2016年に入ってワイドショーネタが凄い事になってますね。
ベッキーとゲスの極み乙女・川谷絵音の不倫騒動があってすぐにSMAP解散騒動、そしてベッキー・川谷のLINE流出第二弾(通称・センテンススプリングの変www)、清原和博の覚せい剤所持・・と。
よくもまあこれだけ次から次へとって感じですよね(苦笑)。
このブログは基本的に興味のある事しか書かないのであまりこれらの話題には触れていませんでしたが、この騒動に関連するニュースでひとつ、興味を惹かれるものがありましたので、それについて少し書いてみたいと思います。
イギリスが見たベッキー騒動の本質は男女差別?
わたしがこれらの騒動について書きたいと思った発端は、このニュースを見たからです。
これはまあつまり、かいつまんで言うと「ゲスの極みの川谷はほとんど叩かれていないのに、ベッキーは散々叩かれている、これは男女差別である」と、こういう事です。
さらに、女性アイドルの恋愛禁止という日本特有の芸能界事情や、それを破った時の処罰なども紹介してあるというものですね。
どうでしょう?確かに女性アイドルの恋愛に関するタブーなどは厳しいですよね。
しかしそれは、そもそも日本で言う「アイドル」というくくりの有名人がイギリスにはいませんよね。英語で「Idol(アイドル)」の意味はというと、「怠け者」「崇拝の対象」といった意味があります。よく欧米で言われる「アイドル」とは、日本のアイドルのような、一部の熱狂的なファンに支持されるタレントの事ではなく、全国民的に支持されるスター、例えば有名スポーツ選手や有名ミュージシャン、大物俳優などを指すことが多いようです。例えば、ロンドンの街で60代の男性に「あなたのアイドルと言えば?」という質問を投げかけたとします。そして答えは
「僕のアイドルはなんといってもジョン・レノンだよ」
と、こういう感じですね。
そもそもアイドルの定義が決定的に違うんですよね。
日本で言うアイドルとは、基本的に異性を対象としています。男性アイドルのファンは女性、女性アイドルのファンは男性、って事です。さらに、このアイドルファンたち、特に女性アイドルのファンはそのアイドルに対して処女性を求める人たちが非常に多いです。これも恐らくイギリスの人たちには理解できないものでしょう。
つまり、日本のアイドル事情を全く理解していないという事です。もっとも理解しろと言っても出来ないのかもしれませんが(苦笑)。
ベッキーが好感度タレントだったがゆえのバッシング
突っ込まれる前に言っておきます(笑)、確かにベッキーはアイドルではないです。
ではなぜ、これほどまでにバッシングを浴びているのか?全ての番組、CMを降板して休養しなければならなかったのか?
これはベッキーというタレントの立ち位置に尽きると思います。
彼女はアイドルではないですし、歌手でもありません(少しは歌ってましたが汗)。ましてやお笑いでもなければ女優でもありません。
バラエティタレントです。それも好感度の高い。その好感度の高さは彼女が出ていたCMの本数を見ても明らかです。
つまり、彼女の売りは好感度だったという事です。歌でも笑いでも演技でもルックスでもない、好感度で生きていたタレントが好感度を失った結果なのです。
最初に不倫報道が出て、妻子あるミュージシャンの実家にまで行ったと報道されました。その後釈明会見を開き、不倫を否定。そのすぐ後に釈明会見の前夜に、会見ではしらを切りとおすつもりであると言った事、堂々と交際出来るといったLINEのやり取りが流出します(このLINEの真偽は不明だが、二人はこの内容を否定していない)。
好感度のみで生きてきたベッキーの裏の顔を見た視聴者は、その表の顔が全て嘘であったと思ってしまったのです。もちろん不倫もダメージでしたが、どちらかというと、その後の開き直りのLINE流出の方がダメージが大きかったような気がしますね。
不倫だけなら間違いなくこれだけの騒ぎにはなっていなかったでしょう。好感度という微妙なバランスの上に成り立っていた偶像が全て壊されたLINE流出第二弾と、不倫との合わせ技で全てを敵に回してしまったのです。
ミュージシャンの第一義は良い作品を作る事
それでは、イギリスのメディアがベッキーに比べてダメージが少ないと指摘している、不倫相手のゲスの極み乙女のヴォーカル・川谷絵音についてはどうでしょうか。
こちらはそもそもベッキーとは芸能界での立ち位置が全く違います。川谷はミュージシャンです。しかも今が最も旬であり、その才能は多くの人が認める程の。
これといった固定ファンを持たず、これといった芸もない、ハッキリ言っていくらでも代わりが控えているベッキーとは違って、彼は「代え」の効かない存在なのです。
それにもともと彼の場合は好感度で売ってきたわけではありません。音楽の才能でのし上がってきた人間です。ファンは彼の音楽を求めているのです。だから彼のプライベートがどうだろうと、人間性がどうであろうと、それで人気が急落する事はありません。
確かに売れない時期を支えてくれた妻を捨てて不倫に走り、しかも離婚もしてないのに不倫相手を長崎の実家に連れて帰って親にまで会わせるとか、ちょっと非常識と言えば非常識ですよね。ですが、ミュージシャンの場合、こういったゴシップで潰れるという事はほとんど無いのです。いい音楽を作ってそれをファンに届ければいいだけなのです。
ベッキーのような「いい人」、「優等生」なキャラで売っていたわけではないので、ベッキーに比べて傷が軽いのは当たり前と言えば当たり前なのです。
例えば、この不倫騒動が出た時にネットで名前が挙がっていた2人のミュージシャン・Mr.Childrenの桜井和寿とGLAYのTERU。この2人も売れていなかったときに結婚した妻がいながら芸能人と不倫して、妻と離婚しましたよね。しかし、ミスチルは今でもトップ中のトップだし、GLAYは全盛期に比べると露出は減りましたが、この不倫騒動で人気が落ちた訳ではないです。別に川谷さんだけという事ではなく、アーティストの不倫って昔から人気にそんなに影響するものでもなかったのです。
女性視聴者層の反感を一気に買ってしまったベッキー
結論としては、まあ海外、とくにイギリスなどの先進国の人たち的にはこの騒動を性差別と捉える向きも分からないではありませんが、性差別とは少し違うのかと思いますね。
これは日本の芸能界の特殊性といいますか、ネットの反応を見ていると、特に何の芸も持たないベッキーが今までテレビやCMに出まくっていたこと自体に首をかしげていた人たちが多くいた事に驚きました。
つまり、もともと地下に溜まっていたマグマのようにベッキーに対する反感の下地は出来上がっていたという事です。それがこの不倫報道・LINE流出で一気に噴き出したという事ではないでしょうか。
この騒動で目立つのは女性のベッキーに対する嫌悪感です。
夫を持つ主婦から見れば、妻がいる事を知りながら寝取る泥棒猫と捉える人が多いですし、さらに、全く反省していないのに反省したふりをし、優等生ぶってテレビに出続けようとした事も我慢できない人が多いようです。もともと、ベッキーの「優等生」キャラが、鼻についていた人たちや、優等生を「演じていた」だけと思っていた人もかなりいたようです。
正直言いますと、わたしの周りの男性陣はそんなにこの騒動に関心がありません。職場なんかでも「ベッキー何であんなに叩かれてるんすか?」「ちょっと異常だよね」とかそんな意見が多いです。
男性よりも女性の方がテレビを見ているという事は統計などでもハッキリ出ています。もちろん、テレビCMも女性の方が目にしているという事になります。世の女性の反感を買ってしまった時点でベッキーは既に「詰んで」いたのかもしれませんね。
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