雪道・凍結道路を歩くコツ 転ばない・滑らない・危険を回避する歩き方を身につけて雪国でも快適な生活を

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カルチャー

12月に入って寒さも厳しくなってきましたが、わたしの住む山陰地方でそろそろ気になってくるのが、今年は雪がどれくらい降るのだろうという事です。

わたしの住んでいる鳥取県は非常に住みやすい県で基本的には大好きなのですが、一番の難点は冬になると雪が降って積雪するというところでしょうか。

積雪があると農作物は被害を被り、交通機関にも重大な影響を与えますし、その他にも雪害は多岐に及びます。

そんな中でも身近なのが、雪道での転倒によるケガです。実際に、雪の積もった歩道や凍結した道路を歩いていて人が転ぶという場面には毎年のように遭遇してしまいます。

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雪の降る地方の人たちが体で覚えてしまっている雪国で生活するための知恵

高齢者の方は特に転倒によるケガには注意しなければならないのですが、実は意外と高齢者の方の方が雪道の歩き方は上手だったりするのが、雪の降る地方の特色だと思いますね。長年にわたって雪道で転ばない歩き方を体得してしまっているのだろうと思いますね。

実際に、わたしは東京・大阪などに出ていた5年間の間に自分で実感できるほど雪道の歩き方が下手になってしまいました。東京・大阪にいた5年間で路面に雪が積もったのはたったの一度だけだった記憶があります。その間に自然と身についていた雪道の歩き方を忘れてしまっていたのでしょうね。

こちらに戻ってきて20年経った今では、お陰様で子供の頃や学生時代のような積雪時・凍結時の歩き方を思い出す事が出来、それほど雪道や凍結した道で歩くことに苦労しなくなりました。

わたしの場合、雪国で育った人かどうかというのは大体雪道での歩き方を見ればわかります。

これは多分運動神経や年齢・性別などはほとんど関係ないと思いますね。運動神経があまり良くない人や高齢者のおばあちゃんでも、身近に雪のある環境で育った人は歩き方が全く違います。

ここでは雪のほとんど積もらない都会や南国の人々に、雪道で滑らない、転ばない歩き方のコツを説明して見たいと思います。これを覚えれば、旅行や出張などで雪が降っている地方へ行ってもかなり役立つと思いますよ。

転ばない・滑らないために体の重心は普段よりも前・下に置くことを心がける

雪道や凍結道路などで転ばないように歩くためにまず気をつけたいのが体の重心を常に注意するという事です。これは最初だけでいいと思います。慣れてくれば、自然と体が覚えます(わたしのように雪国から離れている間に忘れてしまっているパターンもありますが・・汗)。

体の重心の置き方で絶対にNGなのは、体の重心を体の中心よりも後ろへ置く事です。踏み出して歩く足よりも体の重心が後方にあると、非常に転びやすくなります。

雪道や凍結道路などで転んでいる人を見た事のある方はお気付きかもしれませんが、前のめりに転んでいる人はほとんど見たことが無いはずです。わたしは山陰地方にトータル40年近く住んでいますが、前のめりに転んだ人は一度も見たことがありません。自分が転ぶ時も同様で、必ず横へ滑って倒れるか、後ろへ滑って尻もちをつくか、このどちらかです。

という事で、わたしは雪道や凍結面などを歩く時には普通の時よりも弱冠前かがみになって体の重心を気持ち前に置くような形で歩いています。

実際に雪の降らない都会生活で滑りやすい冬の歩き方を忘れてしまっていたわたしにアドバイスしてくれた会社の先輩の助言がこれでした(その人の住所は山間地で鳥取でも有数の豪雪地帯)。助言通りに若干重心を前に置くことで歩く速度や安定感は飛躍的に向上したのをハッキリと覚えています。「ああ、これだった、これだった。」っていう感じでしたね。

そしてもう一つ気を付けるのは、前後で言うと体の重心を前に意識しながら、上下の重心はやや下に置くという事です。普段よりも膝を少し曲げて歩くような形を意識すればいいでしょう。膝を真っすぐ伸ばして歩くのではなく、膝を若干曲げる事で普段よりも重心を下半身へと持っていくという事ですね。

歩幅は狭く小さく、足の裏全体で路面を踏みしめるように歩く

体の重心を前に置くという事を意識したうえで次に行ってほしいのが、足の出し方、着地の仕方です。

まず絶対にダメなのが、普段通りに大股で歩くという事です。まあ普通は体の重心を前に置いたら大股では歩きづらくなるものですが、当然大股で歩けば体の重心がぶれやすくてバランスが崩れます。そうなると少しのスリップでも体がもっていかれてしまう事になります。結果転びやすくなるというわけです。

雪道・凍結道での鉄則はまず、「歩幅を普段より狭くして歩く」という事です。ちょこちょこ歩きのような形ですね。ストライド歩行ではなくピッチ歩行と言い換えてもいいかもしれません(スピードを出せという意味ではもちろんありません笑)。

そしてもう一つ重要なのは足の踏み出し方です。

地面に着地するときには必ず足の裏全体で着地するという事を意識しましょう。

つま先から着地するとか、逆にかかとから着地するというのは非常に危険です。足の裏の着地面は足の裏の中心を意識して足の裏全体で地面を踏みしめるように足を踏み出しましょう。そうすることで体のバランスは崩れにくくなり、もしも足を取られても危険な転び方をしにくくなります。

足の指先にしっかりと力を入れて、なるべく地面と垂直になる角度で足の裏全体で地面を踏みしめるように意識して歩きましょう。ただし、あまり力強く踏み出すのは逆に危険です。普段通りでいいと思います。その辺りも慣れてくればコツがつかめるようになってくるでしょう。

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手のふり幅は小さくコンパクトに 寒くてもポケットに手を突っ込むのは危険!

歩く際の手の使い方にも気をつけましょう。

大股で歩いたり、地面を強く踏みしめるのがNGである事からわかるように、大きく手を振るというのもバランスを崩しやすくなるのでダメです。普段よりも若干手のふりを小さくするくらいがちょうどいいでしょう。とにかくバランスを保つことを考えてください。バランスを崩す歩き方は滑りやすくなるので危険だという事が基本です。

手荷物はなるべく持たない方がいいです。その時の事情によるので難しいかもしれませんが、両手ともに塞がってしまうというのは非常に危険です。滑った時に受け身が取れるようになっているのがベストですね。当然寒いからといってポケットに手を突っ込んで歩くというのは愚の骨頂です。雪道の時には肩にかけられる手荷物はなるべく肩に下げるようにするという事を心がけましょう。路面状態が危なそうだと思った時には外出の際からリュックやショルダーバッグなどにするという事も効果的ですね。

道路状況を目視するために目線は周囲とともに下(路面)を意識しながら歩く

歩く際の視線にも気を遣いましょう。

道路(車道・歩道)などを歩く際にはしっかりと自分が歩く路面状況を下を見て確認しながら歩くことも非常に重要です。

さくさくの新雪ばかりであったり、逆にピカピカのアイスバーン状態ばかりであればいいですが、実際の道路はそんなに単純なものではありません。

ところによってはベチャベチャになった部分もあれば、自動車や歩行者によって踏み固められ、それが低温で凍結して滑りやすくなっている個所などもあります。自分が歩いている路面の状態、そしてこれから歩いていく少し先の路面状況をしっかり目視で確認しておくという事がすごく大切です。

あの辺り(進行方向)ツルツルでやばいな・・と最初に気づいておけば、わざとそこを避けて滑りにくい新雪が積もっているところを歩く、というようなリスク管理も出来ます。

もちろん、周囲の歩行者や自動車、自転車などにも気を配らなければならないので下ばかりを見て歩くわけにはいきませんが、周囲を気にかけながらも下の路面を確認するという作業を怠らないでください。

まとめ 雪道・凍結道で滑らない、転ばないためには

それでは最後にまとめておきましょう。

  • 歩く時には普段よりも重心を前に置くことを意識する
  • 膝を真っすぐ伸ばさずに気持ち曲げ気味に歩く
  • 歩幅は普段よりも小さくする
  • 足の裏全体で地面を捉えるように歩く
  • 歩行の際の手のふり幅は普段より小さく
  • 下の路面状況を確認しながら歩く

以上の点に気を付けて歩くようになれば、いつの間にか雪道や凍結道路を歩くのもさほど苦にならなくなると思います。

実際に、うちの職場に和歌山県出身の後輩社員がいるのですが、最初の頃は雪に慣れていなくて恐る恐るののろのろ歩きだったのが、わたしが上のようにアドバイスしたら、今ではわたしよりもスイスイ歩いていますからね(笑)。まあ運動神経と年齢の差なのかもしれませんけどね(涙)

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