【リオ卓球】男子個人戦組合せ 水谷準は準決勝で世界王者・馬龍戦 丹羽孝希は準々決勝で金メダリスト・張継科と対戦か?

リオオリンピック卓球競技の男子シングルスは日本から水谷準選手(beacon.LAB)と、丹羽孝希選手(明治大学)が出場します。

水谷選手は16シード以内に入っているので3回戦からの登場、丹羽選手は2回戦からの登場となります。

シングルスのトーナメント表と照らし合わせて、二人の対戦相手や試合展望、対戦成績などを見ていきたいと思います。

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世界ランキング6位水谷準 初戦のギオニス戦を乗り切れば馬龍との決戦へ!

異色のカットマン、変幻自在のトリックスター・ギオニスは難敵

水谷準が登場する初戦、3回戦で対戦が濃厚とみられるのがギリシャの36歳の大ベテラン、パナギオティス・ギオニス。世緩ランクは25位です。

いきなりエキセントリックな対戦相手ですね(苦笑)。現在男子では非常に珍しくなったカットマンです。しかもシェークハンドのフォア面が裏ソフト、バック面が粒高ラバー(高いいぼ状の突起物のあるラバー。昔はイボ高とも呼ばれてました)を使っています。そして特筆すべきは、カットで返すのはほぼバックのみ。フォアに来たボールはドライブやカウンターを駆使します。

そんなギオニスの特殊なプレースタイルを支えているのがフットワーク。優れたフットワークでフォアやミドルのボールもバックカットにしてしまいます。かといって、フォアの厳しいところに攻めれば攻撃選手顔負けの強烈なパワードライブでカウンターを食らってしまいます。非常にトリッキーであり、オリジナリティに溢れた選手です。個人的にはとても大好きな選手ですね。

とはいえ、水谷選手はここで負けるわけにはもちろんいきません。水谷選手のウイークポイントの一つと言われているのがカットマン対策。昔からカットマン攻略が課題と言われてきました。そんな中でこのオリンピックの初戦で今では珍しいカットマンと当たるか?と思わず思ってしまいましたが、水谷選手の戦い方は却って分かりやすいかもしれません。

フォアを攻めて打ち合いに持ち込む。これしかないですよね。カット打ちに自信がある選手ならば、ギオニスのバック狙いが正解かもしれませんが、ギオニスのバックカットの回転は凄いです。かなりのパワードライブでなければ打ち抜けないでしょう。

となれば、フォアを攻めてラリーに持ち込むという戦術がベストです。ラリーになれば水谷選手のものでしょう。戦術を徹底させれば勝てると思いますね。

過去6戦全勝のランキング15位・唐鵬が4回戦の相手か?

4回戦で対戦が予想されるのが、香港の世界ランキング15位、こちらも35歳のベテラン・唐鵬です。

水谷にとっては実に相性のいい相手と言えます。通算の対戦成績は水谷の6戦全勝。一度も負けた事がありません。しかも直近の3試合は全てストレート勝ち。1セットも落としていないのです。

ラケットはシェークハンドを使用。ラバーはフォア面裏ソフト、バック面表ソフト使用の前陣速攻型です。フォアの強烈なドライブとバックのブロック、カウンターで素早い攻めが身上です。

水谷選手の攻守自在のオールラウンドにとっては最もフィットしやすい相手と言えますね。前陣速攻タイプの選手は長いラリーに持ち込まれる事には慣れていません。早い決着が生命線です。

水谷選手がいつも通りラリー戦に持ち込めれば絶対有利な状況が作れるはずですし、試合の主導権を握れるでしょう。相手は思い切った作戦に出るかもしれませんが、素早く対応する事が出来れば勝利に近付けると思いますね。初戦のギオニスよりは格段に戦いやすい相手と言えるかもしれません。

準々決勝は6戦全勝のフレイタスか1勝0敗のゴジか?

4回戦の後はいよいよベスト8、準々決勝となります。ここの対戦相手が少し読みにくいですね。

対戦候補はポルトガルの世界ランク11位フレイタスか、フランスの世界ランク17位ゴジか。実力的にはほぼ互角の選手です。今がまさに選手としてピークを迎えている感のある28歳のフレイタスと、22歳で伸び盛りのゴジ。安定感ならフレイタスですし、勢いと伸びしろならゴジでしょう。

ちなみに水谷準選手との通算対戦成績は、フレイタスとが水谷の6戦6勝、ゴジとが水谷の1勝0敗です。どちらにも水谷選手は一度も負けていません。

どちらの選手もヨーロッパの選手らしく、前陣~中陣でのドライブ攻撃型ですね。非常にオーソドックスな選手と言えます。

水谷選手の得意なラリー戦にがっつり付き合ってくれるタイプの選手です(笑)。

ここも普段通りの水谷選手の力が発揮できれば勝ち上がれると思います。ただしゴジとは2013年以来対戦がなく、その間にゴジが急成長した事を考えると、フレイタスの方がベターな対戦相手と言えるかもしれません。

メダルをかけた大一番は世界王者・馬龍で間違いなし!13戦目で初白星を!

そして準決勝に進出すれば、そこに待ち受けるのは現世界王者、世界ランキング堂々の1位・中国の馬龍(マロン/まりゅう)です。

とにかく弱点がありません。パワードライブは威力満点であり、スピード勝負でも強く、サーブも強力、チキータを始めとしたレシーブ技術も超一流です。少し前までは精神的に少しひ弱な部分が見られたのですが、大舞台の経験を積むうちにその唯一の弱点も解消されつつあります。

ちなみに水谷選手との対戦成績は、水谷選手の0勝12敗。一度も勝てていないのです。2010年以降の8戦は2セット以上を取れていないという圧倒的な差を見せつけられています(3戦は5セットマッチ)。

付け入るスキがあるとすれば、馬龍の精神面での弱点がこのオリンピックという一世一代の大舞台で顔をのぞかせる事でしょうか。

ロンドンオリンピックでは団体戦メンバーとして金メダルを獲得しましたが、シングルスには出場していません。団体のプレッシャーとシングルスのプレッシャーは全く違うものです。

特に今回は世界王者として、金メダル当然という重圧の中でのプレーとなります。以前の精神力の弱さが顔を見せる事は十分に考えられます。

水谷選手としては、そこに付け入る事が出来るかどうか。そのチャンスを生かせれば対馬龍初勝利も見えてくるでしょう。

とにかくここまで来れば失うものはありません。思い切って水谷準の卓球を出し切って欲しいですね。

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世界ランキング22位丹羽孝希 ベスト8で中国張継科との対戦か?

3回戦の世界ランキング20位フェゲル戦はスピードを生かした攻撃を

丹羽孝希選手は16シード以内に入れなかったので、2回戦からの登場となります。

その2回戦では世界ランク79位のチェコ・プロコプコフ選手と同120位のトリオラ選手(ナイジェリア)の勝者と対戦します。まあここは問題なく勝ち抜けるでしょう。

3回戦からは上位シード選手との対戦となります。ここからが本番です。

3回戦では世界ランキング20位のオーストリア・フェゲル選手との対戦となります。

丹羽孝希選手は台から離れずに前陣で打点の高いドライブで勝負するタイプ、フェガール選手は中陣からのパワードライブで勝負するタイプです。丹羽のスピードとフェガールのパワーという図式になるでしょう。まさにアジア対ヨーロッパという縮図ですね。

今年1月に行われたITTFワールドツアーのドイツオープンで両者は戦っており、その時は丹羽選手がスピードで圧倒。相手を前後左右に揺さぶって4-1の完勝を収めています。

世界ランキング的には上位選手となりますが、丹羽選手にとっては比較的戦いやすい相手と言えそうです。ドイツオープンの時のような戦い方が出来れば問題ないでしょう。

4回戦黄鎮廷との対戦は卓球の醍醐味が詰まった超攻撃戦か

4回戦で対戦が濃厚なのが、香港の世界ランク8位、黄鎮廷(ウォン・チャンティン)。バリバリのトッププレイヤーです。

この選手も個人的には非常に好きな選手です。理由は今や世界的には絶滅危惧種となっているペンホルダーの選手だからです(学生時代日本式ペンホルダー使ってたんで汗)。

ペンホルダーの特徴である強烈なフォアハンドに加えて、裏面を使うバックハンドもシェークハンドの選手に劣らぬ威力を誇ります。現在世界ランク3位の許シン(中国)とともにペンホルダー選手の中でも最高峰に位置する選手です。

丹羽選手とのこれまでの対戦成績は丹羽選手の0勝1敗。この唯一の対戦は、フルセットの激闘の末に3-4で丹羽選手が敗れたスペインオープンです。

対戦試合が1試合のみ、しかもフルセットの互角の戦いという事で、ここは激しい戦いが繰り広げられる事でしょう。丹羽選手の勝利のポイントは、黄選手の強烈なフォアハンドをいかに封じるか。バックを基本に攻めてバックに意識を集中させ、フォアの厳しいコースに打ち込むといった戦略的戦いが要求されるでしょう。まともにフォアを打たせたら相手のペースになってしまいます。

敢えてフォアを打たせて丹羽選手得意のカウンターで仕留めるといったリスキーな戦術も試合中に取り入れる必要もあるかもしれません。どちらにしても超攻撃的な選手同士の究極の打撃戦が見られる事でしょう。

ロンドン金メダリスト、中国の張継科恐れるに足らず!フォアミドル攻めで勝機を!

準々決勝で丹羽選手を待ち受けるであろう選手が、ロンドンオリンピック金メダリスト、現在世界ランキング4位の中国・張継科(ジャン・ジイカ/ちょうけいか)です。

張継科選手と丹羽孝希選手との対戦成績は丹羽選手の0勝2敗。

しかし最後の対戦は3年以上前の話であり、当時の張継科はまさに全盛期でした。

現在も世界最高峰の選手である事は間違いありませんが、間違いなく当時より力は落ちていると思います。実際に今年6月の韓国オープンでも初戦でチャイニーズ・タイペイの陳建安に敗れるなど、取りこぼしが目立っています。

正直、中国のシングルス選手の選考は謎だらけですね。女子は世界ランク1位の劉詩雯(リュウ・シウェン/りゅうしぶん)や3位の朱雨玲(ジュ・ユーリン/しゅうれい)が選ばれずにランキング5位の李暁霞(りぎょうか/リシャオシア)が選ばれています。

男子も2位の樊振東(ファン・ジェンドン/さいしんとう)や3位の許昕(シュ・シン/きょきん)が選ばれずに4位のこの張継科が選ばれています。

どちらもロンドンオリンピックシングルスチャンピオンという事で実績を買ったのでしょうが、海外の選手たちにしてみれば世界ランク上位の上り調子の選手の方が怖いと思いますね。

とまあ、話が脱線してしまいましたが(笑)、今の張継科であれば丹羽孝希にもチャンスは大いにあると思います。

張継科の代名詞といえば世界一のバックハンド技術。ではフォアを攻めるかと言われれば、フォアも強烈ですね。やはりシェークハンド選手と戦う際の基本ともいえるミドルを中心に攻める事が勝利の近道だと思います。特にフォアミドルですね。ここだとそう厳しい角度はつけられないはずです。丹羽選手の反射神経であれば、強い打球が来ても対応できるでしょう。ここを意識させることが出来ればフォア、バックへの打球も生きてくるはずです。

ここまで勝ち進んだのであれば、この張継科ともしっかり戦えるはずです。日本人選手の中で最も中国選手に強いというところを改めて世界に示してほしいですね。

世界5位のオフチャロフ戦は相手サーブに対するレシーブがポイント

準決勝は順当にいけば、世界5位のドイツ・オフチャロフでしょうか。

このオフチャロフと丹羽孝希選手の対戦は丹羽選手の0勝4敗。丹羽選手にとっては天敵と言ってもいい存在なのがこのオフチャロフです。

彼の持ち味は変幻自在のサーブ。フォア、バックどちらからでも切れ味抜群で変化の読みにくいサーブを同じモーションから使い分けます。このサービスでレシーブを乱しての3球目攻撃というのが大きな得点パターンです。

さらにヨーロッパの選手らしく中陣からの両ハンドドライブも強烈で、しかも守備力も高いです。後陣に下がって凌ぎながら一発のカウンターで逆転するというパターンも得意としています。

丹羽選手が勝機を見出すためにはオフチャロフのサーブの回転を見極めてしっかりレシーブする事です。データは山ほどあるはずですから、しっかり研究して戦えば互角の勝負に持ち込めるでしょう。

確かにオフチャロフは強いですが、馬龍や許昕を破った事のある丹羽選手にとってみれば勝てない相手ではありません。中国選手に比べればなんてことないというくらいの気持ちで臨んでほしいですね。

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