洋楽バンドや洋楽の楽曲やアルバム名、ミュージシャン名などが登場人物などの元ネタとなっている事が多い、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。
ここではそんなジョジョ作品の中でも、第3部「スターダストクルセイダース」に登場するキャラ名やスタンド名の元ネタとなっている洋楽要素をご紹介したいと思います。
「マジシャンズ・レッド」モハメド・アヴドゥルの元ネタ女性アーティスト
鉄をも溶かす炎を操る「マジシャンズ・レッド(魔術師の赤)」スタンドの本体、モハメド・アヴドゥル。
DIOの館でのヴァニラ・アイス戦でポルナレフやイギーを庇って亜空間に飲み込まれた最後は衝撃でしたね。スタープラチナ・ザ・ワールド覚醒以前のジョースター一行の中では最強スタンド使いという説も根強いアヴドゥルの元ネタはこちら。
ジャネット・ジャクソンらの振付師という裏方から歌手としてデビューし、全米1位という初のメガ・ヒットとなった曲がこの「ストレート・アップ(Straight Up)」です。
さすがのダンスはキレッキレですし、歌唱力も素晴らしいですね。この「ストレート・アップ」の入った彼女のデビュー・アルバム「あいつにノックアウト(Forever Your Girl)」は捨て曲なしの素晴らしいクオリティのアルバムです。
聞いた事ない人はマジシャンズ・レッドを思い浮かべながら(笑)、是非聞いてみてください。
「シルバー・チャリオッツ」ジャン=ピエール・ポルナレフと妹・シェリーの元ネタアーティスト&曲名
スタンド「シルバー・チャリオッツ(銀の戦車)」を持つフランス人、ジャン=ピエール・ポルナレフ。
DIOの手下に殺された妹の仇を討つために承太郎一行に加わり、最後まで生き残って第5部でも再登場を遂げた人気キャラですね。そんなポルナレフの名前の由来がこちらのフランス人です。
フランスを代表する国民的人気歌手、ミッシェル・ポルナレフです。この動画は2006年発表のシングル「Ophélie Flagrant Des Lits」のPVです。
ミシェル・ポルナレフという名前を聞いた事はなくても、彼の代表曲ともいえる「シェリーに口づけ(Tout, tout pour ma chérie)」はほとんどの人が聞いた事があると思います。トヨタ・ビスタやホンダのゼストといった自動車のCMでも使用された曲です。
なお、ジョジョキャラのポルナレフの妹の名はシェリーといいますが、もちろんこのミッシェル・ポルナレフの代表曲「シェリーに口づけ」からきている事は言うまでもありません。
スタンド「ザ・フール(愚者)」の使い手(使い犬?)イギーの元ネタアーティスト
エジプト上陸後にジョースター一行に加わった性格に問題大ありな問題犬・イギー。
砂のスタンド「ザ・フール(愚者)」を操る犬のスタンド使いでしたが、ヴァニラ・アイスとの戦いは本当に凄かった…。涙なしには見られない最高の名場面でしたね。個人的に大大大好きなキャラです。そんなイギーの元ネタとなったのがこのパンク・ロック界のゴッドファーザーです。
元ストゥージスのヴォーカリストであり、解散後はソロ・アーティストとして活躍、70歳を超えた今でも現役バリバリのイギー・ポップです。
上のPVはソロ転向後の2ndアルバム「ラスト・フォー・ライフ(邦題:欲情)」に収められたタイトルトラックです。ユアン・マクレガー主演の1996年公開「トレインスポッティング」のオープニングで使用された曲でもあります。この映画で初めてイギーを知ったという人も多かったのではないでしょうか。
いやぁ、やっぱりいくつになってもこれくらい尖がっていたいなぁと思わせてくれる存在、まさにパンク・ロックを生き様で体現してくれる巨人ですね。
「タワー・オブ・グレイ“灰の塔”」グレーフライの元ネタミュージシャン
飛行機内で承太郎たちに襲い掛かってきた、恐るべきスピードで飛行するクワガタムシ形のスタンド“灰の塔(タワーオブグレー)”を持つディオの配下、グレーフライ。
花京院に敗北したこのスタンド使いの元ネタとなったミュージシャンがこちら。
グレン・フライ、懐かしいですね。映画「ビバリーヒルズコップ」の挿入歌に使用されて大ヒットしたこの「ヒート・イズ・オン(The Heat Is On)」。
個人的には「とんねるずのオールナイトニッポン」のBGMというイメージの方が強いです(笑)が、ホントに名曲です。
イーグルスの創設メンバーでリーダーだったグレン・フライがイーグルス解散後に放ったソロヒットのうちの1曲ですね。その後イーグルス再結成に参加したフライでしたが、2016年に死去。現在は息子のディーコン・フライがイーグルスに加わってツアーを回っています。素晴らしいですね。
「ダーク・ブルー・ムーン“暗青の月”」キャプテン・ニール(偽物)の元ネタアルバム
海の中での戦いを得意とし、承太郎と海中で激闘を繰り広げた“ニセ”キャプテン・ニールの持つスタンド、「ダークブルームーン」。
その元ネタとなったのがこの曲の収録された大ヒットアルバムです。
プログレッシブ・ロックの代名詞といってもいいスーパーバンド、ピンク・フロイド最大のヒット作となった「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン(邦題:狂気)」。
上記PVはアルバム収録のシングルカットされた人気曲「マネー」です。フロイドの歴代の曲の中でもキャッチーでポップな一曲です。
キング・クリムゾンやELPの名盤「タルカス」、元イエスのメンバーだったビル・ブラフォード等、荒木飛呂彦先生はジョジョ作品の中で多くのプログレッシブロック・バンドを元ネタとしたキャラやその作品、バンドメンバーを登場させていますが、5大プログレバンドと呼ばれたうちの一つである超大物のピンク・フロイドも当然ながらその一つというわけです。
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