みなさんは週刊少年漫画雑誌といえば何を思い浮かべますか?「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」「週刊少年チャンピオン」・・色々な雑誌があり、それぞれ全てに個性があり看板漫画がありますが、売り上げ的に王者といえるのは「週刊少年ジャンプ」ではないでしょうか。
わたしは学生時代はこれらの週刊少年誌はほぼすべて毎週のように見ていました。仲間内でほとんどの漫画雑誌が集まる状況にあったからです。毎週マガジンを買っている奴、サンデー担当、チャンピオンオタク・・友達が買ったこれらの雑誌を皆で回し読みするというスタイルでしたね。
そんな中で圧倒的に読まれていたのが週刊少年ジャンプでした。ジャンプ発売日の翌日などはジャンプを読んでないと話題に入れない程その影響力は大きかったのです。
週刊少年ジャンプ人気に陰り?200万部割れ目前というニュースで思う事
それほどまでに長い間週刊少年漫画の顔的存在であった週刊少年ジャンプですが、こんなニュースを目にしました。
「週刊少年ジャンプ」が200万部割れ目前 主要漫画雑誌の公表部数データをまとめてみた
週刊少年ジャンプが2016年の1年間で約1割の発行部数減というデータが出ており、200万部割れ目前であるという記事です。
しかし、電子書籍の一般的普及などによって紙媒体が苦境であるという現代の情勢を考えるとこれは致し方ないのかなという思いもしますね。少子高齢化によって子供の数自体が少ないというのも当然大きく影響しているでしょう。ネットやゲームの普及などによる娯楽の分散ももちろん影響大です。
とはいえ、1995年3-4号で653万部というギネス記録を作った発行部数の最盛期を考えれば3分の1以下という数字は黄金期を知っている読者層にとっては時代の流れを感じ、一抹の寂しさを覚える事実でもあります。
少年ジャンプデビューだった1981年初め頃の連載作品を調べてみた
わたしがジャンプ読み始めたのは小学校中学年くらいだったと記憶しています。年齢はハッキリと覚えていませんが、どんな漫画が連載されていたのかは30年以上経った今でもハッキリと覚えています。というわけで、自分が読み始めたころのジャンプ連載漫画を調べてみました。以下がその連載漫画たちです。
作 品 名 作 者 名
Dr.スランプ 鳥山明
キン肉マン ゆでたまご
リングにかけろ 車田正美
コブラ 寺澤武一
こち亀 秋本治
テニスボーイ 小谷憲一
激!極虎一家 宮下あきら
リッキー台風 平松伸二
山崎銀次郎 本宮ひろし
ブンの青シュン みやたけし
3年奇面組 新沢基栄
ひのまる劇場 江口寿史
熊元拳 にしまじん
ああ一郎 こせきこうじ
男の旅立ち 高橋よしひろ
マリオ 中原誠・北原やすゆき
うん、これですね。ちなみに1981年初頭頃のジャンプでした。うーん、懐かしい。あの頃が思い浮かんできて涙が出て来そうだ(笑)。
ちなみに、この時の発行部数が300万部オーバーですから、現在の約1.5倍だったという事ですね。
“激!!極虎(ごくとら)一家”や“ブンの青シュン”、“熊元拳”など懐かしすぎる漫画たち
キン肉マンやドクタースランプ、コブラや奇面組など後にアニメ化された大ヒット作もありますが、個人的に好きだったのは「熊元拳」(笑)。確かすぐに連載終了したギャグ漫画だったのですが、なぜか記憶に残っていますね。主人公の「熊元拳(くまもとけん)」VSライバルの「死招拳(しまねけん)」とかっていうような内容だったと思います(笑)。個人的に連載終了に凄くがっかりしたのを覚えてますね。
あとは後に「魁!男塾」の大ヒットを飛ばした宮下あきら先生の「激!!極虎一家(げきごくとらいっか)」も好きだったなあ。ていうか個人的には男塾よりこの極虎一家の方が好きです。学帽の政とか虎、梅、沖田鉄、国士玉三郎・・みんなカッコイイんすよねえ。あ、あと忘れちゃならねえ枢斬暗屯子(すうざんあんとんこ)も(笑)。
みやたけし先生の「ブンの青シュン」もよく覚えていますね。野球漫画なんですが、初速より終速の方が速いという驚異のボールを投げる描写には思わず熱くなってしまいましたね。王貞治選手なんかも作中に出ていて、凄くスケールの大きな漫画でしたね。ていうか、みや先生の絵が個人的に大好きでしたね。
後に「銀牙~流れ星銀」で大ヒットを飛ばす高橋よしひろ先生や「県立海空高校野球部員山下たろーくん」のこせきこうじ先生、さらには大御所・本宮ひろし先生なんかもいて、この面子だけ見てもやっぱりジャンプってスゲーっ!!って思ってしまいますよね。
ボクシング漫画を変えた?「リングにかけろ」とプロレス漫画「リッキー台風(タイフーン)」
そして個人的には絶対に外せないのが「リングにかけろ」と「リッキー台風(タイフーン)」。
リングにかけろは聖闘士星矢でお馴染みの車田正美先生の大出世作としても有名ですね。後にアニメ化もされました。この作品は消防だったわたしには衝撃的でした。「ギャラクティカ・マグナム!!」「ギャラクティカ・ファントム!!」などの必殺のフィニッシュ・ブローが炸裂し、パンチを喰らった相手は体育館の窓ガラスを突き破って場外へ(リング外じゃなくて体育館の外です笑)吹っ飛ばされる。
それまで「あしたのジョー」や「がんばれ元気」といったボクシングアニメしか見た事の無かったわたしにはあまりにも衝撃的でした。が、ガッツリハマりました(笑)。個人的にジョー、元気、リンかけがわたしの中の三大ボクシング漫画です(異論は認めます笑)。
さらにリッキー台風(タイフーン)も良かったですねえ。ブラック・エンジェルズやドーベルマン刑事などでお馴染みの平松伸二先生のプロレス漫画です。わたしはこの漫画で初めてルー・テーズとカール・ゴッチを知りました(汗)。主人公のリッキー大和の師匠がルー・テーズでライバルのナルシスの師匠がカール・ゴッチだったんですよね。テリー・ブロンコとかブラック・タイガーとか、脇役がいい味出してましたね。特にテリーが好きでしたね。まんまテリー・ファンクでしたが(笑)。
わたしの記憶が確かならば、この少し後くらいに後に月刊ジャンプの「かっとび一斗」で大ヒットを飛ばす門馬もとき先生の「魔剣士(マッケンジー)」が始まったはずです。これも面白かったですねえ。すぐ終わっちゃいましたけど(涙)。
30年以上前の内容を今でもはっきりおぼてている程のクオリティの高さ
とまあ、懐古厨だという批判をご承知のうえで超個人的なジャンプデビュー時の連載漫画を調べてみました。36年経っても覚えているもんなんですねえ(笑)。まあそれ程クオリティが高かったという事でしょうか。それともわたしの最近の記憶力が退化してしまっているだけなのでしょうか(苦笑)。
みなさんの中でもジャンプを読んで育ったという方は多いと思います。前述したように、ジャンプの話題で学校も持ちきりでしたからね。
それぞれにとってそれぞれに思い入れのある時代というのがあり、そのどの時代もがほぼ黄金期であったという事実は、やはり週刊少年ジャンプという雑誌の懐の深さを感じずにはいられません。
これからもずっと少年たちのバイブル的雑誌であり続けてほしい存在ですね。
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