世界ランキング128位のイラクが強い?日本が弱い?世界ランク56位のサッカー日本代表がホームで格下相手に大苦戦した理由

ワールドカップアジア最終予選のイラク戦で2-1で勝利したサッカー日本代表。

ロスタイムに今日誕生日を迎えた途中出場の山口蛍のゴールで勝利するという、まさにアニメのような劇的な展開でしたね。

結果は勝ち点3を確保する満足のいくものとなりましたが、ここでは各選手の出来、チームとしての出来などで課題や光明を見ていきたいと思います。

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世界ランキング128位のイラクとホームであわや引き分けの大苦戦

まずは対戦相手から見てみましょう。

今回の対戦相手であるイラクは世界ランキング128位(2016年9月時点)。対する日本は56位。ランキング的には完全な格下です。

ここまでの最終予選2試合を見てもイラクはオーストラリア、サウジアラビアに2連敗している相手。ホームで戦う日本にとっては絶対に勝たなければならない相手であることは明らかでした。

そんなチームに対してあわや引き分けかという薄氷の勝利。勝ったは勝ったけど、これじゃあ・・と思ったファンは多いでしょう。実際にそんな声も試合後はネットを中心に漏れてきています。

ですが、試合を見た人の多くはイラクというチームに対して違う意見を抱いた人も多いとわたしは思います。

イラクは非常にレベルの高いチームでした。9月に戦ったUAEとタイよりも強いチームであったと思いますね。

最終ラインを高く保ってコンパクトな中盤でプレスをかけるイラクの組織的な守備網

FIFAランキングに全幅の信頼を置いているサッカーファンはおそらく少ないと思いますが、今日の試合はそれを裏付けるような試合だったと思います。

個人としては間違いなく日本の方が勝っていたと思います。しかしイラクはそれを補う組織された素晴らしいチームでした。

立ち上がりから驚いたのが、イラクの最終ラインの高さ。最終ラインは綺麗に統一され、驚くほどに高いラインを敷いていました。

前線との間は恐ろしいほどタイトで、日本はほとんどスペースを与えてもらえませんでした。守備になると4-4-2の布陣で4枚4枚のラインでコンパクトに守っており、中央は特にほとんどボールを通せませんでしたね。

これには日本の選手たちも驚いたのではないでしょうか。アウェーのイラクはある程度引いて守ってカウンターだと思っていたでしょう。ある程度ボールは支配できると思っていたはずです。

原口の1点目はイラクが前懸りになっている時間帯に自陣でボールを奪ってからの手数をかけないカウンターからでした。イラクは守備ブロックを敷けずにスペースが広大にある中での日本の電光石火の攻撃でしたし、山口蛍の決勝点は清武弘嗣のフリーキックからの得点でした。つまりどちらも相手の守備ブロックを崩したものではありません。

イラクは守備と攻撃の切り替えが非常に早く、ラインを高くして前線との距離をコンパクトに保ってスペースを消しながらボールを奪い、奪ったら素早く前線に残っている2選手にボールを送って後ろから押し上げるというチームでのコンセプトが非常によく徹底されていました。

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ファウルを誘って日本の弱点、セットプレーを得るというコンセプト。対策しなければ豪戦は命取りに

普通はこのようなサッカーが90分持つわけがなく、わたしも後半に入ると間違いなくボロボロになると思っていたのですが、後半に入ってもイラクはそれほど運動量が落ちませんでした。コンディションの良さでは間違いなくイラクの方が数段上でしたね。

イラクはスピードがあって高さもある厄介なチームでしたね。マイボール時には巧妙にファウルを誘ってくるような中東特有のいい意味でのずるさも持ち合わせていました。日本がセットプレーに弱いというのを徹底的に研究したうえでのチームコンセプトであったのでしょう。実際に日本の失点もセットプレーからでしたし、そのほかにもセットプレーから何度か決定機を作られていました。

セットプレーからの失点という課題については、次戦のオーストラリア戦ではイラク戦以上に命取りになる可能性が高いです。

いうまでもなく、オーストラリアの最大の武器は高さとフィジカル。それを生かした空中戦こそがオージーの最大の得点源です。

イラク戦以上にファウルからのセットプレーは決定的なピンチとなるだけに、オーストラリア戦までにしっかりとした対策とチームとしての徹底が必要不可欠となるでしょう。

オージー戦、サウジアラビア戦は負けて強しのイラク

イラクはここまで確かに2連敗していますが、オーストラリアには0-2で敗れたものの、試合内容的にはアウェーで素晴らしい試合をしましたし、サウジアラビア相手には残り10分で立て続けに2本のPKを与えて負けましたが、80分間は明らかに勝者に値する試合をしていました。PKも少なくとも1本は「え?これがPK  ?」というレベルでしたしね(苦笑)。

上位2チームとほぼ互角の試合を演じているイラクは間違いなく世界ランク128位のレベルではないでしょう。実際にチームとしてはUAEやタイよりも素晴らしいチームだと思います。サッカーの質では間違いなく最もモダンで洗練されたサッカーでしたね。

逆に言えば、このイラクを苦戦しながらきっちりホームで2-0で降したオーストラリアの強さが際立っているともいえるのですが(苦笑)。

まとめと中東のベッドサッカーに対する苦言

というわけでまとめです。イラク戦の苦戦の原因は、

  • 世界ランキング128位は不当に低い評価
  • チームとしての組織力、運動量はアジア屈指である
  • 日本の弱点であるセットプレーを執拗に攻めるチームコンセプトが徹底されていた
  • 最終ラインを高く保つ攻撃的なイラクにゲームプランを狂わされた

こんなところでしょうか。もちろんイラクが強かったから日本は悪くないということではありません。日本にも山ほど課題はありました。そのことについてはまた別の記事でたーーっぷりと指摘したいと思います(笑)。

最後に、イラクは素晴らしいチームだったのですが・・

中東のチームと試合すると恒例となっているあの接触プレーの度にみせられる三文芝居はなんとかならないのでしょうか。一部ではあれをベッドサッカー(すぐ寝転がるからw)と呼ぶらしいですが(苦笑)、言い得て妙ですね。

あの行為についてはFIFAがしっかりとした対策を取らなければならないと思いますね。特にゴールキーパーにあれやられたらどうしようもないのが現状ですし(GKは担架で外に出すことができない)。今日の韓国の審判団はあの遅延行為にしっかりとロスタイム取りましたし、早めに担架を呼ぶなど、思ったよりもよく対応していたと思いますが。

あれを見せられると、相手がどんなにいいサッカーをしているチームでもリスペクトできないんですよね・・

正々堂々という美徳のある日本人とは何度見ても相いれない行為ですよねぇ。

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