大満貫達成の中国卓球・張継科(ちょうけいか/ジャンジイカ)の強さの秘密 プレースタイルやプロフィール等

ここ数十年にわたって世界の卓球界を支配し続ける卓球王国・中国。

そんな中国は国策ともいえる強化策によって熾烈ともいえる国内の競争を作り出し、恐るべき中国国内のレベルの高さを勝ち抜いた中国卓球選手たちは、世界の卓球界を席巻してきました。世界で勝つよりも中国国内で勝ち抜いて代表になる方がよほど困難であるとまでいわれています。

そんな中国が生み出した男子卓球界の王者の一人、張継科(ちょうけいか/ジャンジイカ)をご紹介しましょう。

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世界ランキング4位・張継科(ちょうけいか/ジャン・ジイカ) 右シェークハンドドライブ型

生年月日  :1988年2月16日生まれの29歳
出 身 地 :中国青島市
効 き 腕 :右
グリップ  :シェークハンド
ラケット  :ビスカリア-FL
フォアラバー:国狂NEO3ブルースポンジ
バックラバー:テナジー80
タ イ プ :ドライブ攻撃型
世界ランク :4位(2017年4月時点)

最新の世界ランキングではランク4位に甘んじていますが、現在の世界王者である馬龍の前の世界チャンピオンであり、馬龍と同じ1988年生まれの宿命のライバルこそがこの張継科です。

中国においては現役卓球選手としては馬龍と並ぶスーパースターであり、CM契約などで巨万の富を築いているといわれています。

馬龍とはライバルですが、若手として早くからその才能を期待されていたのは馬龍の方であり、この張継科は馬龍の台頭から2~3年遅れて世界へ現れた、最近の中国の選手としては遅咲きの選手でした。しかし世界を制するまでのスピードは凄まじく、あっという間に馬龍を押しのけてスターダムにのし上がってしまった天才なのです。

“大満貫(オリンピック、世界卓球、ワールドカップ)”を達成した中国男子4選手とは?

卓球における3大世界タイトルといえば、「オリンピック」、「世界卓球選手権」、「卓球ワールドカップ」の3つの大会を指します。

そしてこの3大タイトル全てを手中に収める事を、卓球王国の中国では「大満貫」といいます。満貫とは、麻雀で言うところの点数の高い上がり手の事です。麻雀に例えるところがいかにも中国って感じですが、麻雀を知らない人にはわかりにくい比喩かもしれませんね(苦笑)。

話がそれましたが、「大満貫」を達成するという事は卓球選手として最大の名誉なのですが、当然その難易度は非常に高いです。圧倒的な卓球王国である中国の男子選手の中においても、この大満貫を達成したのはわずかに四人しかいないのが現状であり、そんな選ばれし4人のうちの一人がこの張継科なのです。

張継科以外の三人は、中国ナショナルチームを率いる指導者としても日本でお馴染みの劉国梁(りゅうこくりょう/リュウグオリャン)、その劉と数々の世界戦でタイトルを争った、現在中国代表女子チームのコーチを勤める孔令輝(こうれいき/コンリンホイ)、そして張継科とライバルとしてしのぎを削ってきた現世界王者の馬龍(まりゅう/マロン)です。張継科出現前の中国の名王者たち、馬琳(まりん)や王皓(おうこう)、王励勤(ワンリキン)などでも達成出来なかった困難なミッションがこの“大満貫”達成なのです。

そんな大満貫を今や圧倒的な実力で世界を席巻する馬龍よりも早く達成してしまった張継科の実力は、その事実だけでいかに驚異的かがお分かりいただけるのではないでしょうか。

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世界一のバックハンド技術と大舞台になる程強い強靱な精神力で世界を制した張継科

張継科が若手の頃から中国国内で時期世界王者として期待され、英才教育を施されていた馬龍をあっという間に抜き去って世界王者へと駆け上がったのはなぜでしょう。ハッキリ言って、恵まれたフィジカルや、その強靱な肉体を生かしたドライブを中心とした攻撃的スキルにおいて馬龍の右に出る選手はいません。張継科もドライブの威力や技術に関しては劣っていたといっていいでしょう。

ただし、この張継科には世界一のバックハンド技術がありました。特に短いサーブやストップ、ツッツキなどに対する台上でのバックハンド技術は世界の卓球界に革命を起こしたといえるほどに画期的なものであり、台上以外での通常のバックハンドでも精度・威力共に群を抜いており、この世界一のバックハンド技術によって、張継科はあっという間に世界の頂点へと上り詰めてしまいました。世界一のフォアハンドの馬龍に対して、世界一のバックハンドの張継科、というような存在となったのです。

さらにこの世界を変えた革命的卓球選手のもう一つの大きな武器、それが精神的な強さです。

中国の卓球選手というのは、中国国内では世界戦で勝って当たり前の存在であり、同じ中国の選手以外に負ける事は許されないという風潮があります。それだけ世界では圧倒的な存在なのですが、同時に中国国内でのプレッシャーは強烈なものがあります。そのような中国での重圧は時に選手に重くのしかかり、世界戦ではそのプレッシャーに負けて本来の力を出せない選手も多いです。一時期の馬龍もそんな弱点が指摘されていたのは有名ですね。

ただし、この張継科は全く逆です。大舞台になればなるほど強くなり、全く隙の無い選手へと変貌してしまいます。通常のワールドツアーでの大会などでは取りこぼしたりする事があって、大きな大会の前に不安説が流れていても、本番では鬼のような強さを見せるのがこの張継科という選手なのです。重圧を力に変えてしまう強かさこそこの選手の最大の武器といってもいいのかもしれません。衰えを指摘されながらも、リオ五輪、そして2017年の世界卓球選手権ドイツ大会の中国代表に選ばれるのも当然といえば当然なのです。

劉詩文(りゅうしぶん)との交際や個性的なファッション、行動で注目を集めるスーパースター

精悍なマスクに全身バネといった鍛え抜かれた強靱な肉体、そして個性的なヘアスタイルやファッションなどでも中国で異彩を放つ人気者、張継科。勝利に喜び過ぎて裸になって物議を醸したり、一時期は同じ中国代表の女子世界チャンピオンの劉詩文(りゅうしぶん)選手との交際が取り沙汰された事もあるなど、そのキャラクターは優等生的な馬龍とは全く正反対といってもいい特異的な存在です。

リオデジャネイロ五輪前には世界ランキングで4位まで落ち、代表落ちが噂されましたが、馬龍とともに2人しか出られないシングルス、3人しか出場できない団体戦、どちらにも選出されました。結果は団体戦では全勝で優勝に貢献し、個人戦でも決勝こそ馬龍にストレートで敗れて2大会連続の金メダルを逃したものの銀メダルを獲得して期待に応え、さすがの勝負強さを見せました。

リオ五輪終了後は度重なるケガなどを理由に引退を示唆するコメントをし、現役を退くのではといわれましたが、2017年の世界卓球では見事にシングルスの代表に選ばれました。世界卓球で悲願のタイトルを目指す日本にとっては何とも厄介な選手が帰ってきてしまったともいえるでしょう(苦笑)。

丹羽孝希や岸川聖也などに不覚を取るなど、過去には日本人選手に苦杯を喫した事もある馬龍とは違い、この張継科は日本人選手にとっては天敵ともいえる程強いのも特徴です。近年は全盛期に比べると随分力は衰えたといわれていますが、未だにそのバックハンドを中心とした両ハンドドライブやYGサーブを中心としたサーブ技術、台上でのレシーブ技術などは世界トップクラス。まだまだ日本選手に立ちはだかる大きく高い壁として君臨しそうですね。

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