ついに恐れていた事態となりました。
以前このサイトでも記事として載せていたジョジョの奇妙な冒険の実写映画化が決定したとの事です。その時の記事がこちらです。
銀魂とジョジョ、週刊少年ジャンプ人気作の実写化決定 漫画原作のドラマ、映画化って誰得なんすかね?
上の記事では実写化の舞台はジョジョの奇妙な冒険第3部の「スターダストクルセイダース」ではないかという話だったのですが、実際には第4部の方でしたね。まあ第4部は現在アニメが放送されている最中ですし、旬といえば旬ですし、登場人物も第3部と違ってほとんど日本人ですので、実写化での違和感は3部に比べると少ないとは思いますが・・
虹村億泰は真剣佑(まっけんゆう)、形兆は岡田将生、片桐安十郎に山田孝之という豪華キャスト
まずは正式発表されたスタッフ・キャストをご紹介したいと思います。
監督 三池崇史
キャスト
東方 仗助:山崎賢人
広瀬 康一:神木隆之介
虹村 億泰:真剣佑
虹村 形兆:岡田将生
山岸由花子:小松菜奈
東方 朋子:観月ありさ
東方 良平:國村準
片桐安十郎:山田孝之
空条承太郎:伊勢谷友介
豪華ですね。凄いメンツです。ここに挙げた俳優さんたち、ほとんど全員主演級です。
ただし、だからといって前向きに期待するかというとそう単純なものでもありません。何せ題材はあのジョジョなんですから・・
登場人物の体型が細マッチョになった第4部は実写化には適している?
このジョジョの奇妙な冒険の映画化決定のニュースを聞いて真っ先に思ったのが、実写化するのであれば、ジョジョの中ではまあ第4部が一番やりやすいだろうという事です。
一番人気は恐らく第3部なのでしょうが、第3部の頃のジョジョのキャラクターはみなガタイがよくって筋骨隆々のマッチョばかりです。日本人は体型的に厳しいです。第一、登場人物の大半は外国人ですし。
対して第4部は3部までと比べると登場人物の線が細く、十分日本人でも演じられるでしょう。モデルが日本人なので当然と言えば当然ですが。
ジョジョの奇妙な冒険は第1部が週刊少年ジャンプで連載開始されてから来年の1月で30年を迎えるという長い歴史を誇る人気漫画です。故に、荒木飛呂彦先生の画質も連載当初から微妙にタッチが変わっており、当初はかなりマッチョな体型だった登場人物たちも、徐々に(ダ、ダジャレじゃないんだからねッ)体型が細いモデル体型へと変わっていきました。その一番の変わり目となったのがこの第4部からと言われています。
日本で実写化するには最も適したパートがジョジョの奇妙な冒険第4部だというのはそこに大きな理由があります。
ジョジョといえばスタンドバトル CGで個性豊かなスタンド能力を再現できるか?
問題はスタンドバトルをどう再現するのかという事ですが、まあこればっかりはCGでという事になるのでしょうが、しょぼいCGだと全てが台無しとなる事請け合いです。なんといってもジョジョの肝はスタンドバトルなのですから。ここは惜しみなくお金を掛けてもらいたいですね。というかかけてもらわなければ困ります。
簡単におさらいしておきますが、スタンドというのは様々な特殊能力を持った像(ヴィジョン)であり、スタンド能力の持ち主の守護霊のようなものです。スタンド能力を持った主人公やその仲間、敵たちはそのスタンドを駆使して戦う、というのがジョジョの奇妙な冒険の大きな特徴であり、物語の核を成す部分でもあります。
例えば、第4部の東方仗助のスタンド、「クレイジー・ダイヤモンド」は攻撃した対象物を治す能力。虹村億泰の「ザ・ハンド」は右手で攻撃したものを全て削り取る能力。空条承太郎の「スター・プラチナ」は精密な動きと強力なパワーを秘めた上に、時間を一定の間止められる、といった具合です。
それぞれのスタンドは大体が人型をしており(例外もあり)、デザインも様々です。カッコいいのもあればコミカルなもの、不気味なものまで様々です。
とにかく、スタンドバトルをしっかり描けるかどうかがジョジョの実写化では一番のポイントとなるでしょう。アクションシーンには定評のある三池監督ですからアクションシーンは期待していますが、やはりスタンドCGをどれくらいリアルにかっこよく演出できるかがポイントとなりそうです。
コミックス序盤が映画化の舞台 片桐安十郎(かたぎりあんじゅうろう)がラスボス役か
登場人物を見てみるに、片桐安十郎や虹村形兆がクレジットされているという事は、ジョジョ4部の中でも初期の頃を題材とした映画となるようです。
原作コミックスでいえば、山岸由花子が出ているので29巻から32巻くらいまでの間でしょうか。クレジットでは山田孝之が片桐安十郎役となっているので、恐らく仗助&承太郎と片桐安十郎の戦い、仗助&康一と虹村形兆・億泰兄弟の戦い、さらに康一と山岸由花子との戦い辺りが描かれるのでしょう。
コミックスの時系列通りに行くとすればこういう流れになります。
片桐安十郎に東方良平が殺される
↓
承太郎&仗助 VS 片桐安十郎
↓
仗助&康一 VS 虹村形兆・億泰兄弟
↓
億泰が仲間になる
↓
広瀬康一 VS 山岸由花子
しかし、恐らく山岸由花子戦は最初の方に回されるか、或いは省く可能性も十分にあるかもしれません。キャスト的に考えてラスボスは山田孝之演じる片桐安十郎になりそうな気がします。安十郎との戦いを最後にもってきそうな気がしますね。
どちらにせよコミックス通りにはならないと思われますので、詳細は続報に期待しましょう。
続編制作を視野に入れたジョジョ4部映画化?成功すれば全てがウインウインの関係に
恐らくこの映画化は続編も視野に入れたものとなりそうですね。この映画で描かれるのはジョジョ4部のうちでも4分の1程度のものであり、まだ第4部屈指の人気キャラである岸辺露伴(きしべろはん)やラスボスの吉良吉影(きらよしかげ)なども控えていますからね。
多分3部作くらいで考えているのではないでしょうか。第2部で露伴と吉良が登場。第3部で仗助、億泰、康一、露伴、承太郎VS吉良吉影のラストバトルといった具合ですね。佐藤健主演のるろうに剣心のような感じで構想されていそうです。剣心もジャンプ漫画の実写化ですし。
まあもちろん、まずはこの最初の映画化作品の出来や興行収入にもよるのは間違いありませんが。よほどの失敗にでもならなければ続編は間違いないような気がしますね。
ジョジョファンには悲観的な意見が多いでしょうし、実際にわたしもショックでした(汗)。でももう気持ちは切り替えました(早っ)。
この映画化を機にジョジョに興味の無かった人たちに興味を持ってもらえればそれはそれでいいことなのではないかと。そしてアニメの方も相乗効果で人気になれば、この後第5部、第6部・・とどんどんアニメ化されていきやすいでしょうし、そうなれば全員がウインウイン(WINWIN)になると思いますし。
そう考えれば原作ファンにとっても決して悪い事ばかりではないかなとポジティブに考えるようにしています。ただし、ウインウインになるためにも中途半端な作品だけにはしないで頂きたいですね。
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