毎週水曜日の午後11:15分から放送しているテレビ朝日系のバラエティー番組「マツコ&有吉の怒り新党」。
視聴者から送られてくる様々な「怒り」について、マツコ・デラックスと有吉弘行がそれぞれの意見を述べたり感想を言ったり議論したりする番組です。
有吉とマツコの意見は食い違う事もありますし、一致する事もあります。最終的にはその視聴者が感じている「怒り」に対して、「採用するか不採用か」を決めるというスタイルです。
わたしは、毎週欠かさず見ている番組は少ないのですが、この番組はよく見ている番組です。
一昨日、3月9日の放送も見ていたのですが、面白い「怒り」の投稿があったのでご紹介したいと思います。
電話番で1日が終わる、あまりにも暇すぎる仕事内容
相談者は20代のOLさん。
正社員としてとある会社に勤めているとの事なのですが、全く仕事がないそうです。1日ただただ電話番の毎日(笑)。仕事は無いかと職場の人たちに聞いても、「何もない」と。ただただ毎日事務所に一人で電話当番の日々なんだとか。いじめだとか干されたとか、特に意図的に仕事を与えてもらえない訳でも無さそうで、普通に仕事が電話番だけっていう話みたいです。
ヒマでヒマで仕方がないと言う相談者。給料は普通に貰っているんですが、あまりにやる事が無さ過ぎて転職を考えています・・という相談内容なのです。
マツコと有吉が推測するに、相談者の勤めている会社は社員が全て外に出かけて仕事をしているような会社で、事務所に誰もいないわけにはいかないので相談者を雇っているのではないかという話でした。悪意はなく、本当に留守番と電話番が彼女の職務なのだと。二人はその前提で話を進めます。
ヒマは憧れ!!の有吉弘行とヒマは耐えられない!!のマツコ・デラックス
この相談者からのハガキに対して、有吉は
「給料もらえてるんだったらヒマな方がいい。羨ましい」
という意見。
一方のマツコは、
「目標のある暇ならいいけど、この状況はわたしは耐えられない」
という意見でした。
「いくら給料をもらっていても、人間は本当のヒマには耐えられない」というマツコに対して、有吉は「窓際族の人とか憧れる。干されて“書類整理しとけ”とか言われたら喜んでやる」と答えます。
二人の意見は正反対(笑)。
ここからお互いの意見を言いながら最後には何となく意見が収まった風でアシスタントの夏目三久が締めるといういつもの感じでこの話題は終わります。
さあ、あなたは有吉に賛同しますか?それともマツコの方ですか?
窓際族には何事にも動じない強い精神力が必要?
我が家では、妻と一緒にこの番組を見ていたのですが、妻は夏目三久がこの視聴者投稿を読み終える前に、
「うわー、あたしは絶対無理!!」
と言っていました。
わたしは、
「何で?給料もらえるんだよ?同じ給料なら仕事少ない方がいいじゃん」
と意見を返します。
妻はマツコ派、わたしは有吉派って事ですね(笑)。
まあ最初からこうなる事はわかってたんですけどね。
わたしは有吉の意見に全面賛成。ホント、窓際族羨ましくて仕方がないです。
うちの会社も大所帯なので、色々な社員がいます。中には俗にいう「窓際族」っぽい人もいます。自分より年配で入社も先なのに、周りの人に比べて極端に仕事量の少ない人。仕事を回してもらえない人です。まあこれは能力的な問題なのですが、間違いなくわたしより給料は高いです。上に強力なコネを持つという訳でも無さそうですし、決定的な「やらかし」をしたわけでも無さそう。ただ単にあまり仕事が出来ないっていうだけみたいなのですが、クビになる事もなくデスクに座っている社員さんが何人かいます。
それを見て周りの連中は、「バカバカしくなるわ」とか「やってらんねぇ、何であいつだけ」とか言っています。確かに自分もそういう感情もあるのですが、それよりも「ええなあ・・」という感情が先に立ってしまうんですよね。
でも実際にその人の立場に立ったら耐えられないかも・・とも思います。
ヒマなのに耐えられないのではないですよ(笑)。むしろそれは全然苦にはならないと思います。ただ、周りの冷やかな目や怒りの気持ちをひしひしと感じながらそこにいる事は自分には無理だなあと思うのです。
つくづく自分が中途半端な人間だなあと再認識しちゃいますね(苦笑)。そういう意味ではある意味非常に強いハートの持ち主なのかもしれませんね、窓際族と呼ばれる人たちは。
一生働かなくてもいいお金があったらあなたは働きますか?
この「怒り新党」の相談を見て、何年か前にうちの妻と話した「仮定の」話を思い出しました。
ある日、わたしは妻にこう質問をしたのです。
「もしも宝くじに当たって一生仕事しなくても生きて行けるだけのお金を手に入れたらどうする?働く?働かない?」
と。
まあこれは妻の意見はほぼ100%予想できたうえでの質問だったのですが(苦笑)、案の定妻は
「何もする事なしで家にいるのは苦痛だから、多分働くね」
と答えました。予想通りの答えに対してわたしは、
「する事なんて探せばいいじゃん。テレビ見るもよし、ネットするもよし、専業主婦の友達とカフェとかに出掛けるもよし、別になんもせずに家にいろって意味じゃないよ」
と言ったんですが、うちの嫁は少し考えて、
「・・それでも働くだろうね。やっぱり仕事がないとなんか落ち着かない」
と答えました。
しなくてもいい仕事をする・・うん、やっぱり自分には全く理解できません!!(笑)。
仕事はつらいもの?それともやりがいのあるもの?
自分と妻のこの違いって何なんでしょうか。
それは仕事という物に対する認識の違いだと思います。
わたしにとっての仕事とはただ一点、生きるため、お金をもらうためだけのものなのです。その為だけに、数々のプレッシャーやストレスを受けながらノルマをこなし、付き合いたくもない取引先や上司とうまく付き合っていくという、まさに苦行と言ってもいいものなのです。
もちろん、職場には仲のいい同僚や尊敬すべき上司、慕ってきてくれる部下などもいますし、仕事を達成できた時の達成感や充実感などもあります。仕事には喜びもあるのですが、それを苦しさが遥かに上回ってしまうのです。メリットを打ち消す程のデメリットだらけなのです、自分にとっては。
てわけで、働かなくても生きていけるのであれば、わたしにとっては仕事をやる理由がないのです(汗)。
妻は恐らく、わたしと逆で喜びややりがいの方がつらい事よりも勝っているんでしょう。仕事はしんどい事も多いけど、楽しい事や嬉しい事もたくさんあるのでしょう。だからこそ給料を稼がなければならないという理由が無くても仕事をしたいと思うのかなと。全くもって羨ましい限りです。
まあ夫婦としては、バランスが取れていていいのかもしれませんね(笑)。
好きな事でも仕事になった途端に苦行に変わる・・
仕事が楽しいって人がごく一部ですがわたしの周りにもいます。
本当に羨ましいですね。本当にそんな事が有り得るのか?とさえ思ってしまいます(笑)。しかしうちの妻を初めとして、確実にそういう人もいるんですよね。特別自分の好きな仕事内容というわけでもないのにです。
恐らくわたしの場合、好きな事を仕事にした瞬間にその好きな事は一瞬にして嫌いな事へと変貌するんだと思います。仕事になった瞬間に全てが苦行になってしまうのだと思うのです。どんなに好きだったことでも。
わたしが苦行から解放されるには、それこそ宝くじでも当たらなければならないのでしょうね・・
さあ、明日も仕事だ・・(涙)
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