【リオ卓球】福原愛メダルへ王手 女子シングルス準決勝は世界5位李暁霞 残る1試合は2位の丁寧かカットマン、キム・ソンイ

リオオリンピックで史上初のメダル獲得が期待されている卓球の男女シングルス。

女子第4シードに入った石川佳純は残念ながら初戦の3回戦で北朝鮮のカットマン、キム・ソンイ選手に敗れましたが、女子シングルスに出場したもう一人の日本人選手、福原愛選手は見事にベスト4入りを決め、メダル獲得まであと1勝と迫りました。

メダル獲得までいよいよあと1勝と迫った福原選手の準決勝の展望、さらにその先の展望や見どころなどを見てみたいと思います。

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初戦はリー・チャンを破ったルーマニア・ドデアンを子供扱い

3回戦ではダニエラ・モンテイロドデアン(ルーマニア)を4-0、4回戦ではリ・ミョンスン(北朝鮮)を同じく4-0で破り、1ゲームも落とすことなく準々決勝へと駒を進めてきた福原愛選手。

3回戦のドデアンは福原愛選手と同い年のライバルで世界ランキング58位の選手です。美人選手として有名で、夫はポルトガルのトップ選手であるモンテイロ。卓球界でも有数の美人選手として人気のある選手ですね。ヨーロッパの選手らしく恵まれたフィジカルを生かしたドライブで押し切るプレースタイルで、過去には世界選手権で福原選手を破った事もある選手です。

苦戦が予想されたドデアン戦ですが、福原選手はドデアンのドライブをブロック、強打で封じ、左右に揺さぶって終始試合の主導権を握り、最後まで相手にペースを渡すことなくストレート勝を収めました。

とにかくドデアンのパワードライブを封じたのが大きかったですね。ヨーロッパ選手と戦ううえでのお手本のような試合でした。

実はこの3回戦で対戦する有力候補だったのが世界ランク30位のリー・チャン(ポーランド)。福原愛選手が苦手としているカットマンです。しかも世界トップクラスの。

この選手が2回戦でドデアン選手に敗れてくれたというのは非常に大きかったと思います。間違いなく福原選手はリー・チャンの方が嫌だったはず。ドデアンが相手と決まった時に精神的に大きなアドバンテージを得たのは間違いないと思います。

苦手カットマンを粉砕!世界最高峰のリ・ミョンスンに何もさせず

そして4回戦。実はここも番狂わせが起こっています。順当であれば福原愛の対戦相手は世界ランク15位のゾルヤ(ドイツ)になっていたはずです。今年の世界卓球で福原が敗れた強豪ですね。

しかしそのソルヤに勝って上ってきたのが世界ランキング37位のキム・ミョンスン(北朝鮮)。カットマンの多い女子卓球界でも3本の指に入ると呼ばれているカットマンです。世界ランク37位というのは全く当てになりません。北朝鮮の選手は国際大会に出てくる機会がほとんどなく、そのため世界ランキングは総じて低いです。しかしこのリ選手などは間違いなくランク10位以内の実力があると言われているのです。

正直言って福原選手にとってはゾルヤよりも格段に嫌な相手だったことでしょう。当然厳しい試合が予想されましたが、結果は前述の通りストレート勝ち。しかも圧倒的なほどの。全く危なげのない試合だったと言ってもいいでしょう。まさに完勝です。

福原愛選手の勝因は何でしょう。これまでとの一番大きな違いは、我慢できたことだと思います。

これまでは強引にスマッシュを決めに行ってミスという場面が目立った福原愛の対カットマンでしたが、今回はよく我慢しました。

相手のカットに対して丹念にドライブとストップを繰り返し、相手を前後に揺さぶります。特に福原選手の裏面粒高ラバーでの打球にはリ選手も苦労しており、カットが甘くなることもしばしばで、その打球を福原選手が見逃さずにスマッシュで決めるという展開。こうなると、福原選手の裏面でのナックル性の返球と上下の揺さぶりを嫌がったリ・ミョンスン選手が攻撃に転じますが、これも福原選手がブロックで返し、リ選手はなすすべが無くなってしまいましたね。

大会前に苦手カットマン克服のために対カットマン対策の練習に時間を割いたという福原選手。まさにその成果を遺憾なく発揮した試合でしたね。

中国選手かと思うほどのフォンとの準々決勝 ナイスアシストはルクセンブルグの53歳・倪夏蓮(ニー・シャーリャン)?

そしてついに準々決勝。相手は世界ランク3位のシンガポール・馮天薇(フォン・ティンウェイ)。ロンドン五輪で石川佳純選手との3位決定戦を制し、銅メダルを獲得している強豪中の強豪です。

この試合も4-0の完勝。これまでの福原選手との対戦成績は、福原選手の3勝14敗と圧倒的なまでに不利だった試合です。

しかし蓋を開けてみれば、サーブ、レシーブ、ラリー全てにおいて福原選手が圧倒。前陣での速い攻めを身上とする二人の対戦は当然スピーディな展開となりましたが、そこでも福原選手はスピードで圧倒していました。解説の元全日本男子監督の宮崎義仁氏が言っていたように、史上最強の福原愛といってもいいほどの試合でしたね。これまでの福原の試合の中でも間違いなくベストバウトに選ばれるほどに神がかっていた試合でした。

フォン選手はこの福原選手と対戦する前、3回戦の対戦相手がルクセンブルクの倪夏蓮(ニー・シャーリャン)選手でしたね。53歳の元中国選手で、今や世界にほとんど類を見ないペンホルダーで粒高ラバーの変則攻撃型。しかも裏面には裏ソフトラバーを張り、試合中にラバーを変えながら戦うという超変則選手でした。いくら往年の名選手とは言え既に53歳。フォン選手の楽勝だと誰もが思った試合でしたが、何とニ―選手がいきなり2セット連取。フォン選手は世界に類を見ない二―選手の超変則攻撃に明らかに戸惑っていました。3セット目からは慣れたフォン選手が4セット連取して試合を決めましたが、ハッキリ言ってあの試合でかなりペースを狂わされたのではないでしょうか。

ただでさえ入り方が難しいと言われているオリンピックの初戦であの変則選手。どうしてもその後の試合に残像が残ってしまうものです。そういう意味では53歳のルクセンブルグの二ーシャーリャン選手のナイスアシストともいえるかもしれません(笑)。ちなみにこの二―選手、「おばちゃん」の呼び名で某巨大掲示板では卓球選手中トップクラスの人気を誇っています(笑)。

それにしても、中国の世界ランク1位・劉詩文(りゅうしぶん)選手の試合を見ているかのような見事な試合でした。もちろん福原選手が劉選手です。この試合内容なら劉詩文にも丁寧にも勝てる!間違いなくそれほど凄まじい福原選手の試合でしたね。

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中国のロンドン金メダリスト・李暁霞(りぎょうか)に全盛期の力はない?

メダル獲得まであと1勝と迫った福原愛選手の準決勝の相手がロンドン五輪金メダリストで現在世界ランキング5位の李暁霞(りぎょうか)選手。

3回戦、4回戦、準々決勝と、福原選手と同じく1ゲームも落とさずに4-0のストレート勝ちで勝ち進んできました。

過去の福原愛選手と李暁霞選手の対戦成績は、福原選手の1勝9敗。ただしここ3年は対戦がありません。

福原選手が準々決勝までの調子子を維持しているとすれば、激戦が予想されます。李選手は世界ランキング5位という事からもわかるように、ハッキリと全盛期の頃のような圧倒的な強さはありません。

リオでは好調の様で、そのピーキング能力(狙った大会にピークを合わせてくる調整能力)は流石というしかないですが、全盛期以来戦っていない福原選手からしてみれば必要以上に恐れる必要もないとわたしは思います。少なくとももう一人の中国選手、丁寧よりは遥かに戦いやすい相手だと思いますね。

フォン選手と戦った時の調子を維持し、バックの打ち合いに持ち込めれば十分互角に戦えるはずです。あとは長身シェークハンドの選手を攻める鉄則であるミドル攻撃をもう少し混ぜれば左右の揺さぶりが余計に効果を発揮するでしょう。

とにかくスピード感あふれる試合になるはずです。まさにアジアの卓球の醍醐味の詰まった素晴らしい試合になるでしょう。そして何度も言いますが、勝機は十分にあると思いますね。

あと1試合は中国の世界ランキング2位・丁寧か石川佳純に勝ったカットマン、キム・ソンイか?

福原選手が李暁霞選手との準決勝に勝てば銀メダル以上が決定し、金メダルをかけて決勝戦に進出、負ければ銅メダルをかけた3位決定戦でもう一方の準決勝敗退選手と戦う事となります。

その準決勝のもうひと試合の対戦カードが中国の世界ランク2位・丁寧選手と石川佳純を破ってここまで勝ち進んできた世界ランキング50位のキム・ソンイ選手。

どちらかとは必ず対戦しなければならないという事ですね。

ちなみに丁寧選手と福原選手の対戦成績は1勝6敗。しかし2014年以降の対戦は1勝1敗であり、敗れた試合も3-4のフルセットの末の大激闘でした。福原選手に苦手意識は全くないと言ってもいいかもしれません。

恵まれたフィジカルを生かして前陣、中陣からパワードライブを繰り出す丁寧選手と、前でブロック、強打を駆使してスピードで勝負をかける福原選手の構図となるでしょう。お互いに手の内を知り尽くしている選手同士の対戦、試合当日のフィジカルコンディションやメンタルが勝負を分ける事になりそうです。どちらにせよ、今の福原選手の調子から考えて、五分の戦いとなるはずです。

一方のキム・ソンイ選手は福原選手とはこれまで対戦がありません。しかし福原選手が苦手とするカットマンです。日本選手の中ではカット打ちに定評のある石川選手に勝った事からもわかるように、非常に厄介な相手です。

福原選手は基本的に4回戦のリ・ミョンスン戦の戦い方でいいと思います。恐らくリ選手との試合を分析して、キム選手はあまり攻撃を仕掛けてこない戦術で来ると思われます。そうなると試合は長いラリーの続く持久戦となるでしょう。根負けした方が負けです。

一発で決めようとせずに、ドライブ、ストップ、そしてバックでのナックル性の打球を混ぜながら甘いカットが来るまで粘り強く辛抱出来れば大丈夫でしょう。

とにかくあと1勝で悲願のシングルスメダル獲得に手が届くのです。精いっぱい応援したいですね。

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