【リオ五輪】柔道男子は「高藤スペシャル」・高藤直寿、女子は払い腰・近藤亜美の金メダル有力候補が登場!

いよいよ開幕のリオオリンピック。

メダルラッシュが期待される日本選手団ですが、その中でもメダル量産の期待が高まるのが、日本のお家芸・柔道。

開会式直後の8月6日(土)の柔道競技の日本人選手紹介や見どころ、海外のライバルたちなどをご紹介したいと思います。

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男子60kg級・高藤直寿(たかとうなおひさ) 「高藤スペシャル」で金メダル獲り!

プロフィール

生年月日:1993年(平成5年)5月30日生まれの23歳
出  身:栃木県下野市
身  長:160cm
階  級:60kg級
出身校 :東海大学
所  属:パーク24
家  族:妻(元柔道選手の牧奈津美)と一子(男子)

大学時代の恩師、日本代表監督も認める天才肌

いきなり柔道初日の60kg級に登場する高藤直寿選手。

そのスタイルはまさに天才。東海大学時代の恩師・上水研一朗監督は高藤を称して

「一言でいうと天才。高藤の柔道は他のどの選手にも真似出来ない」

と語っています。

日本代表監督の井上康生監督も、

「相手が左に力を入れると右に瞬時に切り替えして投げる。ああいう動きは彼特有の勝負勘であり、柔道スタイル」

と賛辞の言葉を送っています。

プライベートでは元柔道強化選手であった4歳年上の牧奈津美さんと2014年、東海大学在学中に結婚。1歳10か月になる男の子と、元アスリートとして夫を支える妻のために金メダルをとモチベーションも最高潮に高まっています。

人一倍研究熱心で努力を怠らない天才・高藤直寿

しかし、高藤はただの天才ではありません。

本人が「試合をするよりも試合を見て研究する方が好き」というほどの研究家でもあります。高藤独自のオリジナル柔道は日々の努力によって培われたものなのです。

相手の動きを瞬時に察知し、臨機応変に対応できる天性の才能に加え、日々自分自身、そして相手選手を研究する事を決して怠らないのです。

古代中国の孫子の兵法に、

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」

の故事がありますが、まさに高藤直寿という選手を見ているとその通りだと思わされますね。

天才が人一倍努力すれば、それは強いに決まっているのです。

長身選手も苦にしない必殺技「高藤スペシャル」

高藤直寿は、これまで世界柔道、グランドスラム、ワールドマスターズなどの主要国際大会で通算9つの金メダルを獲得しているこの階級で最も実績を残している選手です。

2013年の世界選手権制覇以降、高藤が敗れた国際試合は3試合のみ。この階級では屈指の実績と安定感と言えます。

今年5月のワールドマスターズではまさかの初戦敗退を喫し関係者に緊張が走りましたが、この敗因は減量失敗にあるという事がはっきりしています。万全の状態で迎えた試合は安心して見ていられるでしょう。

身長が160cmと小柄ですが、長身選手に対しても必殺技を持っています。それが「高藤スペシャル」です。

「高藤スペシャル」とは、奥襟をつかんできた相手に対してわざと体を密着させ、背中をつけて相手を抱えながら回転させて投げるというものです。奥襟をつかんだ相手は完全に組み手で勝っていると思っている状態からの逆襲を食らうという訳です。

努力家の天才。かつて野村忠宏が3大会連続金メダルを獲得した伝統の階級に、野村に匹敵する才能を持った新たなスターが誕生するのはもうすぐです。

スメトフ、キム・ウォンジンも強いがロシアのムラトノフの一発が怖い

高藤直寿が大本命といえるこの柔道男子60kg級ですが、海外選手たちはどうでしょうか。

対抗馬の一番手は高藤が欠場した昨年の世界選手権で優勝したカザフスタンのスメトフ。高藤と同じく小柄ながら、足技を始めとした技のキレとスピードで勝負するタイプです。厄介な相手ですが、高藤とスメトフとの対戦成績は高藤の4勝0敗。高藤にとっては非常に相性の良い相手と言えます。

二番手はこの階級で伝統的に強い韓国のキム・ウォンジン。最近は非常に安定した成績を残しており、こちらも実績的には高藤の前に立ちはだかるライバルと言えるでしょうが、この選手もスメトフと同様、高藤に対しては過去0勝4敗と一度も勝てていません。

実績的にはスメトフ、キムに劣りますが、高藤にとっては最もやりにくい相手になるかもしれないのがロシアのムドラノフ。170cmとこの階級では長身の部類に入る選手であり、高藤との対戦でも1勝3敗と、高藤に一度土をつけている選手です。

その他では韓国とともにこの階級で強さを誇るモンゴルの新鋭・ツォグトバータルあたりにダークホースの雰囲気が漂います。

油断は禁物ですが、上位陣との対戦を見てもやはり高藤有利は動かせないでしょう。後は一か八かの一発に気をつければ必ずや結果はついてくると思います。

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女子48kg級・近藤亜美 浅見八瑠奈(あさみはるな)との激戦を制して金メダルへ!

プロフィール

生年月日 :1995年(平成7年)5月9日生まれの21歳
出   身:愛知県名古屋市
身   長:156cm
階   級:48kg級
出 身 校:大成高校
所   属:三井住友海上
好   物:ガリガリ君(ソーダ味とぶどう味)
理想の男性:大相撲横綱・白鵬

浅見八瑠奈との壮絶な代表争い 無念の浅見のためにもリオでは金メダルを

同日に行われる男子60kg級に出場する高藤直寿選手と同じく、この近藤亜美選手も「天才」の異名をとる選手です。アテネ五輪、北京五輪で女子63kg級連続金メダルを獲得した谷本歩実選手は道場の先輩にあたり、谷本選手の金メダルに触れさせてもらった事で本格的に柔道に目覚めた21歳の世界女王です。

2014年の世界選手権を制した時の近藤選手はまだ若干19歳。十代での世界王者は、伝統ある日本女子柔道界でもわずか4人目という快挙でした。これによって一躍リオオリンピックの新星として注目された近藤亜美選手ですが、リオに出場するためには、この階級の大きな壁を打ち破らなければなりませんでした。

その壁とはこの女子柔道48kg級の第一人者、浅見八瑠奈(あさみはるな)選手。リオへ賭ける思いはこの浅見選手も強く、同階級のライバルであった福見友子選手にロンドンで阻まれた五輪出場は浅見選手の悲願でもありました。

浅見との熾烈なリオ代表争いは、結局浅見との直接対決に2勝1敗と勝ち越した近藤亜美に軍配が上がりました。

8年近くに渡ってこの階級の第一人者として世界と戦ってきましたが、ついにオリンピック出場を果たせなかった浅見選手の想いも背負って、近藤選手は戦うリオ五輪となるでしょう。

払い腰は海外選手の脅威 鬼門となっている初戦を突破すれば一気に金メダルか?

近藤選手の得意技といえば、何といっても切れ味鋭い払い腰でしょう。

オリジナル技ではないかと思うほどの意表を突いたタイミング、そしてエキセントリックなフォームから繰り出される払い腰は海外選手にとってはまさに恐るべき技です。

払い腰に加えて、巴投げや肩車なども得意としており、寝技も強いという、まさにオールマイティな強さを誇る近藤選手。

しかし、代名詞ともいえる払い腰は海外選手に研究されて、昨年の世界選手権以降は海外の試合で3度初戦敗退を喫するなど不調に陥った時期もありました。リオへ向けて不安視する声も出ていましたが、今年は選抜体重別、ワールドマスターズで優勝。非常にいい状態でリオオリンピック開幕を迎える事が出来そうです。

気になるのはやはり初戦の戦い方。慎重に、しかしそれでいてアグレッシブに初戦を戦えるかというのがポイントになりそうです。初戦を乗り切れば乗ってくるはずです。実力的にはこの階級でもトップクラスなのは間違いありません。

唯一の弱点ともいえる大会ごとの「ムラ」が出なければ、間違いなく金メダル争いをしてくれることでしょう。

地元ブラジルの大声援を受ける前回金メダリスト、メネゼスにホームの利あり

この階級で近藤亜美選手の一番の強敵となるであろう選手は地元ブラジルのロンドン金メダリスト、メネゼス選手でしょう。ロンドンの金メダル後は目立った活躍が出来ないでいましたが、ここにきて急上昇。今年は絶好調でリオを迎えます。地元の大声援を受けるこのオリンピックはホームゲームであり、それだけでも他選手よりも大きなアドバンテージとなるでしょう。

ただし、近藤選手はこのメネゼス選手に2戦2勝。しかもどちらも一本勝ちを収めています。相性はよく、やはり敵は地元の観衆が作る異様な雰囲気になるでしょう。

続くのがアルゼンチンの国民的スター・パレト選手。北京の銅メダリストでありながら、昨年の世界選手権で優勝するなど、息の長い活躍をする選手です。爆発力こそありませんが、非常に安定しており、試合巧者ぶりを如何なく発揮してしっかり勝ち切る事が出来る選手です。近藤選手との対戦は近藤選手の1勝0敗となっています。

その他ではモンゴルのムンフバット、カザフスタンのガルバドラフ、ベルギーのファンスニック、ハンガリーのチェルノビツキ辺りもメダル争いをする力は十分に持っている実力者たちです。

近藤亜美の出場する48kg級は女子全階級でも強豪がひしめくレベルの高い階級といえます。初戦から1試合たりとも楽な試合はないかもしれません。

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