サッカー日本代表最終予選突破条件と今後の展望まとめ 前半戦終了時点での総括も

9月1日から始まった2018ロシアワールドカップ出場を賭けたアジア最終予選も、11月15日のホーム・サウジアラビア戦を終えてちょうど半分が終了しました。

日本代表は折り返しとなる前半戦最終戦である埼スタでのサウジアラビア戦に2-1で勝利し、勝ち点を10に伸ばしてグループBの2位というポジションで後半戦に臨む事となりました。

Sponsored Link

ロシアW杯アジア最終予選の仕組み・システム

まずは、アジア最終予選のシステムについておさらいしておきましょう。

アジア最終予選に出場する国は全部で12カ国。これをグループAとグループB、それぞれ六か国づつに分けます。

抽選の結果、日本はグループBに入りました。グループBの国は以下の通りです。

国   名     世界ランキング

オーストラリア    40位
日  本       51位
サウジアラビア    54位
アラブ首長国連邦   70位
イラク       113位
タイ        146位
※世界ランキングは11月15日現在のもの

この5か国がホームアンドアウェー方式の総当たりのリーグ戦10試合を行い、その勝ち点によって順位を争います。

試合に勝利すれば勝ち点3、引き分けだと勝ち点1を獲得、負ければ勝ち点は0です。勝ち点が同じ場合は得失点差の多いチーム、得失点差も同じ場合には総得点数の多い方が上位となります。

ワールドカップアジア枠4.5の意味 大陸間プレーオフとは?

グループA、グループBでH&A方式の総当たり10試合を終えた成績で、各グループの上位2チームは無条件にロシアワールドカップ進出が決定します。グループA、グループBから各2チーム、計4チームがW杯出場を決めるという事ですね。各グループの4位以下のチームはこの時点で最終予選敗退が決定。ワールドカップ出場の道は閉ざされます。

そして各グループの3位チームは、さらに3位チーム同士でホームアンドアウェー戦を戦います。この3位チーム同士の戦いによって勝利したグループ3位チームが、今度は大陸間プレーオフに回る事となります。敗れた方の3位チームはその時点でワールドカップ出場権が完全に断たれる事となってしまうのです。

大陸間プレーオフとは、アジア以外の大陸のチームとワールドカップ出場をかけてホームアンドアウェーで戦う試合の事を言います。

2018ロシアW杯出場をかけてアジア代表国が大陸間プレーオフで戦うのが、北中米カリブ海予選で4位になった国です。

北中米カリブ予選4位のチームと、アジア最終予選3位チーム同士の戦いに勝ったチームとの戦いに勝利した方がロシアワールドカップ出場を決める事が出来ます。負ければワールドカップ出場の可能性が断たれる事となります。

よくテレビなどでアジア代表のワールドカップ出場枠の事を「4.5」というのはこのような理由からです。

最終予選上位4か国+大陸間プレーオフで勝った場合のみ(0.5)=4.5という事ですね。

前半5試合を終えての日本が所属するグループB順位表

それでは、日本が所属しているグループBの5試合消化時点での成績を見てみましょう。

順位  国   名   勝点  勝 負 分 得失点差

1  サウジアラビア  10  3 1 1  +4
2    日 本    10  3 1 1  +3
3  オーストラリア   9  2 0 3  +3
4    UAE     9  3 2 0  +1
5    イラク     3  1 4 0  -2
6    タ イ     1  0 4 1  -9

もう上位4チームに完全に絞り込まれたといってもいいかもしれません。しかもその上位4チームが勝ち点1差にひしめく空前の大混戦となっています。残念ながらイラクとタイはほぼ脱落でしょう。

日本は無条件にワールドカップ出場権が得られるグループ2位とはいっても、ほとんどアドバンテージはないことがお分かりいただけるでしょう。

Sponsored Link

上位4か国のホームゲーム、アウェーゲームの数で有利不利を占う

残り5試合の結果で順位がどう動くか全く予想の出来ないグループBのサウジ、日本、オージー、UAEの上位4チームですが、こうなってくると非常に重要となるのが、残り試合の内容です。

よくご存じのように、サッカーにおいてはホームで戦うチームが圧倒的に有利であるといわれています。つまり、より多くのホームゲームを戦えるチームの方がより有利に戦えるという事です。ここで、グループBの上位4か国のホーム試合の残数を比較してみましょう。

サウジアラビア 2試合(イラク戦、日本戦)
日本      2試合(オーストラリア戦、タイ戦)
オーストラリア 3試合(UAE戦、サウジ戦、タイ戦)
UAE     2試合(日本戦、サウジ戦)

上位4か国のうち、最も多くホーム戦を残しているのはオーストラリアの3試合。他のサウジ、日本、UAEは2試合しかホームゲームが残っていません。

これらの条件から見ると、オーストラリアが有利にこの先の戦いを運べる可能性が高いといえるかもしれません。

日本の課題は地獄の中東アウェー・サウジアラビア戦とUAE戦

戦前から日本にとって最も厄介だと言われてきたのが、中東でのアウェー戦です。

後半5試合の日本のアウェーゲームは全て中東のチーム(サウジアラビア、UAE、イラク)とのアウェー戦というのが日本にのしかかる重い現実となってくるかもしれません。

イラクとのアウェーゲームは恐らくイラクの国内事情を鑑みて、中立国での開催となるのでしょうが、問題はサウジアラビア、UAEとのアウェー線でしょう。

この2試合は間違いなく地獄のような戦いとなるはずです。

中東のチームは非常に狡猾であり、PKの獲得率が高いチームが多いです。特に中東のホームゲームではかなり中東の国に有利な笛が吹かれる事となるでしょう。

恐らく審判も非常に厄介な敵となるはずです。まず日本に有利な笛は無いと考えなければなりません。

自陣ペナルティエリアでの危ういプレーはもちろんの事、接触プレーも必要最小限に抑えなければならないでしょう。かなりナーバスな状態に陥る事は容易に想像できます。

日本はラインを高く保ち、なるべく相手にボールを保持させないようなポゼッションサッカーを志向することも視野に入れなければならないかもしれません。オーストラリア戦のように敢えて相手にボールをキープさせるという戦術はかなりリスクを伴う事になると思いますね。

この5試合を終わってみて、アジアでの戦い方や審判の傾向はハリルホジッチも痛いほどよくわかったはずです。後半戦に向けて修正すべきポイントは抑えてくると信じたいですね(苦笑)。

予選突破のカギを握るのはハリルホジッチの戦術の柔軟性?

5試合を終えて3勝1敗1分けという結果を残した日本代表ですが、ハッキリ言ってどのチームもそれほどレベルは高くないと個人的には思っています。

オーストラリアとサウジアラビアはこれまでのイメージをガラッと変えてきましたね。オージーはフィジカル頼みのロングボール偏重サッカーでしたし、サウジは引いて守っての堅守速攻が持ち味のチームでしたが、どちらのチームも最終ラインからビルドアップするポゼッションスタイルを志向するサッカーへと変わってきています。

しかしどちらもまだ脅威となるような技術が伴っていません。個々の技術やフィジカルは特筆すべき選手もいますが、ポゼッションサッカーを標榜するにはお粗末なものですね。完全に崩される怖さというのはないです。

むしろUAEの攻撃力の方が怖いです。組織的な守備に難はありますが、こと攻撃に関して言えばUAEがグループB最強かもしれません。

イラクは勝ち点3の5位に甘んじていますが、実力的にはサウジと同等くらいの力はあるチームです。ここに食われたチームが脱落するでしょう。グループBの一番のカギを握る国かもしれません。

タイはグループB6チーム中で最も力的には劣るでしょうが、ホームでは非常に強いチームです。サウジ、UAEはタイとのアウェー戦を残しており、このどちらかの勝ち点を削ってくれる可能性は大いにあるでしょう。

ハリルジャパンはタレントという点でいえば、間違いなくグループB最強の選手を揃えている事は間違いありません。

あとはチームコンセプトをどう浸透させていくのか?という点だけだと思いますね。アジアでの戦い方を考えれば、以前のポゼッションサッカーに舵を切りなおすという選択肢は頭に置いておくべきだと思います。

メディアやファンからは「後退だ」と批判を浴びる事になるかもしれませんが、状況によって使い分けるという柔軟性は持っておかなければアジア敗退の可能性は非常に高くなるでしょう。

Sponsored Link

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます

コメントを残す

このページの先頭へ