【懐かしジャンプ】歴史が終わった1988年 ケンシロウが去り孫悟空へ ゴッドサイダーやターちゃん、バスタードも

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これまでにこのサイトでご紹介してきた週刊少年ジャンプの個人的歴史的号は、主に新たに週刊少年ジャンプを背負って立つ漫画家や作品が新連載として始まった号をご紹介してきました。

しかし、ここでは敢えて漫画・アニメ界にとてつもなく大きな大きな影響を及ぼした作品の最終回が掲載された号をご紹介したいと思います。

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昭和の終わりを前に伝説に終止符を打った世紀末救世主伝説北斗の拳

これが1988年(昭和63年)35号の連載作品&作者名です。

作 品 名         作 者 名

ドラゴンボール       鳥山明
聖闘士星矢         車田正美
ついでにとんちんかん    えんどコイチ
ジョジョの奇妙な冒険    荒木飛呂彦
ジャングルの王者ターちゃん 徳弘正也
魁!!男塾         宮下あきら
ろくでなしBLUES    森田まさのり
こち亀           秋本治
北斗の拳          武論尊・原哲夫
シティーハンター      北条司
BASTARD       萩原一至
燃えるお兄さん       佐藤正
甲冑の戦士雅武       高橋よしひろ
変幻戦忍アスカ       黒岩よしひろ
神様はサウスポー      今泉伸二
THE MOMOTAROH にわのまこと
山下たろーくん       こせきこうじ
虹のランナー        ちば拓
ゴッドサイダー       巻来功士

この中で最終回を迎えるとてつもなく大きな影響を漫画・アニメ界に残した作品といえば、もうお分かりですよね。そう、「北斗の拳」です。

ラオウとの死闘の後、天帝編、北斗劉拳編へとクオリティを保った北斗の拳

北斗の拳といえば、やはり最大のクライマックスは北斗神拳伝承者のケンシロウと、北斗四兄弟の長兄にして北斗最強の男とも呼ばれた世紀末覇者・ラオウの戦いでしょう。

コミックスにして全27巻を書き上げた北斗の拳ですが、ケンシロウとラオウとの北斗神拳伝承者とユリアをめぐる宿命の戦いが決着したのがコミックス16巻。実は本来であれば原作者である武論尊氏はここで話しを終わりにするつもりだったそうです。まあ確かに、ここが一番しっくりくるところだったでしょう。しかし既にジャンプ一の人気を誇る北斗の拳の終了は認めてもらえず、続く天帝編(元斗皇拳のファルコが登場)へとつなぎ、さらには北斗神拳発祥の地であり、ケンシロウやラオウ、トキの実の兄弟らが待つ大陸編へと至る事となったのです。

ラオウの死とともに終わるのが一番の北斗の拳の終わり方だったのでしょうが、さすがは武論尊・原哲夫コンビというべきでしょうか。天帝編と大陸編のクオリティの高さも流石でしたね。天帝編ではファルコやアイン、ハーン兄弟といった個性派たちが活躍し、大陸編では北斗劉拳の使い手で大陸三羅将のカイオウ、ヒョウ、ハンを初め、シャチと赤シャチ親子などもいい味出してました。ラオウ編には及ばないにしてもかなりのレベルを保っていたと思います。

しかし、カイオウやヒョウの死後、大陸から戻ったケンシロウの旅はやはり厳しかったですね。コミックスでは25巻~27巻くらいの間ですね。この頃には既に人気投票的にも厳しかったとみられ、掲載順も中盤か中盤よりやや下目のポジションが多くなってしまっていました。この現実だけ考えると終了は致し方無しであったとも言えますね。

ですが、北斗の拳が1980年代の週刊少年ジャンプにとって最大の功労者である事は間違いありません。漫画界に革命を起こした作品だったと思いますね。個人的に好きだったキャラは・・

断然「聖帝・サウザー」ですね。「退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!!」ですね。しびれました。個人的にはラオウよりもサウザー派です。まあどっちもカッコいいんですけどね(笑)。てかみんなカッコイイんですけどね(爆汗)。

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ドラゴンボールワントップ時代へ・・連載漫画の小粒感が否めなかった1988年

1983年の連載開始以来、ジャンプの人気を引っ張ってきたエース格の北斗の拳が終了して、ジャンプの人エースの座は北斗の拳とツートップを組んでいた鳥山明の「ドラゴンボール」に託される事となりました。

しかし、北斗の拳の全盛期の人気に迫る事の出来る程の勢いを持った作品が育っていなかった事は確かでしたね。

「聖闘士星矢」は瞬間最大風速的には凄いものがありましたが、いかんせんその全盛期が短すぎた感があります。最後はかなり急速な打ち切りでした。男塾、シティーハンターも後にアニメ化されて人気を博しますが、やはり社会現象とまでなった北斗の拳、ドラゴンボールほどの影響力には遠く及びませんでした。ジョジョやろくブルなどは実力派でコアなファンを数多く抱えていましたが、突き抜けるほどの大ブレイクには至りませんでしたね。

というわけで、けっこうこの辺りの週刊少年ジャンプはかなり厳しい時期だったことは間違いないと思いますね。これまでに実績を残してきた大御所漫画家たちの新連載も短期打ち切りという現実が多かったですし、世代交代がまだうまくいっていないという感じが色濃くありましたね。とはいっても連載作品のレベルは全体的に高くて贅沢な悩みというか、まあ来たるべき黄金時代への産みの苦しみというやつなのかもしれませんね(苦笑)。

巻来功士の問題作・ゴッドサイダーは隠れた名作

ところで、この時期の少年ジャンプで個人的に好きだったのが、巻来功士(まきこうじ)先生の「ゴッドサイダー」ですね。過激な描写に賛否両論あったらしい巻来先生の作品ですが、個人的には凄く楽しみにしていました。掲載順が中盤から巻末を行き来していたので、いつ終わってしまうのかいつ終わってしまうのかとハラハラしながら見ていたのをよく覚えていますね(笑)。とにかくこの時代のジャンプ連載漫画の中では隠れた名作だと思いますね。

その他では徳弘正也先生の「ジャングルの王者ターちゃん」でしょうかね。後にアニメ化(ターちゃん役は俳優の岸谷五朗!!)もされて人気になった徳弘先生の代表作なのですが、やっぱり徳弘先生のギャグがたまらなく好きなんですよねえ(笑)。とにかく笑える(笑)。くだらねえぇぇぇっ!!って言いながら腹抱えて笑えるんです。そんな天性のギャグメイカーとしての才能の上に、バトル漫画家としての才能も開花したのですから、ターちゃんが人気になったのも当然といえるでしょう。

「BASTARD」もかなり好きだったんですけど・・休載がね・・(苦笑)。当時ハード・ロック/へヴィ・メタルファンだったわたし的にはキャラクターの名前だけでニヤリとさせられる事が多く、絵も非常にキレイでストーリーも楽しみにしてたんですが・・休載がね・・(笑)。

というわけで、かなり佳作が多いながらも、破壊力という意味ではやはり終了した北斗の拳やキン肉マン、キャプテン翼などの後釜に苦労しているといった感じの1988年頃の週刊少年ジャンプの状態でしたね。

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