鳥取県と島根県、山陰地方の永遠のライバルを徹底比較!総理大臣や世界遺産も

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カルチャー
三徳山投入堂 出典:wikipedia

わたしは鳥取県生まれ・鳥取県育ちのバリバリの「鳥っこ(鳥取人の事w)」なのですが、ネットで面白い記事を見つけました。

全国版 気になるランキング『あなたがライバルと思う都道府県は?』 ~ 「気になる!」ことをアンケート調査「SUUMO 賃貸居住者に聞く!気になるランキング」 ~

かなり面白い記事です。この記事を取り上げた2ちゃんねるでのスレッドの伸びを見ても、この記事に興味を持っている人が多い事が見て取れますね。

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鳥取は島根を意識するが、島根県は鳥取県をどう思ってるんだろう?

この記事の中では、お互いをライバル視している都道府県の第1位に北海道と沖縄が選ばれています。日本最北と最南のどちらも観光客の多い道県同士ですね(最南は沖ノ鳥島の東京都ってツッコミはヤボですよ汗)。

さらには、静岡県と山梨県も大きく取り上げられていますね。これは言うまでもなく、富士山を領する二県という分かりやすい構図です。

そして鳥取県民のわたしにとって注目に値するのが、これらの普遍的なライバル県に混ざって、我が鳥取県とお隣の島根県が取り上げられている事です。

中国地方の日本海側に位置する山陰地方。この山陰地方の両県は、やはりお互いの県が意識しているという事だったのですね。

実は、わたし的には鳥取県は恐らく強烈に島根県を意識しているのだろうとは思っていました。しかし、島根県はそれほど鳥取県を意識していないんではないかと思っていたので意外でしたね。鳥取県民の約96%、島根県の約95%がお互いを最大のライバルと認識しているという結果には。あまりにも圧倒的すぎですよね(笑)。

まあ、どこの都道府県を意識するか?っていわれれば同じ山陰地方の隣県になるのかな?って気もしますけどね。敢えて答えるなら・・っていう消極的回答も多いでしょうしね(苦笑)。

人口、面積などでの鳥取・島根の山陰両県の比較データ

ここで簡単に両県のデータを比較をしてみましょう。

比較項目    鳥 取 県    島 根 県

人口(人)    約57万     約69万
面積(㎢)   約3507    約6708
人口密度(㎢人)  163      103
隣接県         4        3
空港数         2        3
総理大臣人数      0        2
世界遺産数       0        1
現県知事     平井伸治    溝口善兵衛

うーん、島根県の方が優勢かなって気がしますが、それほど差も無いように見えますし・・恐らく鳥取島根の人以外はどーでもいいデータなんでしょうが(笑)。

山陰発の世界遺産となった石見銀山。鳥取県は三徳山で島根に追いつけるか?

まあ、人口や面積は正直どうでもいいかと思います。大差ないですしね。ただし、鳥取県が全国47都道府県で最も人口の少ない県というのは、鳥取県にとってはけっこうオイシイネタだったりもします(島根県は全国46位)。自虐ネタとしてはこれ以上ないですから(笑)。最下位か下から2番目かでは美味しさが全く違うと思いますね(あくまで個人的見解です笑)。

個人的に鳥取が島根に決定的に負けてるなあと思うのが、世界遺産数と総理大臣経験者数。

鳥取県が未だに0なのに対して、島根県は既にどちらも手に入れているのです。

島根県の世界遺産といえば、2007年に世界遺産登録された、「石見銀山遺跡とその文化的景観」。石見銀山が世界遺産登録されたと知った時は鳥取県民として軽い嫉妬を覚えましたね。本当に羨ましかったです。

まあ島根県は非常に歴史のある県であり、銀山があって、しかも銀の生産が全盛期であったと言われている戦国時代には中国地方の雄・尼子氏や毛利氏・大内氏がこの銀山を巡って熾烈な争いを繰り広げており、その強大な権力で銀山の発展に寄与してきたという背景もあります。更にその後は豊臣政権、徳川政権にとっても重要な台所として機能していたのですから、その歴史的価値は極めて高いと言えるでしょう。

しかし鳥取県も負けてはいません。鳥取県初の世界遺産として、投入堂で有名な三朝町の三徳山を世界遺産にという運動を県や町が推し進めています。何とか頑張って鳥取県初の世界遺産登録となって欲しいものです。

三徳山投入堂 出典:wikipedia

三徳山投入堂
出典:wikipedia

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若槻礼次郎、竹下登の二人の総理を輩出した島根県。しかし鳥取県にはゲルがいる(笑)

総理大臣経験者の輩出も島根県が鳥取県を一歩リードしています。

なんと、これまでに二人の総理大臣を輩出しているのです。

一人目が戦前に二度総理となった若槻禮次郞(礼次郎/れいじろう)。松江藩士として生まれ、大蔵省官僚からその優れた事務能力で頭角を現して総理まで上り詰めた苦労人です。

二人目はまだ記憶に新しい昭和最後・平成最初の総理大臣・竹下登。若い世代にはDAIGOのお爺ちゃんといった方が通りがいいかもしれません(笑)。消費税導入という損な役割を背負ったおかげで短命総理となりましたが、政治家としての優秀さは誰もが認めるところでしょう。

いやはや、島根県の人口を考えると2人も総理を出しているというのは凄い事です。幕末の明治維新をけん引した薩摩・長州の薩長両藩のような強烈な派閥も無かったのに二人の総理を送り出しているというのは素直に凄い事だと思いますね。

しかし鳥取県には史上初の鳥取県選出の総理候補がいます。もうお気づきですよね(笑)。

そう、「ゲル」こと石破茂衆議院議員です。

先日行われた安倍晋三首相の内閣改造では入閣要請を断って敢えて無役となり、ポスト安倍の姿勢を鮮明にしましたよね。

まあ総理になれるかどうかだけは実力だけではなく時の運も必要になってくるのでどうなるのかは分かりませんが、鳥取県にとっては待望の総理候補本命である事だけは間違いないでしょう。鳥取県民の期待を一身に背負っている政治家である事だけは間違いありません。

歴史の島根、自然の鳥取。しかし歴史好きにとっては島根県の歴史は羨ましいのです(涙)

出典:wikipedia

出雲大社 出典:wikipedia

観光という意味においては、世界遺産を持つ島根県が有利でしょう。なんといっても出雲大社、松江城という超有名な国宝も有していますしね。

「鳥取県にも鳥取砂丘があるじゃないか!」

とおっしゃる方もいるかもしれませんね。先ほど述べたように三徳山もありますし、中国地方最高峰の「伯耆富士」、大山もありますしね。自然という意味では鳥取県の方が魅力的でしょう。

ただ、無いものねだりかもしれませんが、個人的にはやはり島根の歴史の深さは本当に羨ましいんです。

「雲太、和二、京三」という言葉が古来より言われているように、日本最大の建造物と言われていた出雲大社のあった島根県出雲地方が古代の日本の中心地に匹敵するほどの役割を果たしていたであろうことは間違いありません。それはかの地から膨大な量の出土品が発掘されている事からも明らかです。

日本史の華ともいえる戦国時代には歴史ファンからの人気も高い下剋上の元祖ともいうべき名将・尼子経久などの名将を輩出した尼子氏の本拠地として栄えていました。島根県では尼子氏を前面に押し出して歴史好きにも観光アピールしています。

対して鳥取県はというと、「因幡の白兎」伝説があるくらいであり、戦国時代も尼子氏の属国となったり山名氏が治めたりで、なんとも地味な感じなのです(涙)。

これってわたしがただ単に「隣の芝生が青く見える」だけなのでしょうか。その辺りの詳しい部分を是非島根県や鳥取県の皆さんに意見を聞いてみたいですね。

鳥取をアピールする営業マンとして超優秀な平井伸治鳥取県知事

ここまで鳥取県にネガティブな意見が多く、このままでは鳥取県民の皆様からきつくお叱りがきそうな勢いで恐ろしいのですが(爆汗)、鳥取県も誇れるものがあります。

それは恐らく日本で一番営業活動に勤しんでいる知事・平井伸治鳥取県知事の存在です。

人口最小である事や、全国で唯一スタバの無い県というネガティブな面を自虐ネタとして逆にアピール材料に使う要領の良さや、イベントなどには必ず出向き、県外にも足繁く通ってメディアにも積極的に露出するそのフットワークの良さはまさに優秀な営業マンともいうべき才能です。

仮に知事という職を営業マンという側面で評価すれば、間違いなく平井知事は全国の知事の中でも最優秀な部類に入る事でしょう。

まあ平井知事の手腕については異論反論ある方もいらっしゃるでしょうが、平井知事の働きによって鳥取県の知名度が大きく上がったであろうことはまず間違いのない事だと思います。

これからも名産物や観光地のアピール、さらには世界遺産登録の運動などでも引き続き力を発揮していってほしいですね。

これからもいい意味で鳥取県と島根県が切磋琢磨して両県がともに伸びていけば、ライバル関係は大いに歓迎すべきものなのかもしれませんね。

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