“中国キラー”マツケン(松平健太)復活!リオ五輪代表を逃した天才は東京五輪で雪辱!世界卓球代表はその前哨戦

日本卓球界を代表するスター選手であり天才が、ついに復活の狼煙をあげました。

2016年12月に行われた世界卓球2017ドュッセルドルフ大会の代表を決める男子日本選手選考会に優勝した松平健太選手の事です。

惜しくも今夏のリオデジャネイロオリンピックの代表は逃してしまった松平健太選手ですが、来年5月に開幕する世界卓球の出場を、日本男子では一番乗りで決めたのです。

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世界ランキング18位・松平健太(まつだいらけんた)のプロフィール

まずは、松平健太選手のプロフィールをご紹介しましょう。

生年月日 :1991年4月11日生まれの25歳
出 身 地:石川県七尾市
身   長:169cm
体   重:62kg
血 液 型:B型
効 き 腕:右
所属事務所:ホリプロ
兄   妹:松平賢二(兄)、松平志穂(妹:共に卓球選手)
グリップ :シェークハンド
ラ バ ー:表面:裏ソフト、裏面:裏ソフト
タ イ プ:前陣ドライブ型
世界ランク:18位(2016年12月時点)

現在の世界ランキングは18位。この順位は5位の水谷準、17位の丹羽孝希に続いて日本人では3番目に上位となるランキングです。

リオ五輪団体戦代表となり銀メダル獲得に大きく貢献した吉村真晴が27位、世界卓球2016で団体戦銀メダルの主力として活躍した大島祐哉が39位だという事を考えれば、このランキングは素直に凄いというべきであり、その意味では選考会優勝で世界卓球の代表内定一番乗りという結果も順当といってもいいですよね。

日本人の世界ジュニアシングルス優勝は松平の他に丹羽孝希、張本智和のみ

松平健太といえば、その代名詞は“天才”。リオ五輪代表として団体・個人のメンバーとなった丹羽孝希選手にもしばしば使われる形容詞ですが、元祖はこの松平健太選手です。

2003年に始まった世界ジュニア卓球選手権。その歴史の中で男子シングルスで優勝して金メダルを獲得した日本人はわずかに3人。

2011年の丹羽孝希、今年2016年の張本智和、そして2006年の松平健太。この三名だけなのです。

男子よりも一足早くオリンピックでメダルを獲得した日本女子選手に至っては誰も優勝した選手がいません。この三人がどれだけ凄いかこれだけ見てもお分かりいただけるのではないでしょうか。

2011年優勝の丹羽孝希選手はその後順調に成長して今や男子卓球界では大エース・水谷準を追う一番手となりましたし、今年優勝した張本智和選手はいずれは日本卓球界を背負って立つ事間違いなしの逸材と誰もが口を揃えるほどの選手です。

そしてこの松平健太選手も若い頃より天才の名をほしいままにし、エース水谷準の後釜はこの選手と言われ続けてきたほどの才能を持つ選手なのです。

松平健太という選手のポテンシャルを世界に見せつけたのは彼が18歳の時の世界卓球選手権2009横浜大会の男子シングルス。

この大会での松平健太選手は4回戦で敗退し、ベスト16という結果に終わったものの、世界を注目させたのはその敗れた4回戦でした。

相手は当時世界最強と謳われた、前年2008年北京五輪男子シングルス金メダリストの世界王者・馬琳(まりん)。この圧倒的格上の王者に対して松平健太選手は1-3という劣勢から2ゲームを奪い返して3-3に追いつき、ファイナルゲームに勝負を持ち込みます。最後は力尽きて3-4で敗れましたが、最終ゲームも一時はリードを奪うなど、世界チャンピオン・馬琳をあと一歩まで追い詰める互角の戦いを見せたのです。

この戦いに試合後の馬琳は松平選手を「素晴らしい潜在能力を持った選手」と褒めたたえ、「今後の中国代表にとっての脅威となる」といい、「研究しなければならない」と警鐘を鳴らす程でした。

圧倒的な力を誇る卓球王国・中国の世界王者にここまで言わせるほどに松平健太という選手は世界に認められていたのです。

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天才と呼ばれるマツケンの真骨頂 馬琳、サムソノフを撃破した世界卓球パリ大会

しかしその後の松平健太選手はスランプに陥ります。国際大会や全日本卓球などでも勝てない日々が続き、世界ランキングは思ったように上がりませんでした。

そんな松平健太選手が再浮上したのが、またもや世界卓球。2013年のフランス・パリ大会でした。

男子シングルスに出場した松平健太選手は、2回戦で早くも中国の元王者・馬琳と対戦。4-1という圧勝で、馬琳有利というのが圧倒的だった下馬評を見事覆すジャイアントキリングを演じました。まさに相手を寄せ付けない完璧な試合運びでした。続く3回戦では福原愛選手との結婚で日本でもお馴染みの台湾・江宏傑(こうこうけつ/ジャン・ホンジェ)選手を4.2で降してベスト16に進出。

そしてベスト16では当時はティモ・ボル(ドイツ)とともにヨーロッパの最高峰の選手であったサムソノフ(ベラルーシ)と対戦します。取りつ取られつの息詰まる熱戦となったこの試合、3-3で迎えた最終第7ゲームを松平健太が制し、見事に日本人でただ一人のベスト8進出を決めたのです。

準々決勝ではリオ五輪団体金メダルメンバーともなった中国の許昕(きょきん/シューシン)に敗れましたが、この見事な戦いぶりは、日本のみならず海外にも天才松平健太復活を印象付けました。これらの活躍によってこの年の12月には世界ランクを自己最高となる15位まで引き上げた松平健太選手。次のリオオリンピックでは間違いなく主力になる事を日本のファンも関係者も確信していたはずです。

しかしこれ以降はまたも好不調の波が激しくなり、世界ランキングは上下を繰り返すようになります。世界卓球2016には選考会で優勝してメンバー入りしたものの、その後のリオ五輪代表は、世界ランキング上位の水谷、丹羽、吉村にランキングで及ばずに悔しい代表選外となってしまいました。

しかしリオ五輪後の11月のITTFワールドツアーのオーストリア大会では悲願のITTFツアーでのシングルス初優勝を飾り、その約1か月後の世界卓球選考会でも優勝して世界卓球男子シングルス出場を内定させたのです。

元祖天才・松平健太がリオオリンピックの悔しさをバネに完全復活を遂げたのです。

中国選手の天敵、一撃必殺のカウンターショット 台上技術にも優れる前陣ドライブ型

天才という呼び名を欲しいままにし、あの王国中国にも警戒されている松平健太とはいったいどのような選手なのでしょうか。

松平健太選手は裏ソフト+裏ソフトのシェークハンド攻撃型ですが、そのプレースタイルはドライブ攻撃型というよりも前陣速攻型に近いスタイルです。ほとんど台から下がらず卓球台に近い位置でプレーするタイプですね。

中陣あたりに下がって強烈なパワードライブで攻めてくる馬龍選手やヨーロッパのパワードライバーや、サムソノフや水谷準選手のように時には後陣に下がり、攻守を織り交ぜて戦うオールラウンダーでもありません。タイプ的には同じ日本の丹羽孝希選手に近いタイプといえるかもしれません。

前陣に張って戦うという事は、当然相手の打球を速い地点で打ち返さなければなりません。いわゆるカウンターというやつです。

これは先天的な反射神経やタイミングの取り方などの生まれ持っての卓球センスが大きく問われる戦法です。だからこそ、丹羽孝希選手や松平健太選手が天才と呼ばれるのです。

前陣でのカウンターももちろんですが、レシーブもチキータやフリック、ストップなどの台上技術が巧みで、4球目攻撃も大きな武器として期待できるほどの技術力を誇ります。

サービスも多彩で三球目攻撃も大きな得点源なのですが、一時期松平健太選手の代名詞ともなったしゃがみ込みサーブ、通称“マツケンサーブ”は最近は封印傾向にあります。これは身体の成長に伴い、相手台上で2バウンド以上するショートサーブが出しにくくなったからだといわれていますね。しかしそれを抜きにしても非常に多種多様なサーブを誇っています。

中国の選手が最も嫌がるのは実はこの松平健太選手や丹羽孝希選手のようなプレースタイルです。

長いラリー戦や三球目、四球目攻撃が中国選手の得点源なのですが、松平健太選手らのような速攻タイプは長いラリーにはなりにくいですし、相手の一撃必殺の3球目、4球目攻撃をこれまた一撃必殺のカウンターでいとも簡単にポイントしてしまうという、中国選手にとっては自分たちの長所を短所に変えられてしまうというスタイルなのです。

打倒中国のためにはこの松平健太選手は必要不可欠な存在であるとも言えます。その意味では世界卓球に向けてのマツケン復活の兆しは、日本卓球界にとってもとても大きいと思いますね。

リオオリンピック代表落選の悔しさは東京オリンピックで

リオ五輪では、水谷準選手が日本卓球界史上初となるシングルスでの銅メダルを獲得。さらに男子団体では男子団体史上初のメダルとなった銀メダルを獲得。

大エースの水谷準選手は団体戦で無敗の全勝を記録し、個人戦では敗れたとはいえ、世界一の馬龍を相手に“神ラリー”を演じるなど、リオオリンピックを契機に日本男子卓球界に対する世間一般の注目度は飛躍的に上がりました。

世界ジュニアを制し、早くから日本卓球界を背負って立つといわれてきた松平健太選手にとって、リオ五輪の代表落ちがどれだけ悔しかったかはわたしたちの想像を絶するものがあったことでしょう。

しかし天才・松平健太は見事に復活しました。

水谷準が国民的ヒーローとなり、丹羽孝希、吉村真晴もオリンピックメダリストの称号を手に入れた今、待ち望まれるのは天才・松平健太の復活。そしてそれを見事に選考会優勝という形でマツケンが証明してくれました。

年齢的にも上には水谷準、すぐ下には丹羽孝希、吉村真晴、大島祐哉らがおり、さらにその下には怪物・張本智和という超大物も控えています。

しかしリオ五輪を逃したマツケンにとって、次の大目標は既に東京五輪に向いているはず。そしてそのマツケン逆襲の第一歩こそが世界卓球2017になるはずです。

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