世界一のチキータ・樊振東(はんしんとう/ファンジェンドン)のプレースタイルやプロフィール、世界大会での実績等

ここ数十年にわたって世界の卓球界を支配し続ける卓球王国・中国。

そんな中国は国策ともいえる強化策によって熾烈ともいえる国内の競争を作り出し、恐るべき中国国内のレベルの高さを勝ち抜いた中国卓球選手たちは、世界の卓球界を席巻してきました。世界で勝つよりも中国国内で勝ち抜いて代表になる方がよほど困難であるとまでいわれています。

ここでは、そんな中国が生み出した若き天才卓球選手、次世代の中国卓球界を担う逸材といわれている樊振東(はんしんとう/ファンジェンドン)をご紹介しましょう。

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世界ランキング2位・樊振東(はんしんとう/ファンジェンドン) 右シェークハンドドライブ型

生年月日  :1997年1月22日生まれの20歳
出 身 地 :中国広東省広州市
効 き 腕 :右
グリップ  :シェークハンド
フォアラバー:国狂NEO3ブルースポンジ
バックラバー:テナジー05
タ イ プ :ドライブ攻撃型
世界ランク :2位(2017年4月時点)

馬琳(まりん)や王皓(おうこう)ら、前世代の王者たちが引退してからの長い間、中国男子卓球界は「三強」と呼ばれる時代へと突入しました。三国志になぞらえる人もいる程に突出した力を持った三人の実力者がしのぎを削る時代へと入ったのです。

その三人こそ、“全満貫”達成者の完璧王者・馬龍、“大満貫”を達成した卓球界の革命児・張継科、世界一のペンホルダー・許昕(きょきん/シューシン)の三人の実力者です。

1988年から1990年生まれというほぼ同世代の三人のトップ選手たちの牙城を崩す選手は下からなかなか上がってこられない日々が続きました。そんな現状に中国卓球界からも将来を不安視する声が漏れ聞こえ始めたころに一躍世界に躍り出たのが、この樊振東(はんしんとう/ファンジェンドン)だったのです。

史上最年少で世界卓球代表となったエリートがリオ五輪で味わった挫折

この樊振東(はんしんとう/ファンジェンドン)が中国国内だけではなく、世界で天才と呼ばれる所以はその実績からも分かります。

樊振東は11歳で中国国内の名門である人民解放軍チーム入りを果たし、2012年にはなんと15歳の若さで中国の国家一軍チーム入りするという快挙を果たします。15歳で既に世界一の層の厚さを誇るトップへ昇格した、まさにエリート中のエリートなのです。

国家一軍入りを果たした直後の世界ジュニア選手権で優勝した樊振東は、翌2013年に行われた世界卓球選手権パリ大会に中国史上最年少となる16歳で出場。同年の全中国運動会では前述した三強のうち、張継科許昕を破って準優勝を果たし、2015年のアジア選手権パタヤ大会では男子団体、男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルス全てに優勝して4冠を達成するという快挙を成し遂げました。

国際大会での活躍によって2016年には世界ランキングを2位まで伸ばして同年のリオオリンピックの代表入りが注目されましたが、団体に選ばれたのは馬龍張継科許昕の三強。シングルスも馬龍張継科という人選となりました。人選に関しては、実力もさることながら国際舞台での経験を考慮したといわれていますが、選ばれなかった樊振東にとって大きな挫折を味わったのは間違いないでしょう。

しかし、この樊振東が次の世界王者の座に最も近い存在である事に異議を唱える卓球ファンは少ないのではないでしょうか。中国国内での最年少記録を次々と塗り替え、さらにこの若さで張継科許昕を差し置いて世界ランキング2位に君臨するなど、当然ですが只者ではありません。王座に就いたら圧倒的な長期政権を築きそうな予感さえプンプン漂わせている超大物なのです。

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ぽっちゃり体型だがチキータ技術と打点の速い前陣ドライブは超天才のプレースタイル

三強と呼ばれている中国に長く君臨している王者たち、馬龍張継科許キンの三人に共通しているのは、三者とも素晴らしいフィジカルを有しているという事です。ユニフォームの上からの見た目にも分かるほどにその肉体は鍛え抜かれており、そんな筋骨隆々のフィジカルは彼らの中陣~後陣からでも相手守備を打ち破る強烈な両ハンドドライブの源になっていますし、彼らが圧倒的な人気を誇る一つのファクターでもあります。

しかしこの樊振東は三強とはかなり見た目が異なります。樊振東を知っている方なら一目瞭然でしょうが、見た目は筋骨隆々というよりもぽっちゃり体型なのです。カッコイイというよりも“カワイイ”という感じでしょうか(笑)。そんな見た目から、中国国内では「小胖」と呼ばれています。日本語的には「ぽっちゃり体型、おデブさん」といった意味があるそうです。

そんな癒し系のゆるキャラ的(?)な見た目とは裏腹に、プレースタイルは天才と呼ばれるに十分な凄さに満ち溢れています。

三強の馬龍許キンに比べると、打点の高いドライブが特徴的です。二人のように少し台から下がって打点を落として強烈なドライブを放つというタイプではなく、比較的台に近い場所から打点の高い早いドライブを連続して打ち込むという攻撃を得意としています。ドライブ速攻型に近いといってもいいかもしれませんね。

速い攻撃はまさに中国のDNAを存分に感じさせる天性のセンスの持ち主であり、天才の呼称も当然と感じさせてくれます。それに加えて凄いのがチキータでしょう。横回転チキータと、その逆横回転チキータを駆使するチキータの速さとスピンの回転量などの技術は文句なしに現在の世界トップでしょう。この世界最強の武器があるので、樊振東は相手サーブでも確実にポイントを重ねる事が出来るのです。

今や世界ではチキータ技術は必須といっていいほどにレシーブ技術が重要視されています。そんな時代の寵児ともいえる選ばれし新世代の王者こそこの樊振東なのです。

馬龍、張継科、許キンにドイツ世界卓球で引導を渡して世代交代なるか?

日本代表には水谷準のようなオールラウンダー、村松雄斗のようなカットマン、吉村真晴のようなパワードライバーなど色々なタイプの選手がいますが、中国のトップ選手を相手に大波乱を巻き起こしているのは前陣速攻タイプの選手たちです。丹羽孝希選手や松平健太選手たちです。丹羽選手は現王者の馬龍相手に、松平健太選手は元王者の馬琳を相手に大番狂わせを起こしたのは卓球ファンの間では有名な話ですよね。

このように速さで上回る相手に対して時折脆さを見せている中国選手ですが、この樊振東に関しては速さ勝負にも非常に強いのが特徴です。そういった意味で、馬龍張継科許キン以上に日本にとって天敵ともいえる存在となるのがこの樊振東という選手なのです。

リオオリンピックでの代表落選の悔しさは当然世界卓球選手権でとりあえずはぶつけてくることでしょう。狙いはもちろんシングルスとダブルスでの優勝ですが、特にシングルスでは名実ともに馬龍張継科許キンの三強に引導を渡して優勝し、完全なる世代交代を完成させる事を目論んでいるはずです。

出来るならばそんな樊振東の野望を打ち砕くのが、中国選手ではなく日本人選手であって欲しいと願いますね。これから何年にもわたって世界のトップを争うのですから、ここで出鼻をくじいてほしいですよね。

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