プロ野球名選手のドラ1確率 名球会メンバーのドラフト指名順位一覧 昭和・平成のレジェンドは何位入団?

昭和40年(1965年)に第1回ドラフト会議が開催されて以来、50年以上の歴史を誇る日本プロ野球ドラフト会議(正式名称:新人選手選択会議)。

NPBを代表する数多の名選手を送り出してきたドラフト会議ですが、ドラフトで最も注目を集めるのはやはり各球団の1位指名選手。アマチュア時代からプロの高い評価を得てプロ入りするドラ1選手たち。前評判通りの活躍をする選手もいれば、残念ながら活躍出来ずに球界を去る選手も当然います。

そこで、正真正銘の一流選手たちばかりが集う日本プロ野球名球会のメンバーがドラフト何位で入団した選手なのかを見てみましょう。

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2000本安打、200勝、250Sという超一流成績が条件の名球会とは?

名球会メンバーのドラフト順位を見ていく前に、まずは簡単に日本プロ野球名球会について説明しておきましょう。

名球会とは、日本プロ野球の現役選手及び元選手で構成される一般社団法人ですが、誰でも入れるわけではもちろんなく、入会するには非常に高いハードルが設けられています。以下が入会条件です。

  • 誕生日が昭和時代以降
  • NPB(日本プロ野球)選手または元選手
  • 以下のうちキャリア通算でどれかを達成している
  1. 通算勝利数200以上
  2. 通算安打数2000以上
  3. 通算セーブ数250以上

なお、通算成績は日米通算の数字でもいいですが、キャリアのスタートは日本プロ野球(NPB)であることが条件となります。日本プロ野球界で初めてプレーする以前のメジャーリーグ(MLB)での成績は含まれないという事ですね。

誰でも入れるわけではない‥というのは言うまでもなく200勝、2000本安打、250セーブという成績面でのハードルの高さです。まさに超一流選手の証明といってもいい数字ですよね。

名球会への入会条件を理解していただいたうえで、名球会メンバーのドラフト順位を見ていきましょう。

史上最高の豊作年、昭和43年ドラフトからは7人の名球会選手が‥うち3人の阪急ブレーブス

最初に断っておきますが、第1回ドラフトは昭和40年なので、当然それ以前の自由競争時代にプロ野球界入りした選手については割愛させていただきます。名球会メンバーのONやノムさん、金やん、ハリーなどがそうですね。

では見ていきましょう。まずは1960年代のドラフトで指名された選手たちです。

選手名 ポジション 通算成績 ドラフト指名年 順位 指名球団 備考
堀内恒夫 投手 203勝 1965年(昭和40年) 1位 読売ジャイアンツ  
鈴木啓示 投手 317勝 1965年(昭和40年) 1位 近鉄バファローズ  
藤田平 内野手 2064安打 1965年(昭和40年) 2位 阪神タイガース  
江夏豊 投手 206勝 1966年(昭和41年) 1位 阪神タイガース  
平松政次 投手 201勝 1966年(昭和41年) 2位 大洋ホエールズ  
村田兆治 投手 215勝 1967年(昭和42年) 1位 東京オリオンズ  
東尾修 投手 251勝 1968年(昭和43年) 1位 西鉄ライオンズ  
山田久志 投手 284勝 1968年(昭和43年) 1位 阪急ブレーブス  
加藤秀司 内野手 2055安打 1968年(昭和43年) 2位 阪急ブレーブス  
福本豊 外野手 2543安打 1968年(昭和43年) 7位 阪急ブレーブス  
山本浩二 外野手 2339安打 1968年(昭和43年) 1位 広島東洋カープ  
大島康徳 外野手 2204安打 1968年(昭和43年) 3位 中日ドラゴンズ  
有藤道世 内野手 2057安打 1968年(昭和43年) 1位 ロッテオリオンズ  
谷沢健一 外野手 2062安打 1969年(昭和44年) 1位 中日ドラゴンズ

第1回ドラフトからわずか5年に過ぎない期間なのですが、これだけの名球会入り選手が輩出されています。5年間で14人、1年でなんと約3人の名球会選手が誕生していたという事ですね。

特に凄いのが、空前のドラフト豊作年といわれた昭和43年のドラフト会議。実に7人もの名球会メンバーが指名されました。中でも阪急ブレーブスは3人の名球会選手を指名。エース(山田久志)、クリーンナップ(加藤秀司)、トップバッター(福本豊)と、後の阪急黄金時代を築いた選手を一気に手に入れました。この時の阪急スカウトは神がかっていたとしか言いようがありませんね。

なお、この時期の名球会選手の指名順位内訳は、14人中9人がドラフト1位となっていますね。

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ドクターKや大魔神、平成の名捕手、孤高の天才バッターらを生んだ平成元年ドラフト

続いては1970~80年代のドラフトで指名された名球会戦士一覧へと参りましょう。

選手名 ポジション 通算成績 ドラフト指名年 順位 指名球団 備考
若松勉 外野手 2173安打 1970年(昭和45年) 3位 ヤクルトアトムズ  
新井宏昌 外野手 2038安打 1974年(昭和49年) 2位 南海ホークス  
北別府学 投手 213勝 1975年(昭和50年) 1位 広島東洋カープ  
落合博満 内野手 2371安打 1978年(昭和53年) 3位 ロッテオリオンズ  
駒田徳広 内野手 2006安打 1980年(昭和55年) 2位 読売ジャイアンツ  
秋山幸二 外野手 2157安打 1980年(昭和55年) ドラフト外 西武ライオンズ  
工藤公康 投手 224勝 1981年(昭和56年) 6位 西武ライオンズ  
山本昌広 投手 219勝 1983年(昭和58年) 5位 中日ドラゴンズ  
清原和博 内野手 2122安打 1985年(昭和60年) 1位 西武ライオンズ  
田中幸雄 内野手 2012安打 1985年(昭和60年) 3位 日本ハムファイターズ  
立浪和義 内野手 2480安打 1987年(昭和62年) 1位 中日ドラゴンズ  
野村謙二郎 内野手 2020安打 1988年(昭和63年) 1位 広島東洋カープ  
谷繁元信 捕手 2108安打 1988年(昭和63年) 1位 横浜大洋ホエールズ  
石井琢朗 内野手 2432安打 1988年(昭和63年) ドラフト外 横浜大洋ホエールズ  
野茂英雄 投手 201勝 1989年(平成元年) 1位 近鉄バファローズ MLBでの123勝含む
佐々木主浩 投手 381セーブ 1989年(平成元年) 1位 横浜大洋ホエールズ MLBでの129S含む
古田敦也 捕手 2097安打 1989年(平成元年) 2位 ヤクルトスワローズ
前田智徳 外野手 2119安打 1989年(平成元年) 4位 広島東洋カープ

この20年間では18人の名球会入り選手がドラフト指名されました。

この中で目立つのが、1968年と並ぶドラフト空前の豊作年といわれた1989年(平成元年)のドラフト会議でしょう。野茂英雄、佐々木主浩、古田敦也、前田智徳の4人の後の名球会戦士が指名されました。

なお、18名中ドラフト1位は7名となっており、1960年代よりはかなり1位指名選手の割合は低くなっていますね。

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逆指名制度や自由獲得枠、希望枠導入で試行錯誤した平成時代のドラフト制度

最後に、1990年代以降、現在までのドラフトを見てみましょう。

選手名 ポジション 通算成績 ドラフト指名年 順位 指名球団 備考
高津臣吾 投手 313セーブ 1990年(平成2年) 3位 ヤクルトスワローズ MLBでの27S含む
中村紀洋 内野手 2106安打 1991年(平成3年) 4位 近鉄バファローズ MLBでの5安打含む
金本知憲 外野手 2539安打 1991年(平成3年) 4位 広島東洋カープ  
イチロー 外野手 4358安打 1991年(平成3年) 4位 オリックス・ブルーウェーブ MLBでの3080安打含む
松井秀喜 外野手 2643安打 1992年(平成4年) 1位 読売ジャイアンツ MLBでの1253安打含む
小久保裕紀 内野手 2041安打 1993年(平成5年) 2位 福岡ダイエーホークス 逆指名での入団
松井稼頭央 内野手 2699安打 1993年(平成5年) 3位 西武ライオンズ MLBでの615安打含む
宮本慎也 内野手 2133安打 1994年(平成6年) 2位 ヤクルトスワローズ 逆指名での入団
稲葉篤紀 外野手 2167安打 1994年(平成6年) 3位 ヤクルトスワローズ  
荒木雅博 内野手 2023安打 1995年(平成7年) 1位 中日ドラゴンズ  
井口資仁 内野手 2254安打 1996年(平成8年) 1位 福岡ダイエーホークス MLBでの494安打含む
逆指名での入団
黒田博樹 投手 203勝 1996年(平成8年) 2位 広島東洋カープ MLBでの79勝含む
逆指名での入団
和田一浩 外野手 2050安打 1996年(平成8年) 4位 西武ライオンズ  
小笠原道大 内野手 2120安打 1996年(平成8年) 3位 日本ハムファイターズ
福留孝介 外野手 2190安打 1998年(平成10年) 1位 中日ドラゴンズ MLBでの498安打含む
逆指名での入団
岩瀬仁紀 投手 404セーブ 1998年(平成10年) 2位 中日ドラゴンズ 逆指名での入団
新井貴浩 内野手 2178安打 1998年(平成10年) 6位 広島東洋カープ  
阿部慎之助 捕手 2036安打 2000年(平成12年) 1位 読売ジャイアンツ 逆指名での入団
鳥谷敬 内野手 2015安打 2003年(平成15年) 自由獲得枠 阪神タイガース 自由獲得枠での入団
青木宣親 外野手 2058安打 2003年(平成15年) 4位 ヤクルトスワローズ MLBでの774安打含む

※赤字選手は現役(成績は2017シーズン終了時)

1993年からは逆指名制度が導入され、その後も自由獲得枠や希望枠など、上位選手は入りたい球団を選ぶことが出来る制度となるなど(現在は廃止)、ドラフト制度が試行錯誤した時代もあったこの年代ですが、1990年から2003年までの14年間に指名された中で実に20人もの名球会メンバーが誕生しています。

メジャーリーグに挑戦する選手が増え、メジャー成績との合計実績での名球会選手も多くなっていますね。当然ながらまだ現役で頑張っている選手もたくさんいます。

この20名のうち、ドラフト1位指名選手は6選手(自由獲得枠の鳥谷選手は1位としてカウント)となっています。

名球会選手中1位指名選手の比率は4割以上、3位以上の上位選手だと3/4以上!

というわけで、最後に名球会におけるドラフト指名順位内訳を発表しましょう。

ドラフト1位  :22人(42.3%)
ドラフト2位  :10人(19.2%)
ドラフト3位  : 8人(15.4%)
ドラフト4位  : 6人(11.5%)
ドラフト5位以下: 4人(7.7%)
ドラフト外   : 2人(3.8%)

名球会メンバーのうちドラフトにより球界入りした選手52人のうち、1位指名選手は4割以上を占めるという圧倒的な数字を示しています。

2位指名は全体で2位の割合、3位指名も3位という事で、概ね上位指名選手の名球会入りの確率が高い事がわかりますね。1~3位指名選手の割合にすれば、実に76.9%という数字になります。

下位選手にも活躍した選手はたくさんいますが、やはり名球会レベルとなると上位選手の方が可能性は高いといえるのかもしれません。各球団のスカウトはさすがというべきでしょうか。この先、どんな名球会選手が現れるのか楽しみですね。

なお、名球会入りの条件を満たしていても実際には入会していない選手(落合博満氏)、一度は入会したものの後に退会した選手(堀内恒夫氏、谷沢健一氏)も含んでいますが、あくまで名球会入り条件を満たすほどの実績を残した名選手という記事の趣旨ですのでご了承ください。

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