吉田麻也は日本代表史上最高のセンターバック?プレースタイルや長所、弱点などから考察

イングランドプレミアリーグのサウサンプトンに所属する日本代表不動のセンターバック、吉田麻也選手。

日本人選手の中でも、ゴールキーパーと並んで最も海外進出へのハードルが高いといわれているセンターバックとして、プレミアリーグへ移籍して早や5年目のシーズンを迎えています。

2016シーズンはカップ戦メインの起用に甘んじていますが、先日のリーグ杯では先発出場を果たして強豪アーセナルに対して完封勝利に貢献。素晴らしいロングフィードも披露するなど、MOM級の活躍として現地でも高評価を得ましたね。

21歳で日本代表デビューを飾り、今や不動の日本代表センターバックとして君臨する吉田麻也。しかし、香川真司、本田圭佑、岡崎慎司といった攻撃的な選手に比べれば、海外での試合はあまり大きく取り上げられません。日本歴代最強のCBに挙げられる程の実績を残す吉田麻也とはどんな選手なのでしょうか。

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吉田麻也(よしだまや)のプロフィール 意外なジェラード好き(笑)

吉田麻也選手の簡単なプロフィールです。

生年月日 :1988年8月24日生まれの28歳
出   身:長崎県長崎市
身   長:189cm
体   重:81kg
利 き 足:右足
ポジション:センターバック、サイドバック
結   婚:既婚
兄   弟:兄二人。三人兄弟の末っ子
好きな選手:スティーヴン・ジェラード

うーん、やっぱりデカいっすね、189cm。日本のサッカー選手でこれだけのサイズの選手ってほとんどいないので、それだけでも貴重な存在ですね。にしても、吉田麻也ってもう28になるんすか・・自分も年取るはずでさーね(遠い目)

そして意外なのが好きな選手。

リバプールのレジェンド、スティーヴン・ジェラード。

ディフェンダーやないんかいっ(笑)。ま、自分も大好きですけどね。カッコいいもんねぇ。

グランパスからVVV、そしてサウサンプトンへ 熾烈なレギュラー争いを繰り広げる

吉田麻也選手は長崎に生まれ、小学校2年生の時からサッカーを初めて地元の「南陵FC」(キャプ翼に出て来そうなカッコいい名前っすな笑)に入団します。小6の時に受験した名古屋グランパスのユースセレクションに倍率15倍以上の超難関にもかかわらず合格し、名古屋へ移住します。

高校は豊田高校へ進学し、全日本ユースに選ばれるなどトップカテゴリーで活躍し、2006年18歳の時に名古屋グランパストップチームへと昇格します。

これまでのポジションはボランチでしたが、トップチームではその身体能力を見込まれてセンターバックへコンバート。初年度からいきなり19試合に出場を果たします。2008年にはU23日本代表として北京五輪にも出場。グランパスでもストイコビッチ新監督の信頼を得て22試合に出場するなど、レギュラーとしての地位を固めていきます。

2009シーズンは完全にセンターバックとしてレギュラーに定着。名古屋DF陣の要といえる活躍を見せます。Jリーグシーズン閉幕後、冬の移籍市場でオランダのVVV(フェーフェーフェー)フェンローへと海外移籍を果たしました。

初年度は骨折により出場機会がありませんでしたが、2年目の2010-11シーズンには20試合に出場してアピールし、続く2011-12には完全にレギュラーポジションを奪います。DFでありながらチーム2位の5得点を上げるなど、完全にチームの中心選手となり、残留争いに苦しんだVVVのエールディビジ残留に大きく貢献します。

そして2012年の8月には昇格したばかりのイングランドプレミアリーグのサウサンプトンFCへ移籍。1年目からレギュラーに定着し、見事にチームを残留させることに成功します。

2年目以降は毎年のように入ってくる新入団選手との熾烈な定位置争いに苦しんでいますが、本職ではないサイドバックも無難にこなす等、ユーティリティ性も評価されてカップ戦を中心に一定数の試合には出場しているという状態が続いています。

ザックジャパン以降は不動のセンターバックとして君臨する日本代表

今や完全に日本代表DF陣の柱といってもいい吉田麻也選手ですが、彼のA代表での軌跡も振り返ってみましょう。

吉田麻也選手のA代表初招集は岡田武史監督時代の2009年12月のアジアカップ最終予選、イエメン戦でした。ただしこの試合は格下相手だったという事もあって、若手選手主体でのメンバー構成の中での選出でしたね。

吉田選手が本格的に代表として歩み始めたのが、アルベルト・ザッケローニ体制になってからです。W杯予選の次に重要なアジアカップメンバーとして招集されると、いきなり初戦のヨルダン戦で今野泰幸選手とセンターバックを組み、0-1で敗色濃厚だったアディショナルタイムに劇的な同点ゴールを決めるという活躍を見せました。ちなみにこのゴールが代表初ゴールとなります。

勢いに乗ってレギュラーポジションを確保した吉田選手は、ザックジャパンのアジアカップ制覇に貢献してザックジャパン不動のレギュラーの座を掴みます。

レギュラーとして迎えた2014ブラジルワールドカップでは、期待されながらも日本代表は0勝2敗1分でグループリーグ敗退。

その後もハビエル・アギーレ、ヴァヒド・ハリルホジッチに監督が変わりますが、今に至るまでケガでもない限りは不動のセンターバックとして日本守備陣の中心選手として代表に招集され続けています。

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プレースタイルにおける長所 近代サッカーのCBに必要な武器とは

吉田麻也選手のプレースタイルにおいて特筆すべきは最初に書いた通り、日本人CBの中では恵まれたそのフィジカルでしょう。

身長は189cmを誇ります。これは過去の日本代表史上最強とも呼ばれるCBコンビ、中澤佑二の187cm、田中マルクス闘莉王の185cmを凌ぐほどのサイズです。

当然空中戦には強いのですが、吉田麻也選手のストロングポイントは、それだけの大型選手でありながら、非常にキックの精度が高いという事です。

最終ラインから左右に正確なパスでボールを散らせますし、最前線のFWへのロングフィードの精度などは同じプレミアのセンターバックの中でもトップクラスだと思いますね。ボールを大切にするポゼッションサッカーを標榜するチームにおいてはこれらの特徴は大きな武器となります。

そしてもうひとつ大きなストロングポイント、それが戦術理解度の高さです。現代サッカーにおいては、マンツーマンディフェンスよりもゾーンディフェンスを重視する傾向が強いですよね。組織的な守備を構築するためにゾーンで守るというのはもはや当たり前となっています。

しかしゾーンで守る弱点は、マークの受け渡しや味方選手の距離感などを間違えれば簡単に破られるという欠点があります。その点において吉田選手の守備における戦術理解度の高さは大きな武器となっているのです。個人的にスペースのカバーや埋め方などは歴代の日本代表ディフェンダーでも一番上手だと思います。

さらにラインコントロールにも長けていますね。これも近代サッカーのセンターバックには必要不可欠なスキルです。現在のハリルジャパンでの吉田が統率する森重とのCBコンビのラインコントロールは、これもこれまでの日本代表歴代屈指だと思います。

ゾーン(スペース)での守備、ラインコントロール、さらに足元の技術、現代サッカーにおいて必要なスキルを全て身につけているといっても過言ではないセンターバックでしょう。

プレースタイルにおける弱点 吉田麻也はプレミア屈指のスピードスター?

上で吉田麻也という選手のプレースタイルにおける長所をあげましたが、当然弱点もあります。

吉田選手の一番のウイークポイントといえば、何度かファンやメディアからも指摘されている通り、「スピード対応」ではないでしょうか。

そういえば、少し前に吉田選手に関してこんなニュースが話題になっていました。

英紙「吉田麻也はウォルコットと同じ速さ」 7不思議として報じられる?

イングランドプレミアリーグの2016シーズンにおける選手の走行最高速度で、サウサンプトンの吉田麻也選手が時速34.78kmを記録し、プレミア屈指のスピードスターといわれているアーセナルのセオ・ウォルコットと並んで8位に入っているという話題です。

まあこれは確かにビックリしましたね(笑)。吉田選手の長年の課題はスピード不足だといわれてきましたので(苦笑)。

しかしこれは恐らく長い距離を走って加速した後のトップスピードとしての速度でしょう。加速すれば吉田選手の足は決して遅くはありません。課題として言われているスピードとは、「瞬発力」「アジリティ(俊敏性)」という点でのスピードです。いわゆる、相手を置き去りにするような初動のスピードですね。

サウサンプトンでも日本代表でも、1対1の守備になった時に相手に振り切られたり簡単に裏を取られたりという場面をよく見るのは、この相手の「アジリティ」に対応できないからという点が大きいのです。ゾーン(スペース)で守るのには長けている一方で、マンツーマンで守る局面においては、常にこの課題がつきまとっているというのは事実ですね。

あとは、たまに大きなミスを犯すという事。いわゆる「やらかし」ってやつですね。これに関しては集中力というメンタル的な部分が大きいですね。しかしこの部分に関しては近年は大分克服してきていると思います。

弱点は集中力と俊敏性。この2つの課題を克服できれば間違いなくプレミアの中位クラブ辺りではレギュラーに定着できるでしょう。

で、吉田麻也は日本史上最強のセンターバックなのか?

というわけで、結論です。

吉田麻也選手は日本歴代最高のセンターバックなのか?

答えはほとんど上に書いているようなものなのですが(苦笑)、少なくともザックジャパンやアギーレジャパン、ハリルジャパンのようなポゼッションやハイプレスからのショートカウンターを重視するチームにおいては、日本代表史上最高のセンターバックで間違いないと思います(ハリルは1対1のデュエルも求めていますが苦笑)。

しかし、例えばベスト16に入った2010南アフリカワールドカップの岡田ジャパンのように、ラインを下げて極力相手スペースを消し、アンカーに阿部勇樹のような守備のスペシャリストを配してセンターバックの守るスペースを限定するような戦術であれば、対人の強さや空中戦の強さなどから、日本史上最強のセンターバックは中澤佑二か田中マルクス闘莉王だと思います。

ここまでダラダラと書いてきてこんな結論なのは申し訳ないのですが、結論としては

監督がどんなサッカーをやるのかによる

という結論になってしまうのです。ゴメンなさい(涙)。

しかしこの吉田麻也というセンターバックが史上最強センターバックの資質を十分に備えている事は間違いありません。それにいくら監督がどんなサッカーをするかによって変わるとはいっても、センターバックとしてのポテンシャルでいえば、日本歴代最強のCBは吉田、中澤、闘莉王の三人の誰かであることは間違いないと思いますね。

しかも吉田選手はまだ28歳。全てのポジションの中でも、センターバックというポジションは最も経験が重要になるポジションだといわれています。それを考えれば吉田選手がセンターバックとしての真価を発揮するのはこれからなのかもしれません。

プレミアリーグで奮闘する吉田麻也選手の活躍からはこれからも目が離せそうにありませんよね。

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