丁寧(ていねい) 中国女子最強・高身長三冠選手の卓球プレースタイルやプロフィール、実績など

オリンピックや世界卓球選手権など、卓球における主要世界大会で常に日本の前に立ちはだかってきた卓球王国・中国。

日本卓球界は一時期の低迷を抜け出し、オリンピックでも男女団体、さらには男子シングルスで水谷準がメダルを獲得するなど、世界の一線級の強豪国へと成長しました。しかし、未だに男女とも頂点に立ちはだかる中国の牙城を突き崩すには至っていません。それ程に圧倒的な強さを誇っている中国卓球界。そんな中国で現在女王として君臨している世界チャンピオン、丁寧(ていねい/ディンニン)をここではご紹介しましょう。

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女子世界ランキング1位・丁寧(ていねい/ディンニン) 左シェークハンドドライブ型

生年月日  :1990年6月20日生まれの26歳
出 身 地 :中国黒竜江省大慶市
身    長:172cm
効 き 腕 :左
グリップ  :シェークハンド
ラケット  :メープルウッドNCT Ⅴ
フォアラバー:狂飙NEO3(キョウヒョウネオ3)
バックラバー:テナジー64
タ イ プ :ドライブ攻撃型
世界ランク :1位(2017年4月時点)

堂々の世界ランキング1位、そしてその肩書に恥じないだけの実力と実績を見せつける、間違いなく現在の女子卓球界の最強の女王こそ、この丁寧でしょう。

読み書きが難しい中国人選手の名前が多い中、丁寧という名前は覚えやすく書き易く、日本人には非常に親近感の湧く名前ですよね。そんな部分も関係あるのかどうかは分かりませんが、中国国内のみならず、ここ日本でも中国女子選手の中では圧倒的な人気を誇っている丁寧。しかし親しみやすい名前とは裏腹に、その実力は日本女子の前に立ちはだかるラスボスに相応しい驚異の選手でもあるのです。

リオ五輪金メダルで「大満貫」を達成した女子レジェンド選手の仲間入り

卓球界の三大世界大会というと、「オリンピック」、「世界卓球選手権(世界卓球)」、「ワールドカップ」の3つといわれています。

この3大会の全てのシングルスで優勝することを、中国では「大満貫」と呼んでおり、この「大満貫」を達成した選手は文字通りの卓球史に残るレジェンド選手として尊敬されるのです。テニスに例えれば、生涯グランドスラム(キャリアグランドスラム)を達成するのと同じくらいに権威ある事といってもいいでしょう。

そんな「大満貫」。卓球男子中国の馬龍張継科の記事でもご紹介したように、中国男子で達成したのは馬龍張継科、孔令輝、劉国梁のわずか4人のみ。

では中国女子は誰が達成しているのでしょうか。その面子をご紹介していきましょう。

まずはバルセロナ、アトランタの五輪2連覇など、1990年代の中国女子をけん引した鄧亜萍(とうあひょう)。そして鄧亜萍の後継者として90年代後半から2000年代前半のタイトルを総なめした王楠(おうなん/ワンナン)。さらにその王楠との二強時代を経て王楠超えを果たし、2000年代卓球界を席巻した張怡寧(ジャンイーニン)。王楠と張怡寧去りし後の女王・李暁霞(りぎょうか/リシャオシャ)と現在の絶対王者・丁寧、この5人です。

こう見てみると、綺麗に世代交代が受け継がれ、受け継いだ女王はほぼ「大満貫」を達成しているという事実に気づきます。丁寧もその例に漏れず、前女王の李暁霞を、彼女の最後の試合となったリオデジャネイロオリンピックの女子シングルス決勝戦で降して世代交代を果たして、同時に「大満貫」を達成したのです。

これで丁寧の女王の座はしばらく安泰かというともちろんそんな甘いものではありません。1歳年下で前世界ランキング1位(2017.4月現在2位)の劉詩ブンは虎視眈々とその座を狙っていますし、若手有望株で世界ランキング3位につけている朱雨玲(しゅうれい/ジュユリン)は次代の世界女王間違いなしといわれる逸材です。

突出した選手が頂点に輝いてもそこを狙う下からの押し上げが半端なく、激烈なまでの競争原理が働くからこそ、中国がこれだけの長きに渡って卓球王国として君臨出来ているのがよくわかりますよね。

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前陣、中陣、精神面、全てにおいて隙のないオールラウンドプレースタイル

丁寧のプレースタイルとして特徴的なのは、非常にレベルの高いオールラウンダーであるという点でしょう。

172cmという、女子の中では非常に恵まれたフィジカルという点から、後ろに下がってのパワードライブが武器かと思われがちですがそうではありません。もちろん中陣に下がってのドライブ合戦、守備などにもアジア女子の中では突出した強さを持っていますが、前陣でのスピード勝負にも対応できるところが強さといえるでしょう。

つまり、前陣での速攻勝負と中陣でのラリー勝負、どちらでも相手に合わせて対応できるのが強みです。

加えてサーブやレシーブ、台上技術といった技術面でも大型選手にありがちな脆さは全く見られず、隙のないオールラウンドプレーヤーといっていいでしょう。以前は勝負所での重圧に対する精神的弱さが指摘されていた時代もありましたが、リオデジャネイロ五輪女子シングルス決勝で、フルセットという究極のプレッシャー下における大熱戦のうえで長年の宿敵である李暁霞を下して悲願の金メダルを獲得した事からも完全に払しょくされたとみていいでしょう。

2017年に行われた第23回アジア選手権では、丁寧選手は準々決勝で日本のみうみまコンビで人気の平野美宇選手にシングルスで2-3の敗退を喫するという大波乱に見舞われました。それまでの5度のシングルスでの対戦においては、全ての試合を丁寧選手が4-0で勝利していただけに、まさかという結果でしたね。この時の平野選手は続く準決勝では現在の世界ランキング3位の朱雨玲、さらに決勝では同5位の陳夢という中国のトップ選手を次々と打ち破っての優勝という事であり、決して丁寧選手の出来云々ではありませんでした。しかし、丁寧という選手の凄さはこういう敗戦の後です。きっちり対策を立てて同じ轍は二度と踏みません。だからこそ世界女王の座にまで上り詰めたのです。次の平野美宇選手との対戦はそういう意味でも見ものですよね。出来れば世界卓球選手権ドイツ大会で実現してほしいのですが・・

卓球の強さだけではなく人格的にもリスペクトされる丁寧の性格の良さ

最初にご紹介しましたが、この丁寧という選手は中国国内はもちろんですが、日本をはじめとする世界各国でも高い人気を誇っています。

その理由は、世界女王らしからぬ丁寧選手の朴訥な人柄にあるといっていいでしょう。その性格の良さは同じナショナルチーム男子の張継科や、ジュニア時代から同じチームで育ってきた馬龍なども公式の場で明言するほどです。日本の選手の事を日本のマスコミに尋ねられても、嫌な顔一つせずに誠実に答えているインタビューなどもよくみうけられます。

そういう意味では、卓球が強いだけのチャンピオンではなく人格的にも優れた、まさに誰からも尊敬される女王として卓球史に残るような存在になるチャンピオンがこの丁寧なのだろうと思いますね。

26歳という若さで大満貫を達成した丁寧選手。ここまではロンドンオリンピック決勝での判定に泣いた銀メダルなど、その華々しい経歴の割には山あり谷ありの卓球人生でした。そういう意味では真の女王としての充実期はここから訪れるのかもしれません。

日本女子卓球界は、エースの石川佳純を筆頭に、伊藤美誠、平野美宇、早田ひなの高校生同級生コンビをはじめとして若い才能が連日のように現れてきている充実期に入っています。そんな日本卓球女子選手の中でもリスペクトされている存在の丁寧。その壁はまだ高く大きく立ちはだかっていきそうです。

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