熱狂的ファンを数多く抱える人気漫画家・荒木飛呂彦先生の代表作、ジョジョの奇妙な冒険シリーズ。
数多く登場した各部の人気キャラクター達の中には命を落とした非業のキャラも数多くいます。
そんな劇中死亡したキャラ達の中でもカッコいい死に方だったキャラクター達を独断と偏見による個人的ランキングでご紹介したいと思います。あくまで個人的ランキングなので異論は受け付けませんので悪しからずです。
次点: リゾット・ネエロ(第5部黄金の風/スタンド名:メタリカ)
ジョジョの奇妙な冒険第5部「黄金の風」は個人的に大好きな部なのですが、その中でもキャラ立ちしていたのが主人公サイドの敵として登場するパッショーネの「暗殺チーム」。その暗殺チームのリーダーがこのリゾット・ネエロです。
個人的にリゾットとボスの戦いはジョジョの全ての部の中でも最もワクワクした戦いの一つです。主人公の絡まない敵のトップ同士が戦うバトルってやけにワクワクしませんか?「HUNTER×HUNTER」のヒソカ対クロロとか(笑)
無敵のボスをあと一歩まで追い詰めた最強の暗殺者・リゾットでしたが、最後はナランチャを利用したボスの頭脳戦の前に敗れました。しかし誇りを失わず命を絶ったその最期もまだ見事。さすがはあの暗殺チームのリーダーとしか言いようのない強さでしたね。もしもリゾットがボスより先にジョルノたちの前に立ちはだかったら…そんな“IF”を考えるのもまた楽し、なんですよねぇ(笑)
どうしてもベスト10から除外するのが忍びなくて次点という事とさせていただきました。まあ個人的ランキングなので…という事で(苦笑)
第10位 杉本鈴美&アーノルド(第4部ダイヤモンドは砕けない)
スタンド使いではないものの、第4部の物語の重要なキーパーソンとなったのが杉本鈴美(とその愛犬・アーノルド)。
4部のラスボス・吉良吉影の最初の犠牲者であり、幽霊となりながらも暗黒の殺人鬼の存在を知らせるために現世に残る美少女。しかし、最後に吉良吉影を葬ったのはスタンド使いでもなく人間(動物)ですらないこの杉本鈴美とアーノルドでした。この辺りが第4部の凄さですよねぇ。ホントに惚れ惚れしてしまいます。
個人的には康一君&露伴と初めて出会った別れ際の「露伴ちゃん」からのお墓での露伴との因縁が暴かれるシーン…鳥肌ものでしたね。
最後、鈴美が天国へと旅立つ前にあの露伴が吐露した鈴美への想い、これもまた感動的でしたね。まさに杜王町を守った女神でした。
第9位 ウィル・A・ツェペリ(第1部ファントムブラッド)
第1部と第2部で吸血鬼と戦うために主人公たちが武器とした“波紋”。その波紋を劇中で初めて使い、主人公に伝授した人物がこのウィル・A・ツェペリです。
その最期は実に凄惨なものでした。タルカスの策に嵌って胴体を真っ二つに引きちぎられながらも残った自らの波紋を首の骨を折られたジョナサンに託し、最期は勝ったジョナサンやスピードワゴンらに見守られながら息を引き取りました。
波紋の師である老師・トンぺティの予言によってタルカスとの戦いで悲惨な死を迎えると知りながらジョナサンを救うためにあえて戦いに赴いたツェペリの覚悟と高潔さ。
その血は孫であるシーザーにしっかりと受け継がれたのです。シーザー…この後登場するのでしょうか?それはまた後のお楽しみという事で(笑)
第8位 矢安宮重清(第4部ダイヤモンドは砕けない/スタンド名:ハーヴェスト)
矢安宮重清といってもいまいちピンとこない人も多いかもしれません。「重ちー」と言った方が通りがいいですよね。
個人的に重ちーが吉良吉影に爆死させられた時には何とも言えないショックを受けましたね。何故かというと、セコイしがめついけど何とも憎めないキャラであんな非業の死を遂げるキャラクターとは最も遠いところにいると思っていたからです。
言ってみれば、重ちーが最も戦いや死から遠いキャラだっただけにその死は本当にショッキングだったわけですが、そんな重ちーは恐るべき殺人鬼と果敢に戦いました。愛するパパとママを守るため、そして愛する杜王町を守るために重ちーは戦い、命を失ったのです。
しかし彼が命を賭して仗助や億泰に届けた吉良のボタン、蟻の一穴ともいえるこのボタンこそが恐るべき殺人鬼の謎を解き、裁きを与える第一歩となったのです。
第7位 花京院典明(第3部スターダストクルセイダース/スタンド名:法皇の緑)
DIOに肉の芽を植え付けられた敵として登場した花京院典明は、命を助けてくれた承太郎たちとエジプトまでの旅を共にし、宿敵DIOとのラストバトルにおいて壮絶な死を迎えました。
「時間を止めてその中を自分だけが自在に行動できる」という、まさに世界を支配するディオの恐るべきスタンド「世界(ザ・ワールド)」。
最終的に承太郎は時を止めるというディオのスタンドの謎を知った事によって時を止めるスタンド能力に目覚めてディオ打倒を果たしました。
しかしそれもこれも全ては花京院がハイエロファントの結界によって命がけでこのDIOの恐るべきスタンド能力の秘密を暴き、命の火が消えかける中でスタンドパワーを振り絞ってジョセフらに知らせたからこそなのです。
第6位 プロシュート兄貴(第5部黄金の風/スタンド名:ザ・グレイトフル・デッド)
この記事のサブタイトルにもなっている「偉大なる死」。その語源となったのがこの第6位にランクインした暗殺チームメンバーの“兄貴”ことプロシュートのスタンド「ザ・グレイトフル・デッド」(偉大なる死)なのです。
プロシュートといえば、主人公でもなくラスボスでもなく味方キャラでもない「いち敵キャラ」でありながらジョジョファンには熱狂的な人気を誇るキャラクターとして有名な存在です。
その人気の秘密こそ、彼が死に際して弟分のペッシに命を以て示した覚悟でした。
「腕を飛ばされようが足をもがれようがスタンドを解除したりはしねえ」
ペッシに語ったその覚悟をプロシュートは命がけで弟分に示しました。敵ながら天晴な、有言実行の死にざまこそプロシュート兄貴の人気の高さの秘密なのです。
コメント
昨日は番外(11位?)のリゾットの最期〜1位のアバッキオの最期…「今にも落ちてきそうな空の下で」放送回でしたね!
リゾットとアバッキオも声が最高で、アニメも原作に違わぬ素晴らしい出来でしたね‼︎
まさにグレイトフルデッド、かつ人間讃歌が描き切れていましたよね。涙
まさに「神回」でしたね…いい年して涙が溢れそうになりました。
それにしても黄金の風のアニメの完成度は素晴らしいですね。おっしゃる通り、声優さんもホントにいい仕事してますよね。
最高ですよ、やっぱり5部は
そういえば、ムーディーブルース初登場時のカッコ良さに息子と二人で思わず「おおーっ!」と声を出してしまいました。あのシーンは完全に原作超えで、前回〜今回の神回といい本当に待ちに待ちに待ちに待った甲斐がありました!第1部のOPの最初のカットで、「これは第5部絶対やるよね!」と願っておりました。…はい、5部は最高です‼︎
>>ムーディーブルース初登場時のカッコ良さ
全く同じです(笑)
「このジョルノ・ジョバァーナには夢がある」
からのあのBGMカットイン~「どうかしてんじゃねえのか」でのムーディ・ブルース登場場面は何度も繰り返しみてしまいました(笑)
暗殺チームのオリジナルシーンを追加するなど、アニメ制作陣はファン心理をよく理解してますよね。“ジョジョ愛”を感じるアニメです。
“ジョジョ愛”…今回ではアバッキオが亡くなった場所にジョルノがGEで黄色い花を咲かせていたシーンやEDの最初にアバッキオが来ていたシーンなどが、感動的な演出ですよね。そもそも最初のOPといい、今回のEDといい、「眠れる奴隷」をしっかりと反映させている点からして、”さすがに解ってるわ、スタッフさん!”と思わず唸ってしまいます。笑
確かに黄金の風のOPである「Fighting Gold」といい「裏切りのレクイエム」といい、その歌詞自体が壮大なネタバレですよね(笑