフリートークでの面白さは必要不可欠だといわれます。実際にフリートークが不得手な芸人はテレビで大きな成功を収められないでいます。そしてフリートーク力は必ずしもネタの面白さと比例しないというのもまた事実ですね。
ネタ番組で頭角を現してもテレビの出番が増えるわけでないのはこの辺りが大きな理由です。それに加えて最近ではロケ番組の増加で、ロケの面白さが求められる傾向もどんどん高まっています。
ネタ、トーク、ロケ。この3つすべてで面白い芸人などほとんどいません。そんな数少ない芸人のひとつがここに紹介したダイアンです。まさにお笑い界のトリプル3といってもいいかもしれません。
その安定感は、同じくネタ、トーク、ロケの三冠王である先輩の千鳥(NSC21期扱い)に迫る唯一の存在といえるかもしれませんね。
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