1968年に創刊されて以来、今年2017年でちょうど50年目を迎える週刊少年ジャンプ。
これまでアニメ化された作品は数知れず、週刊少年誌のトップをひた走り続けてきた週刊少年ジャンプの一番の黄金期といえばいつなのか?それは週刊少年ジャンプ愛読者にとっては永遠に答えの出ない議論でもあります。
最大発行部数(最高売り上げ)が黄金期と思えなかった理由
記事「週刊少年ジャンプ最高売り上げ週の連載漫画や作者は?黄金期は発行部数ギネス記録の1995年3・4号?」では、純粋に週刊少年ジャンプの発行部数が一番多かった号を取り上げてその連載漫画などの中身をご紹介しました。そして、個人的に「うーん、黄金期は厳密にはここではない感が・・」などという結論で締め、結局そのわたしの思う真の週刊少年ジャンプの最盛黄金期というのは御紹介せずに終わってしまうという何とも恥ずかしい結果に終わりました(苦笑)
当然の如く、「じゃああなたの思う真の黄金期って厳密にどの時期なんですか?」といった類の質問をお寄せいただき、この記事にまとめてみようと思ったわけです。ちなみにご参考までに最大発行部数653万部を記録した1995年3-4号の連載作一覧がこちらです。
作 品 名 作 者 名
ドラゴンボール 鳥山明
SLAMDUNK 井上雄彦
みどりのマキバオー つの丸
NINKUー忍空ー 桐山光侍
キャプテン翼ワールドユース編 高橋陽一
こち亀 秋本治
影武者 徳川家康 隆慶一郎・原哲夫
るろうに剣心 和月伸宏
ろくでなしBLUES 森田まさのり
とっても!ラッキーマン ガモウひろし
DQ ダイの大冒険 堀井雄二・三条陸・稲田浩司
BOY 梅澤春人
新ジャングルの王者ターちゃん 徳弘正也
地獄先生ぬ~べ~ 真倉翔・岡野剛
ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦
ボンボン坂高校演劇部 高橋ゆたか
MIND ASSASSIN かずはじめ
BAKUDAN 宮下あきら
RASH!! 北条司
王様はロバハッタリ帝国の逆襲 なにわ小吉
まあ十分凄いんですよね。確かに凄いんです。ただ、わたしが一つだけ引っかかったのが、1990年代から2000年代までのジャンプを引っ張ったある大物漫画家の作品がないじゃあないか?という事でした。
1990年代以降の週刊少年ジャンプを背負った富樫義博作品は外せない
そのカリスマ性あふれる大物漫画家とは、冨樫義博先生です。
週刊少年ジャンプが生み出した才能というのは数えきれませんが、その中でもトップクラスの才能に恵まれた漫画かであるという事に異論のある方は少ないと思います。
冨樫義博の代表作といえば、やはり現在連載中(長期休載中)の「Hunter×Hunter(ハンター・ハンター)」か「幽遊白書(ゆうゆうはくしょ)」でしょう。特に1990年代のジャンプを代表する漫画であり、冨樫義博という天才の名を大きく世に知らしめる事となった「幽遊白書」だけは1990年代におけるジャンプ黄金期の象徴ともいえる漫画として、どうしても外す事は出来ないと思うのです。
というわけで、必然的に個人的な「これこそが黄金期!」と呼ぶジャンプには「幽遊白書」が入っていなければならないという事となりました。
さらに1990年代前半におけるジャンプのツートップといわれる「ドラゴンボール」と「SLAMDUNK」もどうしても外す事は出来ません。そんな絶対に外せない条件を見ながら探していくと、遂に見つけました。理想的な週刊少年ジャンプのこれこそが黄金期だ!!といえる時代を。
個人的ジャンプ最高の黄金期、それは1991年(平成三年)第20号!!
ではわたしの思う週刊少年ジャンプ黄金期中の黄金期をご紹介しましょう。1991年(平成3年)20号の週刊少年ジャンプラインナップです。
作 品 名 作 者 名
ドラゴンボール 鳥山明
SLAMDUNK 井上雄彦
珍遊記 漫画太郎
まじかるタルるーとくん 江川達也
リベロの武田 にわのまこと
こち亀 秋本治
花の慶次~夢のかなたに 隆慶一郎・原哲夫
電影少女 桂正和
ろくでなしBLUES 森田まさのり
燃える!お兄さん2 佐藤正
DQ ダイの大冒険 堀井雄二・三条陸・稲田浩司
エース! 高橋陽一
新ジャングルの王者ターちゃん 徳弘正也
幽遊白書 冨樫義博
ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦
魁!!男塾 宮下あきら
シティーハンター 北条司
ひかる!!ちゃちゃちゃっ! みのもけんじ
アウターゾーン 光原伸
この辺りが最もバランスよく新旧80年代の代表作と90年代の新興勢が程よくミックスされた、まさに新旧バランスの良い黄金期MAXではないかと個人的には思いますね。
どうでしょうか。あれが入ってないこれが入ってないと言い出してしまえばキリがないのですが、けっこうバランスよくないですか?ドラゴンボールやろくブル、男塾やこち亀、ジョジョ、シティーハンターらの1980年代からのベテラン勢力勢に加えて、幽白、珍遊記、スラダン、タルるーとくんらの90年代の新興勢力勢。古き良きジャンプと未来のジャンプが見事に融合した素晴らしいメンツだと思いませんか。
もちろん異論反論はたんまりとある事は覚悟のうえで敢えて自分の中での週刊少年ジャンプ最盛期を選んでみました。それにしてもわたしの選んだ1991年の20号って190円ですか・・。この内容で190円って、反則級のコスパの良さだと言ってもいいでしょう。
この面子で190円だったら即買い!!ですよね。まあもちろん毎週毎週買ってましたけどね(笑)。
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