モウリーニョ監督チェルシーを退団 スペシャル・ワンはどこへ?ドイツかスペインか、はたまた彼の夢のチームか?

チェルシーがモウリーニョ監督との契約解除を発表。後任はヒディンク氏か

かねてより解任の噂がメディアで伝えられていましたが、ついにチェルシーがジョゼ・モウリーニョとの契約を解除しました。まあ解任っつーことです。

昨年イングランド・プレミアリーグを制したモウリーニョ・チェルシーですが、今期は第16節終了時点で4勝9敗3分の勝ち点15で20チーム中16位。降格圏内の18位・ノリッジ・シティとの勝ち点差はわずか1。この成績だけ見るとまあ当たり前と言えば当たり前ですが・・・

解任に関しては致し方ないと思うのですが、一番解せないのが昨シーズン圧倒的強さでプレミアを制したこのチームが何故1年でこうなってしまったのかという事です。

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モウリーニョに囁かれている、3年限界説

引用:SoccerKING

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イングランド・プレミアリーグ、スペイン・リーガエスパニョーラ、イタリア・セリエAの全てでリーグ制覇を成し遂げ、UEFAチャンピオンズリーグを2度制するなど、現在最高の監督とも評されるモウリーニョ。

しかしこの輝かしい経歴を誇る名将にはかねてよりある疑惑が囁かれてきました。その疑惑が

モウリーニョ3年限界説」です。

モウリーニョのチームは3年で勝てなくなるというものです。

チェルシー1期目の監督時代の3年目は、3年目にして初めてリーグ制覇を逃したことで、ロマン・アブラモビッチオーナーと確執が生じ、チェルシーを去る原因となっています。スペインのレアル・マドリードでの3年目にはスペインリーグ、国王杯、チャンピオンズリーグ全てで敗退、就任3年目にして初の無冠に終わり、この年でレアルを去っています。インテルでは2年目で3冠を成し遂げますが、この年限りでインテル監督を辞任しています。

そして、この第2期チェルシー監督としての3年目途中での解任劇・・・

これは偶然なのでしょうか。

これだけ続くと偶然では片付けられないでしょう。実際、今季のチェルシーは圧倒的な強さでプレミアを制した昨年とメンバーはほとんど変わっておらず、シーズン前の予想でもプレミアリーグの優勝候補1番手という触れ込みでした。当たり前だと思います。自分がこれまで見てきた色々なリーグの歴史の中でもこれだけの凋落は見たことが無いからです。

優勝チームが翌年落ち込むこと事態はそう珍しい事ではありません。が、その場合は明確な理由があるのです。有能な監督が辞めてしまったとか、中心選手の何人かがチームを去ったとか、怪我人が続出したとか。しかし、今年のチェルシーに限ってはどれにも当てはまらないのです。監督はそのままですし、中心選手はほとんどチームに残っており、大きな怪我人もいません。

そう、ミステリーなのです。

そこで浮上してくるのがこの、「モウリーニョ3年限界説」なのです。

モウリーニョの監督としての特性に謎が隠されている

解任されたモウリーニョと同じプレミアリーグの名門・マンチェスター・ユナイテッドの監督、ルイス・ファン・ハールに関しての記事、マンU低迷の原因はファン・ハール?スコールズの大胆批判に見るユナイテッドの問題点を独断と偏見でwにもあるように、監督には戦術家タイプとモチベータータイプがあります。ファン・ハールは前者ですが、モウリーニョは後者、つまりモチベータータイプの監督であると自分は思っています。

もちろん、戦術の無い監督ではありません。彼のチームは実によく組織化されています。それは特に守備面において顕著です。彼は4-3-3システムを好むのですが、これは同じシステムを使うバルセロナやドルトムントなどとは全く違っています。サイド攻撃を好むモウリーニョですが、両サイドバックが極端に高い位置を取る事はなく、守備バランスを崩さないように片方が上れば片方は必ずリスクマネジメントに備えます。両ウイングも中に絞ったりポジションチェンジを繰り返すなどの流動的な動きは少なく、与えられたサイドでの突破や守備を確実にこなす事を求められます。攻撃に人数をかけて守備バランスを崩す事を最も嫌う監督と言えます。そのため、前線の選手には個人の力で局面を打開できるような選手が必要になるのです。しばし、彼の守備的戦術はメディアなどに批判されることもあるのですが、モウリーニョ自身は意外とそれを気にしてるきらいもありますね。

彼のチームは実に規律が厳しい事でも知られています。チームとしての戦術を徹底させ、それに従わなかったり、前線の選手でも守備をさぼる選手はどんなに優れた選手でも使われなかったりします。彼のチームでは自分の与えられたタスクを確実にこなす事が何よりも求められます。

しかし、チーム内部では厳しい彼も、メディアなどに表立って選手を批判する事はほとんどありません。ライバルチームや監督に対する挑発的な発言が多い事で知られるモウリーニョですが、これは自分のチームの選手を守るためだと言われています。あえて自分に注目を集めさせて、選手への批判や注目を和らげて試合に集中させる、と。こんな表の顔と裏の顔、アメとムチを使い分ける事でチーム内の緊張感と集中力、そして自分への求心力を保つのがモウリーニョのやり方です。

しかし、そんなモウリーニョのやり方こそが3年限界説の原因だとわたしは考えます。

チームに厳しい規律を課し、チーム内競争を煽り、フォアザチームを徹底させる。選手の盾になって選手を守り、試合に集中させることで結果を出す。結果を出す事でさらに自分への求心力を高める。

しかし、そんなアメとムチのやり方は選手が慣れてくると緊張感が薄れてしまい、チームのタガが緩んでしまうのではないでしょうか。例えば、新しい上司が来た時や転職した時など、最初は緊張感から仕事の成果が上がりますが、慣れてきて上司の性格や職場内の雰囲気が分かってくると、「まあこの程度やっとけば叱られないだろう」とか「ここまではサボっても大丈夫」とかなってきますよね(いや、俺はなっちまうんですw)。モウリーニョはそうなってからのマネジメントが絶望的に下手なのではないのでしょうか。

つまり、モウリーニョのやり方で成功を収めるには、定期的に血の入れ替え(新しい選手を入れ、古い選手を出す)をしながらチーム内の規律と緊張感を保ち続けなければならないのではないでしょうか。そこに3年限界説の原因が隠されているような気がします。

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稀代の名将・モウリーニョの次の舞台はいずこ??

さて、ポルトガルで監督としてのキャリアをスタートして以来、イングランド、イタリア、スペイン、そして再びイングランドと、行く先々でタイトルを獲得してきた名将・モウリーニョ。彼の次なるステップはどこになるのでしょうか。

これまでの彼の3年目のシーズンの中でも、今年ほど目を覆いたくなるような悲惨なシーズンは前例がありません。それだけに今までのモウリーニョの華麗なステップアップに影を落とす事は間違いないでしょう。稀代の名将としての評価が下がる事は避けられません。

とはいえ、確実に2年目までは好成績を残せるのもまた事実であり、まだまだ彼を欲しがるチームは山のようにあるはずです。問題はモウリーニョがどこを選ぶか、です。

彼は過去のインタビューにおいて、彼自身の夢ともいうべき最終目標を語ったことがあります。

それは彼の母国、ポルトガルの代表監督です。

現在のポルトガル代表監督はポルトガル人のフェルナンド・サントスが務めており、既に2016年6月からフランスで開催されるユーロ本戦への出場も決定しています。ユーロ予選では2位に勝ち点7をつける余裕の1位通過で、サントス率いるポルトガル代表は順風満帆といってもいいでしょう。来年6月からのユーロにおける成績次第ですが、ここで余程の惨敗でもしない限りは2018年のロシア・ワールドカップまではサントスで行くことになるのではないでしょうか。

いくら彼の夢といっても、モウリーニョほどの人物がそんな不確定要素を含んだ監督人事の決定を来年7月のユーロ終了まで悠長に待つとは思えません。

とはいえ、この中途半端な時期にビッグ・クラブの監督の椅子が空くとも思えないので、彼の次の居場所が決まるのはシーズン終了後の来年6月以降になるのは間違いないと思います。

となると、どこなのか?

有力なのはドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンです。

イングランドもスペインもイタリアも制した彼にとって残る世界4大リーグの一つがドイツです。モウリーニョの中にも当然ここまで来たら4大リーグを制覇したいという思いは多少なりともあるでしょう。となると、ブンデスの中で彼を招聘できるほどのクラブはバイエルンをおいて他にはありません。

現在バイエルンを率いて2連覇中のジュゼッペ・グアルディオラは、今年で3年契約の最終年を迎えるという事もあり、退団も噂されています。加えてイングランドのマンチェスター・シティやアーセナル、そしてチェルシー(!!)などからのオファーもあると言われています。

そう考えると、バイエルン行きの可能性が最も高いと思われます。

バイエルンがグアルディオラとの契約を更新した場合には、イングランドのマンチェスター・シティかスペインのレアル・マドリード復帰が有力だと思います。シティのマヌエル・ペジェグリーニ、レアルのラファエル・ベニテスの両監督共に今シーズン限りでの解任が囁かれており、両チームともモウリーニョを呼べるだけの資金力があるメガクラブだからです。

わたしの予想としては、

本命 バイエルン・ミュンヘン
対抗 レアル・マドリード
穴  マンチェスター・シティ
大穴 ポルトガル代表

さあ、どこに行くのでしょうか。

どちらにしても、今のサッカー界でこれだけ花も実もある監督はそういません。そういう意味でモウリーニョ自身が言うように、彼は「スペシャル・ワン」(特別な存在)であると言えるでしょう。

個人的にはグアルディオラにチェルシー監督かユナイテッド監督になってもらって、モウリーニョにシティ監督でスペイン時代のレアル・マドリード対バルセロナのイングランド版を期待してるんですけどね(笑)

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