今やクールジャパンを代表するコンテンツとして世界に誇る日本の漫画・アニメ文化。
数多くの作品が生まれて愛されてきたわが国のアニメですが、中には国民的人気を獲得して高視聴率を記録したものも多くあります。
ここではそんなテレビアニメ化された作品のうち、歴代の高視聴率10作品をランキング形式でご紹介したいと思います。
なお、視聴率データは「ビデオリサーチ」によるもので1977年9月26日以降に放映された作品の関東地区でのものを対象としたものです。
第10位 ゲゲゲの鬼太郎 第3シリーズ第24話(1986年/フジテレビ)
放送期間 :1985年10月12日~1988年2月6日
放映時間 :毎週土曜日18:30~19:00
放送回数 :全108話
放 送 局:フジテレビ系列他
製 作:フジテレビ、読売広告社、東映
音 楽:川崎真弘(From 竜童組)
原 作:水木しげる
主 題 歌:吉幾三「ゲゲゲの鬼太郎」
最高視聴率:29.6%(第24話)
アニメーション制作:東映動画
水木しげるさん原作で現在に至るまで多くのシリーズ作品が作られている「ゲゲゲの鬼太郎」第3シリーズの第24話が見事トップ10入りです。
ちなみにこの鬼太郎第3シリーズの声優陣は鬼太郎役を戸田恵子さん、ねずみ男役を富山敬さんとなっており、レギュラーに妖怪ではない天童ユメコが仲間入りした、前シリーズよりかなりマイルドになってより多くのファンを獲得した作品です。
第9位 ドラえもん テレ朝版第1期 1983年2/11放送分(1983年/テレビ朝日)
放送期間 :1979年4月2日~2005年3月25日
放映時間 :毎週金曜日19:00~19:30他
放送回数 :全1787話
放 送 局:テレビ朝日系列他
製 作:テレビ朝日、シンエイ動画、ADK
音 楽:菊池俊輔
原 作:藤子・F・不二雄
主 題 歌:大杉久美子「ドラえもんのうた」他
最高視聴率:31.2%
アニメーション制作:シンエイ動画
藤子・F・不二雄先生が生み出し、日本のみならず世界中の子どもたちに夢を与え続けている世界的アニメキャラクターとなっている「ドラえもん」。1973年の日テレ版アニメに続いて1979年にテレ朝で始まったテレ朝版が9位となっています。
この31.2%を記録した時の声優さんは大山のぶ代さん(ドラえもん)、小原乃梨子さん(のび太)、たてかべ和也さん(ジャイアン)、肝付兼太さん(スネ夫)、野村道子さん(しずかちゃん)となっています。やっぱり個人的にはドラえもんといえばこのメンバーなんですよねぇ…
第8位 あしたのジョー 第13話再放送(1980年/日本テレビ)
放映時間 :18:00~18:30(再放送時)
放送回数 :全79話
放 送 局:日本テレビ系列他(再放送)
製 作:虫プロダクション、フジテレビ
音 楽:八木正生(A・R・A)
原 作:高森朝雄・ちばてつや
主 題 歌:尾藤イサオ「あしたのジョー」
最高視聴率:31.6%
チーフディレクター:出崎統
日本のボクシング漫画の最高峰であり、いちボクシング漫画の括りでは言い表せないほどの影響を社会に与えた「あしたのジョー」。その影響力の大きさは、主人公矢吹ジョーのライバル、力石徹の葬式が実際に行われたという事実からもわかるのではないでしょうか。
そしてこのあしたのジョーの高視聴率が夕方6時からの再放送によるものというのがまた凄い(笑)。再放送で31.6%って…まさに規格外の作品だったのです。この驚異の高視聴率記録の約半年後に再放送した日テレで「あしたのジョー2」が開始されることとなるのです。
第7位 タッチ 第37話(1985年/フジテレビ)
放送期間 :1985年3月24日~1987年3月22日
放映時間 :毎週日曜日19:00~19:30他
放送回数 :全101話
放 送 局:フジテレビ系列他
製 作:旭通信社、東宝株式会社、グループ・タック
音 楽:芹澤廣明
原 作:あだち充
主 題 歌:岩崎良美「タッチ」他
最高視聴率:31.9%
総 監 督:杉井ギサブロー
放映当時、ティーンエイジャーたちの間でカリスマ的人気を誇っていた人気漫画家、あだち充さんが「週刊少年サンデー」で連載していた「タッチ」のアニメ版が7位にランクインです。
わたしのような1980年代に青春を過ごした人間にとってあだち充作品は切っても切り離せないものといってもいい程身近でしたね。ただ、個人的には「タッチ」と同じかそれ以上に「みゆき」が好きでした。「みゆき」も「タッチ」くらいに一般的に認知されてほしいですね。
第6位 ルパン三世 (1シリーズ再放送)最終回 (1978年/よみうりテレビ)
放映時間 :18:00~18:30他(再放送時)
放送回数 :全23話
放 送 局:日本テレビ系列他
製 作:読売テレビ、東京ムービー
音 楽:山下穀雄
原 作:モンキー・パンチ
主 題 歌:チャーリー・コーセイ「ルパン三世主題歌1」他
最高視聴率:32.5%
監 督:大隅正秋、宮崎駿、高畑勲
まあこのアニメも入ってますよね(笑)。こちらも既に世代を超えて愛され続けている「ルパン三世」の第1シリーズの再放送です。青ジャケットルパンの最終回がなんと31.9%というとんでもない視聴率を再放送でたたき出しました。1971~1972年の本放送時には一けた台の低視聴率にあえいで打ち切りとなったのとは何とも皮肉な結果となりましたね。
しかしこの青ジャケルパン第ⅠSの再放送の大ヒットによってルパン三世というコンテンツは再度脚光を浴び、見事に第2シリーズが製作され、その後は劇場版やスペシャルドラマが定期的に制作されるキラーコンテンツとなっていきました。やはりいいもの、素晴らしいものはいつかは認められて日の目を見るという見本のように痛快な逆転劇ですよね。
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