新日本プロレス柴田勝頼と本間朋晃の大ケガに対する中邑真輔(なかむらしんすけ)発言に見る昭和時代との違い

わたしが小学生の頃は、よく学校の休憩時間や放課後などに友達なんかとプロレスごっこで盛り上がったものです。今の子供たちはどうなんでしょうか?

当時のクラスの男の子たちは、タイガーマスクブーム真っ只中という事もあり、ほとんどの子はプロレスに詳しかったですね。故にプロレスごっこが成り立ったというわけです(笑)。

しかしプロレス技はいうまでもなく、一つ間違えば危険なものが多く、子供がむやみにかけたりかけられたりするのはとても危険でした。今考えてもぞっとする部分は正直ありましたね。そんな危険を伴うプロレスですが、最近は試合中の大きな事故が目立っているようです。

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DDTで頚髄(けいずい)損傷の大けがを負った本間朋晃(ほんまともあき)選手

最近のプロレスの試合中のケガといえば、まず思い浮かぶのが新日本プロレスの本間朋晃(ほんまともあき)選手です。

新日本プロレスの人気プロレスラー、本間朋晃選手は3月3日の沖縄での試合中、邪道選手のDDTを受けた際に中心性頸髄(けいずい)損傷の大けがを負い、長期離脱を余儀なくされました。

頚髄損傷といえば、最悪の場合は全身不随で首から下が動かせなくなる可能性もある大けがです。プロレスラーではありませんが、自民党の谷垣禎一幹事長(当時)が2016年の8月に趣味の自転車運転中に転倒して長期療養に追い込まれたことで注目されました。ちなみに、ケガから8ヶ月以上を経た現段階でも谷垣議員は療養中であり、まだどのような状態なのかも不明です。

ちなみにDDTという技は、技をかける選手がかけられる選手をフロントヘッドロックにとらえ、かけられる選手の頭を脇に抱え込んだまま後に倒れこむことで、相手の頭を脳天からマットに打ち付けるという、プロレス界でも比較的スタンダードな技です。下手をすればかける選手の体重が相手の頭、首にかかるので受け身をしっかりとらないと危険極まりない技といえるでしょう。

ちなみに、本間選手は徐々に手や足が動くようになっているようです。とりあえず最悪の状態では無さそうで、一安心ですね。大好きな選手なので、絶対にリングに戻ってきてほしいです。

試合後に急性硬膜下血腫で緊急手術を行った柴田勝頼(しばたかつより)選手

続いては、本間選手と同じく新日本プロレスの柴田勝頼(しばたかつより)選手。

親日の柴田勝頼選手は、本間選手のケガから約1か月後の4月9日の両国大会でのオカダカズチカ選手との試合で38分09秒の大激闘を演じ、試合後に戻った控室で体調を崩し、救急車で病院へと運ばれて急性硬膜下血腫(きゅうせいこうまくかけっしゅ)と診断され、10日に頭蓋内の血種を取り除く緊急手術を受けたそうです。復帰は現在のところ未定であり、今後の状態を見ながら判断していくという事なのだそうです。

急性硬膜下血腫といえば脳挫傷や外傷性クモ膜下出血を伴う事も多く、予後が悪い非常に危険な病気です。

その後の柴田選手の容体としては、意識はハッキリとしているらしいですが、視力や聴力に障害がある状態らしく、5月2日には最初の手術で取り外してある頭蓋骨の一部を元に戻す予定であるとのことです。かなり壮絶な闘病となっているようです。

とにかく再度の手術が成功し、少しでも以前の身体状態に近づく事を祈るばかりです。

数十年前とは比べ物にならないほど危険に進化しているプロレス技の数々

頚髄損傷と硬膜下血腫。どちらも下手をすれば命に関わり、後遺症の可能性も高い、非常に危険な病気です。この重篤な状態に、プロレス最大手の新日本プロレスのトップレスラーがほぼ同時期に試合中の事故で陥ったというのは、プロレスファンのみならず、一般ニュースでも大きく取り上げられるほどショッキングなニュースでした。

プロレスが非常に危険なものであるという事は、プロレスファンや、これまでにプロレスごっこなどでプロレスに親しんできた人間だったら少なからず理解している事だと思います。

特に、本間朋晃選手のケガの原因となったDDTなどは、素人や子どもたちが遊び半分でやるような技ではないですね。

ちなみにこのDDTという技はわたしが子供の頃にはなかった技ですね。

思えばわたしたちが子どもでプロレスごっこをやってた頃は、フライングクロスチョップだとか、スピニングトゥホールド、コブラツイストやウエスタンラリアットなんかが主流でしたから、子供も真似しやすかったんですよね。バックドロップやブレーンバスターがフィニッシュホールドになってた、ある意味平和な(?)時代でした。

それを考えると、今のプロレス技の進化は凄いです。本当に今のプロレスラーは凄いと思いますね。と同時に、恐ろしく危険な状況で戦っているんだとも。

わたしの子供時代とは比べ物にならないくらいにとにかく試合時間は長くそれゆえ消耗度も激しい、そのうえ技の難易度・レベルは高くかける方も受ける方も少しのミスも許されません。とにかく試合における危険度は間違いなく昔の数倍にもなっていると思いますね。

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WWE所属の中邑真輔(なかむらしんすけ)が呈するプロレス界への苦言の重み

ちなみにこの2つの試合中の大けがに関して、元新日本プロレス所属のプロレスラーで、現在はアメリカの最大手団体であるWWEで活躍している中邑真輔(なかむらしんすけ)選手も言及しています。

中邑は先日に行われた日本のメディアとの合同電話インタビューで、「最近の日本のスタイルというかトレンドというか、危険な技の応酬で、立て続けに重傷者が出てきている。各レスラーが危険な技、リスクを顧みない試合の構成についてもう一度考える時期なんじゃないかと思う」と、日本のプロレス界が危険な傾向にあると指摘し、自制の必要性を唱えたのだ。

デイリースポーツ

昨年まで新日本プロレスのエース的ポジションにいた選手のコメントだけに、重みがありますね。

確かにどんどん試合が過激になっていて、選手への危険度が高まってきているというのは年々感じます。

しかし、プロレスラーという職業は試合相手との勝負と同時に、見ている観客、視聴者との勝負を義務付けられた職業でもあります。いかに観客を満足させるか、いかに観客を感動させるか、いかに観客に感動してもらうか、それが試合相手との勝負以上に重要です。

それを考えると、見ている観客や視聴者、つまりわたし達の求めるプロレス像というものも今のものとは少し変える必要があるのではと思います。わたしたちファンの側がプロレスラーのストッパーになるという考え方も必要なのではないかと考えてしまいましたね。

永田裕志が語った、レスラーが決して目指してはならない究極のプロレス試合とは?

さらに、新日本プロレスに所属している現役レスラーである永田裕志(ながたゆうじ)選手もこのようなコメントを発しています。

中邑の発言の後、新日本プロレスの永田裕志にも考えを聞いた。今年でデビュー25年を迎える大ベテランも「このところ、いい試合、壮絶な試合と言われるものが、そのような傾向になりつつある。いい例が1月4日のオカダとケニー。あの試合はすばらしいと思う。ただ、あれを目指してはダメ。あの試合は世界的にも話題になっているけど、違うととらえてほしい」と語り、中邑と同意見だった。

デイリースポーツ

永田選手の語るオカダとケニーの試合というのは、オカダカズチカ選手とケニー・オメガ選手のIWGPタイトルマッチ。近代プロレスの迫力、凄さと恐ろしさがすべて詰め込まれた強烈な試合でした。レベルが恐ろしく高いのですが、同時に一歩間違えたら・・と思わせられるほどの試合でしたね。

永田選手はそんなオカダとオメガの試合を当たり前だと思わないでくれとファンに言っているのです。レスラーにもあの試合を目指すべきではないといっています。

やはり、プロレスラーは日々進化し続け、過激になり続ける試合内容にストップをかける必要があるのは間違いないでしょう。そして、ファンもそんな風潮を理解して後押しする空気を作り出す必要があるのではないでしょうか。もうその時期に来ているのでしょう。

プロレスとは、極限まで鍛えられた最強の戦士たちが極限の戦いを見せるものです。しかしその極限の戦士たちの限界を超える戦いのレベルに達してしまっている現在、やはり待ったをかけるのにファンの理解が必要なのではないでしょうか。

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