リオ出場のサッカー日本代表。オーバーエイジ枠は誰に?補強ポイントは快速FW、マルチなDF、そしてパス能力の高いMF

やりました、U-23日本代表が6大会連続のオリンピック出場を決めてくれましたね。

思えば谷間世代だのアジアで勝てない世代だの散々言われましたが、蓋を開けてみれば予選リーグから5戦全勝で決めてしまいましたね。手のひら返したようにもてはやすメディアにはかなりイライラしますが、まあ勝ったんで大目に見ましょう(笑)。

素晴らしかったのは手倉森誠監督のターンオーバー。中2日中3日が続くこのタフな日程の中でメンバーを次々と入れ替えながら疲労蓄積を最小限に抑えて戦い抜いたのは称賛に値します。決勝トーナメントからは負けたら終わりの一発勝負だったというのに、この大胆な起用は凄い!どの試合も負けられない戦いであったにも関わらず、メンバーを均等に起用するのが如何に大変で、勇気のいる事か。勝負師だなって思いますね。負けたら間違いなく叩かれますからね。肝っ玉が凄いっすわ、テグさんは。

しかし、どのメンバーを選んでも極端にチーム力を落とすことなく戦う事が出来たのは、手倉森監督が日頃からチーム戦術を徹底して選手たちに叩き込んでいたのと、常に控えも含めた全ての選手のモチベーションを保たせたからに他なりません。ずば抜けた選手がいないと叩かれたこのチームですが、それを逆手にとって23人が平均化できるチームを作り上げましたね。

とはいえ、リオオリンピック本戦はアジア予選とは比べ物にならない程の強豪がひしめく大会です。いわば全てラスボス級の相手だという事です。それを考えるとリオ五輪本戦までにもっともっとレベルアップする必要が当然あります。

そこでカギになりそうなのが、オーバーエイジ枠(通称OA枠)です。オリンピックのサッカー競技は基本、23歳以下の選手しか出られません。しかし、3名だけは24歳以上の選手を使ってもいいというルールがあります。その24歳以上の選手をオーバー・エイジと呼ぶのです。

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今日のニュースでこんな話題がありました。

U23 リオ五輪オーバーエージ候補に大迫、柴崎、林

早くもOA枠の予想が出ていました。このニュースによると、ドイツブンデスリーガの1FCケルンに所属するFW大迫勇也、Jリーグ・鹿島アントラーズのMF柴崎岳(がく)、サンフレッチェ広島のGK林卓人の三人の名前が日本サッカー協会の中では挙がっているとか。当の手倉森監督にはオーバーエイジ枠を使うつもりがないという噂もありますが、やはりチームの弱点を補強するのにOA枠は有効に利用するべきだと思います。前回のロンドンオリンピックでベスト4に入れたのも、攻撃のタレントは豊富でしたが守備に不安があった当時のチームの弱点を見事に埋めたOA枠のDF吉田麻也と徳永悠平あってこそだったと思います。

しかし、この記事に出ている大迫勇也に関しては厳しいのではないでしょうか。確かにポストプレーを始めとする全てのフォワードとしての働きをオールラウンドにできる大迫は是非とも加えたい選手ですが、果たして所属先のケルンがOAとしての五輪代表入りを許してくれるでしょうか。確かに前回のロンドンの時の吉田麻也もオランダ・エールディビジのVVV所属の海外組でした。しかし、世界4大リーグともいえるブンデスの選手で、しかもケルンでは不動のレギュラーとして活躍している大迫をそう簡単に派遣してくれるとは思えません。かなり厳しい交渉となるはずです。

このU23オリンピック日本代表のメンバーにはスイスで活躍するヤングボーイズの久保裕也とオーストリアのレッドブル・ザルツブルクの南野拓実という2人の海外組がいますが、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアの世界4大リーグに所属している選手はいません。4大リーグに所属する選手のオリンピック派遣は毎回のように各国代表とクラブでもめているように、かなりハードルが高いというのが実情です。となると、大迫に限らず、香川や本田、長友、武藤、岡崎なども当然厳しいという事になります。

これらの事情を考えると、やはり一番無難なのはJリーグに所属する選手、ということになるのではないでしょうか。少なくとも、派遣してもらえるかもらえないか計算できない海外組よりは調整は楽なはずです。という事で、Jリーグに所属する選手を中心に、オーバーエイジ枠には誰がいいのかというのを個人的主観で選んでみたいと思います。

ボランチが肝となる現在のU23日本代表

今回のリオオリンピック最終予選を見て一番思ったのが、この代表はポゼッションに全くこだわらないサッカーであったという事です。システムは4-4-2でほぼ統一されており、基本的に2トップ以外の8人でしっかり守ってのカウンターという形ですね。攻撃ではリスクを冒さずに守備に人数をかけるというこの形でカギを握るのは、ボールを奪った時に前線の二人にいかに精度の高いボールを供給するのかという事です。

最終ラインから一気に前線、とかサイドハーフが奪って前にという形もありますが、やはり一番のパス供給減となるのはセントラルハーフ(ボランチ)の2人になります。昨日のメンバーで言うと、遠藤航(えんどうわたる・浦和レッズ)と原川力(川崎フロンターレ)の2人です。

準々決勝のイラン戦、昨日の準決勝イラク戦で特に顕著だったのですが、この2人から前線へのパス精度があまり高くなかったように思います。A代表のようにポゼッション重視でパスを回しながら崩していくサッカーと違い、このチームのパスは1本で決定的なチャンスを作り出さなければなりません。そこまでの精度が残念ながら見られませんでしたね。

一番それを現していたのが、サンフレッチェ広島所属の快速FW・浅野拓磨を生かし切れていなかった事です。彼の裏に抜けるスピードを生かした相手の裏をつくピンポイントのバスがほとんど出ていなかったですよね。4-4-2のボランチには守備とともに、縦への正確無比なパス能力も必要となってきます。守備面では及第点でしたが、攻撃面ではやや物足りないと思いました。

という事で、個人的にはボランチにOA枠で選手を補強したいですね。候補はズバリ、サンフレッチェ広島のMF・青山敏弘。今年のJ王者であり、クラブワールドカップでも3位に入ったチームの攻守の要であり、2015年のJリーグMVPでもある、まさに日本を代表するMFです。

彼の持ち味は何といっても正確無比なロングパス。その精度は日本一といってもいいでしょう。特にチームメイトの浅野拓磨との相性は抜群であり、青山こそが浅野のポテンシャルを100%引き出すことができるといっても過言ではありません。

アジア予選以上に押し込まれることが予想されるリオでの本番では、相手の裏を突く浅野のスピードは最も大きな武器となり、同時に青山のパス能力も最大限に生かせる展開になると思います。

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DF陣にもポリバレントな選手を

大会を通じて安定した守備を見せたDF陣。一見このままでいいように見えますが、やはり短期決戦の上に過密日程のリオ五輪を考えるとここもOAを使いたいと思うところだと思います。

一番のポイントは複数のポジションをこなせるディフェンダー。個人的に希望するのは、アンカーをこなせる選手です。

ズバリ、日本代表のFC東京・森重真人か元日本代表の浦和レッズ・阿部勇樹。二人ともアンカーが出来る選手というのがポイントです。このチームを見ていて思ったのは、オプションでアンカーシステムを取り入れたらもっと良くなるのではないかという事です。アンカーを置いて、サイドハーフの二人をもう少し前目に位置させ、前線からの守備に加えて攻撃力も生かすという事です。今大会ではサイドハーフに入った中島や南野らが守備に追われて攻撃で消える時間帯が多いのがすごく気になりましたし、二人の攻撃力が最大限に生かされていたとはいえなかったのが残念でしたが、アンカーを置いて二人の守備の負担を減らす事でサイドの選手の攻撃力を生かす事が出来ると思います。

と同時に、抜群の安定感を示したセンターバック・植田直通や岩波拓也、サイドバックの室屋成らに何かあった場合にも安心できるし、もちろんターンオーバーで起用する事も可能になります。

ワールドカップ南アフリカ大会で予選を突破し、ベスト16という好成績を残せた一番の原因は、田中マルクス闘莉王と中沢佑二の両センターバックの安定感に加えて、アンカーシステムにして阿部勇樹を起用したことにあると個人的には思っています。アンカーを置くことでこのチームの一番の強みであるDFの安定感をさらに強める事が出来ると思います。

浅野以外にもう一人快速フォワードを

そして攻撃陣。チームのジョーカー的役割を担う浅野琢磨をいまいち生かせていなかった今大会ですが、出来ればもう一人相手の裏をつけるセカンドストライカー的な選手が欲しいところです。

候補は名古屋グランパスエイトに所属する永井謙佑。前回のロンドンオリンピックでも大活躍した選手です。ボランチに精度の高いパスを出せる選手がいれば、この永井は恐ろしい武器になります。

アジア大会ではラインを高く保ってゴリゴリに攻めてくる相手はそんなにいませんでしたが、本番では相当押し込まれる事が予想されます。当然相手の裏には広大なスペースが出来るわけで、そこを一瞬で突破できる選手を入れる事が必須です。

という事で、先に挙げた青山敏弘を招集するという条件付きで、この永井も招集すれば大きな戦力となる事は間違いありません。スタメンで永井謙佑、そして永井が疲れてきた時間帯で浅野琢磨投入。

相手にとってこれほど嫌な存在はないでしょう。疲労を考慮しながらこの役割を逆にしてもいいかもしれません。

 

2月中にはオーバーエイジ枠を起用するかどうかも含めて結論を出したいと日本サッカー協会は表明しています。

せっかく使える権利なのですから、是非とも最大限に有効に活用してほしいと思います。

ちなみに海外組を使えるのであれば、大迫勇也と清武弘嗣も候補に加えたいところなんですけどね。

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One Response to “リオ出場のサッカー日本代表。オーバーエイジ枠は誰に?補強ポイントは快速FW、マルチなDF、そしてパス能力の高いMF”

  1. […] リオ出場のサッカー日本代表。オーバーエイジ枠は誰に?補強ポイントは … 2016年1月28日 … とはいえ、リオオリンピック本戦はアジア予選とは比べ物にならない程の強豪がひしめく 大会です。 … 当の手倉森監督にはオーバーエイジ枠を使うつもりがないという噂も ありますが、やはりチームの弱点を補強するのにOA枠は有効に利用するべきだと思い ます。 … はいません。4大リーグに所属する選手のオリンピック派遣は毎回のように各国 代表とクラブでもめているように、かなりハードルが高いというのが実情です。(続きを読む) […]

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