サイ・ヤング賞投手のメジャー奪三振王・リンスカム 唸りを上げてホップする快速球とチェンジアップ、その秘密は?

思わずホンマかいな?って呟いてしまいましたよ。

このニュースです。

リハビリ順調の超大物リンスカムが日本球界入り狙う理由

ティム・リンスカムです。サンフランシスコ・ジャイアンツのリンスカムです。サイ・ヤング賞(その年最も活躍した投手に贈られるピッチャーにとって最高の栄誉)を2年連続で受賞したリンスカムです。

ケガのリハビリの影響で安く買いたたかれるくらいなら日本で調整やリハビリを兼ねて1年くらいはプレーするという選択肢も考えているという内容ですが・・いやいや、それにしたってリンスカムですよ、あの。

例え年棒交渉における当て馬的な役割で日本球界入りが出されているとしても、可能性がほんのわずかでもあるってだけで夢が見れちゃうじゃないですか。それくらいのピッチャーですよ。今まで日本に来た外国人投手とはケタが違います。

万が一にも日本球界入りが決まったとしたら、これは来年の日本プロ野球界の話題を全部かっさらって行ってしまう事は間違いないでしょうね。

人気の低迷が叫ばれている日本プロ野球にとっては、というかプロ野球ファンにとっては是非とも実現してほしい話題です。だってリンスカムが日本で見れるんすよ、あのリンスカムが(しつこいっすよねw)

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メジャー屈指の奪三振マシーン

ティム・リンスカムは1984年生まれの31歳で右投げ左打ちの投手です。

2006年のメジャーリーグベースボールドラフト会議でサンフランシスコ・ジャイアンツの1位指名(全体順位10位)を受けメジャー入り。

2年目にはメジャーへ昇格し、いきなり7勝を挙げます。特筆すべきは投球回数146に対する奪三振150という数字。既にメジャー1年目にして投球回数を上回る奪三振数を記録。

そしてリンスカムの名を世界中に轟かせるメジャー2年目を迎えます。開幕から先発ローテーション入りを果たしたリンスカムは前半戦で11勝を挙げ、オールスター出場選手に選出される活躍を見せます。後半も勢いは落ちず、最終的には18勝5敗、防御率2.62、奪三振265(!)という成績でシーズンを終えます。勝ち星、防御率は惜しくも2位でしたが、奪三振王を獲得。2位との差はなんと50以上!!lこの年のサイ・ヤング賞に選出されます。

3年目もリンスカムの勢いは止まりません。開幕投手として幕を開けたこのシーズンもエースとして15勝7敗、防御率2.48、奪三振261。奪三振王とサイ・ヤング賞を2年連続で受賞。押しも押されもせぬメジャーを代表する投手へとなりました。

4年目はサイ・ヤング賞こそ逃したものの231奪三振で3年連続の奪三振王を獲得。5年目の2011年以降は投手タイトルから遠ざかっているものの、昨シーズンまで全て2桁勝利を挙げています。

しかし、今年2015年は9月に長年苦しんできた股関節の手術を受けたため、7勝に終わっています。

日本行きの話題が出たのはこの股関節手術の影響を懸念するメジャー関係者が多いためです。実際、近年のリンスカムは球威の衰えが顕著になっており、全盛期には150kmオーバーだった球速もここ数年は144~145km程度まで落ちてしまっています。実際、2012年までは毎年投球回数を上回る奪三振数だったのですが、ここ3年は全て投球回数を下回る奪三振数となっています。

しかしそんなここ3年でも429.2イニングで387奪三振と、ペースが落ちたとはいえ先発投手としては依然高い奪三振率を誇っていることに変わりはありません。

ワイルドかつ唯一無二の特殊な投球フォーム

リンスカムの体はかなり小柄です。身長は約180.3cm体重が約77.1kg。日本人プロ野球選手に交じっても華奢な部類に入ります。身長190以上、体重100kgオーバーがゴロゴロいるメジャーの中ではなおさらです。

しかしリンスカムはこの体で三振を取りまくっています。それはなぜでしょう。一つはそのあまりに豪快でカッコよすぎる独特な投球フォームです。

特筆すべきはステップした際の左足の踏み出し。メジャーの投手の平均ストライドの間隔は身長の80%弱なのに対して(例えば身長が190cmの場合は150cm程度)、リンスカムの場合はなんと127%(約229cm)!!

思いっきり左足を踏み込んだうえでさらに上半身をひねり、投げ込んだ後に右足を高く蹴り上げる投球フォームは迫力満点。メチャクチャカッコいいです。ストライドが狭く、やや突っ立ち気味に上半身の力中心に投げ込む投手が多いメジャーでは異色中の異色。この前例のないほどの特異な投球フォームのためにドラフトでリンスカムの獲得を見送る球団もあったといいます。

この全身を目いっぱい使って投げ込むボールはスピードガンでの球速以上にバッターには速く感じます。いわゆる、キレのあるボールってやつですね。感覚としてはボールがホップしてくる感じでしょうか。

そんなスピードボールに加えて、もうひとつの彼の奪三振の源がチェンジアップです。彼のチェンジアップはシュート気味に落ちコントロールも抜群で、さらにファストボールと同じようにあのダイナミックな投球フォームで投げ込んでくるため、面白いように空振りを取れます。このチェンジアップ以外にも縦に大きく割れる落差の大きなカーブやフォークボールも自在に操ります。

しかし、この投球フォームが股関節の呼称の原因となったことは間違いないでしょう。上半身主導のメジャーの主流である投げ方は肩に負担を掛けますが、彼の場合は下半身に相当な負担がある事は投球フォームからも明らかですね。

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獲得できる球団は限定される

もしも日本に来るという事になれば、どの球団が獲得するのでしょうか。そして果たしてどれくらい活躍できるのでしょう。

まず獲得球団ですが、リンスカムの今シーズンの年俸は1750万$(約21億円 120円/$換算)。もちろん、ケガで一桁勝利に終わったうえにケガのリハビリ明けという事で年棒は落ちる事が予想されますが、例え半額になったとしても10億円以上です。ただし、リンスカム自身が年俸の金額ではなくあくまでケガ明けのコンディションを考えてくれる環境でのプレーにこだわっているという情報もあるのでここからさらに下がる可能性も高いです。しかしそれにしてもこれだけの選手の年俸を支払える球団となると限られてきてしまいます。

ズバリ、読売ジャイアンツ。福岡ソフトバンクホークス、阪神タイガース、楽天ゴールデンイーグルス、DeNAベイスターズくらいではないでしょうか。

読売とソフトバンクに関しては球界でもトップクラスの高年俸集団であり、親会社も大きく資金力も申し分ない、新旧の球界の盟主と言ってもいい球団です。

阪神の場合は昨年の日本プロ野球界最高年俸の約4億5000万でマートンと契約していた実績があり、そのマートンも退団したために、マートンの年俸分にプラスしてリンスカムを獲得する可能性は十分あるでしょう。

楽天ゴールデンイーグルスに関しては2014年にジョーンズ、ユーキリス、ファルケンボーグ、ブラックリーなど外国人選手に12億円以上を投資した実績があります。同じくDeNAに関しても2013年にラミレス、ブランコ、モーガンなどに総額8億以上つぎ込んでおり、人気と実力を兼ね備えた外国人には惜しみなくお金を掛ける球団というイメージがありますね。

リンスカムが本当に日本で投げる事を望み、日本の球団が払う事の出来る給料に落ち着いた場合という条件付きでのこの4球団かなと考えます。

しかしこのリンスカムほどのスーパースターであれば、間違いなく観客動員数やグッズ売り上げ、放映権料などで獲得した球団の収益は大幅アップが見込めるので、高額年俸との兼ね合いをどう捉えるかがカギになりそうな気がします。

さらに大きいのがルックスの良さですね。細身で華奢なアメリカ人らしからぬモデル並みのスタイルの良さに加えて、おしゃれな長髪にフィリピン人の血を引く童顔の甘いマスクでアメリカでも女性に絶大な人気を誇っています。とにかく外見・内面ともにスター性は抜群なのです。

んで、リンスカムは日本で活躍できるの?

こればかりは股関節のケガからどの程度回復して、どの程度後遺症があるのかによるので蓋を開けてみなければ分かりません。

ただし、2012年頃から球威が落ちたのはこの股関節の故障が原因であるという見方もあり、手術によってその原因が取り除かれる事でサイ・ヤング賞当時の球威や球のキレが戻るのではという説もあります。

そうなれば恐らく恐ろしい成績を残すでしょう。あのチェンジアップは日本のバッターにとってはカルチャーショックともいえるものだと思います。今まで見たこともないような未知との遭遇となるはずです。

例えサイ・ヤング賞当時ではなくケガ以前の2014年頃の状態だとしても間違いなく日本プロ野球では無双状態になるかと思います。それほどポテンシャルは桁違いなのです。

 

これほどまでのピッチャーが日本へ来る意思があるのなら、どこでもいいので本気でアタックしてほしいですね。

リンスカムが日本でプレーする事によって日本プロ野球界は世界から注目を集める事になるでしょう。そして他のスポーツに押されがちな人気も再び盛り上がる事は間違いありません。何より、このピッチャーと対戦する事によって日本人野手のレベルの向上にもつながるはずです。

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