現在絶賛放送中のアニメ版ジョジョの奇妙な冒険第4部の「ダイヤモンドは砕けない」。
ついにラスボス吉良吉影(きらよしかげ)が登場し、主要キャラが勢揃いで盛り上がっていますね。
現在第8部を連載中のジョジョシリーズの中でも、第3部と並んで屈指の人気作と言われている第4部だけに盛り上がりも頷けるのですが、個人的に心配となってくるのが「ダイヤモンドは砕けない」の次に当たる、第5部「黄金の風(おうごんのかぜ)」の事なのです。
実はこの第5部黄金の風、ジョジョファンの間でも評価が結構分かれており、2部「戦闘潮流」、3部「スターダストクルセイダース」や4部「ダイヤモンドは砕けない」に比べるとイマイチ影が薄いんですよねえ・・
宿敵ディオの息子と言う設定に拒否反応を示すファンも?
この第5部「黄金の風」の舞台はイタリア。時代は2001年。
イタリアのマフィア組織「パッショーネ」に属する事となったかつての悪の帝王「DIO(ディオ)」の息子、ジョルノ・ジョバーナ(本名:汐華初流乃“しおばなはるの”)が、ギャングスターを夢見て仲間たちと組織でのし上がっていく様子を描いた作品です。
第1部「ファントム・ブラッド」から現在連載中の第8部「ジョジョリオン」の中ではかなり独立色の強い部となっており、そういう意味では、この第5部から見始めても十分に話が理解しやすいとも言えますね。まあ、主人公の父親であるディオや終盤で登場するジャン・ピエール・ポルナレフなどを知っておくために3部を読んでおいた方がいい事は間違いありませんが(苦笑)。
しかしこの第5部、わたしの周りのジョジョファンにはあまり受けがよくありません。ちなみに私の周りで最も人気が高いのは第4部で、その次が王道の第3部と言ったところでしょうか。
もう10年以上前の話だったと思いますが、友人や先輩たちとジョジョの話題になった時に、筋金入りのジョジョ4部ファンの先輩に好きなジョジョの部を聞かれ、「どれも面白いですけど、敢えて選ぶなら第5部ですかねえ」と言ったら、こういわれました。
「ジョルノの5部?ディオの息子なんて邪道だって。あれは有り得ない」
とあっさり言われてしまいました(涙)。
この先輩に限らず、イマイチ第5部ってわたしの周りでは人気が無いんすよねぇ・・
ジョースター家直系の他部主人公に比べると明らかに異質なジョルノ
第5部の主人公であるジョルノ・ジョバーナは、第1部と第3部のラスボスであり、ジョースター家の宿敵ともいえるディオの息子です。
第1部から第6部までのジョルノ以外の主人公たちは、みなジョースター家の直系の子孫たちなのですが、ジョルノはその意味でも異端中の異端と言えますね(第7部以降はパラレルワールドなのでここでは外します)。
しかし第3部でのディオの首から下の肉体は第1部の主人公であるジョナサン・ジョースターの肉体なので、その意味ではジョルノもジョースター家の直系と言う考え方も出来ます。しかしどうもこの設定に難色を示す先輩のようなファンも少なからずいるようです。
確かに肉体はジョースター家のものでも、それを支配している精神は悪の権化ともいえるディオなのですから、それに拒否反応を示すという考えも分からないではないですけど・・
ちなみに第1部から第6部までの主人公の血統は以下の通りとなっています。
第1部「ファントム・ブラッド」
ジョナサン・ジョースター
第2部「戦闘潮流」
ジョセフ・ジョースター(ジョナサンの孫)
第3部「スターダストクルセイダース」
空条承太郎(ジョセフの孫)
第4部「ダイヤモンドは砕けない」
東方仗助(ジョセフの隠し子・承太郎の叔父)
第5部「黄金の風」
ジョルノ・ジョバーナ(ジョナサンの肉体を乗っ取ったディオの息子)
第6部「ストーン・オーシャン」
空条徐倫(空条承太郎の娘)
こう見てみると第5部主人公・ジョルノの異端さが際立ちますよね。
ジョースターの血統にこだわりのあるファンからしてみれば、納得できないと言う考え方も分かるような気はします。
コメント
5部は神作ですよ。地味?むしろあれほど派手な部も他にないと思いますよ。
決着が常にどちらかの死なので戦闘は他の部のような温さが一切ありません。
そのため、常に緊張感が漂っており物語に迫力が増しています。
敵も他の部なら情けなく命乞いしたりするような小物が出るのですが、
5部にはそのようなヘタレは皆無で皆覚悟が決まった強敵のみなので、
戦闘の密度が最も濃い部と言えるでしょう。
(唯一ヘタレだったペッシもちゃんと覚醒しましたし)
ジョルノの解釈に関しても異議有りですね。特に異質だからダメと評したその意見はもうアホかと。
異質だからいいんですよジョルノは。ブチャラティも確かに良キャラです
があいつはそれまでのジョジョ主人公に性格が酷似していて、
言っちゃ悪いですがマンネリ感が否めません。ああ、また熱血キャラか
と。土壇場でお人好しの悪癖が出て非情になりきれない甘さも歴代の
ジョジョに酷似していて正直言うと二番煎じなので微妙でした。
今までの人気のジョジョ主人公の性格をそのまま移し替えただけの
お手軽キャラにしか見えなくて進歩みたいなものが見えなくて。
対してジョルノはというとディオの非情さがジョースターの高潔さと
上手く組み合わさって、冷静さと非情さを併せ持った高潔キャラという
今までのジョジョ主人公にはなかった新たなキャラ性を確立させた
という意味で私はジョルノを高く評価しています。
それまでのジョジョ主人公の悪癖であった「敵に非情になれない甘さ」
がごっそり抜け落ちて容赦なくトドメを刺して悪を根底から殲滅可能に
なった点も進歩の一つでしょう。あれ読んでて本当にイラついたので。
(それを受け継いでしまったブチャラティが好きになれないのもこれが
最大の理由だったりします・・非情になれないギャングって失格だろと)
能力も単純な力押しではなくより頭を使った戦闘用の能力で、
良い意味でそれまでの部とは区別化されてるのもいいです。
GEが万能過ぎるという批判もありますが、ただ殴るだけのはずなのに
何でも後付けで出来てしまうスタプラと比較すると最初に条件を提示し
ているのでよほどフェアだと思います。
ディアボロに関してですが確かに他の部のボスと比較すると地味ですね。
でもそこが良いんだと思ってます。ある意味一番地に足のついたリアルな怖さがあるなと。
麻薬やギャングというのは今の現実で最も身近な題材です。
薬物による犯罪のニュースは昨今珍しくありません。
吸血鬼や究極生物はフィクションですし4部のサイコパス要素も
麻薬やギャングに比べれば遠い題材です。一番身近にある恐怖。
ディアボロは地味ですが地味であるがゆえに一番身近で怖いボスです。
あと一番主役メンバーをタイマンで葬った数が多いのはディアボロなん
ですよね。最後もGERというチートの中のチートでしか倒せなかった点も
いかにディアボロが強敵であったかの証明になってるかと思います。
(6部のプッチはタイマンではなく能力の副産物でまとめて葬ったので
除外しました)
総括すると5部は神作という事です。以上です。
著者もメッセンジャーも相応に説得力があります。
5部は見劣りしてしまうのが個人的な意見です。
ジョジョの世界観である演出の手法や登場の仕方など「見せ場」に魅了されてきた自分としては、4部が限りなく秀逸でした。日本の舞台と日本人の心理、高校生、ご近所という制限されたフィールドでの逃げ場のない出来事・・。臨場感を増す為のマッチングの工夫がありました。 5部は海外の文化や世界観など多数の要素がありましたが、日本人とはかけ離れた判断強さや行動力が、より現実離れしたように感じます。
人間関係や、スタンド能力も複雑となり、考え込む事が苦手な自分としてはシンプル イズ ベストです。
わたしも5部は好きなので、批判ではありません(笑)
簡潔に5部の良さを書きます。
5部の良さは、スタンドが登場した3部のような迫力のあるバトル、4部のようなヒトの精神面の弱さと弱さの克服、この両方を描いてる点です。欲張りな人に読んでもらいたい。
4部の仗助が1人も人殺しをしなかったの対し、5部で沢山死んでゆくマフィア達。このギャップを味わえるのも5部の良さかと。
5部は、
ジョルノがDIOの息子なのに
DIOも吸血鬼も全く関係無いまま話が進んでいくので
なんのためにDIOの息子という設定にしたんだ…と思いました。
最後まで読んで、
「ブチャラティが死んだのはお前のせいだ!」と、トリッシュに言ってやりたくなりました。
後味の悪い漫画でした。
確かに、ジョルノから想起させるDIOっぽさって「無駄無駄」ラッシュくらいですよね。
自分もDIOの息子設定は必ず物語の根幹に関わってくる重要な部分だと思っていただけにかなり拍子抜けしましたね。
中盤以降は実質ブチャラティ主人公って感じになっちゃいましたし…
主人公の出生設定以外は、実に面白い作品になっている。
6部の「天国=子作り」後付の件は、5部の段階では意味を持たないし、納得もいかない。(肉体からの精神伝達よりも、脳からの伝達と位置づける方が当たり前であり、肉体の変化による異性への存在意義が変化するとは考えられない、不死のディオにとって、他生物は糞か玩具か食料でしかない)
もうすこし、荒木先生には思慮を巡らせて欲しかった。例え、時代が半世紀、先になったとしても。
血統による精神を主軸にしている連載漫画だからこそ、適当な設定をして欲しくはなかったな。
このシリーズを5部読んでいる世代には、この刹那さは理解しづらいかもしれないけど。
ジンガ氏の言う通りである。以上
作者がどう見解を述べようが、構成的にGioGio5部はスピンオフに近い部類なんだよな。
日本人が欧米被れのCoolを意識し始めた世代だよ