集英社が誇る少年誌の王者・週刊少年ジャンプ。40代のわたしもこのジャンプで育った一人であります。
個人的に最も熱心にジャンプを読んでいたのが小学校~高校生くらいの頃でしたが、最終的には30代半ばくらいまでは購読していた“はず”(汗)です。ここでは、ジャンプ愛読歴25年以上を誇るわたしの思い入れのあるジャンプ黄金期をご紹介したいと思います。
昭和57年の3・4合併号の超豪華ジャンプ連載作品と漫画家一覧
ここでご紹介したい週刊少年ジャンプはズバリ、1982年(昭和57年)3・4合併号。うーん、まだわたしが小学生の頃で、ジャンプを読み始めてちょうど1年くらい経った頃ですねえ。
その1982年3・4号の連載漫画が下記の通りとなっています。
作 品 名 作 者 名
Dr.スランプ 鳥山明
キン肉マン ゆでたまご
風魔の小次郎 車田正美
キャプテン翼 高橋陽一
こち亀 秋本治
テニスボーイ 小谷憲一
激!極虎一家 宮下あきら
ブラック・エンジェルズ 平松伸二
キャッツ・アイ 北条司
ごめんくださいアリゲーター あろひろし
3年奇面組 新沢基栄
ストップ!!ひばりくん! 江口寿史
ギャルがライバル 前川K三
スクラム こせきこうじ
青空フィッシング 布施博一・高橋よしひろ
コマンダー0 富沢ジュン
イカロスの拳 夏目恵二
いやいや、やっぱり豪華ですな(笑)。1年前の1981年初頭のジャンプ連載から残ったのが、ドクタースランプ、キン肉マン、こち亀、テニスボーイ、極虎一家、奇面組の6作品のみ。後はここ1年で始まった作品という事となります。じゃあ1年前のメンツがしょぼかったのか?いやいやんなことは全然無いです。にもかかわらずのこの血の入れ替え、新陳代謝。これこそがジャンプのジャンプたる所以なのだと再実感させられますよね。
リンかけ、聖闘士星矢(セイントセイヤ)を凌ぐ車田作品?「風魔の小次郎」
なぜ数多ある週刊少年ジャンプの中でこの号を選んだのか?
それは、わたしの個人的に大好きな作品が新連載を始めた記念すべき号だったからです。その作品こそ・・
風魔の小次郎
そう、あの車田正美先生の新連載作品です。車田正美の名を一躍世間に知らしめ、車田正美の様式美を作り上げた伝説のボクシング漫画、「リングにかけろ」の終了後に始まった連載作なのです。
車田先生の代表作というと、やはり「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」か「リングにかけろ」を選ぶ方が多いのだと思いますが、わたしはこの「風魔の小次郎」が一番好きです。リンかけや男坂も全巻揃えたくらい大好きな漫画でしたが、どれか一つといわれたら風魔の小次郎を選びます。
この漫画の主人公は現代に生き残る忍び一族・風魔一族の小次郎。その小次郎の活躍を描く物語なのですが、リンかけ後半のスーパー・フィニッシュ・ブローが乱れ飛んだ壮大な車田様式美の世界観はこの作品でも健在です。魅力的なキャラクターたちが操る忍びの技や術、さらに聖剣を使った壮大な聖剣戦争編での描写はまさに車田ワールド!!
さらにリンかけや聖闘士星矢でもお馴染みだった主人公を食ってしまうほどのカッコイイ脇役や敵役たちもこの作品では健在です。小次郎と同じ風魔一族の超能力戦士(サイキックソルジャー)、独眼竜・竜魔、項羽・小龍の兄弟、霧風などはもちろんの事、小次郎永遠のライバルである飛鳥武蔵、さらに聖剣戦争でコスモ(秩序)正統戦士としてともに戦った伊達総司と死牙馬(シグマ)、小次郎が最初に戦った誠士館の強敵・壬生功介・・いやはやどのキャラも本当に美形で魅力的なんですよねえ。これら人気キャラが初見で出てきたときは本当にワクワクしてましたね。どんな技使うんだろう?てか、間違いなくこのルックスから言って強いよね?って感じで(笑)。
影に生きる忍びの戦いを描いたというのが、個人的には非常に好きな要素でしたね。車田正美ファンにはよく知られた傑作ですが、それ以外の人たちにももっともっと知ってもらいたい名作だと思いますね。
サッカー少年の憧れ、世界中で愛される「キャプテン翼」
1年前のジャンプになかった連載陣で注目といえば、やっぱり後のジャンプの屋台骨を支える存在となる、高橋陽一先生の「キャプテン翼」と北条司先生の「キャッツ・アイ」が始まった事でしょうか。
どちらも後にアニメ化され、現在でも根強い人気を誇っているレジェンド級の漫画といっても過言ではないでしょう。
実際にどちらの作品も学生時代に大人気でした。特にサッカー部所属だったわたしにとってキャプテン翼の影響は計り知れません。ウイングバックだったわたしにとって、攻撃的ポジションで光り輝く大空翼や日向小次郎、岬太郎、立花兄弟(スカイラブハリケーンのあの二人っす笑)らは憧れの存在でしたが、「エース殺し」の異名をとるDF・早田誠の登場はすごくうれしかったですね。早田の真似して前線にドリブルで持ち上がって「カミソリシュート」を意識したへなちょこシュート(もちろんほとんど曲がらず)を放って監督やフォワード連中に白い目で見られたのも今では良い思い出ですな(遠い目)。
とにかくうちのサッカー部はみーんな読んでましたね。部室にはジャンプおいてありましたしね(笑)。センターフォワードのやつは日向小次郎気取りだったしトップ下は翼くん意識しまくり、両ウイングは立花兄弟の真似してスカイラブハリケーンの練習したりしてましたからね(笑)。ま、それほど影響力あったって事です。
泪、瞳、愛の来杉(きすぎ)三姉妹 キャッツアイで好きな女性は誰ですか?
キャッツ・アイも人気でしたねえ。アニメにもなったし、杏里さんの歌った主題歌も大ヒットしましたからね。男子にも女子にも同じくらい人気のあった珍しい漫画でした。
女子にはちょっとオシャレな恋愛ものの側面が強く受けたのでしょうが、男子人気の最大の要因はやはり来生(きすぎ)三姉妹でしょう。来生三姉妹とは怪盗キャッツアイの正体である美人三姉妹の事ですね。
うちら世代の中学生は恐らく、学校で一度は問われたことがあるはずです。
「キャッツアイの三人の中で誰が一番タイプ?」
と(笑)。
数えていたわけではないので正確ではないのですが、体感的には
1位 来生瞳(次女)
2位 来生愛(三女)
3位 来生泪(長女)
といった感じですね。1位の瞳と2位の愛ちゃんはほとんど差のない大接戦という感じで、3位の泪姉さんだけはちょっと離されての3位という感じでした。まあ所詮厨房には泪姉の魅力なんてわからないという事でしょうね。ちなみにわたしは誰が何といおうと断トツの泪姉一択でした。周りのしょんべんくさいツレどもはマニア扱いしてましたが、関係ねえっすね(笑)。
子どもにゃわからねえ「ひばりくん」等、多士済々の超個性派漫画たち
「ストップ!ひばりくん」も面白かったですよねえ。世代的に「進め!パイレーツ」にはギリギリ間に合わなかった世代だったので(後に後追いで単行本読みましたが)、わたしの江口寿史デビューは「ひのまる劇場」であり、このひばりくんはその次の江口先生の連載作品という事になります。とにかくその画力の凄まじさとギャグセンスは圧巻でした。ぶっちゃけ消防だった当時のわたしにこの作品の面白さはわかりませんでしたが、数年後に友達の家に置いてあった単行本を読んで衝撃を受けたのをハッキリと覚えています。まあ当時はそんだけガキだったって事でね(苦笑)。
他にもこの豪華連載作品の中で是非とも触れておきたい作品があるのですが、それはまた別の記事でという事にしておきましょう。
まあ、ジャンプって雑誌はどの時代を切り取っても語る事に困りませんよね。んでもって凄いのは、世代オールマイティに語り合えるって事です。まあこれはわたしのジャンプ愛読歴が長いからというのもありますが、話しが合うって事はそれだけ皆が読んでいたって事ですから。流石は少年漫画の帝王!!となりますよね。
というわけで、1982年3・4合併号についての想い出でございました。チラ裏ですがご容赦くださいませ(爆汗)
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