ジョジョ第5部“黄金の風”スタンド名の元ネタ洋楽PV動画集 プリンスのゴールド・エクスペリエンス等

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ジョジョ

イタリアのギャング組織に生きる若者たちを主人公に、イタリア全土を舞台とした物語が繰り広げられる「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」。

ジョジョシリーズの第5部と位置付けられるこの作品に登場するスタンド名の元ネタ、ここでは主人公のジョルノ他、ブチャラティチームの面々やパッショーネのボスや幹部に親衛隊、さらにリゾット率いる人気の暗殺チームメンバー達のスタンドの元ネタとなった洋楽アーティスト名やアルバム名、曲名をご紹介しましょう。

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物質に生命を与えるジョルノ・ジョバァーナ(汐華初流乃)のスタンド“ゴールド・エクスペリエンス”

ジョースター家の血統と、ジョースター家の宿敵・ディオ両方の血を引くジョジョの奇妙な冒険第5部「黄金の風」の主人公、汐華初流乃(しおばなはるの)。

ジョルノ・ジョバァーナと名乗るこの少年が操るスタンドが「ゴールド・エクスペリエンス(黄金体験)」。生命を生み出すという、誰よりも優しいスタンド能力であるこの「ゴールド・エクスペリエンス」の元ネタをご紹介します。

Prince – Gold (Official Music Video)

プリンスという名から、解読不能のシンボルマークに改名した解読不能なアーティスト名名義で1995年に発表したアルバム「ゴールド・エクスペリエンス(Gold Experience)」。このアルバム名がジョルノのスタンド名の元ネタとされています。

上にご紹介したPV動画は「ゴールド(Gold)」。アルバムの18曲目、つまりラストを締めくくるシングルカットもされた人気曲です。

捨て曲無しで名曲揃いのこのアルバムはプリンスの作曲能力をはじめとしたミュージシャンとしてのポテンシャルの高さを改めて再認識できる素晴らしい出来となっています。

なおこのアルバムの3曲目の「エンドルフィンマシン(Endorphinmachine)」はフジテレビで放映されていた格闘技団体「K1」のKー1ワールドグランプリのオープニング曲に使用されていました。格闘技ファンはこの曲のイントロを聴いただけでアドレナリン全開となる事請け合いです。

ジッパーで着脱可能なブローノ・ブチャラティのスタンド“スティッキィ・フィンガーズ”

ジョルノと並ぶもう一人の第5部「黄金の風」主人公といってもいいのがブローノ・ブチャラティ。イタリアのギャング組織「パッショーネ」の一員として「ブチャラティチーム」を率いて幹部にまで昇進した主人公・ジョルノ直属のボスです。

殴ったものにジッパーを取り付けてバラバラにしたり繋げたりするそのスタンド能力はザ・ビートルズと並ぶイギリスのレジェンドバンドのアルバム名からつけられています。

The Rolling Stones – Brown Sugar (Live) – OFFICIAL

全米1位に輝いたザ・ローリング・ストーンズの名曲「ブラウン・シュガー」。その「ブラウン・シュガー」から始まるストーンズのメガヒットアルバムのタイトルが「スティッキー・フィンガーズ」です。

この「スティッキー・フィンガーズ」のLPにおけるジャケットデザインはジーンズのドアップであり、そのジーンズの股間部分には本物のジッパーがついていたことでも有名ですよね。ブチャラティのスタンド能力はこのアルバムジャケットをヒントに生み出されました。

なお、この斬新なジャケットデザインを担当したのはポップアートの産みの親であるあのアンディ・ウォーホルです。まさにスーパースター同士の豪華すぎる競演ですね。

ビデオのように巻き戻し再生可能なレオーネ・アバッキオのスタンド“ムーディー・ブルース”

ブチャラティチームの中ではチーム最年長・最長身のレオーネ・アバッキオ。クールな眼差しの奥に秘めた誰よりも熱い心を持つアバッキオ、その正義の魂は、ジョジョ史に残る名作回でありそのアバッキオの主役回となった「今にも落ちてきそうな空の下で」で存分に見せてくれました。

自身のスタンドをまるでビデオのようにリプレイ(再生)する事で敵の素性を探ったり、謎に包まれた敵のスタンド能力を明らかにするなど、ブチャラティチームの貴重な戦力であるアバッキオのスタンド「ムーディー・ブルース」。その元ネタは…

The Moody Blues – I'm Just A Singer (In A Rock And Roll Band)

イギリスのプログレッシブ・ロックバンドのムーディー・ブルースです。この曲は彼らの初の全米1位アルバムとなった「セヴンス・ソジャーン」からシングルカットされた「ロックンロール・シンガー“I’m Just a Singer (In a Rock and Roll Band)”」です。恐らくムーディー・ブルースの曲の中でも最もハード・ロックっぽさを感じる曲のうちの一つですね。

プログレがパンク・ロックの出現などによって衰退していった1980年代に入ってからは、他の多くのプログレッシブバンドと同じようにムーディー・ブルースもコマーシャルな方向へと変わっていきましたが、現在でもメンバーチェンジを経てライブ活動などを続けている息の長いグループです。

拳銃の弾丸を自在に操るグイード・ミスタの6人のスタンド“セックス・ピストルズ”

4という数字を不吉なものとして誰よりも忌み嫌う、ブチャラティチームのムードメーカー的存在がグイード・ミスタ。

そんなミスタのスタンドが№1から№7まで6人(№4はいない)がおり、それぞれがミスタの拳銃から発射される弾丸を自由自在に操って敵を倒すという「セックス・ピストルズ」。まあほとんどの人は知っていらっしゃるでしょうが(苦笑)、一応その元ネタのパンクバンドを紹介しときますね。

Sex Pistols – Anarchy In The UK

3コードのシンプルなロックンロールと過激な歌詞&ライブパフォーマンスやその言動、そして先鋭的で個性的なファッション…1970年代後半のパンクブームのど真ん中にいたバンド、セックス・ピストルズです。というよりも個人的にはピストルズこそが唯一無二のパンク(パンク・ロックではない)の体現者だと思っているのですが(異論は受け付けていませんw)。とにかく音楽史に深く鋭い爪痕を残したバンドであることは間違いありません。

この曲は彼らが世に残したたった1枚のスタジオ・アルバム「勝手にしやがれ!!(Never Mind the Bollocks)」収録のピストルズデビューシングル「アナーキー・イン・ザ・UK」です。かつてはマーティ・フリードマンも在籍していたヘヴィ・メタルバンドのメガデスやLAメタルの雄、モトリー・クルー等にもカバーされた超有名な曲です。ちなみにこのPV中のベースはあのシド・ヴィシャスではなく初代ベーシストのグレン・マトロックですね。

殺人ウイルスを撒き散らすパンナコッタ・フーゴのスタンド“パープル・ヘイズ”

IQ152という超天才的頭脳を持つ好青年という顔と、一度キレたら制御不能となる気の短さという二面性を併せ持つブチャラティチームの最年少(ジョルノ加入以前)、パンナコッタ・フーゴ。

そんなフーゴの二面性の裏の顔を具現化したように、拳に搭載した殺人ウイルスカプセルで敵味方問わず攻撃して命を奪うというフーゴのスタンド、「パープル・ヘイズ」。アバッキオら味方も恐れる危険極まりないスタンドの元ネタは…

The Jimi Hendrix Experience – Purple Haze (Live at the Atlanta Pop Festival)

アメリカ出身のギターヒーロー、“ジミヘン”の愛称で、没後半世紀近く経つ現在でも未だカリスマとして崇められている不世出の天才ミュージシャン、ジミ・ヘンドリックスです。ジャニス・ジョプリンやジム・モリソンらと同じく27歳という若さで夭逝した27クラブのメンバーでもあります。

フーゴのスタンド能力の元ネタ曲は全世界に衝撃を与えたジミの1stアルバム「アー・ユー・エクスペリエンスト?(Are You Experienced)」のアメリカ盤などにも収録されている彼の2ndシングル「パープル・ヘイズ(紫のけむり/Purple Haze)」。イントロ直後にはEテンションコードの変形コードのE7#9、通称ジミヘンコード(ヘンドリクスコード)が炸裂しており、一聴しただけでジミヘンのそれとわかる曲です。掛け値なしのカッコよさですね。

ナランチャ・ギルガのプロペラ戦闘機型スタンド“エアロスミス”

チームでは最も小柄で子供っぽい印象を与えるナランチャ・ギルガ。しかし、ブチャラティがボスを裏切った時、川を泳いでブチャラティを追ってきたように、ブチャラティやチームに対する思いは他のメンバー達にも負けないものを持っています。

そんなナランチャの腕から発進し、腕に格納されるプロペラ戦闘機型のスタンド「エアロスミス」。小型ながら機関銃や爆撃といった高い戦闘攻撃力を持つこのスタンド名はこのアメリカのハードロックバンド名から。

Aerosmith – Let The Music Do The Talking

女優としても活躍するリヴ・タイラーの父親、スティーヴン・タイラーが在籍するエアロスミス。日本では映画「アルマゲドン」の主題歌である「ミス・ア・シング」が大ヒットして一躍知名度を上げたバンドですよね。

このPVは1984年発売のアルバム「ダン・ウィズ・ミラーズ」からシングルカットされた「Let the Music Do the Talking(邦題:熱く語れ)」。エアロスミスの本領ともいえる最高にカッコいいロックンロールが聞ける曲です。日本では「ミス・ア・シング」があまりに有名すぎてそのイメージが強いでしょうが、やっぱエアロといえばスピーディーでノリのいいハード・ロックだと個人的には思います。その意味でジョー・ペリー節全開のこの曲は最高すぎです。

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