現在アニメジョジョの奇妙な冒険第5部「黄金の風」が絶賛放映中ですね。
このジョジョのアニメシリーズ各部は基本的に原作に忠実に作成されており、画質の素晴らしさや声優陣の豪華さ、さらにマニア心をくすぐるオープニング、エンディングの選曲などで、こだわりの強いジョジョファンからも概ね好評を博しているそうです。
ところで先日の会社での昼休憩中に、若手社員数人と話していた時にジョジョの話になったのですが、ジョジョにあまり興味の無い若者からこんな質問を受けました。
「○○さん、ジョジョっていっぱいシリーズありすぎなんですけど、どれから読んだらいいんすか?」
確かにそうかもしれませんね。実を言うとこの質問、うちの妻からもされた事あります(苦笑)。
世のジョジョマニアからの反発を覚悟したうえで(汗)、わたしなりのおススメをご紹介させていただきたいと思います。
ジョジョシリーズ第1部から第8部までの簡単な説明
まずはジョジョの簡単な説明から。
ジョジョというのは、主人公の名前を省略したものです。言ってみれば、「あだ名」「ニックネーム」の類ですね。
第1部の主人公はジョナサン・ジョースター。略してジョジョ。第2部はジョセフ・ジョースター。第3部は空条承太郎(くうじょうじょうたろう)。この場合は「条承」の部分からジョジョと呼ばれています。第4部は東方仗助。この場合は名前の「仗助」を音読みにして「じょうじょ」、これを簡潔にして「ジョジョ」と呼ばれています。とまあこんな感じなんです。
そしてこの主人公たちはみな何かしらの血縁関係があります。第1部の主人公・ジョナサンから始まるジョースター家の百年以上にも渡る壮大な物語なのです。
例えば第1部は1880年のイギリスを舞台として始まり、第2部は1938年のアメリカ・ニューヨーク。第3部は1980年代後半の日本・・といった具合です。
そしてこの壮大な物語はその年代、主人公ごとに「第〇部」と呼ばれています。
ちなみに現在連載中の「ジョジョリオン」はジョジョの実質第8部の物語です。以下が現在までのジョジョの全ての部です。
副題 主人公 単行本
第1部 ファントムブラッド ジョナサン・ジョースター 1巻から5巻
第2部 戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター 5巻から12巻
第3部 スターダストクルセイダース 空条 承太郎 12巻から28巻
第4部 ダイヤモンドは砕けない 東方 仗助 29巻から47巻
第5部 黄金の風 ジョルノ・ジョバァーナ 47巻から63巻
第6部 ストーンオーシャン 空条 徐倫 全17巻
第7部 スティール・ボール・ラン ジョニィ・ジョースター 全24巻
第8部 ジョジョリオン 東方 定助 1巻から12巻(連載中)
第6部のストーンオーシャンからは各部が独立してコミックス化されてますので、分かりやすいと思います。
怒られるのを承知で(笑)やっぱ第1部からがベスト
さて、この膨大なジョジョシリーズの中でどれから読んでいけばいいのか?
まず最もオーソドックスな答えは、
「1巻から読めば?」
てことになります(笑)。はい、これが一番いいです。当たり前の話です。
これはどんな作品でもそうですよね。
しかしそれを言っちゃあ身も蓋もありませんし、わざわざ記事にするまでもありません(苦笑)。
全巻通算すると116巻も出ている作品ですから、読む時間ねーよって人もいらっしゃるでしょう。確実に面白いと思えるところから読みたいって方もいるでしょうね。
それを踏まえたうえで、やっぱりベストは1巻から読むことです。このジョジョという作品は、第1部2部と第3部以降で大きく
第1部のジョナサン・ジョースターがこのジョースター家の物語の始祖ともいえる存在ですし、そのジョースター家の運命にこの第1部以降も大きく関わってくる「天敵」「悪の化身」、ディオ(DIO)との因縁を知っておく上でもやはり第1部から読むのがベストという他ありません。
荒木飛呂彦の、ジョジョの世界への入門編という意味でも、最も短い(単行本約5巻分)この第1部はやはり最も最適であると言えますね。
スタンド(幽波紋)が初登場した人気シリーズ「スターダストクルセイダース」もお薦め
第1部以外で読み初めにおススメなのが第3部「スターダストクルセイダース」です。
この第3部がある意味少年漫画としては最もオーソドックスな部だと思います。週刊少年ジャンプ連載中の掲載順位もこの第3部の頃が一番高かったような気がしますね。
それ以外にこの第3部を読み始めにおススメする大きな理由があります。
それはこの第3部において、現在のジョジョの象徴ともいえる、「スタンド(幽波紋)」という概念が登場するからです。
このスタンドというのは、「生命エネルギーが作り出す(画集では造り出す)パワーある像(ヴィジョン)」です。持ち主の強靭な精神力などによって出現し、様々な特殊能力によって相手を攻撃したり持ち主を守ったりするものです。このスタンドを駆使して、スタンドの持ち主同士が戦うというのがいわゆる「スタンド・バトル」です。
ジョジョの代名詞ともいえる「スタンドバトル」が初めて登場したのがこの第3部「スターダストクルセイダース」なのです。
そういう意味において、この第3部からジョジョデビューする人も多いようですね。わたしも無理なくすんなり入れるという意味では第1部以外ではこの第3部が最も適していると思いますね。
ただし、この第3部のラスボスは第1部と同じディオです。ディオとの因縁がインプットされていない状態だと少しディオに対する思い入れや感情移入が弱いかもしれません。まあそれでも死ぬほど面白いので、ディオとの因縁に興味を持ったのであれば後追いで1部を読んでもいいでしょうね。
ちなみに個人的に第3部でわたしが最も好きなキャラはイギーとディオです(笑)。
女性だったら第5部「黄金の風」?キャラもセリフもとにかく熱くてカッコイイ
第3部以降はスタンド使いによるスタンドバトルが定着し、現在でもそのスタイルは不変のジョジョシリーズ。第1部、第3部以外で読み始めるとしたらどれ?って聞かれるとちょっと難しいところですね。
あえて推薦するのであれば、わたしは第5部「黄金の風」をお薦めします。
何故この第5部を薦めるのか?
まず第一にこの部は他の部と比べて独立色が強いという事が言えます。あまり他の部の登場キャラが出てこないシリーズなのです。5部以外で出てくると言えば、第3部の空条承太郎、ポルナレフ、第4部の広瀬康一くらいのものですし、中でも承太郎と康一はさわりだけのほんのわずかな出番です。主人公のジョルノ・ジョバァーナも、他の部の主人公がジョースター家の正統な血統なのに対して、かなり異端な血筋と言えます(詳細はネタバレ過ぎるのでここでは省略)。これに関してはジョジョファンの間でも賛否が分かれているようですね。
もう一つの理由としては、とにかく「熱い」、そして「ひたすらカッコイイ」からです。
これは個人的嗜好がおもっきし入ってしまってますが(苦笑)、イタリアン・マフィアの世界で生きる主人公たちを描いているだけあってその戦いは極めて熾烈です。そしてマフィアでありながら正義の心を持って戦う主人公たちはただひたすら熱く、カッコイイのです。まさに男の世界ですね。
ビジュアル的にも個性的で魅力的なキャラが多いこの第5部「黄金の風」の登場人物たちは、国内外のコスプレーヤーたちの間でもかなりの人気を誇っています。男性ファンが多いジョジョシリーズにあって、女性ファンが多いのもこの第5部の特徴かもしれません。そういう意味では女性ファンはこの「黄金の風」から読み始めるのがいいかもしれませんね。
ちなみにわたしが5部で好きなキャラはリゾット、プロシュート、アバッキオ、ミスタあたりですかね。
リセットされた世界の第7部でもいいかも。逆に2,4,6部はお薦めしません
その他で言うと・・うーん・・第7部の「スティール・ボール・ラン」でしょうか。
この第7部は色々な意味で色々な物が、とても大事な何かがリセットされてしまった世界なのです(これ以上は言えません。詳しくは第6部をご覧ください汗)。
リセットされたとはいえ、完全に0からというわけではなく、いわゆるパラレルワールドって扱いになってます(言うてもうてるやんw)。
意味が分からないかもしれませんが、とにかくそういう事です(説明放棄かよ)。
一方で第2部、第4部、第6部は読み初めに適していないと個人的には思います。
理由は前の部、後の部、あるいはそれ以外の部との繋がりが強い部だと思うからです。
てことで結論です。
1位 第1部「ファントム・ブラッド」
2位 第3部「スターダストクルセイダース」
3位 第5部「黄金の風」
4位 第7部「スティール・ボール・ラン」
とこんな感じですかね。
ちなみにこれはわたしの好き嫌いでは無くて、あくまでジョジョデビューする人の読み初めに適したものですので悪しからず。
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